JPS6017922B2 - 弁制御されるピストン内燃機関のシリンダ充てん空気の回転運動を生ぜしめる装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、吸気通路内で弁座の上方に設けられており、
シリンダ充てん空気の回転運動を生ぜしめる挿入体を有
している、弁制御されるピストン内燃機関のシリンダ充
てん空気の回転運動を生ぜしめる装置であって、吸気通
路の壁面から半径方向で内方に向かって延びていて弁縦
軸線に対して頭斜している多数の案内羽根を有している
形式のものに関する。

従来の技術 フランス特許第１３１００２８号明細書により公知の前
述の形式の装置は、そう入体の全周にわたって分配され
た案内羽根を有している。

このような配置はシリンダ室毎に１つの吸気弁だけを有
するピストン内燃機関の場合には、充てん空気吸入を可
能にできるが、しかし２つ以上の吸気弁を設けているピ
ストン内燃機関の場合には、シリング室内に達する空気
流が部分的に互いに妨害し合いかっこのことによってシ
リンダ室内に充てん空気を申し分なく吸入することがで
きなくなる。発明の課題 本発明の課題は、回転を生ぜしめるための部材を有する
２つ以上の吸気弁を設けているピストン内燃機関のぱあ
いに、シリンダ室内に充てん空気を吸入することが、互
いに妨害し合う空気流を排除しかつ充てん空気の申し分
ない回転運動を形成することによって改善されるように
することである。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するために講じた手段は、各シリンダ
毎に欧気弁が２つ以上設けられており、さらに各部分吸
気通路の内周の一部にだけ案内羽根が設けられており、
しかも該案内羽根の終端区分が充てん空気を都分吸気通
路に接するシリンダ室の外周範囲に導くように、かつ回
転流のために部分吸気通路の羽根列の最後の案内羽根が
充てん空気をほぼ接線方向で、該案内羽根に直後接する
シリンダ室の外周範囲内に導くように設けられているこ
とである。

案内羽根を弁縦軸線に対して非対称的に配置することも
考えられる。

充てん空気流に対する流動抵抗を最少限にするためには
、各案内羽根の始端区分が弁縦軸線とほぼ平行に延びて
いるようにする。

各案内羽根の終端区分が弁縦軸線に対して垂直な平面に
対して２０ｏ〜４ぴの角度で延びているようにすると、
わずかな流動抵抗で十分な回転空気流が生ぜしめられる
。更に、各案内羽根の羽根ピッチに対する弦長の比が０
．８〜１．２であるようにすることによっても、わずか
な流動抵抗で十分な回転空気流が生ぜしめられる。

保持リングの内径に対する案内羽根の内縁の内接円の直
径の比が０．５〜０．７であるようにすると有利である
。

発明の効果 本発明によって、吸気弁を通ってシリンダ室内に達する
空気流が互いにマイナスに影響を及ぼされず、従ってシ
リンダ室内に申し分ない充てん空気吸入を可能にする充
てん空気全体の回転運動を生ぜしめることが保証される
。

実施例 第１図に示した実施例において、吸気通路１は吸気弁２
の弁本体４のための弁座３の上方に、弁縦軸線Ａの方向
に延びる吸気通路区分５を有している。

吸気通路区分５内には保持リング６がそう入されている
。保持リング６は、吸気通路区分５の壁面から半径方向
で内方に向かって延びていて弁縦軸線Ａに対して鏡斜し
ているゆるやかに湾曲せしめられた多数の案内羽根７を
有している。保持リング６と案内羽根７とはそう入体を
構成している。特に第２図から分かるように、案内羽根
７は一定不変の厚さｘを有しているが、航空機の翼のよ
うに厚さが一定不変でないようにすることも可能である
。各案内羽根７の始端区分７ａは矢印ａで示した空気流
入方向つまり弁縦軸線Ａの方向とほぼ平行であって、こ
れにより充てん空気に対する流動抵抗が最少限にされて
いる。しかしながら始様区分７ａも矢印ａの方向に対し
てわずかに額斜させておいてもよい。各案内羽根７の終
端区分７ｂは弁縦軸線Ａに垂直な平面９に対して約３０
０の角度ばで煩斜している。この角度Ｑを２００ 〜４
００の範囲にしておくと、充てん空気が十分に偏向せし
められると共に、流動抵抗を４・さくおさえることがで
きる。更に、羽根ピッチｔに対する案内羽根７（これは
連続的に湾曲せしめられている）の弦長ｓの比は１．２
である。この比を０．８〜１．２の範囲内に選定してお
くと、十分に強い回転空気流を生ぜしめしかも流動抵抗
を小さくおさえることができる。第３図に示した実施例
では、吸気遍路３０から分岐した２つの部分吸気通路３
１，３２内の保持リング３３，３４はその内周の一部分
にわたって案内羽根３５，３６を有しているに過ぎない
。

この場合案内羽根３５，３６はその終端区分が充てん空
気を部分吸気運路に接するシリンダ室３９の外周範囲３
７若しくは３８内に直接に導くように配置されている。
またこの場合においても両方の都分吸気通路３１，３２
を流れる充てん空気は矢印ｅで示すように同じ方向に回
転せしめられ、シリンダ室３９内では全体として矢印ｆ
の方向に回転空気流が生ぜしめられる。更に、それぞれ
最後の案内羽根３５ａ若しくは３６ａが充てん空気を矢
印ｇで示すようにほぼ接線方向でシリンダ室３９の外周
範囲に導くようにするのがよい。このことによって、両
方の充てん空気流が互いに妨害し合うことがなく、高い
流過係数及び申し分なく強い回転が保証される。この場
合保持リング３３若しくは３４の内蓬Ｄに対する案内羽
根内縁の内接円の直径ｄは０．５〜０．７の範囲にする
と有利である。これにより部分吸気通路３１，３２をそ
れぞれ流れる充てん空気の十分に大きな部分量が偏向せ
しめられると共に、部分吸気通路の中央範囲を流れる部
分量はほとんど抵抗を受けずにシリンダ室内に達する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置を備えた吸気通路の概略図、
第２図は案内羽根を有する保持リングの部分的拡大展開
図、第３図は変化実施例の平面図である。 １・・・・・・吸気通路、２・・・・・・吸気弁、３・
・・・・・弁座、４・・・・・・弁本体、５・…・・吸
気通路区分、６・・・・・・保持リング、７・・・・・
・案内羽根、７ａ・・・・・・始端区分、７ｂ…・・・
終端区分、９……平面、３０……吸気通路、３１及び３
２・…・・部分吸気通路、３３及び３４・・・・・・保
持リング、３５，３５ａ，３６，３６ａ・・・・・・案
内羽根、３７及び３８・・・・・・外周範囲、３９……
シリング室、ａ，ｂ，ｃ・・・・・・矢印、ｄ……直径
、ｅ，ｆ，ｇ・・・・・・矢印、ｓ・・・・・・弦長、
ｔ・・・・・・羽根ピッチ、ｘ・・・・・・厚さ、Ａ・
・・・・・弁縦軸線、Ｄ・・・・・・内径、Ｑ・・・・
・・角度。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 吸気通路内で弁座の上方に設けられており、シリン
   ダ充てん空気の回転運動を生ぜしめる挿入体を有してい
   る、弁制御されるピストン内燃機関のシリンダ充てん空
   気の回転運動を生ぜしめる装置であつて、吸気通路の壁
   面から半径方向で内方に向かつて延びていて弁縦軸線に
   対して傾斜している多数の案内羽根を有している形式の
   ものにおいて、各シリンダ毎に吸気弁が２つ以上設けら
   れており、さらに各部分吸気通路３１，３２の内周の一
   部にだけ案内羽根３５，３６が設けられており、しかも
   該案内羽根の終端区分が充てん空気を部分吸気通路に接
   するシリンダ室３９の外周範囲３７，３８に導くように
   、かつ回転流のために部分吸気通路３１，３２の羽根列
   の最後の案内羽根３５ａ，３６ａが充てん空気をほぼ接
   線方向で、該案内羽根３５ａ，３６ａに直接接するシリ
   ンダ室３９の外周範囲３７，３８内に導くように設けら
   れていることを特徴とする、弁制御されるピストン内燃
   機関のシリンダ充てん空気の回転運動を生ぜしめる装置
   。 ２ 各案内羽根３５，３６の始端区分が弁縦軸線Ａとほ
   ぼ平行に延びている、特許請求の範囲第１項記載の装置
   。 ３ 各案内羽根３５，３６の終端区分が弁縦軸線Ａに対
   して垂直な平面９に対して２０°〜４０°の角度で延び
   ている、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 各案内羽根３５，３６の羽根ピツチｔに対する弦長
   ｓの比が０．８〜１．２である特許請求の範囲第１項記
   載の装置。 ５ 保持シリンダ３３，３４の内径Ｄに対する案内羽根
   ３５，３６の内縁の内接円の直径ｄの比が０．５〜０．
   ７である特許請求の範囲第１項記載の装置。