JPS6018030Y2 - 歩行型刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右一対の推進車輪の後部にエンジンをかつ
前部に刈取部を夫々配置し、ギアーミッションを介して
前記エンジンから前記車輪に伝動すべく構威すると共に
、平面視で前記車輪間に配置した伝動装置を介して前記
エンジンから前記刈取部に伝動すべく構威した歩行型刈
取機に関する。

従来、上記のような歩行型刈取機では、ギヤミッション
ケースの前面に伝動装置のケースを取付けてあり、その
伝動装置をそのま）にして、伝動ケースをギヤミッショ
ンケースに対して左右上下にずらせることができ難く、
又ギヤミッションケース自体の位置変更も殆んどできな
いから、機体後部の原動部と機体前方の刈取部との製作
並びに組立て上の位置ずれを吸収するのが困難であり、
この種作業機の製作並びに組立精度が要求される問題が
あった。

本考案は、かかる実情に鑑みて、合理的な伝動構成によ
り、前述の問題を解消しようとすることを目的とする。

以下本考案の実施例を例示図に基いて詳述する。

機体の前部に、順次的に植立殻稈引起し装置１、刈取装
置２及び刈取殻稈横搬送装置３を設け、この搬送装置３
の搬送径路の終端に刈取殻稈を一定量づつ集束して結束
する結束装置４を設けて刈取部１４を構威し、機体後部
に、エンジン５及び走行用ギヤミッション６を搭載する
とともに、このギヤミッション６のケースに推進車輪伝
動装置７を内装したケースを取付けて、機体を推進車輪
８，８で進行させながら、植立殻稈を引起し、刈取り及
び結束して機体外方に放出して収穫作業を行うための歩
行型刈取機を構威しである。

次に、前記刈取部１４への駆動力伝達構成を詳述する。

第２図に示すように、前記エンジン５の横架出力軸９側
にギヤミッション６を配設し、エンジン出力軸９とギヤ
ミッション６の入力軸の夫々のプーリにベルトを巻掛け
てミッション６に駆動力を伝達すべく構成するとともに
、ギヤミッション６のケースから機体横方向に向って突
出した出力軸１０に前記刈取部１４への伝動装置１１を
連動連結して駆動力を伝達すべく構威するとともに、機
体前部と後部とを連結しである。

すなわち、ギヤミッション出力軸１０にベベルギヤを機
体横巾のほぼ中央に位置させるとともに、このギヤに咬
合するベベルギヤを有する伝動軸１３を軸架した伝動ケ
ース１５を機体横巾方向はぼ中央に配置し、前記伝動軸
１３の他端に設けたベベルギヤを刈取部フレームに回転
自在に設けた縦軸のベベルギヤに咬合させるべく構威し
て、前記刈取部１４に駆動力を伝達すべく構威しである
。

すなわち、機体後部にあるエンジン５から横架させた軸
１０に連動結した伝動装置１１を介して機体前部の刈取
部１４に駆動力を伝達すべく構威しである。

言い換えると、後部の原動部と前部の刈取部１４との製
作並びに組立てに伴う相対横位置ずれを、伝動ケース１
５とこれを取付けである部材との間にスペーサを入れた
り、あるいは前記伝動ケース１５とこれを取付ける部材
とをインロー嵌め合い形態にする等の手段（図示せず）
により、伝動ケース１５を横方向に位置を変更すること
が容易に行うことができるようにして、前記位置ずれを
吸収することができるように構威しである。

他方、前記原動部と刈取部１４との上下方向の位置ずれ
も、ギヤミッション出力軸１０に対して伝動ケース１５
を相対回転してその取付部材に対する取付は位置を変更
させることにより吸収することができる。

前記車輪伝動装置７のケースを、平面視においてエンジ
ン５の横外側方に配置したギヤミッション６の伝動軸１
６に、前記刈取部伝動装置１１のケースよりも下方で、
しかもエンジン５のほぼ直下位置に取付けてあり、エン
ジン５の前方にギヤミッション６を設け、これに車輪伝
動装置７のケースを付設する形態の機種に較べて車輪８
，８をエンジン５に近づけて設けることができ、機体を
コンパクトに構威しである。

又、ギヤミッション６の伝動軸１６まわりに推進車輪伝
動用ケースをその軸芯まわり回動自在に枢着してあり、
そして車輪伝動ケースの遊端部を刈取部フレームに取付
けたブラケット１７の長孔１８の範囲内で上下位置変更
固定自在に構威してあり、推進車輪８，８の対機体高さ
を変更することにより、湿田深さの変動に対処すること
ができるように構威しである。

尚、前記伝動装置１１は、軸に代えてチェーンを使うこ
とができる。

以上要するに、本考案は、冒頭に記した歩行型刈取機に
おいて、エンジンに対してその機体横方向に突出した出
力軸側に前記ギヤーミッションのケースを配置し、前記
ギヤーミッションケースから機体横方向内方に向かって
突設した出力軸に前記刈取部への伝動装置を連動連結し
、前記刈取部への伝動装置の下方に前記ギヤーミッショ
ンから前記車輪への伝動装置を配置しである事を特徴と
する。

つまり、横架した軸を介して機体後部から前部の刈取部
を駆動すべく構威しであるから、その伝動装置のケース
を横架軸に対して横方向に変位させる自由度が大きくか
つ横架軸に対して伝動装置のケースをその軸芯まわりに
揺動させることによる上下方向への変位も容易に行うこ
とができ、したがってギヤミッション及び刈取部の互い
の左右上下方向の位置ずれを容易に吸収することができ
て、製作及び組立を容易に行うことができるようになっ
た。

そのうえに、平面視においてエンジンの横外側方にギヤ
ミッションを変位させて、これに車輪伝動装置を付設し
であるが故に、エンジンの前方にギヤミッションを配設
する機種に比べて、車輪をエンジン側に寄せることがで
きて、全体をコンパクトに構威し得るに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型刈取機の実施例を示し、第１
図は全体側面図、第２図は駆動伝動構成を主として示す
概略平面図である。 ５・・・・・・エンジン、６・・・・・・ギヤミッショ
ン、７・・・・・・車輪伝動装置、８・・・・・・推進
車輪、９・・・・・・エンジン出力軸、１０・・・・・
・ミッション出力軸、１１・・・・・・伝動装置、１４
・・・・・・刈取部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右一対の推進車輪８，８の後部にエンジン５をかつ前
   部に刈取部１４を夫々配置し、ギヤミッション６を介し
   て前記エンジン５から前記車輪８．８に伝動すべく構成
   すると共に、平面視で前記車輪８，８間に配置した伝動
   装置１１を介して前記エンジン５から前記刈取部１４に
   伝動すべく構威した歩行型刈取機であって、前記エンジ
   ン５に対してその機体横方向に突出した出力軸９側に前
   記ギヤミッション６のケースを配置し、前記ギヤミッシ
   ョンケースから機体横方向内方に向かって突設した出力
   軸１０に前記刈取部１４への伝動装置１１を連動連結し
   、前記刈取部１４への伝動装置１１の下方に前記ギヤミ
   ッション６から前記車輪８，８への伝動装置７を配置し
   である事を特徴とする歩行型刈取機。