JPS6019672Y2 - ２槽式浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は２槽式浴槽の改良に関し、その目的とする処は
、略中央部の仕切壁により区画せる２槽式浴槽のその仕
切壁に開孔されたオーバーフロ一孔を設は両浴槽のオー
バーフローを兼用させかつこのオーバーフロ一孔上に防
護蓋を被せて浴用中の幼児がオーバーフロ一孔内に手を
入れたり或いは幼児用の浴用遊戯具がオーバーフロ一孔
内に落下するのを阻止し得る２槽式浴槽の提供にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中Ａは２槽式浴槽本体で、病院、保育園等の育児入浴
用として用いられ、一方の浴槽ａで体、頭等を洗浄腰他
方の浴槽ａで温まる体浴槽であり、この浴槽本体Ａは、
上周縁部の上縁リム５を介してエプロン部６が垂設され
ており、略中央部の仕切壁４により２槽の浴槽ａを区画
形成する。

仕切壁４は、上部を上周縁部の上縁リム５と周面となす
と共に左右側壁７を略垂直状に垂設して夫々の浴槽ａの
４面の槽壁すの内−面を構成するようになし、そしてこ
の仕切壁４上部の適宜箇所には逆台形状の凹部２を形成
する。

凹部２は、上述せる如く仕切壁４上部適宜箇所に形成さ
れ、その底面８には中央部にオーバーフロ一孔１を開孔
する。

また凹部２の前後には、防護Ｍ３の係止段部９を形成す
る。

係止段部９は、凹部２前後面１０．１１の中途部に仕切
壁４上縁と略相似形に形成され、この両係止段部９に渉
って防護蓋３を係止する。

防護蓋３は、断面略口形を呈し、凹部２に相当する位置
には、オーバーフロ一孔１へ至るオーバーフロー水の通
水部１２を切欠き形成し、両係止段部９に渉って架設し
て係止段部９の左右側面１３に小ネジ等の取付具１６を
もって着脱自在に係止する。

尚、上記防護Ｍ３は、仕切壁４上部より突出しないよう
に仕切壁４上縁と同面が或いはその以下に保たれ、美感
を損う心配もないこと図面より明らかである。

而して斯様な如く構成した２槽式浴槽の内、図示せる右
側浴槽ａを例えば洗浄用浴槽ａ′、左側浴槽ａ″を湯上
り用浴槽ａとして説明すると、洗浄用浴槽ａ′で育児を
体、頭部等を洗浄する際に溢出せるオーバーフロー水は
、防護蓋３の通水部１２を通過して凹部２の底面８のオ
ーバーフロ一孔１内に流入し、そのオーバーフロ一孔１
に連結する排水配管（図示せず）より排出される訳であ
る。

またこの時オーバーフロ一孔１へ至るオーバーフロー水
は、通水部１２を介して逆台形状の凹部２内に流入し、
速かに排出されるので、余剰した溢出水が逆の通水部１
２を通過して湯上り用浴槽ａ″内へ流下することは全く
ないのである。

そして、上述と逆に湯上り用浴槽ａ″の浴用水がオーバ
ーフローして上記と同様に速やかに排出される。

本考案は以上のように２槽の浴槽を仕切る仕切壁の上部
の適当箇所に、凹部を形成してその凹部底面にオーバー
フロ一孔を開孔したので両浴槽のオーバーフロー水を排
出させることが出来、該凹部には、孔へ至るオーバーフ
ロー水の通水部を有する防護蓋を被せてなるので、オー
バーフロ一孔を隠すことが出来る。

従ってわざわざ２ケのオーバーフロ一孔を設けなくてす
み、また入浴中の幼児等が不衛生なオーバーフロ一孔内
に手を入れたり、幼児用の浴用遊戯具がオーバーフロ一
孔内に落下することがない。

また、溢出せるオーバーフロー水は、防護蓋の通水部を
介して凹部内のオーバーフロ一孔より速かに排出される
ので、一方の浴槽で洗浄した汚水が他方の湯上り用の浴
槽内に流入して湯上り用の浴用水を汚してしまうことは
なく、病院、保育園等の育児入浴剤として用いられ、常
に清潔を保っていなければならない２槽式の体浴槽にお
いて非常に有効である。

依って所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案２槽式浴槽の斜視図、第２図は要部の拡
大平面図で一部切欠す、第３図は同拡大側面図で一部切
欠す、第４図はＸ−Ｘ線断面図。 尚図中、ａ・・・・・・浴槽、１・・・・・・オーバー
フロ一孔、２・・・・・・凹部、３・・・・・・防護蓋
、４・・・・・・仕切壁、１２・・・・・・通水部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２槽の浴槽を仕切る仕切壁の上部の適当箇所に、凹部を
   形成してその凹部底面にオーバーフロ一孔を開孔し、該
   凹部には、孔へ至るオーバーフロー水の通水物を有する
   防護蓋を被せてなる２槽式浴槽。