JPS60197291A - 滅菌用銅材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の背景と目的］ 本発明は水中で銅イオンを豊富に溶出する滅菌用銅材料
に関する、 銅イオンの滅菌作用はよく知られているが、銅材料は水
中に微量しか溶出しないので、水中で銅材料をそのまま
使用しても銅イオンによる滅菌作用はごくわずかでしか
ない。そういうことからこれまで水中で滅菌用銅材料を
使用したという例は見当らず、一般には水に溶解し易い
硫酸銅などの塩類が用いられている。

しかしながら、このにうな薬品を用いる方法では保守、
管理が非常に大変であり、一般家庭の生活排水をその対
象とした場合には民間人による保守、管理が難しく実用
的でない。

水の浄化に関しては、最近【よ雨水のみでなく生活排水
も地下へ戻すことが計画されており、また湖水などでは
従来からろ過材（浸とう性土管、砂れき層）を使用して
水をろ過したり富栄養化物質を除去して自然に戻すこと
が行われているが、このようなろ過材は薬品を使用して
も菌類の繁殖により容易に目詰りを生じやすく、長期安
定使用できないものである。したがって定期的に清帰す
ることが行なわれるが、その作業はきわめて大変であり
、費用負担も莢大である。

本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、銅
とカーボンの電位差を利用して給電なしで銅イオンを豊
富に溶出すると共に保守管理が容易で実用的な滅菌用銅
材料を提供することにある。

［発明の概要］ 本発明の要旨は、水中で銅イオンを溶出する銅材料と該
鋼材料よりも正気化学的に員なカーボン材料を近接ある
いは接触させて構成したことを特徴とする滅菌用銅材料
にある。

上記において、鋼材料としては例えばタフピッチ銅、無
酸素銅、又は銅を３０％以上含土倉る銅合金の細線、チ
ップ状片、粒状体などが使用される。

万一ボン材料としては、例えばカーボン１１［、カーボ
ン布、グラフアイ１−の破片又は木炭などが使用される
。

本発明は水中で銅イオンの溶出間を増加させるためには
、銅と銅よりも電気化学的に真な材料を几存させること
が４１効であることを見出し、そして銅よりも電気化学
的に責な材料として無害で繊維などで量産されているカ
ーボンを選択使用したものである。

ここで特に銅線およびカーボン繊維を使用すれば、いず
れも工業的に量産されていることから入手が容易であり
、また混紡して織布とすることより従来のろ過材に代る
滅菌作用をもつ交換式のフィルターを構成することがで
きる利点がある。混紡して織布としない場合でも、それ
ぞれの線を混合してプラスチックあるいはステンレス類
の耐食性かごに入れて使用すれば、同様にフィルターを
構成することができる。

本発明によれば銅イオンの溶出量は、銅材料とカーボン
材料の表面積比を変えることにＪ：り容易に制御するこ
とができる。

［実施例］ 直径０．３１１ＩＩ１１の銅線と直径０．０１ｍｎ＋の
カーボン繊維を混合し、これをステンレス類の金鋼かご
に入れて滅菌用銅材料とした。これによれば金網かごて
銅線およびカーボン繊維を固定しているので取扱い易く
、清昂あるいは交換Ｍ−１）簡単に行うことができる。

この滅菌用鋼材料は、水を通過させるフィルターとして
、あるいは水中に浸漬させて使用することができる。そ
の場合銅の電極電位は一２００ｍＶ／Ｓ、カーボンは２
５０ｒｎＶ／ｓで＃るがｊ３、銅／カーボンでは４５０
ｎｌＶ／Ｓの電位差をもち、水中では特に電ノコを供給
することなしに銅イオンの豊富な溶出が行なわれる。ま
た水が個れて乾燥状態になれば、銅イオンの溶出は自然
に止るので銅の無用の消耗も行われないでづむ。

銅の表面積比と接触病蝕電流との関係はおおよそ次表に
示すとおりであり、銅イオンの溶出ｍを銅／カーボンの
表面の表面積比により制御できることがわかる。

囚に、家Ｕ雑排水（生活排水）中に、直径ｏ、ｉｍｓの
銅線５０Ｖｏｌのみを浸漬した場合の銅の溶出量は２０
＃ｊ／２４ｈｒであるのに対し、本発明にもとづき直径
０．１ｍｓの銅線５０ＶｏＪとカーボンｌｉ［５０ＶＯ
Ｉを混紡したものを浸漬した場合の銅の溶出量は２５０
＃Ｊ／２４ｈｒであり、同　□じように銅１ｉ１２０Ｖ
ｏｌとカーボン１ｌＩＩｉ８ｏｖｏ１ヲ混紡したものを
浸漬した場合の銅の溶出量は３５０ａ＋ｙ／ｈｒｒあツ
タ。

［発明の効果］ 上記実施例からも明らかなように、本発明の滅菌用銅材
料によれば次のような効果がある。

（１）　銅材料と該鋼材料よりも電気化学的に真なカー
ボン材料を近接あるいは接触させて構成したから、銅と
カーボンの電位差を利用して給電なしに銅イオンを豊富
に溶出することができる。

（２）　給電を要しないので、給電設備、感電事故等に
対する安全上の問題がない。

（３）　銅とカーボンはいずれも無害なので、使用材料
を素手で取扱うことができる。

（４）　薬品による場合とくらべて使用材料の管理が著
しく簡便であり、このためその使用範囲を一般家庭まで
拡大することができる。

（５）　公害（水質汚染防止）規定３　ｐｐｍ以下の値
に対しても、その１／２〜１／１０の量で可能であり、
公害問題となりにくい。

（６）　使用材料の表面紙化を変えることにより銅イオ
ンの溶出量を容易に制御することができる。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　水中で銅イオンを溶出する銅材料と該鋼材料よ
   りも電気化学的に口なカーボン材料を近接あるいは接触
   させて構成したことを特徴とする滅菌用銅材料
2. （２）　銅材料が銅の細線であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の滅菌用銅材料。
3. （３）　カーボン材料がカーボン繊維であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の滅菌用銅
   材料。
4. （４）　銅の細線とカーボン繊維を混合もしくはｆｆ！
   ！紡してなることを特徴とする特Ｂ’ｆ請求の範囲第３
   項記載の滅菌用銅材料。