JPS601900B2 - 改質された抗ケ−キング性および再分散性の合成樹脂粉末の製造方法 - Google Patents

改質された抗ケ−キング性および再分散性の合成樹脂粉末の製造方法

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JPS601900B2
JPS601900B2 JP9213380A JP9213380A JPS601900B2 JP S601900 B2 JPS601900 B2 JP S601900B2 JP 9213380 A JP9213380 A JP 9213380A JP 9213380 A JP9213380 A JP 9213380A JP S601900 B2 JPS601900 B2 JP S601900B2
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栄世 松本
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は再分散性がよく貯蔵中にケーキングしないビニ
ル系合成樹脂分散物粉末の製法に関する。
ビニル系合成樹脂ェマルジョンを乾燥工程、たとえば凍
結乾燥や噴霧乾燥することによって、ビニル系合成樹脂
分散物粉末をつくることは公知である。
このようなビニル系合成樹脂分散物粉末(以下、パウダ
ーェマルジョンまたは粉末樹脂という)は、接着剤、塗
料、セメント混和剤などの分野で非常に便利に使用され
る。
しかしてパウダーェマルジョンは、本質的には流動性が
よいこと、貯蔵中にケーキングしない(団塊をつくらな
い)こと、水によく再分散してもとのェマルジョンにで
きるだけ近い粒径、粘度などを示すこと、およびそのェ
マルジョンの安定性のよいことが望まれる。
パウダーェマルジョンの再分散性は、もとのェマルジョ
ンの乳化剤系に左右され、好ましい乳化剤系としては適
量のアニオン性乳化剤と非イオン性乳化剤とポリビニル
アルコールを絹合せた系がよい。
パウダーェマルジョンは、接着剤、塗料、セメント混和
剤などに使用されるが、ほとんどのぱあし・屋外の温度
で造膜しなければならないので、再分散したェマルジョ
ンが103○以下の低い造膜温度を示すことが望まれる
そのためには、もとのェマルジョンの最低造膜温度が低
くなければならないが、最低造膜温度が1oo0以下の
ヱマルジョンは、噴霧乾燥時に短時間の後に乾燥塔の壁
に好ましくない固い附着物を生じてしまい、またえられ
たパウダーェマルジョンも短時間の貯蔵中にケーキング
してしまうという問題がある。
これは通常無機質充填剤からなる抗ケーキング剤を同時
に頃霧することにより、付着や団塊化を防止している。
したがって、最低造膜温度の低いパウダ−ェマルジョン
は、通常40%までの無機質充填剤、たとえば珪酸アル
ミニウム、シリカ、炭酸カルシウムなどを含有している
ことになる。
抗ケーキング剤は、粘着や団塊化を防止することができ
るので、パウダーェマルジョンの貯蔵安定性を改善する
ものであるが、パウダーェマルジョンを応用する際には
有効なバインダー成分がその分だけ減少しているという
欠点にもなっている。
また抗ケーキング剤は、水に対するパウダーェマルジョ
ンの再分散性を低下させ、えられたフィルムの透明性も
低下させるという欠点がある。
またぱあし、によっては、抗ケーキング剤の化学的成分
のせいで用途がせばめられることがある。したがつて、
抗ケーキング剤は極力使用したくないのが実情である。
しかもこのように抗ケーキング剤を多量に使用しても、
なお長期間の貯蔵中にケーキングしてしまうことが多い
。本発明者は、この点について鋭意研究を重ねた結果、
特定の乳化剤系を用いて2段重合したェマルジョンを抗
ケーキング剤と共に頃霧乾燥することにより、抗ケーキ
ング剤を必要とせず、最低造膜温度loo○以下を示す
パウダーェマルジョンにもかかわらず、同量の抗ケ−キ
ング剤を使用したぱあし、は、従来のものよりすぐれた
貯蔵安定性を示し、同じ貯蔵安定性を与えるためには従
来のものより抗ケーキング剤の使用量を減らすことがで
きるという事実を見出し、本発明を完成するにいたつた
すなわち本発明は、乳化剤として【ィ}共重合体凶に対
して0.02〜1.の重量%のアニオン性界面活性剤、
{ロー共重合体風に対して0.05〜2.の重量%のポ
リオキシェチレン基含有非イオン性界面活性剤、し一共
重合体凶に対して5〜2の重量%の2000、4%水溶
液で3〜45センチポィズの粘度および70〜90モル
%のケン化度を有するポリビニルァルコールの存在下で
、モノェチレン性単量体を乳化重合してえた最低造膜温
度loo0未満の共重合体凶の水性分散液に、1oo○
より高い最低造膜温度を有する共重合体水性分散液を形
成する共重合可能なモノェチレン性単量体温合物B}を
加えて、乳化重合して形成した最低造膜温度が0〜lo
o0の共重合体分散液と、該水性分散液の固形分に対し
て2〜2の重量%の0.01〜0.5ミクロンの粒子径
を有する抗ケーキング剤とを、別々に頃霧して霧状で互
いに混合し乾燥することを特徴とする政質された抗ケー
キング性および再分散性のパウダーェマルジョンの製法
に関するものである。共重合体■の水性分散液を製造す
るためのアニオン性界面活性剤【a)としては、たとえ
ば10〜1針固の炭素原子を有するァルキルサルフェー
ト、アルキルスルホネート、アルキルアリルスルホネー
ト、ポリオキシエチレンアルキルサルフエートなどが用
いられる。
ポリオキシェチレン基含有非イオン性界面活性剤(b}
としては、たとえばポリエチレングリコールとポリプロ
ピレングリコールとのブロック共重合体、ポリオキシェ
チレンアルキルフェノールェーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアルコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエステルなどが用いられる。
ポリビニルアルコール‘c)としては、20℃、4%水
溶液で3〜45センチボイズの粘度および70〜90モ
ル%、好ましくは85〜90モル%のケン化度を有する
部分ケン化ポリビニルアルコールが用いられる。
・しかして、これらの乳化剤‘a}
、‘bl、‘c’‘まそれぞれ共重合体のに対して、0
.02〜1.の重量%、0.05〜2.の重量%、5〜
2の重量%の割合で併用しなければならない。
ポリビニルアルコール【小ま重合終了後の水性分散液に
必要あればさらに適宜添加してもよい。
前記3種類の乳化剤を併用しないと、いちじるしく再分
散性の不良なパウダーェマルジョンとなる。つぎに、あ
らかじめ共重合させる最低造膜温度が10qo以下の共
重合体風の共重合成分(モノェチレン性単量体)として
は、たとえば酢酸ビニル、3〜18個の炭素原子を有す
る直鏡状または分岐状カルボン酸のビニルェステル(1
山鹿の炭素原子を有し、Q位で分岐したカルボン酸のピ
ニルヱステルをシェル化学■では登録商標「ベオバ」と
して市販しているので、以下べオバという)、アクリル
酸、メタクリル酸、マレィン酸、ィタコン酸またはフマ
ル酸およびこれらと1〜18個の炭素原子を有する脂肪
族アルコールとのェステル、塩化ビニル、エチレン、ス
チレンなどが用いられる。
とくに好ましい単量体の組合せは、エチレン/酢酸ビニ
ルまたはこれらと共重合性の単量体との組合せ、および
酢酸ビニル/9〜11個の炭素原子を有するば位で分岐
したカルボン酸のビニルェステル、またはこれらと共重
合性の単量体との組合せ、および酢酸ビニル/アクリル
酸ェステル、またはアクリル酸ェステル同士の組合せで
ある。しかして共重合体凶からなる水性分散液の最低造
腰温度は前述のごとく、パウダ−ェマルジョンが再分散
して使用されるぱあし、、屋外の温度で造膜しなければ
ならないので、1000未満でなければならない。つい
で、後添加して2段重合させるモノヱチレン性単量体混
合物【B’としては、前記した単量体をいずれも使用す
ることができるが、その組合せは単量体温合物‘Bーだ
けを乳化重合した水性分散液の最低造膜温度が10℃よ
り高くなるように組合さなければならない。
共重合体凶からなる水性分散液の最低造膜温度との温度
差は少なくとも500以上が好ましい。共重合体■と単
量体混合物(B)との比率は、共重合体凶10の重量部
に対して、単量体温合物【Bー0.1〜5の重量部が好
ましい。
重合は特殊な重合方法、すなわち2段乳化重合法にした
がって行なえばよい。
その方法は、まず第1段目の重合を、特定の乳化剤系を
用いて前記の単量体を公知の方法で行ない共重合体凶の
水性分散液をつくる。
ついで第2段目として、前記モノェチレン性単量体混合
物‘B’を追加して共重合させる。もちろんあらかじめ
共重合体■の水性分散液を製造しておき、これに単島体
混合物曲を加えて2段重合してもよい。共重合体凶に比
して単量体混合物曲の量が少量のときは、重合開始剤の
みを追加すればよいが、‘B}が多量のぱあし、はさら
に乳化剤を追加する必要がある。えられた共重合体水性
分散液の最低造膜温度は1oo0以下で使用されること
が多いから、実用的には0〜1び○が好ましい。えられ
た共重合体水性分散液は約30〜6の重量%の固形分を
有しているが、つぎの噴霧乾燥工程を行なうためには、
約30〜4の重量%の固形分になるように水またはポリ
ビニルアルコール水溶液で稀釈するとよい。
噴務乾燥時には、抗ケーキング剤を併用しなければなら
ない。
このとき、必要があれば抗粘結剤を同時に頃霧してもよ
い。適当な抗ケーキング剤としては、0.01〜0.5
ミクロンの平均粒度を有する珪酸アルミニウム、無水珪
酸または炭酸カルシウムが使用され、水性分散液の固形
分に対して2〜2の重量%の量で用いるのが好ましい。
抗ケーキング剤は頃霧乾燥塔内に水性分散液とは別々に
頃露して霧状で互いに混合して乾燥する。えられた本発
明のパウダーェマルジョンは、きわめてすぐれた抗ケー
キング性を有し、水を添加すると速やかに再分散しても
との水性分散液とほとんど同じ状態にもどる性能を有し
ている。
本発明のパウダーェマルジョンは、接着剤、塗料、樹脂
混入セメントモルタルなどを製造するのに適しており、
とくに水を加えるだけで使用できる乾燥混合物を有利に
製造することができる。つぎに実施例をあげて本発明の
方法を説明する。なお実施例中で部および%とあるのは
それぞれ重量部および重量%である。実施例 1 {1} 第1段(酢酸ビニル/べオバ)および第2段(
酢酸ビニル/べオバ)の共重合体水性分散液の製造m−
1 (第1段の乳化重合) アンカー型櫨梓機および還流冷却器を備えた重合容器中
に、40の部の水と、2000、4%の水溶液で&Pの
粘度および88モル%のケン化度を有するポリビニルア
ルコール27部と「ポリエチレングリコールとポリプロ
ピレングリコ−ルの分子量約2000を有するブロック
共重合体1.5部と、0.24部のラウリル硫酸ソーダ
と、0.6部の無水酢酸ソーダを仕込み、重合開始剤と
して0.4部の過硫酸アンモニウムを8部の水に溶解し
た溶液を用い、内塩80ooにおいて、90部の酢酸ピ
ニルと21戊部のべオバの混合単量体を3時間にわたっ
て滴下して重合を完了した。
えられた共重合体水性分散液に、2000、4%水溶液
の粘度が4cPで、ケン化度が88モル%のポリビニル
アルコール7.5部を、30部の水に溶解した溶液を混
合した。
えられた濃度約43.5%の共重合体水性分散液は、4
℃の最低造膜温度と、約300比Pの粘度を有していた
(1}−2 (第2段の乳化重合) 引続き内温を8000に保ち、0.1部の過硫酸アンモ
ニウムを2部の水に溶かした溶液を用い「 55部の酢
酸ビニルと45部のべオバとの混合単量体を約1時間に
わたって滴下し、滴下終了後約1時間同温度に保って重
合を完結した。
えられた濃度約50%の共重合体水性分散液は、5℃の
最低造膜温度と、約850比Pの粘度を有していた。
なお、第2段の乳化重合に用いた混合単量体のみを常法
で乳化重合した水性分散液の最低造膜温度は1000で
あった。
(2} パウダーェマルジョンの製造 実施例1一mで製造した共重合体水性分散液を、水で濃
度40%に希釈した。
贋霧乾燥装置としては、1.6肌の直径と4肌の高さを
有する円筒部分と、高さ2のを有する円錐部分とからな
る塔を用いた。
分散液は偏心スクリューポンプを用いて、直径3側の孔
を有する二蓮燈霧ノズルに供給した。
乾燥は並流で行ない、乾燥ガスとしては流量750〆/
hrのチッ素ガスを用い、ガスの温度は塔入口で115
q0、サイクロン形分離器において65つ○であった。
噴霧ノズルへの空気の装入量は毎時7の部で、ノズル前
面の圧力は5気圧、温度は23q○であった。壁の近く
に、かつ第1の二蓮ノズルから僅か下方に設けられた第
2の二蓮/ズルを通して抗ケーキング剤を、水性分散液
の固形分合有量に対して5%の量で、乾燥状態のまま水
性分散液と一緒に頃露した。
抗ケーキング剤としては、93%のSi02を含有する
表面積250で′夕および0.02仏の粒径を有する無
水珪酸の粉末を用いた。
えられたパウダーェマルジョンは再分散性がよく、かつ
良好な貯蔵安定性を示した。
すなわち、この粉末は200タ′cその荷重下に50℃
で1週間貯蔵したのちであってもケーキングしなかった
この粉末の見掛け比重は約0.4であった。
この粉末を水に溶かしてえた濃度50%の水性分散液の
粘度は約700比Pであった。実施例 2 {1)第1段(酢酸ビニル/べオバ)および第2段(ス
チレン/アクリル)の共重合体水性分散液の製造【1)
−1 (第1段の乳化重合) 実施例1の‘1)−1において、重合容器に最初に仕込
む40戊邦の水に代えて33礎部の水を仕込んだほかは
、実施例1の(11−1とまったく同様にして、約50
%の濃度と、4℃の最低造膜温度と約500比Pの粘度
を有する酢酸ビニル/べオバ共重合体水性分散液をえた
m−2 (第2段の乳化重合) 内温を常温に冷却し、スチレン1戊部とブチルアクリレ
ート5部を加えて混合し、全量で0.15部のペンゾィ
ルパーオキサイドの中から3分の1量を添加し、内温を
70℃に上昇させて重合反応を開始した。
30分後、スチレン10部とブチルアクリレート5部と
ペンゾイルパーオキサィドの残部の混合液を3時間にわ
たって滴下し、滴下終了後約1時間同温度に保って重合
を完結した。
えられた濃度約50%の共重合体水性分散液は、4℃の
最低造膜温度と約600比Pの粘度を有していた。
なお、第2段の乳化重合に用いた混合単量体のみを常法
で乳化重合した水性分散液の最低造膜温度は1oo0で
あった。
■ パウダーェマルジョンの製造 実施例1の【2)とまったく同様にして、パウダーヱマ
ルジヨンをえた。
えられたパウダーェマルジョンは再分散性がよく、かつ
良好な貯蔵安定性を示した。
すなわち、この粉末は200夕/地の荷重下に50℃で
1週間貯蔵したのちであってもケーキングしなかつた。
この粉末の見掛け比重は約0.4であった。この粉末を
水に溶かしてえた濃度50%の水性分散液の粘度は約5
00比Pであった。実施例 3 (1} 第1段(酢酸ビニル/エチレン)および第2段
(酢酸ビニル/エチレン)の共重合体水性分散液の製造
(1)−1 (第1段の乳化重合)温度調節装置および
撹梓手段を備えた加圧反応容器に、0.7部のラウリル
硫酸ソーダ、30モルのエチレンオキサィドを含有する
ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテル76部と
、20oo、4%水溶液で約めPの粘度および88モル
%のケン化度を有するポリビニルアルコール68部と、
20q○、4%水溶液で約1枕Pの粘度および88モル
%のケン化度を有するポリビニルアルコール14部と、
1.5部の無水酢酸ソーダと、水77碇都を仕込み、反
応容器内をチッ素置換し、ついでエチレンで置換し、撹
拝しながら76部の酢酸ビニルを添加し、容器内温を6
0ooに昇溢した。
ついで0.6部の過硫酸アンモニウムを5碇部の水に溶
かした溶液を添加し、内温を8000に昇温した。その
間にエチレンを2戊気圧になるまで添加した。80℃に
到達したとき、0.42部の過硫酸アンモニウムを35
部の水に溶かした溶液と688部の酢酸ビニルを5時間
にわたって滴下した。
この間、内温を80qo、エチレン圧を2疎気圧に保持
した。滴下終了後、0.18部の過硫酸アンモニウムを
15部の水に溶かした溶液を添加し、内塩を8すのこ上
げ1時間半加熱を続けた。ついでエチレンの供給をとめ
、室温に冷却した。ついで20℃、4%の水溶液で心P
の粘度および88モル%のケン化度を有するポリビニル
アルコール22部を、128部の水に溶解した溶液を添
加混合した。えられた酢酸ビニル/エチレン−共重合体
水性分散液は、濃度50%、エチレン含有量14%、残
存モノマー0.5%以下、粘度約600比P、最低造膜
温度0℃であった。
‘1}一2 (第2段の乳化重合) {1}−1の乳化重合が終了したのち、水380部を加
えて内温を60qoに上げ、0.3部の過硫酸アンモニ
ウムを25部の水に溶かした溶液を添加し、ついで内温
を80o0に昇温するとともに、エチレンを10気圧に
なるように添加した。
内温が80qoに到達したとき、361部の酢酸ビニル
を3時間にわたって滴下した。
その間内温を80qo、エチレン圧を1疎気圧に保持し
た。滴下終了後、0.1部の過硫酸アンモニウムを1碇
部の水に溶かした溶液を添加し、内温を8yoに上げ1
時間加熱したのち、エチレンの供給をとめ、室温に冷却
した。
えられた酢酸ビニル/エチレン−共重合体水性分散液は
、濃度50%、ェレン含有量11.3重量%、残存モノ
マー0.5%以下、粘度約450比P、最低造膜温度3
℃であった。
なお、第1段目の重合を行なわず、第2段目のみを行な
ってえた水性分散液の最低造膜温度は1oo0であった
■ パウダーェマルジョンの製造 実施例1の‘2}とまったく同様にしてパウダーエマル
ジョンをえた。
えられたパウダーェマルジョンは再分散性がよく、かつ
良好な貯蔵安定性を示した。
すなわち、この粉末は200タ′c流の荷重下に50。
0で1週間貯蔵したあとであってもケーキングしなかつ
た。この粉末を水に溶かしてえた濃度50%の水性分散
液の粘度は約500比Pであった。
実施例 4 【1ー 第1段(酢酸ビニル/エチレン)および第2段
(スチレンノブチルアクリレート)の共重合体水性分散
液の製造実施例3のm−1でえた酢酸ビニル/エチレン
−共重合体ェマルジョン14碇部と水30部をアンカー
型撹梓機および還流冷却器を備えた重合容器に仕込み、
撹拝しながら、スチレン5部とブチルァクリレート5部
を添加しよく混合した。
0.05部の過硫酸アンモニウムを1部の水に溶かした
溶液の中から3分の1量を添加して、内温を70ooに
上昇させて重合を開始した。
3ぴ分後、スチレン1碇都とブチルアクリレート1戊部
の混合液と過硫酸アンモニウム溶液の残部とを3時間に
わたって滴下し、滴下終了後約1時間同温度に保って重
合を完結した。
えられた濃度約50%の共重合体水性分散液は、1℃の
最低造膜温度と約200比Pの粘度を有していた。
■ パウダーェマルジョンの製造 実施例1の(2}とまったく同様にしてパウダーエマル
ジヨンをえた。
えられたパウダーェマルジョンは再分散性がよく、かつ
実施例1と同様良好な貯蔵安定性を示した。
この粉末を水に溶かしてえた濃度50%の水性分散液の
粘度は約100比Pであった。
実施例 5 ‘1ー 第1段(ブチルアクリレート/酢酸ビニル)お
よび第2段(ブチルアクリレート/メチルメタクリレー
ト)の共重合体水性分散液の製造‘1}−1 (第1段
の乳化重合)アンカー型撹梓機および還流冷却器を備え
た重合容器中に、40の部の水と、20午0、4%の水
溶液で枕Pの粘度および88モル%のケン化度を有する
ポリビニルアルコール35部と、ポリエチレングリコー
ルとポリプ。
ピレソグリコールの分子量約2000を有するブロック
共重合体2部と、0.5部のドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダと、0.6部の無水酢酸ソーダを仕込み、重合
開始剤として0.5部の過硫酸アンモニウムを1碇部の
水に溶解した溶液を用い、内温80ooにおいて20碇
都の酢酸ビニルと100部のブチルアクリレートの混合
単量体を3時間にわたって滴下して重合を完結した。え
られた水性分散液の最低造膜温度は0℃であった。
(1}−2 (第2段の乳化重合) 内温を常温に冷却し、ブチルアクリレート15部とメチ
ルメタクリレート35部を添加しよく混合した。
0.15部の過硫酸アンモニウムを3部の水に溶かした
溶液の中から、3分の1量を添加して内温を7000に
上昇させて重合を開始した。
30分後、ブチルアクリレート15部とメチルメタクリ
レート35部の混合液と、過硫酸アンモニウムの残部と
を4時間にわたって滴下し、滴下終了後約1時間同温度
に保って重合を完結した。
えられた濃度約50%の共重合体水性分散液は、2℃の
最低造膜温度と約350比Pの粘度を有していた。
なお第2段の乳化重合に用いた混合単量体のみを常法で
乳化重合した水性分散液の最低造膜温度120であった
■ パウダーェマルジョンの製造 実施例1の(2}とまったく同様にしてパウダーエマル
ジヨンをえた。
えられたパウダーェマルジョンは再分散性がよく、かつ
実施例1と同様の良好な貯蔵安定性を示した。
この粉末を水に溶かしてえた濃度50%の水性分散液の
粘度は約200比Pであった。
比較例 1 実施例4において、第2段重合を行なわなかったほかは
実施例4とまったく同様にして粉末樹脂を製造した。
えられた粉末樹脂は実施例4のものと比べて貯蔵安定性
が不良であった。
すなわち、この粉末は200夕/地の碗重下に5000
で3鼠時間貯蔵しただけでケーキングした。
比較例 2比較例1において、噂霧乾燥時に使用した水
性分散液の固形分含有量に対して5%の量の抗ケーキン
グ剤の量を20%に増量したほかは比較例1とまったく
同様にして粉末樹脂を製造した。えられた粉末樹脂の貯
蔵安定性は、比較例1のものに比べてわずかによくなっ
たが、200夕/めの荷重下に5000で3日目にケー
キングした。
比較例 3実施例1において、第2段目の重合時に55
部の酢酸ビニルと45部のべオバに代えて、6碇部のブ
チルアクリレートと4の邦のメチルメタクリレートを使
用して、濃度約50%、最低造膜温度1℃、粘度約30
0比Pの水性分散液をつくり、実施例1と同様に隣霧乾
燥したところ、乾燥塔の内壁に大量の塊状物が付着し、
ごく少量の粉末しかえられなかつた。
また、えられた粉末樹脂は貯蔵安定性がいちじるしく不
良であった。
なお6$部のブチルアクリレートと4の郭のメチルメタ
クリレートを常法により乳化重合してえた水性分散液の
最低造膜温度は0℃であった。
比較例 4 実施例4において、第1段目の重合時にポリビニルアル
コールを使用しなかったほかは実施例4とまったく同様
にして粉末樹脂を製造した。
えられた粉末樹脂は塊状物が多く、水に対する再分散性
もいちじるしく不良であった。比較例 5 実施例4において、第1段目の重合時にポリオキシエチ
レンノニルフエノールェーテルを使用しなかったほかは
実施例4とまったく同様にして粉末樹脂を製造した。
えられた粉末樹脂はケーキングしやすく、水に対する再
分散性も不良であった。
比較例 6 実施例4において、第1段目の重合時にラウリル硫酸ソ
ーダを使用しなかったほかは実施例4とまったく同様に
して粉末樹脂を製造した。
えられた粉末樹脂はケーキングしやすく、水に対する再
分散性も不良であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乳化剤として (イ)共重合体(A)に対して0.02〜1.0重量%
    のアニオン性界面活性剤(ロ)共重合体(A)に対して
    0.05〜2.0重量%のポリオキシエチレン基含有非
    イオン性界面活性剤(ハ)共重合体(A)に対して5〜
    20重量%の、20℃、4%水溶液で3〜45センチポ
    イズの粘度および70〜90モル%のケン化度を有する
    ポリビニルアルコールの存在下で、モノエチレン性単量
    体を乳化重合してえた最低造膜温度10℃未満の共重合
    体(A)の水性分散液に、10℃より高い最低造膜温度
    を有する共重合体水性分散液を形成する共重合可能なモ
    ノエチレン性単量体混合物(B)を加えて、乳化重合し
    て形成した最低造膜温度が0〜10℃の共重合体分散液
    と、該水性分散液の固形分に対して2〜20重量%の0
    .01〜0.5ミクロンの粒子径を有する抗ケーキング
    剤とを、別々に噴霧して霧状で互いに混合し乾燥するこ
    とを特徴とする改質された抗ケーキング性および再分散
    性の合成樹脂粉末の製造方法。 2 最低造膜温度10℃未満の共重合体(A)がエチレ
    ン/酢酸ビニル系共重合体である特許請求の範囲第1項
    記載の合成樹脂粉末の製造方法。 3 最低造膜温度10℃未満の共重合体(A)が酢酸ビ
    ニル/9〜11個の炭素原子を有するα位で分岐したカ
    ルボン酸のビニルエステル系共重合体である特許請求の
    範囲第1項記載の合成樹脂粉末の製造方法。 4 最低造膜温度10℃以上の共重合体を形成する単量
    体混合物(B)がエチレン/酢酸ビニルまたはこれらと
    共重合性の単量体との組合せよりなる特許請求の範囲第
    1項記載の合成樹脂粉末の製造方法。 5 最低造膜温度10℃以上の共重合体を形成する単量
    体混合物(B)が、酢酸ビニル/9〜11個の炭素原子
    を有するα位で分岐したカルボン酸のビニルエステルま
    たはこれらと共重合性の単量体との組合せよりなる特許
    請求の範囲第1項記載の合成樹脂粉末の製造方法。 6 最低造膜温度10℃以上の共重合体を形成する単量
    体混合物(B)がスチレンおよび(または)メチルメタ
    クリレートを含む単量体の組合せよりなる特許請求の範
    囲第1項記載の合成樹脂粉末の製造方法。
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