JPS6018381Y2 - マイクロカセツトケース用ホルダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個のマイクロカセットケースを収容し保持
するためのマイクロカセットケース用ホルダーに関する
ものである。

マイクロカセットを収納するマイクロカセットケースは
極めて小型であり、該マイクロカセットケースを保管し
、又整理する場合、単品で個々に行なうのは煩雑であっ
た。

従って、従来各マイクロカセットケースの両側面にあり
部（突起部）とあり溝部（凹部）とを形成し、隣接する
マイクロカセットのあり部と、あり溝部とを係合（あり
継手連結）シ、複数個のマイクロカセットケースを連結
し、一体的に取扱う方法が一搬に行なわれていた。

しかしながら、このようなあり継手連結による方法は、
マイクロカセットケースの製造業者が異なると、あり部
及びあり溝部の形状が異なり、従って複数社のマイクロ
カセットケースを相互に連結し、整理、保管をしようと
する場合には適用し得ないといった不便さがあった。

更に従来のあり継手連結方法によると、所望のカセット
ケースを取り出すと、即ち、一連の連結状態から離脱さ
せると、他の残りのカセットケースはばらばらになり、
再度あり継手による連結をする必要があり、取扱いが面
倒であった。

これを避けるために、一連の連結状態にて、所望のカセ
ットケースの蓋を開き、カセットテープを取り出すには
連結態様が弱く、しばしばあり継手連結が崩れるといっ
たことがあった。

従って、本考案の主たる目的は、あり部及びあり溝部の
形状の相違に拘わらず、いずれの製造業者のマイクロカ
セットケースをも複数個収容し、保持することのできる
マイクロカセットケース用ホルダーを提供することであ
る。

本考案の他の目的は、ホルダーに保持したまま、マイク
ロカセットケースの蓋を開閉し、他のマイクロカセット
ケースに何らの影響を及ぼすことなく、所望のマイクロ
カセットテープを取り出したり、又収容することのでき
るマイクロカセットケース用ホルタ−を提供することで
ある。

本考案の他の目的は、構造が簡単で且つ操作性のよいマ
イクロカセットケース用ホルダーを提供することである
。

次に本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダーに
ついて図面を参照して説明する。

本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダー１は、
第１図及び第２図を参照すると分るように、底壁２、該
底壁２の両側端に設けられた側壁４及び６、並びに該両
側壁４及び６の間に前記底壁２から直立して設けられた
隔壁８及び１０を有する。

側壁４と隔壁８、隔壁８と隔壁１０、それに隔壁１０と
側壁６の間の距離はマイクロカセットケース１００の幅
Ｗと概略同じにされる。

前記側壁４，６及び隔壁８，１０の高さはマイクロカセ
ットケース１００の高さＴと概略同じとされ、又側壁４
，６の上端には内方向直角方向に突出した縁部１２，１
４を夫々有し、隔壁８．１０の上端にもそれぞれ該直立
隔壁に対して直角方向に且つ互いに反対方向に突出した
縁部１６，１８及び２Ｏ，２２が設けられる。

これら縁部１２及び１６等の突出量ではマイクロカセッ
トケース１００の外側ハウジング１０２の上面縁部１０
４、即ち、マイクロカセットケース１００の蓋１０６の
側部に位置した外側ハウジング縁部の幅りと同じか又は
わずかに小さくされる。

上述の如くに構成することによって、マイクロカセット
ケース１００は、矢印Ｘ方向へと動か腰ホルダー１の底
壁２、側壁４、隔壁８、側壁の突出縁部１２及び隔壁８
の突出縁部１６によって画定される保持室１ａにスライ
ドさせて挿入することによって該ホルダー１にきっちり
と保持される。

マイクロカセットケース１００のホルダー１内への挿入
量を規制するために、側壁４及び隔壁８の後端部にはマ
イクロカセットケースの外側ハウジングの後面縁部１１
０に当接する後方停止縁部２４及び２６が設けられる。

前記保持室１ａと全く同じ機能を有する保持室１ｂ、ｌ
ｅを形成する隔壁８，１０及び側壁４の後端部にも夫々
突出縁部１８．２０．２２及び１４と連続して後方停止
縁部２８，３０．３２及び３４が設けられる。

特に第１図及び第３図を参照すると理解されるように、
底壁２の後方部は切除され、側壁及び隔壁の後方端にま
では至っていない。

これは、第３図にて分るように、ホルダー１にマイクロ
カセットケース１００を収容したまま、カセットテープ
（図示せず）を取出すために、Ｍ２Ｏ３を枢軸１０８の
まわりに回動することを可能とするためであることが理
解されるであろう。

上記説明にて、本考案に係るマイクロカセットケースホ
ルダー１はマイクロカセットケース１００を三個収容す
るべく３つの保持室１ａｉｂ。

ｌｅ、を有する態様が例示されているが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、所望に応じ任意の数の保持
室を設けることが可能である。

保持室が増えたりすることによって、マイクロカセット
ケースホルダー１の長手方向の強度を増大したい場合に
は、第４図に図示されるように、底壁２の下面にリブ４
０及び４２を設けることもできる。

上記説明にては、マイクロカセットケース１００はマイ
クロカセットケースホルダー１の前方より該ホルダーの
保持室へとスライドさせて挿入する構成とされたマイク
ロカセットケースホルダーについて説明したが、各側壁
及び隔壁の上端に設けられた縁部１２．１４及び１６．
１８，２０゜２２を、第５図に図示するように、各側壁
及び隔壁の上端に数個、例えば２〜４個づつ設け、該ホ
ルダーを例えばポリプロピレンのような樹脂で成形した
場合等には、マイクロカセットケースを該ホルダーの上
面より保持室へと押し付けることによって縁部が弾発的
に変形し、それによってマイクロカセットケースをホル
ダーに収容することも可能となる。

本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダーは、こ
れに限定されるものではないが、ポリプロピレンのよう
な合成樹脂で一体的に成型されるのが好ましい。

以上説明したように、本考案に係るマイクロカセットケ
ース用ホルダーは、穏々のマイクロカセットケースを複
数個収容し、保持することができ、又ホルダーに保持し
たままマイクロカセットケースの蓋を開閉して所望のマ
イクロカセットテープを取り出したり又は収納すること
のできる極めて実用上優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーの一実施態様の斜視図である。 第２図は第１図のマイクロカセットケース用ホルダーの
正面図である。 第３図は第２図の線■−■に沿って取った断面図である
。 第４図は第１図のマイクロカセットケース用ホルダーの
底面斜視図である。 第５図は本考案に係るマイクロカセットケース用ホルダ
ーの他の実施態様の斜視図である。 １：マイクロカセットケース用ホルダー、２：底壁、４
，６：側壁、８．１０：隔壁、１２，１４．１６．１Ｂ
、２Ｏ，２２：壁上端縁部、２４．２６，２８，３０，
３２．３４：後方停止縁部、１００：マイクロカセット
ケース。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）複数個のマイクロカセットケース１００を収容し
   そして保持するためのマイクロカセットケース用ホルダ
   ー１であって、底壁２、該底壁２の両側端部に該底壁に
   対して垂直方向に突出して設けられた側壁４，６及び該
   両側壁４，６の間にて前記底壁２から直立して設けられ
   た隔壁８．１０を有し、前記側壁と該側壁と隣接する隔
   壁との間及び各隔壁相互間の距離はマイクロカセットケ
   ースの幅に概略等しくされ、又前記側壁と各隔壁の上端
   にはマイクロカセットケース上方向離脱を規制するため
   にマイクロカセットケースの外側ハウジング１０２の上
   面縁部１０４に係合する縁部１２．１６．１８．２０゜
   ２２．１４が形成され、そして前記側壁及び各隔壁の後
   端にはマイクロカセットケースの後方向への移動を規制
   するためにマイクロカセットケースの後面縁部１１０に
   当接する後方停止縁部２４，２６，２８，３０，３２．
   ３４が形成され、更に底壁２の後方部は所定量だけ切欠
   かれ、マイクロカセットケース１００がホルダーに保持
   された状態にて該マイクロカセットケース１００の蓋１
   ０６を開閉し得るように構成したことを特徴とするマイ
   クロカセットケース用ホルダー （２）マイクロカセットケースの外側ハウジングの上面
   縁部に係合する各縁部１２，１６，１８゜２０．２２．
   １４は後方停止縁部２４，２６゜２８．３Ｇ、３２．３
   ４に連結するように連続して形成されて成る実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のホルダー （３） マイクロカセットケースの外側ハウジングの
   上面縁部に係合する各縁部１２，１６．１Ｂ。 ２０．２２．１４は断続して設けられ、それによってマ
   イクロカセットケースをホルダーの上面より弾発的に挿
   入可能とした実用新案登録請求の範囲第１項記載のホル
   ダー。 （４）合成樹脂で一体的に成型されて成る実用新案登録
   請求の範囲第１項〜第３項のいずれかの項に記載のホル
   ダー。