JPS6018382Y2 - 結合自在のマイクロカセツトケース用ホルダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個のマイクロカセットケースを収容し保持
するためのマイクロカセットケース用ホルダーに関する
ものであり、特にマイクロカセットケース用ホルダーを
背中合せに組合せることのできるマイクロカセットケー
ス用ホルダーに関するものである。

マイクロカセットを収納するマイクロカセットケースは
極めて小型であり、該マイクロカセットケースを保管し
、又整理する場合、単品で個々に行なうのは煩雑であっ
た。

従って、従来各マイクロカセットケースの両側面にあり
部（突起部）εあり溝部（凹部）とを形成し、隣接する
マイクロカセットのあり部と、あり溝部とを係合（あり
継手連結）腰複数個のマイクロカセットケースを連結腰
一体的に取扱う方法が一搬に行なわれていた。

しかしながら、このようにあり継手連結による方法は、
マイクロカセットケースの製造業者が異なると、あり部
及びあり溝部の形成が異なり、従って複数社のマイクロ
カセットケースを相互に連結し、整理、保管をしようと
する場合には適用し得ないといった不便さがあった。

更に従来のあり継手連結方法によると、所望のカセット
ケースを取り出すと、即ち、一連の連結状態から離脱さ
せると、他の残りのカセットケースはばらばらになり、
再度あり継手による連結をする必要があり、取扱いが面
倒であった。

これを避けるために、一連の連結状態にて、所望のカセ
ットケースの蓋を開き、カセットテープを取り出すには
連結態様が弱く、しばしばあり継手連結が崩れるといっ
たことがあった。

このような従来のあり継手連結方法の有する諸欠点を解
決するために、本考案者は、第１図及び第２図に図示す
るような、複数個のマイクロカセットケース１００を収
容しそして保持するためのマイクロカセットケース用ホ
ルダー１であって、底壁２、該底壁２の両側端部に該底
壁に対して垂直方向に突出して設けられた側壁４，６、
及び該両側壁４，６の間にて前記底壁２から直立して設
けられた隔壁を有腰前記側壁と該側壁と隣接する隔壁と
の間及び各隔壁相互間の距離はマイクロカセツｌ−ケー
スの幅に概略等しくされ、又前記側壁と各隔壁の上端に
はマイクロカセットケースの上方向離脱を規制するため
にマイクロカセットケースの外側ハウジング１０２の上
面縁部１０４に係合する縁部１２，１６，１８．２Ｇ、
２２．１４が形成され、そして前記側壁と各隔壁の後端
にはマイクロカセットケースの後方向への移動を規制す
るためにマイクロカセットケースの後面縁部１１０に当
接する後方停止縁部２４． ２６．２８．３０，３２，
３４が形成され、更に底壁２の後方部は所定量だけ切欠
かれ、マイクロカセットケース１００がホルダーに保持
された状態にて該マイクロカセットケース１００の蓋１
０６を開閉し得るように構成したことを特徴とする１マ
イクロカセツトケース用ホルダー１を提案した。

本考案はこのようなマイクロカセットケース用ホルダー
の改良に関するものである。

本考案の主たる目的は、上記の如き構成のマイクロカセ
ット用ホルダーを背中合せに結合する手段を該ホルダー
の底壁下面に設け、更に多数のマイクロカセットケース
を一体的に取扱い且つ保管及び整理をより有効に行なう
ことのできるマイクロカセットケース用ホルダーを提供
することである。

本考案の他の目的は、マイクロカセットケースのあり部
及びあり溝部の形状の相違に拘わらず、いずれの製造業
者のマイクロカセットケースをも複数個収容し、保持す
ることのできるマイクロカセットケース用ホルダーを提
供することである。

本考案の他の目的は、ホルダーに保持したまま、マイク
ロカセットケースの蓋を開閉し、他のマイクロカセット
ケースに何らの影響を及ぼすことなく、所望のマイクロ
カセットテープを取り出したり、又収容することのでき
るマイクロカセットケース用ホルダーを提供することで
ある。

本考案の他の目的は、構造が簡単で且つ操作性のよいマ
イクロカセットケース用ホルダーを提供することである
。

次に本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダーに
ついて図面を参照して説明する。

本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダーは第３
図を見ると分るように、本出願人の出願に係る第１図及
び第２図に例示されるマイクロカセットケース用ホルダ
ーと同様の構成とされ、ただ底壁２の構造において相違
することが理解されるであろう。

つまり、本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーは、第３図及び第４図を参照すれば、底壁２、該底壁
２の両側端に設けられた側壁４及び６、並びに該両側壁
４及び６の間に前記底壁２から直立して設けられた隔壁
８及び１０を有する。

側壁４と隔壁８、隔壁８と隔壁１０、それに隔壁１０と
側壁６の間の距離はマイクロカセットケース１００の幅
Ｗと概略同じにされる。

前記側壁４，６及び隔壁８，１０の高さはマイクロカセ
ットケース１００の高さＴと概略同じとされ、又側壁４
，６の上端には内方向直角方向に突出した縁部１２．１
４を夫々有腰隔壁８，１０の上端にもそれぞれ該直立隔
壁に対して直角方向に且つ互いに反対方向に突出した縁
部１６，１８及び２０，２２が設けられる。

これら縁部１２及び１６等の突出量１はマイクロカセッ
トケース１００の外側ハウジング１０２の上面縁部１０
４、即ち、マイクロカセットケース１００の蓋１０６の
側部に位置した外側ハウジング縁部の幅りと同じか又は
わずかに小さくされる。

上述の如くに構成することによって、マイクロカセット
ケース１００は、矢印Ｘの方向へと動かし、ホルダー１
の底壁２、側壁４、隔壁８、側壁の突出縁部１２及び隔
壁８の突出縁部１６によって画定される保持室１ａにス
ライドさせて挿入することによって該ホルダー１にきっ
ちりと保持される。

マイクロカセットケース１００のホルダー１内への挿入
量を規制するために、側壁４及び隔壁８の後端部には突
出縁部１２．１６と連結して後方停止縁部２４及び２６
が設けられる。

前記保持室１ａと全く同じ機能を有する保持室１ｂ、Ｉ
Ｃを形成する隔壁８，１０及び側壁４の後端部にも夫々
突出縁部１８．２０．２２及び１４と連続して後方停止
縁部２８．３０．３２及び３４が設けられる。

特に第３図及び第５図を参照すると理解されるように、
底壁２の後方部は切除され、側壁及び隔壁の後方端にま
では至っていない。

これは、第５図にて分るように、ホルダー１にマイクロ
カセットケース１００を収容したまま、カセットテープ
（図示せず）を取出すために、蓋１０６を枢軸１０８の
まわりに回動することを可能とするためであることが理
解されるであろう。

上記説明にて、本考案に係るマイクロカセットケースホ
ルダー１はマイクロカセットケース１００を三個収容す
るべく３つの保持室１ａ、１ｂ。

１ｃを有する態様が例示されているが、本考案はこれに
限定されるものではなく、所望に応じ任意の数の保持室
を設けることが可能である。

本考案に係るマイクロカセットケースホルダー１の特徴
は、特に第６図〜第８図に図示されるようにホルダー１
の底壁２の下面の構造にある。

底壁２の下面には、側壁４から底壁２の長手方向に沿っ
て突起（あり部）２００と、凹部（あり溝部）２０２と
が平行に延在して形成され、又一方側壁６からも底壁２
の長手方向に沿って凹部（あり溝部）２０４と、突起（
あり部）２０６とが平行に延在して形成される。

又突起２００と凹部２０４とは底壁２の長手方向に整列
しており且つ突起２００と凹部２０４との長さは同じと
される。

同様に、凹部２０２と突起２０６とは底壁２の長手方向
に整列しており且つ突起２０２と凹部２０６との長さは
同じとされる。

更に突起２００は凹部２０４にぴったりと嵌合するよう
に突起２００及び凹部２０４は互いに相補形状に形成さ
れ、同様に突起２０６は凹部２０２にぴったりと嵌合す
るように互いに相補形状に形成される。

これら突起及び凹部は、あり部及びあり溝以外の如何な
る形状であってもよい。

以上の如くにマイクロカセットケースホルダー１を構成
することにより、二つのマイクロカセットケースホルダ
ーは１，１を、第９図の如くに背中合せにして両ホルダ
ーを互いの方へと押し付けると、一方のホルダーの突起
が他方のホルダーの凹部に、又一方のホルダーの凹部に
は他方のホルダーの突起が嵌合し、両ホルダーは一体的
に結合される。

上記説明にては、マイクロカセットケース１００はマイ
クロカセットケースホルダー１の前方より該ホルダーの
保持室へとスライドさせて挿入する構成とされたマイク
ロカセットケースホルダーについて説明したが、各側壁
及び隔壁の上端に設けられた縁部１２，１４及び１６．
１Ｂ、２０゜２２を、第２図に図示するように、各側壁
及び隔壁の上端に数個、例えば２〜４個づつ設け、該ホ
ルダーを例えばポリプロピレンのような樹脂テｆｆｉ形
した場合等には、マイクロカセットケースを該ホルダー
の上面より保持室へと押し付けることによって縁部が弾
発的に変形し、それによってマイクロカセットケースを
ホルダーに収容することも可能となる。

本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダーは、こ
れに限定されるものではないが、ポリプロピレンのよう
な合成樹脂で一体的に底型されるのが好ましい。

以上説明したように、本考案に係る結合自在のマイクロ
カセット用ホルダーは種々のマイクロカセットケースを
複数個収容し、保持することができ、又ホルダーに保持
したままマイクロカセットケースの蓋を開閉して所望の
マイクロカセットケースを取り出したり又は収納するこ
とのできる極めて実用上優れた効果を有すると共に、二
つのホルダーを結合させて多数のマイクロカセットケー
スを一体的に取扱うことができ、マイクロカセットケー
スの保管、整理を一段と容易に行なうことができるとい
う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係るマイクロカセットケー
ス用ホルダーと同じ種類のホルダーの斜視図である。 第３図は本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーの斜視図である。 第４図は本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーの正面図である。 第５図は第４図の線ｖ−■に沿って取った断面図である
。 第６図は本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーの底面図である。 第７図及び第８図は夫々第６図の線■−■及び線■−■
に沿って取った断面図である。 第９図は二つのホルダーを背中合せに結合した状態を表
わす斜視図である。 １：マイクロカセットケース用ホルダー、２：底壁、４
，６；側壁、８，１０：隔壁、１２，１４．１６，１８
，２０．２２：壁上端縁部、２４．２６，２８，３０，
３２，３４：後方停止縁部、１００：マイクロカセット
ケース、２００゜２０６＝突起、２０２，２０４：凹部
。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）複数個のマイクｒ１カセツ１−ケースｉｏｏを収
   容しぞして保持するためのマイクロカセットケース用ポ
   ルグー１であって、底壁２、該底壁２の両側端部に該底
   壁に対して垂直方向に突出１〜で設けられた側壁４，６
   、及び該両側壁４，６の間にて前記底壁２から直立して
   設けられた隔壁８，１０を有し、前記側壁と該側壁と隣
   接する隔壁との間及び各隔壁相互間の距離はマイクロ乃
   セツ１〜ケースの幅に概略等しくされ、又前記側壁と各
   隔壁の上端にはマイクロカセットケースの上方向離脱を
   規制するためにマイクロカセットケースの外側ハウジン
   グ１０２の上面縁部１０４に係合する縁部１２． ｍ
   ６． １８． ２０．２２．１４が形成され、そして前
   記側壁及び各隔壁の後端にはマイクロカセットケースの
   後方向への移動を規制するためにマイクロカセットケー
   スの後面縁部２４，２６，２８，３０．３２．３４が形
   成され、更に底壁２の後方部は所定量だけ切欠かれ、マ
   イクロカセットケース１００がホルダーに保持された状
   態にて該マイクロカセットケース１００の蓋１０６を開
   閉し得るように構成し、更に底壁２の下面には突起２０
   ０と、該突起２００が嵌合し得る相補形状をした凹部２
   ０４とを形成し、二つのホルダーを背中合せに結合し得
   るようにしたことを特徴とする結合自在のマイクロカセ
   ットケース用ホルダー。
2. （２）マイクロカセットケースの外側ハウジングの上面
   縁部に係合する各縁部１２．１６，１８゜２０．２２．
   １４は後方停止縁部２４．２６゜２８．３０，３２．３
   ４に連結するように連続して形成されて成る実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のホルダー。
3. （３）マイクロカセットケースの外側ハウジングの上面
   縁部に係合する各縁部１２，１６．１８゜２０．２２，
   １４は断続して設けられ、それによってマイクロカセッ
   トケースをホルダーの上面より弾発的に挿入可能とした
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のホルダー。
4. （４） 合成樹脂で一体的に成型されて成る実用新案
   登録請求の範囲第１項〜第３項のいずれかの項に記載の
   ホルダー。