JPS6018922Y2

JPS6018922Y2 - 印字装置

Info

Publication number: JPS6018922Y2
Application number: JP2205379U
Authority: JP
Inventors: 滋樹木股
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1979-02-22
Filing date: 1979-02-22
Publication date: 1985-06-07
Also published as: JPS55123398U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、券類に印字する印字装置に関する。

一般にこの種の装置には種々の構造のものがあり、第１
図および第２図に示すものはその代表的な例である。

そして、第１図に示す印字装置は、券類案内体ａの前面
にハンマ機構すを設けるとともに同じくその背面に周面
に多数の活字を備えた活字ドラムＣを設けた形成される
並列式印字装置ｄで、券類案内体ａによって案内された
券類ｅの券面に多数行印字するようになっている。

また、第２図に示す印字装置は、券類案内体ｆの前面に
券類ｇの幅方向に沿って移動する印字ヘッドｈを搭載し
た案内台ｉを設け、背面に印字ヘッドｉに対向してアン
ビルｊを設けて、形成される直列式の一行印字装置に：
で、案内台移動機構１によって案内台ｉとともに移動す
る印字ヘッドｈにより、券類案内体ｆによって案内され
た券類ｇの券面に多数行印字するようになっている。

しかしながら、何れの印字装置においても印字行が多数
の場合はともかく、印字行が少数の場合、たとえば現金
支払機の支払伝票のように残金および支払金額など２．
３行の印字行でその内容を簡潔に表示する場合など、近
時普及されているものについては少数の印字行ですむ場
合が多く、この少数の印字を行う場合には、その印字機
能に比してコストが極めて割高になるという不都合を生
じる。

この考案は上記事情にもとづいてなされたものでその目
的とするところは、簡単な構成で券類に対して少数行を
印字することができ、かつ製作コストを安価にすること
ができるようにした印字装置を提供しようとするもので
ある。

以下、この考案の二実施例を第３図を参照して説明する
。

図中１は印字装置を構成する一対の券案内ガイド２，２
から形成された券類案内体で、この券類案内体１には、
その内方に券案内ガイド２．２の一部を凹状に切欠して
なる券類搬送経路３が形成されている。

そして、この券類搬送経路３に沿って券類４が矢印方向
へ搬送されるようになっている。

また、この券類搬送経路３の下方には、その搬送経路３
の前方に印字ヘッド５が設けられているとともに、その
背面にアンビル６が設けられている。

そして、これら印字ヘッド５とアンビル６とは券類搬送
経路３に沿って送られる券類４の印字面を介して互いに
対向し、印字部７を形成している。

また、さらに券類搬送経路３の下方には、その前面に揺
動機構８が配設されている。

この揺動機構について説明すると、図中９は揺動アーム
である。

また図中１０は印字装置内に配設された揺動軸で、これ
は第４図に示すように券類４の印字面の印字範囲の幅方
向中央にその軸心が位置しており、印字面に対し垂直方
向に沿って設けられている。

そして、この揺動軸１０に上記揺動アーム９が回動自在
に枢支されている。

そして、その揺動アーム９の自由端に上記印字ヘッド５
が取り付けられている。

また、図中１１は、作動杆１２を備えたソレノイドで、
この作動杆１２は上記揺動アーム９の中途に回動自在に
連結されている。

そして、このソレノイド１１の励磁によって、揺動アー
ム９が揺動軸１０を支点として回動し、印字ヘッド５を
券類４の印字面の左右幅方向へ印字面に平行に揺動させ
るようになっている。

また、図中１３．１３は、位置決め体で、この位置決め
体１３．１３によって、上記ソレノイド１１により回動
した揺動アーム９の回動変位を所定の変位位置、すなわ
ち券類４の印字範囲の位置に規制するようになっている
。

また、図中１４は復帰ばねで、これは揺動アーム９の中
途に取り付けられており、常時その揺動アーム９を揺動
軸１０を支点として反時計方向へ付勢して、図において
左方側の位置決め体１３に当接させている。

これら、揺動アーム９、揺動軸１０、ソレノイド１１、
位置決め体１３，１３、復帰ばね１４により揺動機構８
が形成される。

次にこのように構成された印字装置の動作について説明
する。

図示しない券類搬送機構によって、券類４は券類搬送経
路３に沿って矢印方向へ搬送される。

そして、この搬送に伴いソレノイド１１が励磁され、そ
のソレノイド１１の駆動力により、揺動軸１０を支点と
して揺動アーム９を印字ヘッド５とともに時計方向へ回
動させる。

さらにこの回動に伴い揺動アーム９は、位置決め体１３
に当接する。

この当接により、印字ヘッド５が券類４の印字面の右側
の印字すべき位置に規制される。

こののち、印字ヘッド５により印字部７に至った券類４
の右側の印字面４ａに印字される。

また、上記ソレノイド１１の励磁を切ることにより、復
帰ばね１４の弾性力により揺動アーム９が揺動軸１０を
支点として印字ヘッド５とともに反時計方向へ回動され
、その揺動アーム９が位置決め体１３に当接する。

この当接により、印字ヘッド５が券類４の印字面の左側
の印字すべき位置に規制される。

こののち、印字ヘッド５により印字部７に至った券類４
の左側の印字面４ｂに印字される。

このようにソレノイド１１の励磁の開・閉を繰り返すこ
とにより、券類４の左右の印字面４ａ、４ｂに印字され
、券類４に２行のの印字がなされる。

このように、印字ヘッド４を揺動機構８によって、券類
４の印字面の印字範囲の中央に位置した揺動軸１０を基
準として左右方向へ印字面に平行に揺動させて、券類４
に２行の印字行を形成させるようにしたから、券類４の
印字面に明瞭かつ確実に２行の印字をすることができ、
しかも、印字範囲を広くとれる。

さらに、このような２行の印字は、揺動アーム９、揺動
軸１０、ソレノイド１１、位置決め体１３，１３、復帰
ばね１４という極めて簡易かつ安価な構成部品から形成
される揺動機構８によってなされるため、極めて製作コ
ストを安価にすることができる。

なお、この考案は上述した実施例に限定されるものでは
ない。

たとえば上述した実施例では、券類に２行印字するよう
にしたが、券類に３行、４行の印字をすることもできる
。

この場合、揺動機構を簡易な構成部品であるところのカ
ム、加算機構、ステップモータなどを用いて構成し、さ
らに揺動アームの揺動軸を印字する印字行の中央、すな
わち印字範囲の中央に位置させることにより容易に遠戚
される。

このように、この考案は揺動機構を種々変形させること
により容易に種々の変形実施を行うことができる。

以上説明したようにこの考案によれば、券類搬送経路に
沿って搬送された券類を印字する印字ヘッドを券類の印
字範囲の中央に位置した揺動軸を支点として揺動機構に
より平坦な印字面に平行に揺動させて券類に印字するよ
うにしたから、券類に確実に少数行の印字をすることが
でき、しかも、印字範囲が広くとれるとともに券類の供
給が容易に行なえる。

さらに、このような少数行の印字は極めて簡易かつ安価
な構成部品によって形成される揺動機構によって構成さ
れるため、極めて製作コストを安価にすることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は構造の異なる従来の印字装置を示
す斜視図、第３図はこの考案の一実施例を示す斜視図、
第４図はその揺動機構の揺動軸の部位を示す前面図であ
る。３・・・・・・券類搬送経路、５・・・・・・印字ヘッ
ド、７・・・・・・印字部、８・・・・・・揺動機構、
−１０・・・・・・揺動軸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

券類搬送経路に沿って搬送される券類をドツト印字する
印字ヘッドからなる印字部と、上記券類の印字面の印字
範囲の中央に上記印字ヘッドを揺動させる揺動軸を位置
させ、この揺動軸を気侭として上記印字ヘッドを平坦な
印字面に平行に揺動させる揺動機構とを具備したことを
特徴とする印字装置。