JPS6018398Y2 - 液体容器の注出器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は液体容器の注出器に関し、倒立して支持され
る液体容器の口部に装着して使用され、容器内に連通ず
る注出管と、この注出管を開放および圧扁閉塞状態に維
持する操作レバーと、注出液量に対応して容器内に空気
を補填する空気管とを有し、操作レバーの作動によって
容器内の液体を任意に注出することのできる注出器を提
供するものである。

以下図面について説明すると、この注出器は、任意に倒
立支持される液体容器１の注出口２に螺嵌して着脱自在
に装着される本体部材３を有しており、この本体部材３
の内部には、受座面５を有して前面を開口部６とした操
作室４を形成すると共に、前記注出口２側にバッキング
７を介して装着され、操作室頂壁を形成する保持部材８
に、前記受座面５に後側一部を接して操作室４を貫通し
、かつ下端部を下方に延長突出させた弾性を有して圧扁
閉塞可能な注出管９と、下端を操作室４に、上端を前記
液体容器１の液面上方に各々に開口させた空気管１０と
を接着固定しである。

また前記受座面５下方の操作室４内下部には、対向する
内端面にカム面１３．１３を形成した軸穴１２．１２の
ある１組の軸支部１１．１１を設けると共に、指掛は部
１５と直線状の押圧杆部１６とをもち、かつ押圧杆部１
６の両側から屈曲延長されていて、常に外側に拡開しよ
うとしている１組の弾性脚杆１７，１７および各脚杆端
部の軸部１８．１８を形成した操作レバー１４を設け、
この操作レバー１４の各弾性脚杆１７，１７を、前記開
口部６側から操作室４内に挿入させた上で、押圧杆部１
６が前記注出管９の途中を抱え込むようにして、その両
軸部１８．１８を前記各軸穴１２，１２にカム面１３．
１３側から挿入させである。

ここで前記操作レバー１４の押圧杆部１６は、この操作
レバー１４が各軸部ｉｓ、ｉｓを中心に回動されたとき
、前記注出管９の途中を受座面５との間で挟挿して圧扁
閉塞し得る位置を占め、この状態で指掛は部１５が開口
部６から外部に突き出されるようになっており、かつま
た前記カム面１３．１３は共に、カム山を中心として、
開放側のカム斜面１３ａおよび開放位置でのカム底面１
３ｂと、閉塞側のカム斜面ｉ３ｃとに形成されていて、
前記弾性脚杆１７．１７の部分が各々にカム面１３．１
３に対して自身の弾性により圧接されるのである。

従って上記構成において、操作レバー１４の指掛は部１
５を押下げると、各軸部１８，１８を中心に回動する各
弾性脚杆１７．１７は、開放側のカム斜面１３ａ、１３
ａを経てカム面ｉ３ｂ、ｉ３ｂに落ちつき、これによっ
て注出管９に対する挟挿が解かれ、液体容器１内の液体
は注出管９を通して注出され、かつ空気管１０を通して
注出液量に対応する空気が補填される。

そしてこのとき、操作レバー１４には、弾性脚杆１７．
１７の常時拡開しようとしている弾圧力と、カム斜面１
３ ａ、 １３ ａとのカム作用により、常に下方へ
の押下げ力が働いているために、カム底面１３ｂ。

１３ｂに押付けられてこの開放位置に保持されることに
なる。

また、前記注出状態から、指掛は部１５に対して弾性脚
杆１７，１７の弾性力に抗した押上げ力を加えると、こ
の弾性脚杆１７，１７は、カム斜面１３ａ＊ １３ａ
のカム作用により一層弾圧力が蓄勢されてゆき、この蓄
勢された弾圧力は弾性杆１７．１７がカム山を越えた時
点、すなわちいわゆる死点を越えることによって一時に
解放されるために、以後、弾性脚杆１７，１７には閉塞
方向への力が作用し、カム斜面１３ｅ、１３ｅ上を滑っ
てゆき、これにより押圧杆部１６が注出管９を受座面５
に対１７て押圧挟挿さぜ、すべての蓄勢弾力が解放され
ない状態で、この注出管９を圧扁閉塞して、液体の注出
を停止するのであり、このように注出管９により以上の
挟挿力を加えたままで、この閉塞位置を維持することに
なるのである。

すなわち、この上・うにして操作レバー１４には、力ｌ
・面１３の力ｌ・山を中心にして開放側では開放方向へ
の、閉塞側では閉塞方向への各々に強力な弾圧力が働く
ことになって、指掛は部１５に対してカム山、換言する
と死点を越えるまでの押下げおよび押上げ力を加えるだ
けで、液体の注出および停止を行なえるのである。

本案は上記構成とするものであり、操作レバーを上方へ
揺動させると、そのレバーの押圧杆部が注出器本体部材
内面に設けられた受座面との間で注出管９を閉塞し、か
つ下方へ揺動させるとその注出管から押圧杆部が離れて
注出管は弾性復元するから注出管の開閉操作が容易であ
り、又操作レバーの基端の軸部１８，１８を嵌合させた
軸穴１２．１２の対向する内端面には山形のカム面１３
．１３が、操作レバーの揺動に際してそのレバーの弾性
脚杆が弾性に抗してカム面の頂部を乗越えするよう設け
であるから、操作レバーを上方へ移動させることで注出
管閉塞状態を、又下方へ揺動させることで注出管開口状
態をそれぞれ保持させることが出来、操作レバーを上方
向へだけ付勢させた場合のように、レバーを下方へ押し
続けなくとも注出管を開口できるから、レバーを付勢に
抗して下方へ押続けることにより指が疲れるようなこと
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係わる注出器の一実施例を示す縦断
面図、第２図は同上■−■線部の横断面図、第３図Ａ、
Ｂはカム面と操作レバーと受座面との関係を説明する
展開図付き説明図である。 １・・・・・・液体容器、３・・・・・・本体部材、１
４・・・・・・操作レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 倒立状態に支持された液体容器１と、該容器の口部に装
   着された中空でかつ前面開口の注出器本体部材３と、該
   本体部材内を貫通して容器口部から下方へ垂設された液
   体注出用注出管９と、上記本体部材の頂壁から容器内に
   起立され、下端を頂壁下方へ開口する空気補填用空気管
   １０と、上記本体部材内下部の左右両側部に形成された
   軸穴１２．１２内に基端軸部１８．１８を嵌合させ、か
   つ注出器本体前方へ前部を突出させて、軸部１８．１８
   を中心として上下方向への揺動が自在に装着された操作
   レバー１４とからなり、該操作レバーの基部は、レバー
   前部と連続させた押圧杆部１６の両端部から左右一対を
   なす弾性脚杆１７゜１７を突出させ、該脚杆先端を左右
   外方へ屈曲させて軸部１Ｂ、１Ｂとなし、上記軸穴の対
   向する内端面には山形のカム面１３．１３を、上記操作
   レバーの揺動に際して弾性脚杆が弾性に抗して山形カム
   面頂部を乗越えするよう設け、該弾性脚杆がカム面頂部
   を上方へ乗越えたとき、該弾性脚杆の復元力により操作
   レバーが上方へ揺動してこのとき押圧杆部が本体部材内
   に設けられた受座面５との間で注出管９をその弾性に抗
   して閉塞し、又弾性脚杆１７，１７がカム面頂部を下方
   へ乗越えると、該脚杆の復元力で操作レバーが下方へ揺
   動し、更に押圧杆部が離れることて注出管は弾性復元可
   能に形成させたことを特徴とする液体容器の注出器。