JPS6017891Y2 - 巻回形フィルムコンデンサ - Google Patents
巻回形フィルムコンデンサInfo
- Publication number
- JPS6017891Y2 JPS6017891Y2 JP16837880U JP16837880U JPS6017891Y2 JP S6017891 Y2 JPS6017891 Y2 JP S6017891Y2 JP 16837880 U JP16837880 U JP 16837880U JP 16837880 U JP16837880 U JP 16837880U JP S6017891 Y2 JPS6017891 Y2 JP S6017891Y2
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- JP
- Japan
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- deposited
- aluminum
- film
- vapor
- zinc
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- Expired
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は蒸着フィルムを用いた巻回形フィルムコンデン
サに関する。
サに関する。
近年プラスチックフィルムの品質や特性が向上したこと
により、金属化紙コンデンサが金属化フィルムコンデン
サに変わりつつある。
により、金属化紙コンデンサが金属化フィルムコンデン
サに変わりつつある。
一般にコンデンサ用のフィルムに蒸着する金属としては
、アルミ又は亜鉛が使用されている。
、アルミ又は亜鉛が使用されている。
この蒸着金属の違いによるコンデンサの特性及び蒸着膜
抵抗による電気的特性を調査した。
抵抗による電気的特性を調査した。
以下図面を用いて説明すると、第1図は過電圧と寿命特
性との関係を示すもので、イはアルミを口は亜鉛を蒸着
した場合を表わしている。
性との関係を示すもので、イはアルミを口は亜鉛を蒸着
した場合を表わしている。
この図より、JIS C−4908号に定められている
耐電圧試験の電圧(定格電圧のt、7唯)を1分間印圧
した付近においては、亜鉛蒸着品の方が優れているが、
同規格の耐用試験電圧(定格電圧の1.2倍)を1,0
0(転)間印圧した付近では逆にアルミ蒸着品が優れて
いることがわかる。
耐電圧試験の電圧(定格電圧のt、7唯)を1分間印圧
した付近においては、亜鉛蒸着品の方が優れているが、
同規格の耐用試験電圧(定格電圧の1.2倍)を1,0
0(転)間印圧した付近では逆にアルミ蒸着品が優れて
いることがわかる。
第2図は、6μ厚のポリエステルフィルムにアルミ蒸着
を施した場合の、蒸着膜抵抗とフィルムの破壊電圧の関
係を示し、図より蒸着膜抵抗が大なるほど破壊電圧が高
いことがわかる。
を施した場合の、蒸着膜抵抗とフィルムの破壊電圧の関
係を示し、図より蒸着膜抵抗が大なるほど破壊電圧が高
いことがわかる。
第3図はJIS規格に基づいての耐用試験における電圧
印加時間と容量減少率の関係を示す。
印加時間と容量減少率の関係を示す。
図において、ハは亜鉛蒸着3Ω、二はアルミ蒸着2Ω、
ホはアルミ蒸着3Ω、へはアルミ蒸着4Ωの場合である
。
ホはアルミ蒸着3Ω、へはアルミ蒸着4Ωの場合である
。
図より、亜鉛蒸着品は容量減少が非常に少なく、アルミ
蒸着品は3Ωを超えるとJIS規格の’100013G
間4%以内ヨを満足しないことがわかる。
蒸着品は3Ωを超えるとJIS規格の’100013G
間4%以内ヨを満足しないことがわかる。
この結果、蒸着膜抵抗は破壊電圧に対しては大きい方が
よいが、容量減少の点からは小さい方がよいことになる
。
よいが、容量減少の点からは小さい方がよいことになる
。
第4図は金属膜抵抗と許容電流の関係をアルミと亜鉛と
の場合について示したが、亜鉛の方がアルミより許容さ
れる電流値が大きい。
の場合について示したが、亜鉛の方がアルミより許容さ
れる電流値が大きい。
本考案は以上の基礎的データに基づき、近年需要が急増
している転流用や充放電用のコンデンサの特性向上をは
かるため、第5図のごとく、中央部にマージン1を設け
た蒸着フィルム2と、両端部にマージン3を設けた蒸着
フィルム4とを積層組合せて巻回した巻回形コンデンサ
を製作しようとするものである。
している転流用や充放電用のコンデンサの特性向上をは
かるため、第5図のごとく、中央部にマージン1を設け
た蒸着フィルム2と、両端部にマージン3を設けた蒸着
フィルム4とを積層組合せて巻回した巻回形コンデンサ
を製作しようとするものである。
転流用や充放電用のコンデンサは、コンデンサに急激に
大電流が流れるため、電極の取出し部(メタリコン接続
部)2A、2Bに許容電流が大なる材料を選択しなけれ
ばならず、第4図でわかる如く、亜鉛を選択することが
望ましい。
大電流が流れるため、電極の取出し部(メタリコン接続
部)2A、2Bに許容電流が大なる材料を選択しなけれ
ばならず、第4図でわかる如く、亜鉛を選択することが
望ましい。
すなわち、中央部にマージン部1を設けた蒸着フィルム
としてはアルミより亜鉛品を用いる。
としてはアルミより亜鉛品を用いる。
この蒸着フィルムの蒸着金属とその被膜抵抗値を変え下
記の如くサンプルを製作した。
記の如くサンプルを製作した。
これらのサンプルを用い過電圧と寿命特性及び電圧印加
時間と容量減少率の関係をそれぞれ第6図と第7図に表
示した。
時間と容量減少率の関係をそれぞれ第6図と第7図に表
示した。
図より、過電圧に対してはアルミ蒸着は30以上がよく
、容量減少率に対してはアルミ蒸着は100以下が好ま
しいことがわかった。
、容量減少率に対してはアルミ蒸着は100以下が好ま
しいことがわかった。
また以上に掲げたサンプルの他に亜鉛の蒸着被膜抵抗が
6Ωである場合に第8図を用いて説明すると、第5図の
構成において、Aは亜鉛6Ωとアルミ3Ωの組合わせ、
Bは亜鉛3Ωとアルミ3Ωの組合わせ、Cは亜鉛10Ω
とアルミ3Ωの組合わせ、及びDは亜鉛1Ωとアルミ3
Ωの組合わせのものを用いてコンデンサを製作し破壊試
験を行った結果を示す。
6Ωである場合に第8図を用いて説明すると、第5図の
構成において、Aは亜鉛6Ωとアルミ3Ωの組合わせ、
Bは亜鉛3Ωとアルミ3Ωの組合わせ、Cは亜鉛10Ω
とアルミ3Ωの組合わせ、及びDは亜鉛1Ωとアルミ3
Ωの組合わせのものを用いてコンデンサを製作し破壊試
験を行った結果を示す。
この第8図により、JISで規定された耐用電圧試験(
1,2倍の定格電圧で1.0OOIII間印加)に対し
亜鉛の抵抗値が3Ω〜6Ωのものは曲線A−Bの範囲内
に収まり、十分なる特性が得られることがわかる。
1,2倍の定格電圧で1.0OOIII間印加)に対し
亜鉛の抵抗値が3Ω〜6Ωのものは曲線A−Bの範囲内
に収まり、十分なる特性が得られることがわかる。
しかし亜鉛の抵抗値が3Ω〜6Ωの範囲外のものは規格
値を満足することができない。
値を満足することができない。
本考案は以上の実験結果により、限定された被膜抵抗値
の金属が蒸着されたフィルムを組合わせ用いることによ
り、メタリコンの許容電流を大ならしめることができる
ので、転流用コンデンサに採用すれば小形化に寄与する
し、また容量減少率が少なくなる等の電気的特性の向上
したコンデンサが得られる等の効果を奏する。
の金属が蒸着されたフィルムを組合わせ用いることによ
り、メタリコンの許容電流を大ならしめることができる
ので、転流用コンデンサに採用すれば小形化に寄与する
し、また容量減少率が少なくなる等の電気的特性の向上
したコンデンサが得られる等の効果を奏する。
第1図は蒸着金属の相違による過電圧と寿命特性との関
係を示す曲線図、第2図はアルミ蒸着量の蒸着膜抵抗と
破壊電圧との関係を示す曲線図、第3図は蒸着金属によ
る耐用性における容量減少率の曲線図、第4図は蒸着金
属がアルミと亜鉛であるときの膜抵抗と許容電流の関係
を示す図であり、第5図は本考案の構成を示す断面図、
第6図は本考案の実施例の過電圧と寿命特性の曲線図、
第7図は同耐用性における容量減少率曲線図である、第
8図は亜鉛の抵抗値を変えて定格電圧の倍率と破壊時間
の関係を示す曲線図である。 図面において、1及び3はマージン部、2は中央部にマ
ージンを有する蒸着フィルム、3は両端部にマージンを
有する蒸着フィルム。
係を示す曲線図、第2図はアルミ蒸着量の蒸着膜抵抗と
破壊電圧との関係を示す曲線図、第3図は蒸着金属によ
る耐用性における容量減少率の曲線図、第4図は蒸着金
属がアルミと亜鉛であるときの膜抵抗と許容電流の関係
を示す図であり、第5図は本考案の構成を示す断面図、
第6図は本考案の実施例の過電圧と寿命特性の曲線図、
第7図は同耐用性における容量減少率曲線図である、第
8図は亜鉛の抵抗値を変えて定格電圧の倍率と破壊時間
の関係を示す曲線図である。 図面において、1及び3はマージン部、2は中央部にマ
ージンを有する蒸着フィルム、3は両端部にマージンを
有する蒸着フィルム。
Claims (1)
- 中央部にマージン部を設けた蒸着フィルムの蒸着被膜が
亜鉛であってその被膜抵抗が3〜6Ω/口のものと、両
端面にマージンを設けた蒸着フィルムの蒸着被膜がアル
ミであってその被膜抵抗が3〜10Ω/口のものとを用
い、これらの蒸着フィルムを組合せて巻回したことを特
徴とする巻回形フィルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16837880U JPS6017891Y2 (ja) | 1980-11-26 | 1980-11-26 | 巻回形フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16837880U JPS6017891Y2 (ja) | 1980-11-26 | 1980-11-26 | 巻回形フィルムコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5791234U JPS5791234U (ja) | 1982-06-04 |
JPS6017891Y2 true JPS6017891Y2 (ja) | 1985-05-31 |
Family
ID=29526981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16837880U Expired JPS6017891Y2 (ja) | 1980-11-26 | 1980-11-26 | 巻回形フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017891Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60101733U (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-11 | ニチコン株式会社 | 金属化フイルムコンデンサ |
-
1980
- 1980-11-26 JP JP16837880U patent/JPS6017891Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5791234U (ja) | 1982-06-04 |
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