JPS60192181A - バランス弁を有する仕切弁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は弁装置に係り、特に異常界゛圧を効果的に防
止し得る仕切弁の構造に関する。

火力発電プラント、化学プラント等において取り扱う流
体は最近高圧化する傾向を示し、プラント配管に取り付
けた仕切弁（ゲート弁）もその使用条件が過酷になって
きている。

第１図は仕切弁の構造について示し、１は弁本体であり
、図示しないハンドルを回転させることによりステム２
を介して仕切板３を昇降させ、流体（例えば蒸気８１以
下蒸気Ｓを例に説明する）の流路を開放または遮断する
。この構成の弁において、弁を閉止した場合、蒸気Ｓの
流れが停止することにより本体内の空間４内の圧力が異
常に上昇することがある。異常昇圧は弁構成部材に損傷
を与えることがあるので、弁本体の加圧側空間と、流体
排出側通路５（但し後述する如くプラントの運転条件に
よってはこの排出通路５が流体入口通路となることもあ
る）との間にバイパス通路７を形成し、この通路７に対
してバランス弁８を取り付けておき、プラント運転時に
はこの弁８を開としておき、仕切弁閉止時に蒸気Ｓの一
部を排出口側に流出させ異常昇圧を防止するよう構成し
である。なお、プラント配管に対して水を流し、水圧試
験を行う場合には仕切弁８自体の健全性を確認するため
バランス弁８は閉として試験を行う。

第２図はこのバランス弁の構造の詳細を示す。

バランス弁本体８に対してはバイノくス通路７ａと７ｂ
とが接続し、全体としてバイパスラインを形成する。１
５はステムであり矢印ＸＹの如く前進、後退させること
によりバランス弁の開閉を行う。１８はグランドパツキ
ン、１７はステムを支持するグランドブツシュ、１６は
グランドである。

以上の構成のバランス弁において、プラント稼動中にグ
ランド６もしくはその近傍に損傷が生じてシールが不完
全となった場合ステム１５をＸ方向に移動させてバラン
ス弁８を全閉しても次の点に問題がある。すなわち、弁
８を全閉とした場合、通路７ａとステム１５とは密着係
合して弁本体１側からの蒸気の漏れは防止できる。

しかし仕切弁８を通過し、排出口５側に出た蒸気はバイ
パス通路７ｂを逆流し、第３図の如くステム１５の周囲
の空間を経てシール破損部から外部に漏出してしまう。

このことは、仕切弁に対する蒸気Ｓの通過が逆になった
場合、つまり排出口５側から蒸気が流入する場合におい
ても生じる事態である。

この様に仕切弁に取゛り付けたバランス弁が損傷すると
、極端な場合にはプラント全体の停止に至ってしまうこ
ともあり、万一、バランス弁のシールが破損しても内部
流体の漏出がない仕切弁が要望されている。

この発明は上述した要望に鑑み構成したものであり、バ
ランス弁の損傷時にも内部流体の漏出がない仕切弁装置
を提供することにある。

要するにこの発明はバランス弁に対して他のバランス弁
を直列に接続する等、逆流防止装置を取り付けたもので
ある。

以下この発明の実施例につき説明する。

第４図はこの発明の第１の実施例を示す。

８ａはバランス弁８と仕切弁１の排出口５とを接接する
バイパス管路７ｂに対して配置した別のバランス弁であ
り、両弁８及び８ａは直列に接続しである。またバラン
ス弁８ａは前述のバランス弁８と同様の構造となってお
り、符号１５ａはステム、１６ａはグランド、１７ａは
グランドブツシュ、工８ａはグランドパツキンである。

この構成の装置において、仕切弁１を開としてプラント
が運転されている場合には両バランス弁８及び８ａはい
づれも開としておき、仕駅弁１を閉止した場合の弁１内
の異常昇圧を防止するようにしている。この状態で、例
えばバランス弁８のグランドパツキン１７に損傷が生じ
た場合には両弁８６８ａ共に全閉とする。これにより、
先ず弁８を全閉とすることにより仕切弁本体１側からの
漏出は防止できる。また弁８ａを閉止することによりス
テム１５ａをもって排出口５とバイパス通路７ｂも完全
に閉止されるので排出口５側からの蒸気の逆流も全くな
い。

次に、弁８ａのグランドパツキン７ａが損傷した場合に
も両弁８，８ｂを全閉とすれば、弁８のステム１５が、
仕切弁本体１からの蒸気流を完全に停止させるので、損
傷したグランド１＜ツキン７ａから蒸気が漏出すること
はない。

要スるに、少くとも一方のバランス弁のシールが損傷し
た場合に両方のバランス弁を全閉とすれば蒸気の漏出は
完全に防止できる。またきわめてまれな事態ではあるが
両弁８，８ａのパツキンが同時に破損した場合でも両弁
を全閉とすれば漏出は完全に防止できる。

第５図は第２の実施例を示し、構造をより簡略化したも
のである。２０はバランス弁８の下流側ノバイパス通路
７ｂに対して取り何けたボール弁であり、常時はボール
はバイパス管路７ｂを通過する蒸気により２１ａの位置
にある。しかし、バランス弁８のパツキンが損傷して一
部くランス弁８を全閉とした場合にはパツキンから漏出
しようとする蒸気の逆流によりボールは２１ｂの位置に
移り、ボール弁自体は全閉となって逆流は防止される。

この発明を実施することによりバランス弁のシールに損
傷が生じても、損傷部から内部流体が漏出することがな
く、きわめて安全であり、プラント全体に対して悪影響
を及ぼすこともない０

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の仕切弁の開閉部を中心とした断面図、第
２図はバランス弁の構造を示す断面図、第３図は第２図
のバランス弁の閉止状態を示す拡大断面図、第４図はこ
の発明の第１の実施例を示すバランス弁の断面図、第５
図は第２の実施例を示すバランス弁の系統図である。 １・・・・・・仕切弁本体 ５・・・・・・流体排出口 ア、７ａ、７ｂ・・・・・・バイパス通路８．８ａ・・
・・・・バランス弁 ２ｏ・・・・・・ボール弁 Ｏ０ 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　仕切弁本体と流体排出口とをバイパス通路で接続
   し、かつこのバイパス通路にバランス弁を取り付けたも
   のにおいて、バランス弁と仕切弁の流体排出口との間の
   通路に逆流防止用の弁を取り付けたことを特徴とするバ
   ランス弁を有する仕切弁装置。 ２・　前記バランス弁に対して、このバランス弁と同様
   の構成の他のバランス弁を直列に接続し、少くとも一方
   のバランス弁のシール部が損傷した場合、両方のバラン
   ス弁を閉止するよう構成したことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載のバランス弁を有する仕切弁装置。 ３・　前記逆流防止用の弁をボール弁としたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のバランス弁を有する
   仕切弁装置。