JP4161337B2 - 合成樹脂製滴下容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、頂部に形成したドーム形状の弾性ボタン部を押し込むことにより、下端の滴下口から内容液を滴下させる、スポイト式の合成樹脂製の滴下容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の滴下容器は、内容液を収納する縦長筒状の胴部の上端に連設した頂壁の中央部に、薄肉ドーム形状の弾性ボタン部を形成すると共に、胴部の下端に連設した底壁の中央部に、細い滴下口を形成する吐出筒片を垂下設して構成されており、弾性ボタン部を指先で押し込むことにより、容器の内圧を高めて、内容液を滴下口から滴下させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、滴下時における弾性ボタン部の指先による押し込み(押し潰し)が、弾性ボタン部に対する指先の当接姿勢が必ずしも一定しないので、時として大きな押し込み操作力を必要とし、このため弾性ボタン部の押し込み操作がやり難い、と云う問題があった。
【0004】
また、弾性ボタン部の押し込み操作は、指先での手加減によるため、かつ弾性ボタン部に対する指先の当接状態が一定していないため、その押し込み量を一定にすることが難しく、このため内容液の滴下量を、常に一定にすることが殆ど不可能である、と云う問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、滴下容器の弾性ボタン部に、一定した形態で押し込み力を作用させるようにすることを技術的課題とし、もって内容液の安定して一定した滴下注出動作を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
胴部上端に連設した頂壁の中央部に、押し込みおよび復帰可能に弾性変形する薄肉ドーム状の弾性ボタン部を形成し、胴部の下端に、キャップで開閉される細い滴下口を開設した滴下容器であること、
頂壁の上面周縁に立設した周筒片の後側に、弾性ボタン部押圧用の操作板をヒンジにより一体に連設すること、
周筒片の前側に設けた前部開放部の両側面上端に係止突片を突設し、この係止突片に操作板が、ヒンジによる付勢力により下方から係止して、弾性ボタン部に近接した姿勢となるようにしたこと、
にある。
【0007】
この請求項1記載の発明にあっては、弾性ボタン部の指先による押し込みは、直接指先で弾性ボタン部を押し込むのではなく、一定の形状をした操作板を介して押し込むことになり、かつこの操作板は、周筒片にヒンジ結合されて、常に一定した姿勢で揺動変位するので、弾性ボタン部は、常に一定した形態で押し込み変形することになる。
【0008】
また、指先による弾性ボタン部の押し込み操作は、操作板の上面の適当な箇所を押し下げるだけで達成でき、また操作板の上面は、弾性ボタン部に比べて広いので、押し下げ力を作用させ易く、これにより所望する強さの操作力を、容易にかつ安定して加えることができる。さらに、操作板が、常に、そのまま弾性ボタン部を押圧操作できる姿勢で位置することになるので、滴下注出操作を速やかに行うことができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、周筒片の後側に設けた、浅い後部開放部の底面に、ヒンジにより操作板を連設し、周筒片の前側に深い前部開放部を設け、前部開放部の深さを、操作板が弾性ボタン部を所定量押し込んだ位置で、内底面に突き当たる値に設定した、ことを加えたものである。
【0011】
この請求項2記載の発明にあっては、操作板による弾性ボタン部の押圧は、操作板の先端部が、前部開放部の内底面に突き当たる位置で限界となるので、操作板を、前部開放部の内底面に突き当たるまで、弾性ボタン部を押圧した際に注出される内容液の量を、単位注出量とすることにより、内容液の単位量毎の注出を正確に達成することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明における前部開放部の開放幅を、指先が楽に侵入できる値に設定した、ものである。
【0013】
この請求項3記載の発明にあっては、この前部開放部に位置する操作板の前端部に、指先により押し下げ力を加えることができるので、ヒンジを支点としたテコ作用を利用して、操作板を利用した弾性ボタン部の押し込みを、大きな操作力を要することなく、楽に達成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
内容液を収納する合成樹脂製の本体部1は、縦長円筒状の胴部2の上端に連設した頂壁3の中央部に、押し込みおよび弾性復帰可能な薄肉ドーム状の弾性ボタン部4を形成すると共に、胴部2の下端に、外周面に螺条を刻設した螺筒5を縮径連設し、さらにこの螺筒5の下端に連設した底壁6の中央部に、細い滴下口8を形成する吐出筒片7を垂下設して構成されている。
【0015】
頂壁3の上面周縁には、前後に開放部10、11を設けた周筒片9を立設し、比較的浅く開設された後部開放部11の底面後端縁に、ヒンジ12を介して、周筒片9内および前部開放部10内に収容可能な操作板13が連結されている。
【0016】
また、指先が楽に侵入できる開放幅で、比較的深く開設された前部開放部10の両側内面上端には、操作板13の前端部両側縁が、下方から係止可能な係止突片14が突設されていると共に、この前部開放部10の内底面15の位置は、操作板13が所定の押し下げ位置で突き当たって停止する高さに設定されている。
【0017】
操作板13は、図1に示す成形時の、後方に倒れた姿勢から前方へ反転させて倒すと、その前端部両側縁が、上面を傾斜面とした両係止突片14を乗り越えることにより、周筒片9内に入り、ヒンジ12による上方への付勢力により、前端部両側縁が両係止突片14の下面に当接係止し、弾性ボタン部4に近接するが、弾性ボタン部4を押圧しない、略水平な姿勢に保持される(図3、図4、図5参照)。
【0018】
本体部1の滴下口8を開閉すべく、本体部1の下端に着脱自在に組付くキャップ16は、底板17の上面中央に、滴下口8に密嵌する栓片18を立設すると共に、その外方に、螺筒5の下面に密接するシール筒片19と、螺筒5に螺合する螺筒片20と、外周筒21とが順に立設して構成されている。
【0019】
内容液の滴下注出に際しては、本体部1からキャップ16を取り外してから、本体部1を略垂直姿勢にして保持し、この本体部1を保持した手の指で、操作板13を、その前端部が前部開放部10の内底面15に突き当たるまで、押し下げることにより、操作板13により弾性ボタン部4を所望量押し込んで、一定量の内容液を滴下注出する。
【0020】
この際、前部開放部10に位置した操作板13の前端部を指先で押し下げることにより、ヒンジ12を支点としたテコ作用により、大きな操作力を要することなく、弾性ボタン部4の押し込みを楽に達成することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、本体部にヒンジ結合された操作板で弾性ボタン部を押し込み操作するので、常に、弾性ボタン部の押し込み形態を一定したものとすることができ、これにより内容液の安定して正確な滴下注出動作を得ることができる。
【0022】
また、弾性ボタン部を押し込むための操作力は、広い操作板の上面に加えればよいので、内容液の滴下注出操作がきわめて楽なものとなると共に、内容液の滴下注出を速やかに行うことができる。
【0023】
請求項2記載の発明にあっては、内容液の定量滴下注出を、正確に設定することができる。
【0024】
請求項3記載の発明にあっては、テコ作用を利用した操作板による弾性ボタン部の押し込みが容易であるので、弾性ボタン部の押し込み、すなわち内容液の滴下注出を、楽に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、操作板セット前の不規則縦断側面図。
【図2】図1に示した実施例の、操作板を起立させた状態の正面図。
【図3】図1に示した実施例の、操作板をセットした状態の不規則縦断側面図。
【図4】図1に示した実施例の、操作板をセットした状態の正面図。
【図5】図1に示した実施例の、操作板をセットした状態の平面図。
【符号の説明】
1 ; 本体部
2 ; 胴部
3 ; 頂壁
4 ; 弾性ボタン部
5 ; 螺筒
6 ; 底壁
7 ; 吐出筒片
8 ; 滴下口
9 ; 周筒片
10; 前部開放部
11; 後部開放部
12; ヒンジ
13; 操作板
14; 係止突片
15; 内底面
16; キャップ
17; 底板
18; 栓片
19; シール筒片
20; 螺筒片
21; 外周筒
Claims (3)
- 胴部(2)上端に連設した頂壁(3)の中央部に、押し込みおよび復帰可能に弾性変形する薄肉ドーム状の弾性ボタン部(4)を形成し、前記胴部(2)の下端に、キャップ(16)で開閉される細い滴下口(8)を開設した滴下容器において、前記頂壁(3)の上面周縁に立設した周筒片(9)の後側に、前記弾性ボタン部(4)押圧用の操作板(13)をヒンジ(12)により一体に連設し、前記周筒片(9)の前側に設けた前部開放部(10)の両側面上端に係止突片(14)を突設し、該係止突片(14)に操作板(13)が、前記ヒンジ(12)による付勢力により下方から係止して、前記弾性ボタン部(4)に近接した姿勢となる合成樹脂製滴下容器。
- 周筒片(9)の後側に設けた、浅い後部開放部(11)の底面に、ヒンジ(12)により操作板(13)を連設し、前記周筒片(9)の前側に深い前部開放部(10)を設け、該前部開放部(10)の深さを、前記操作板(13)が弾性ボタン部(4)を所定量押し込んだ位置で、内底面(15)に突き当たる値に設定して成る請求項1記載の合成樹脂製滴下容器。
- 前部開放部(10)の開放幅を、指先が楽に侵入できる値に設定した請求項1または2記載の合成樹脂製滴下容器。
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