JPS60184555A - 高耐衝撃性ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物 - Google Patents

高耐衝撃性ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物

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JPS60184555A
JPS60184555A JP4162784A JP4162784A JPS60184555A JP S60184555 A JPS60184555 A JP S60184555A JP 4162784 A JP4162784 A JP 4162784A JP 4162784 A JP4162784 A JP 4162784A JP S60184555 A JPS60184555 A JP S60184555A
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JP
Japan
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polyphenylene ether
weight
copolymer
block
elastomer
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Pending
Application number
JP4162784A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Sugio
杉尾 彰俊
Katsuro Okabe
岡部 勝郎
Toshihiko Kobayashi
敏彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリフェニレンエーテルを含有する高耐衝撃
性樹脂組成物に関する。
ポリ7二二レンエーテルは、機械的および電気的特性が
優れている耐熱性樹脂であるが、ガラス転移温度が高く
、且つ高温下における酸化安定性の点で劣っているため
に成形加工が困難であり、また、耐衝撃性、特にノツチ
付フイゾット衝撃強さは、ある種の樹脂に対して劣って
いるため、成形性の改善と耐衝撃性の改善が望まれてい
る。
従来、かよるポリフェニレンエーテルの成形性を改善す
る目的で、ポリフェニレンエーテルにポリスチレンをブ
レンドする方法が提案されている(例えば、米国特許第
35834!15号明細書、特公昭42−22069号
公報および特公昭43−17812号公報など)。得ら
れるポリフェニレンエーテルとポリスチレンとのブレン
ド体は、ポリフェニレンエーテルに比してより改善され
た成形性を示すが、その耐衝撃性は必ずしも実用的に満
足し得るほどのものではない。
他方、ポリフェニレンエーテルの耐衝撃性を改善する目
的で、ポリフェニレンエーテルにゴム質重合体をブレン
ドする方法が提案されている(例えば、米国特許第36
60531号明細書、米国特許第3994856号明細
書および特公昭47−32731号公報など)。か〜る
方法によって得られるボリフェこレンエーテルとゴム質
重合体とのブレンド物は、ポリフェニレンエーテルに比
して改善された耐衝撃性を示すようになるが、反面、ゴ
ム質重合体の配合によりブレンド体の溶融粘度を高め、
かえって成形性を不良にする結果を招来する。
さらに、ポリフェニレンエーテルの耐衝撃性と成形性を
改善する目的で、ポリフェニレンエーテルにポリオレフ
ィンをブレンドする方法も提案されている(米国特許第
3561851号明細書)。しかし、ポリフェニレンニ
ーフルとポリオレフィンとの相溶性が悪く、例えば、ポ
リエチレンの配合割合が7.5%以上になると急激に引
張り伸び率が低下することが上記明細書の記載から判る
成形性を改善したポリフェニレンエーテルとポリスチレ
ンとの樹脂組成物の耐衝撃性を改善する試みも数多く提
案されている(例えば、米国特許第3660531号明
細書、米国特許第3994856号明細書、米国特許第
3835200号明細書、特開昭55−94540号公
報、特開昭54−88960号公報および特公表昭57
−500153号明細書など)。これらの提案では、ポ
リフェニレンエーテルとポリスチレンとの樹脂組成物に
エラストマーを配合することによって耐衝撃性の改善を
試みているが、成形加工性は逆に悪くなる上に、ポリフ
ェニレンエーテルの特徴の一つである難燃性が低下し、
自己消火性でなくなる等の不都合が生ずる。
他方、ポリフェニレンエーテルとポリスチレンとの樹脂
組成物に難燃性を付与するために、芳香族りん酸エステ
ルを配合することは特公昭55−418号公報に教示さ
れているが、芳香族りん酸エステルの配合は、当該組成
物の耐熱性の低下をもたらす。
本発明者らは、上述のごときポリフェニレンエーテルの
改質に関する種々の従来の提案とその欠陥に鑑み、鋭意
検討を進めた結果、後述のごとき特定の成分、なかんづ
く特定のエラストマーを特定の割合で配合することによ
って、ポリフェニレンエーテルとポリスチレン、lt脂
との樹脂組成物に高い耐衝撃性を付与するとともに、難
燃性、成形性および表面外観等の諸性質が均衡よく保持
されたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物が得られる
ことを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、(alポリフェニレンエーテル、
+b+ ヒニル芳香族樹脂、(c)7クリロニトリル/
共役ジ工ン系炭化水素共重合体エラストマーldlポリ
オレフィン系エラストマー、(e)A−B−に型エラス
トマー状ブロック共重合体オよび(f)芳香族りん酸エ
ステルを含有するポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
である。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物において
用いられるポリフェニレンエーテル(alとは、一般式
(Ilで表わされる単環式フェノール類を酸化重縮合し
て得られる重合体であり、単独重合体であっても、上記
単環フェノール類の二種以上を用いて得られる共重合体
であってもよい。
R電 (式中、 R1は炭素数1〜3の低級アルキル基。
R2およびR3は水素原子または炭素数1〜3の低級フ
ルキル基を意味する。) 前記一般式(I)で示される単環式フェノールとしては
、例えば、2,6−シメチルフエノール、2.6−シエ
チルフエノール、2,6−ジプpピルフエノール、2−
メチル−6−ニチルフエノール、2−メチル−6−プロ
ピルフェノール、2−エチル−6−プpビルフエノール
、m−クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2゜
6−ジエチルフェノール、2,6−ジプpピルフエノー
ル、2−メチル−6−エチルフエノール、2−メチル−
6−プロピルフェノール、2−エチル−6−メチルフェ
ノール、2−エチル−6−プロピルフェノール、2−プ
ロピル−3−メチルフェノール、2−プロピル−6−ニ
チル7エ/ =ルー 2 、3 + 6−)ジメチルフ
ェノール、2,3.6−)ジエチルフェノール、213
.6−)リブロビルフェノール、2 、6−:、>メチ
ル−6−ニチルーフエノール、2,6−ジメチル−3−
ブpビルフエノール等が挙げられる。これらの単環式フ
ェノール類を重縮合させて得られるポリフェニレンエー
テルとしては、ポリ(2,6−シメチルー1,4−7エ
ニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジニチルー1,4−
)ユニレン)エーテル、ポリ(2,6一ジプ戸ピルー1
,4−7エニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−
ニチルー1 、4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル
、ポリ(2−エチル−6−プpピル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、2,6−シメチルフエノール/2,6゜
6−ドリメチルフエノール共重合体、2.6−シメチル
フエノール/2,316−ドリエチルフエノール共重合
体、 2 + 6−シエチルフエノール/2,3.6−
)!Iメチルフェノール共重合体、2,6−ジプpピル
フエノール/2,3゜6−トリメチルフェノール共重合
体等を例示的に挙げることができる。
本発明の樹脂組成物において用いられるビニル芳香族樹
脂ibJとは、下記一般式側で示される構造単位をその
重合体中に少な(とも25重量%以上含有する樹脂であ
り。
rA (式中、R4は水素原子または低級アルキル基、2はハ
ロゲン原子または低級フルキル基な示し、pは0または
1〜乙の正の整数である。)例えば、ポリスチレン、ポ
リ−p−メチルスチレン、ポリクロロスチレン、ゴム変
性ポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)、ゴム変性ポ
リ−p−メチルスチレン(耐衝撃性ポリ−p−メチルス
チレン)、スチレン−アクリpニトリルコホリマー、ス
、チレンーブタジェンフポリマー、□スチレン−ブタジ
ェン−7クリロニトリルコポリマー、スチレン−α−メ
チルスチレンコポリマー等を挙げることができる。中で
も、耐衝撃性ポリスチレンおよび耐@粘性ポリーp−メ
チルスチレンは好適に用いられ、ポリブタンエン、ポリ
ベンテナマー、ブタジェン−スチレン共重合体ゴム、E
PDM等のエラストマーで変性されたゴム変性ポリスチ
レンまたはポリ−p−メチルスチレンを包含する。かか
るゴム変性ポリスチレンまたはポリ−p−メチルスチレ
ンとは、弾性体相が粒子の形状でポリスチレン樹脂マト
リックス中に分散した二相系を含む樹脂を言う。
このような樹脂は、エラストマーをポリスチレン樹脂と
機械的に混合することによって形成できるし、さらには
、エラストマーとスチレン光重量体との共重合によって
も形成することができ、特に後者の方法によって得られ
る樹脂は好彦に用いられる。工業的には、通常、ゴム変
性ポリスチレンまたはポリ−p−メチルスチレンま、ニ
ジストマーの存在下にスチレン系単量体にグラフト重合
することにより製造される。
次に、本発明の樹脂組成物において用いられ乙7クリロ
ニトリル/共役ジエン系炭化水素共暇合体エラストマー
(elとは、アクリロニトリル、10〜50重量%、好
ましくは20〜45重量熟と共役ジエン系炭化水素 5
0〜90重量%、仔ましくは55〜80重量%とからな
る単量体混合物を、それ自体公知の方法で重合させて得
られるゴム様物質を言い、ニトリルゴムとい5原称で市
場で容易に入手することができる。共役ジエン系炭化水
素としては、ブタンエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ンエン等を例示することができ、特にブタジェンが好適
に用いられ次いで、本発明の樹脂組成物において第2の
エラストマー成分として用いられるポリオレフィン系エ
ラストマー(dlとは、未加硫のブチルゴムとポリオレ
フィンとをグラフト媒体である二官能性フェノール類の
存在下にグラフト重合させて得られるグラフト共重合体
ニジストマーおよびエチレン−α−オレフィン共重合体
ニジストマーを言い、これらはそれぞれ単独で用〜・ら
れても併用して用いられてもよい。
ここで、上記グラフト共重合体エラストマーをさらに具
体的に説明すると、未加硫のブチルゴムとポリオレフィ
ンとをグラフト媒体である二官能性フェノール類の存在
下にグラフト重合させるに当り、ポリオレフィンとブチ
ルゴムとの和100重量部当り、ポリオレフィンが40
〜99重量部を、そしてブチルゴムが60〜1重量部を
占める割合で用い、さらにグラフト媒体である二官能性
フェノール類をポリオレフィンとブチルゴムとの和10
0重量部当り0.3〜5重量部の範囲で混合する。そし
てこの混合物を加熱することによって所望のグラフト共
重合体エラストマーが製造される。これらのグラフト共
重合体の製造方法は、米国特許第3,909.4(,5
号明細書に開示されている。これらのグラフト共重合体
は、たとえばスウェーデンの7ジ7・ケーブル社からし
ET−ポリマー」という商品名で市販されており、これ
を用いることができる。所望によっては、これらのグラ
フト共重合体とポリオレフィンをさらにグラフト反応さ
せてもよい。ここで用いられるポリオレフィンとは、エ
チレン−プロピレンおよびブテン−1からなる群のα−
オレフィン類のすくなくとも一種から誘導された重合体
であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−
1で示される単独重合体やエチレン−プルピレン・コポ
リマー等の共重合体を挙げることができる。このポリオ
レフィンは、すくなくとも8000の数平均分子量を持
ち、且つ平均−分子鎖当り0.05〜0.5重量%の不
飽和結合な有することが必須である。好ましくは、ポリ
エチレンであり、低圧法、中圧法あるいは高圧法の公知
のいずれの方法で製造されたものでもよく。
低密度型乃至高密度型のいずれでもよい。さらに、ここ
で用いられるブチルゴムは、それ自体公知のものであり
、インブチレンと少量のジオレフイ/とを共重合させて
得られる合成ゴムであって、通常ジオレフィンは1〜8
重量%の割合で含まれていると言われている。さらK、
グラフト媒体として用いられる二官能性フェノール類と
は、2,6−ジメチロール−4−tert−メチルフエ
ノール、2,6−ジメチロール−4−フェニルフェノー
ル、2,6−シメチロールー4−シクロヘキシルフェノ
ール等で例示すしるモノマー状のフェノールジアルコー
ル類;ハラ置換フェノールとホルムアルデヒドとの縮合
によって得られるすくなくとも2個のメチロール基を持
つポリマー状の化合物:さらにメチロール基の水酸基を
ハロゲンで置換して得られるこれらの・〜pゲン置換体
を指し、活性な水酸基またはハロゲンをフェノール類の
オルソ位に有している点で二官能性であるフェノール類
を指す。ポリマー状の二官能性フェノール類の例として
は、p−メチルフェノールとホルムアルデヒドとのブロ
ム化反応生載物を挙げることができ、これは商品名「5
P−1055」として市販されている。
次いで、前記エチレン−α−オレフィン共重合体エラス
トマーとは、α−オレフィンから誘導される構造単位を
少なくとも2重量%の割合で占めているエチレンとα−
オレフィンとの共重合体エラストマーを言い、通常、α
−オレフィンから誘導される構造単位を50重藍%以下
の割合で占めている共重合体が用いられる。ここで用い
られるα−オレフィンとしては、ブーピレン、ブチレン
、インブチレン、アミレン、イソ7ミレン、ベンゾン、
置換ペンテンなどで例示される炭素数6以上のエチレン
系不飽和炭化水素が挙げられる。当該共重合体は、デカ
リン中o、ty/100−の濃度における135℃での
還元比粘度1.5〜2.8の範囲に相当する分子値を持
ち、室温以下、特にマイナス20℃以下のガラス転移温
度を持つものが好適である。これらの要件を満足するエ
チレン−α−オレフィン共重合体エラストマーは、たと
えば三井石油化学工業株式会社より「タフマー」という
商品名で販売されており、容易に入手できる。
さらに、本発明の樹月a組成物において第3のエラスト
マー成分として用いられるA −B −A’型エラスト
マー状ブロック共重合体telとは、ビニル芳香族炭化
水素の重合体ブロックAおよびλと共役ジエン系炭化水
素の重合体ブロックBとから構成されたブロック共重合
体を言い、ブロックBは、共役ジエン系炭化水素の重合
体中の大部分の二重結合が水素添加されたブロックであ
ってもよい。B /’ qツクの分子量は両端のブロッ
クAおよびNの分子量の和よりも大きいことが必要であ
る。末端ブロックAおよびには同一でも異なってもよく
、かつ該ブロックは、芳香族部分が単環でも多環でもよ
いビニル芳香族炭化、水素から誘導された熱可塑性単独
重合体または共重合体である。かかるビニル芳香族炭化
水素0例は、スチレン、α−メチルスチレン。
ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニルキシレ
ン、ビニルナフタレンおよびそれらの混合物が挙げられ
る。中央ブロックBは、共役ジエン系炭化水素、たとえ
ば1,3−ブタジェン、2,5−ジメチルブタジェン、
インプレンおよび1,6−ペンタジェンおよびそれらの
混合物から誘導されたニジストマー状重合体である。各
末端ブロックAおよびNの分子量は、好ましくは約2,
000〜約100,000の範囲であり、一方、中央ブ
ロックBの分子量は。
好ましくは約25,000〜約1.000,000の範
囲である。
さらに、本発明の樹脂組成物に用いられる芳香族りん酸
エステル(flは、一般式(IID5−0 R6−0\p=o ・・・・・・(lID/ 7−0 (式中、Rs 、 R6およびR7は、アルキル基、ア
リール基またはフルキル置換アリール基。
を示し、R5、R6およびR7の内少な(とも1つはア
リール基又はフルキル置換アリール基である。) で表わされる化合物をいう。具体的には、クレジルジフ
ェニルホスフエート、トリクレジルホスフェート、トリ
イソプロピルフェニルホス7二−ト、トリフェニルホス
フェート、インオクチルジフェニルホスフェート、ジデ
シルクレジルホス7エート、などがあげられ、これらは
、単独でも又、混合しても用いることが出来る。
特ニトリフェニルホスフェート、トリイソプロピルフェ
ニルホスフェートが好マシい。
本発明の樹脂組成物において、成分(al乃至(flの
配合量は次のように選ばれる。先ず、成分tarと(b
lは、その合計量が成分子at乃至telの合計量中7
0〜95重量%の範囲を占める量で用いられ、そして、
成分+a+と成分(blとの比率は重量比で9515〜
5/95の範囲で選ばれる。次いで、エラストマー成分
(cl、(dlおよびtelは、その合計量が成分(a
l乃至telの合計量中5〜30重量%の範囲を占める
量で用いられ、そして、成分(clと(dlは、その合
計量が成分tel乃至(elの合計量中60〜92重量
%の範囲を占める量で用いられる。
成分telと成分(dlとの比率は重量比で9/1〜1
/9の範囲で選ばれる。成分1flは、成分(al乃至
telの和100重量部を基準にして5〜50重量部の
範囲の量で用いられる。
前記本発明の樹脂組成物において、tel成分を欠くと
著しく衝撃値が低下し、他方、(dlおよび(e)成分
を欠くと所望の衝撃強さを維持させるために(e)成分
を相当多量に配合しなければならず、その結果、当該組
成物の溶融流れの低下や当該組成物から得られる成形品
の外観不良といった不都合を招来するに至ることから、
本発明における組成成分の組み合せによって諸性質を均
衡よく保持し得るという効果は特異的であると言えよう
さらに、成分(flは、本発明の樹脂組成物の成展性お
よび難燃性の向上に寄与するだけでな(、意外なことに
耐衝撃強度の向上にも寄与する。
本発明の組成物を調製する方法は特に限定されず、たと
えば、所定の各原料の混合物を押出機、バンバリーミキ
サ−、ニーダ−などで溶融、混練する方法やベール状の
ニトリルゴムとビニール芳香族樹脂とを予めバンバリー
ミキサ−や押出機で溶融、混練してベレットまたはサイ
の目の形状に成形し、これにさらに他の所定の原料を混
合してその混合物を押出機を用いて溶融、混練する方法
などを挙げることができる。
本発明の樹脂組成物には、所望に応じて、前記+(!l
、(d)および(e)成分以外ノエラス) −q−1安
定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤などの各種添加剤
;顔料;充填剤などを適宜選んで配合してもよい。(e
)、(dlおよび(el成分以外のエラストマーとして
は、EPDM、スチレンーズタジエンランダム共重合体
、スチレン−ブタンエングラフト共重合体等を挙げるこ
とができる。また、前記の滑剤、可塑剤、難燃剤などの
各種添加剤や顔料、充填剤等としては、例えば、ポリエ
チレンワックスあるいはポリプロピレンワックス等に代
表される滑剤としてのオレフィンワックス;デカグロモ
ビフェニル、ペンタブロモトルエンあるいはデカブロモ
ビフェニルエーテル等に代表される臭素系難燃剤;酸化
チタン、硫化亜鉛あるいは酸化亜鉛等に代表される顔料
;ガラス繊維、アスベスト、ウオラストナイト、マイカ
、タルク、クレイ、あるいは銅、アルミニウム、ニッケ
ル等のフレークあるいはステンレス繊維等に代表される
無機充填材;炭素繊維に代表される有機充填材等が挙げ
られる。
以下、実施例および比較例により本発明のポリフェニレ
ンエーテル系樹脂組成物を具体的に説明する。
実施例 1 25℃、クロロホルム中で測定した固有粘度が0 、5
5 dll/E/r の2,6−シメチルフエノールと
2.j、s−)リメチルフェノールの酸化共重合体(以
下フェニレンエーテルコポリマーと呼称する。七ツマー
基準で2.3.6−)リメチルフェノ゛−ルを5モル%
含有) 70重量部、25℃、クロロホルム中で測定し
たポリスチレンマトリックスの固有粘度力o 、 s 
s aa/grであり、スチレングラ7トボリブタジエ
ンゲル相を18重量%含有するゴム変性ポリスチレン 
18重量部、結合アクリロニトリルが29%であり、ム
ーニー粘度が78であるニトリルゴム 3重量部、ブチ
ルゴムと低密度ポリエチレンとを1対1(重量比)でグ
ラフト共重合して得られたグラフト共重合体エラストマ
ー(アジア・ケーブル社製造、商品名「ET−ポリ−=
r−j) 8重i部、ポリスチレン−ポリイソプレン−
ポリスチレンブロック共重合体エラストマー(ポリスチ
レン部分とポリブタジェン部分との重量比が14/86
であり、かつ当該共重合体の25%トルエン溶液のブル
ックフィールド モデル RVT粘度計を用いて25℃
で測定された粘度が1600 cps ) 3部および
トリフェニルホス7エー) 12重量部を、予め、ヘン
シェルミキサーで十分に混合した後、混合物を二軸押出
機で溶融、混練し、押出し、ペレタイザーでベレット化
した。得られたベレットを用い、射出成形機を用い−(
種々の試験片を成形し、種々の物性を測定した。
結果を表1に示す。
比較例 1 実施例1の組成においてトリフェニル7オス7エートを
使用しない以外は、実施例1と同じ組成で、同じ操作を
繰り返し、試験片を成形してその物性を測定した。
結果を表1に併記する。
比較例 2 実施例1の組成においてポリスチレン−ポリイソプレン
−ポリスチレンブロック共重合体エラストマーを使用せ
ず、ニトリルゴムの配合量を3重量部から6.8重量部
に1、そしてET−ポリマーの配合量を8重量部から1
0.2重量部に替える以外は、実施例1と同様にして組
成物を製造した。物性値を表1に併記する。
表1 実施例 2 実施例1の組成においてET−ポリマーの配合量を8重
量部から7重量部に替え、新たにエチレン−プロピレン
共重合体エラストマー(デカリンを溶媒として濃度0 
、11//j 00ml。
温度135℃で測定された還元比粘度2.0、ガラス転
移温度−49℃、三井石油化学工業株式会社製、商品名
[タフ7−P0680J)1部を配合する以外は、実施
例1と同じ組成で、同じ操作を繰返して試験片を成形し
た。物性値は次の通りである。
実施例 6 実施例1の組成においてET−ポリマー 8重量部に代
えて、実施例2で使用したエチレン−プロピレン共重合
体エラストマー 8重量部を使用する以外は、実施例1
と同じ組成で、同・様にして組成物を製造した。物性値
を表2に示す。
比較例 3 実施例3の組成においてポリスチレン−ポリインブレン
−ポリスチレングロック共重合体エラストマーを使用せ
ず、ニトリルゴムの配合量を3重量部から6.8重量部
に、そしてエチレン−プロピレン共重合体エラストマー
の配合量を8重量部から10.2重量部に替える以外は
、実施例6と同様にして組成物を製造した。物性値を表
2に併記する。
表 2 実施例4および5 実施例2で用いた成分を表6に示す割合で配合する以外
は、実施例1と同様な操作を行ない一組載物を製造した
。物性値の測定結果を表6に併記する。
実施例 6 ポリ(2,6−シメチルー1.4−フェニレン)エーテ
ル(25℃、りI:Iロホルム中でIII 定された固
有粘度が0 、55 di/11 ) 65重量部、実
施例1で用いたゴム変性ポリスチレン21重量部、実施
例1で使用したニトリルゴム8重量部、実施例2で使用
したエチレン−プルピレン共重合体エラストマー ろf
I量置部実施例1で使用したポリスチレン−ポリイソプ
レン−ポリスチレンブロック共重合体エラストマー3重
量部およびトリフェニル7オスフエート8重景部を用い
、実施例1の操作を縁り返した。
物性値の測定結果は次の通りである。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代表者長野和吉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (a) ポリフェニレンエーテル、(blビニル芳香族
    樹脂、(e)アクリロニトリル/共役ジエン系炭化水素
    共重合体エラストマー、(dlポリオレフィン系エラス
    トマー、(elA−B−R1llエラストマー状ブロッ
    ク共重合体(Aおよびには重合されたビニル芳香族炭化
    水素ブロックであり、Bは重合された共役ジエン系炭化
    水素ブーツクあるいは重合された共役ジエン系炭化水素
    ブーツク中の大部分の二重結合が水素添加されたブロッ
    クであり、B7′ロックの分子蓋はAおよびA′ブロッ
    クの分子輩の和よりも大である。)およびif)芳香族
    りん酸エステルを含有する高耐衝撃性ポリフェニレンエ
    ーテル系樹脂組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6448844A (en) * 1987-08-19 1989-02-23 Mitsubishi Gas Chemical Co Flame-retarding polyphenylene ether resin composition

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