JPS60183488A - 車いす用エスカレ−タ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、身障者用の車いすを安全に運べるようにした
車いす用エスカレータ−に関する。

〔発明の背景〕

最近、福祉指向のＩＩＩ′論に対応した身障者向けのサ
ービス向上策が道路、建築及び各種交通機関において様
々に試行されている。その代表例は道路の歩道と車道路
面との段差縮少、それに建屋内の（１） 階床間を結ぶ緩いスロープ身障者用のエレベータ−の設
置などである。一方、これらの諸対策と並行して実用化
が望まれているものにエスカレータ−による車いすの運
搬がある。

従来のエスカレータ−は、利用者の安全心理に深く係わ
るその設置角度、運転速度共健常者の体力と運動神経を
ベースにしたものであり、このエスカレータ−に即事い
すを乗せることは次のことから極めて乱暴と言える。

すなわち、 （１）エスカレータ−のステップは、立って乗る健常者
を対象にしており、その奥行きは４０センチ程度である
。ここに８００〜１０００センチの車いすを乗せ、しか
もその水平を保つのは不可能である。

（２）エスカレータ−は、乗客の体重（足）はステップ
で保持し、手はハンドレールを握ることを前提としてお
り、この動作でバランスをとることによって安全が確保
される仕組みになっている。

（２） （３）固定部分から移動部分（あるいはこの逆）への移
行が必要であり、このためのある程度の体力と運動神経
が不可欠である。

以」−のように、車いすに利用する人によるエスカレー
タ−の利用はその安全を確保する」二で不都合の多いの
が現状である。

しかしながら、エスカレータ−は人間の動線を考慮して
最も効率的な場所に設置されていることから、これによ
る車いずの運搬が要望されている。

このエスカレータ−の利点は、建屋のスペースを多く必
要とする緩いスロープや壁側に設置されることの多いエ
レベータ−に比較して投資金額、便利性の両面で格段に
優れており、安全性を無視すれば車いす用に好適な設備
となっている。

このため、従来提案されたものに次のようなエスカレー
タ−のステップの改造がある。即ち、前述の如く奥行き
約４０センチのステップの列に、これよりも大ぎいステ
ップを組み込み、この大きいステップに車いすを常に進
行方向に向かせて乗せるようにしたものがある。

（３） しかし、進行方向に向けて車いすを乗せるため、下降運
転時、一段高い所から谷底を見るような状態となり、異
常な恐怖感を与えるという欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、恐怖感を与えることなく、しかもより安全な
エスカレータ−を得るにある。

のステップと同期して駆動されるハンドレールを備えた
欄干部等からなるエスカレータ−において、このエスカ
レータ−のステップに、昇り運転、降り運転共に車いす
を上昇方向に載置し、がっ、前〔発明の実施例〕 以下本発明の一実施例の図に基づき説明する。

第１図は、エスカレータ−の一般的構成を示したもので
、エスカレータ−全体を支持する本体部分１、乗客の両
側に直立する欄干部２、これの」二（４） 端を走行するハンドレール２ａ、これと同速度で回動す
るステップ３を備えている。そして、このステップ３は
水平な踏面３ａと蹴上げ３ｂから成り、さらにこのステ
ップ３が走行するための前側ローラ３ｃ、後側ローラ３
ｄを備えている。そして、ステップ３の列には、踏面４
ａの一部が上昇する支持具７を備えた外観上はぼ同一形
状の特殊ステップ４が１個もしくは複数個挿入されてい
る。

図示した例では踏面４ａの中央部４ｃが案内レール５の
」二面に接した時、高さｈだけ上昇する機構を備えたも
のである。この案内レール５は踏面の中央部４ｃを上昇
させたい部分にのみ配置してもよく、この案内レール５
にローラ６が接した時に支持具７を介して踏面４ｃを上
昇させる仕組みになっている。

この方法は、踏面３ａと踏面４ｃの奥行きを加えた長さ
既そ８０センチの水平面を確保できる。

そして、特殊ステップ４に、車いすＫを乗せた時、手回
し車軸Ｋａは、特殊ステップ４の踏面４ｃに、前車軸Ｋ
ｂはステップ３に乗せられる。

（５） Ｋｃは足置きである。

このように、特殊ステップ４は、ステップ３と外観上は
ぼ同一形状となるため、上下端部での反転に何等の支障
も生じない。また、車いすを乗せる時のみ上昇するよう
にすれば平常時は通常のステップとして運行し、隣接す
るステップとの間に段差が生じない。

第４図は、上昇走行中の状態を示す斜視図である。

車いすをステップに乗せる場合、次のようにする。

まず、上昇運転において、ステップ４が表面に表われた
時、エスカレータ−を停止し、車いすＫを上昇方向に向
けて乗り込ませ、踏面４ｃに車いすＫの後輪を乗せ、前
軸Ｋｂを前方のステップに乗せる。この状態でエスカレ
ータ−を運転すると、踏面４ｃが徐々に一ヒ昇し、車い
すを水平にした状態で上階まで運搬する。上階に近づく
につれ、踏面４ｃが下降し、下降終了時点でエスカレー
タ−を停止して車いすをエスカレータ−より降す。ま（
６） た、下降運転時は、エスカレータ−を停止し、車いすを
後ろ向きにした状態、即ち、上昇運転時と同じ状態にし
てステップ４０に後軸、ステップ３に前軸を乗せる。こ
の状態で下降運転を行ない、水平状態で車いすを運搬す
る。下階に近づくつれ、踏面４ｃが下降し、下降終了時
点でエスカレータ−を停止して車いすをエスカレータ−
より降す。

このように、上昇、下降運転の両運転状態で常に車いす
を上向きとしたものは、車いすＫに乗っている人に安心
感を与えるためである。

即ち、下降運転時、その進行方向に車いすＫを乗せるな
ら、乗っている人は、一段高い状態で下方を見ることに
なり異常な恐怖感を味うことになる。

これに対し、常に上向きであるなら、谷底を見るような
状態にならないため、恐怖感をいだくことがなく、また
、車いすＫの場合、必ず介添人が同乗するが、この介添
人が下方が支えてくれているという安心感をもつことが
できる。

また、常に車いすＫが上向きになるように位置（７） されるなら、車いすの脱落を防止するベルト８をハンド
レール２ａに固定して設けることができ、より安全性を
増すことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、車いすＫを、常に、上昇方向を向けて
乗せるようにしたため、異常な恐怖感をいだかせること
なく、しかも、車いすを支える脱落防止体（一実施例で
はベルト８を設けたがブラケットでも良い）を設けるこ
とができるため、より安全なエスカレータ−を提供でき
る。

また、車いすを水平状態にするものとして、通常は外観
上池のステップと同一形状のステップとして用いるなら
、車いすを乗せない時、一般のステップとして用いるこ
ともでき、利用価値を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の対象となるエスカレータ−の下部付
近の側面図、第２図は車いすを水平状態にするための特
殊ステップの斜視図、第３図は。 車いすを乗せた状態を示す概略側面図、第４図は（８） 本発明の一実施例になる車いすを運搬している状態を示
す斜視図である。 ２・・・欄干部−２ａ・・・ハンドレール、３・・・ス
テップ、４・・・特殊ステップ、Ｋ・・・車いす６代理
人　弁理士　高橋明夫 （９） 第１ＩＩＤ 第２区 第４０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、無端状に配設された踏面を有するステップ、このス
   テップと同期して駆動されるハンドレールを備えた欄干
   部等からなるエスカレータ−において、このエスカレー
   タ−のステップに、昇り運転、降り運転共に車いすを上
   昇方向に載置し、かつ、前記ハンドレールに取付けられ
   、前記型いすを保持してこの車いすの落下を防止する装
   置を設けたことを特徴とする車いす用エスカレーター０