JPS6017602Y2 - 燃焼装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は暖房器具よりの熱気の有効利用を計ったもの
であり、即ち暖房器具に燃焼熱及び輻射熱以外に生じる
残熱及び廃熱を温風として放出する温風吹出口を開口す
ると共に、暖房器具外には温風吹出口と連接し該温風吹
出口より放出する温風を利用して二次暖房する補助暖房
器を備えることにより、暖房器具で周知の暖房を行なう
ことは勿論、残熱及び廃熱を温風ファンにて温風として
強制的にカーペット等の補助暖房器に送り、暖房器具と
同時に暖房を行ない、効率よく一つの熱を有効利用出来
極めて便利な燃焼器具を提出しようとするものである。

次に図面に示すこの考案一実施例について説明すれば、
１は内方に石油を燃料として燃焼する芯上下式の燃焼機
構（図示せず）と複筒式の燃焼バーナ２等を備え前面を
開口した開放型の暖房器具で、燃焼機構の燃焼で発生す
る燃焼熱を直接放出する直接暖房と燃焼バーナ２の赤熱
を反射させる幅対暖房とで室内の暖房を行なうものであ
る。

３は燃焼バーナ２の外周を囲った反射板で、燃焼バーナ
２の下端が挿入する挿入孔４を有した下反射板５と燃焼
バーナ２上方で前方に向って上り傾斜し乍ら多数の通気
孔６を穿ちた上反射板７とによって燃焼バーナ２の赤熱
を前方に反射し幅対暖房をを行なう。

８は暖房器具１の背側で左右のほぼ中央に穿ちた多数の
小孔から成る空気吸入孔で、室内の冷気を吸い込むもの
である。

９は燃焼筒２上方に適宜間隔を有し乍ら前記反射板３に
両端部を貫通させ支持した中空の長箱状から戊る熱交換
器で、一端に形成した開口部１０を前記空気吸入孔８と
対向する位置に備えると共に他端には下面に開口部１１
を形成させたものであり、又開口部１０より吸込まれる
燃焼熱及び輻射熱以外の暖房器具１より生じる残熱と廃
熱及び冷気は燃焼機構の燃焼で発生する燃焼熱と燃焼バ
ーナ２の赤熱を反射させて生じる輻射熱との受熱により
充分に効率よく熱交換されるものである。

１２は中空円筒状に形成された連通管で、一端を熱交換
器９の開口部１１に接続させ且っ他端を垂下して暖房器
具１内部下方に有るファンケーシング１３上端面に接続
させるものである。

１４はファンケーシング１３に内装され該ファンケーシ
ング１３より垂下する軸に設けたモーター１５の駆動で
回転を生じさせるシロッコファン等から成る温風ファン
で、熱交換器９で熱交換した温気を連通管１２を介し強
制的に温風とする。

１６は一端に末広がりと威すラッパ状の温風吹出口１７
を暖房器具１前面下部のほぼ中央に開口させ、且つ他端
をファンケーシング１３側壁に開口させた温風放出管で
、温風吹出口１７より温風を室内に放出させる。

１８は暖房器具１の温風吹出口１７の前面にマグネット
或いは吸着盤或いは取付金具等の取付手段（図示せず）
を介して収集口１９を取付けたラッパ状の温風収集体で
、温風を送気口２０に集める。

２１は耐熱性でフレキシブルの連接管で、温風収集体１
８の送気口２０に一端を着脱自在に接続し必要に応じて
屈曲自在とし乍ら温風を案内する。

２２は一端を連続管２１と着脱自在に接続させる暖房器
具１外に位置する袋状或いは箱状と威す中空の二次暖房
用カーペット等の補助暖房器で、内部に多数の仕切部２
３を形成して暖房器具１内より流入する温風の伝達を良
好とし乍らカーペット上面に形成した多数の小孔２４を
介してこの熱を発散し間接的な暖房を行なうものである
。

２５は暖房器具１上面に形成された複数個の放出口で、
燃焼バーナ２より上反射板７を介し流通してくる燃焼熱
を外方へ放出する。

２６は燃料供給用のカートリッヂタンク（図示せず）を
人出する為の開閉蓋。

２７は燃焼機構の燃焼調節用の操作ハンドルである。

以上の如くこの考案は構成されるものであり、次にこの
考案一実施例の作動について説明すれば、まず操作ハン
ドル２６を操作すると共に適宜の点火手段で点火し燃焼
機構を燃焼させ且つ燃焼バーナ２を赤熱させれば、燃焼
で発生した燃焼熱は燃焼バーナ２上端より上昇し上反射
板７の通気孔６を介して放出口２５より室内に放出させ
該室内を直接暖房すると同時に燃焼バーナ２の赤熱は反
射板３及び下反射板５及び上反射板７で反射され室内を
幅射暖房腰更に熱交換器９の開口部１０より燃焼熱及び
幅射熱以外の暖房器具１から生じる残熱と廃熱及び暖房
器具１外の冷気を吸い込み乍ら、熱交換器９内で燃焼機
構を燃焼させ且つ燃焼バーナ２を赤熱させて直接暖房す
る燃焼熱と燃焼バーナ２の赤熱で反射板３及び下反射板
５及び上反射板７を反射させて幅対暖房する幅射熱との
熱により充分に熱交換して温気とすると共に、該温気は
温風ファン１４にて強制的に温風として連通管１２を介
してファンケーシング１３内に流入させ乍ら該ファンケ
ーシング１３に接続した温風放出管１６の温風吹出口１
７より温風を室内へ良好に放出して暖房を行なうもので
ある。

又この時に温風収集体１８を暖房器具１の温風吹出口１
７の前面に取付手段にて取付は且つ連接管２１の一端を
送気口２０に接続すると共に他端を補助暖房器２２に接
続してセットしておけば、温風吹出口１７より温風が該
温風吹出口１７と連接した取付手段及び連続管２１を介
して補助暖房器２２内に伝達され補助暖房器２２の小孔
２４より発散腰該補助暖房器２２上の使用者を丁度良い
温度に温める二次暖房を行なうものである。

以上の如くこの考案は、燃焼バーナ２の燃焼によって発
生する熱気を室内に放出して暖房を行なう暖房器具１に
於いて、前記暖房器具１には熱気の一部を温風ファン１
４を介して放出する温風吹出口１７を形成すると共に、
暖房器具１外には温風吹出口１７と連接し該温風吹出口
１７より放出する温風を利用して二次暖房する。

補助暖房器２２を着脱自在に備えたものであるから、暖
房器具によって室内の直接暖房を行なうことは勿論のこ
と、それ以外の残熱又は廃熱等の熱気の一部を更に活用
して補助暖房器にて床暖或いはその地温風による二次暖
房が選択的に行なえるものあり、一つの熱源で効率よく
暖房ができ、省エネルギー面からも極めて有意義なもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案一実施例を示す暖房器具の断面図、第
２図は同斜面図。 １・・・・・・暖房器具、２・・・・・・燃焼バーナ、
１４・・・・・・温風ファン、１７・・・・・・温風吹
出口、２２・・・・・・補助暖房器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼バーナ２の燃焼によって発生する熱気を室内に放出
   して暖房を行う暖房器具１に於いて、前記暖房器具１に
   は熱気の一部を温風ファン１４を介して室内に放出する
   温風吹出口１７を形成すると共に、暖房器具１外には温
   風吹出口１７と連接し該温風吹出口１７より放出する温
   風を利用して二次暖房する補助暖房器２２を着脱自在に
   備えた事を特徴とする燃焼装置。