JPS60174901A - ダイヤルゲ−ジ付スライドカリパス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、歯車列における歯車間の遊びを弾性部材を
用いることによって除去することによシ、精度の高い測
定値を得ることのできるダイヤルゲージ付スライドカリ
パスに関するものである。

従来の技術 ダイヤルゲージ付スライドカリパスにおいては、スライ
ダーの変位量をダイヤルゲージの指針に伝達す名歯車等
の駆動要素が相互に緊密に係合していることがきわめて
重要である。歯車間に遊びが存在すると正確な測定値を
得ることができず、このことは、例えば１０００分の１
インチ１で測定しなければならないダイヤルゲージ等に
おいては特に不可欠である。歯車比の小さいこれらのダ
イヤルゲージにおいては、歯車列における歯車間の僅少
の遊びが大きな測定誤差を招く。

このような歯車間の遊びを除去する方法として、歯車を
これと噛合する相手歯車若しくは相手ラックに対して弾
性部材の弾性力によシ付勢することによって相互に緊密
に係合させることができる。

例えば西独特許公開公報第２６２５９７６号におけるス
ライドカリパスにおいては、ラックと噛合するピニオン
がスプリングによりその半径方向にラックに向って付勢
されており、これによシ、ピニオンとラック間の遊びを
防いでいる。尚、スプリングは、その一端はピニオンの
軸線方向に延びる突出部に、その他端は歯車列を収容す
るハウジングの一部に取付けられており、伸長状態に置
かｎでいる。

西独特許公開公報第２４０８５７８号においては、二つ
の同軸歯車がこれらの間に働くスプリングによってそれ
ぞれ反対の回転方向に付勢されており、これら二つの歯
車の個々の歯がそれぞれ一対となって相手ラツークの一
つの歯みぞに係合する構成となっている。従って、これ
ら一対の歯は、相手ラックの歯みぞに係合した時、相手
ラレクの歯のそれぞれが当接する面にスプリングの弾性
力により抑圧され、歯車とラック間の遊びを防いでいる
。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構造においては、歯車やスプリング等
、材質の異なる部品点数が比較的多くなる。この結果、
個々の部品の製造コストが高くなり、１だ、部品中の大
半を占める細小部品を組立て、こｆ′Ｌヲ正確に調整す
ることはきわめて煩雑な時間のかかる作業である。さら
に、スプリングが適正に取付けられない事態、若しくは
、取付後これが離脱する事態も充分に考えられ、歯車間
若しくは歯車とラック間の緊密性が阻害される危険性が
ある。

本発明の目的はかか為実状に鑑み、製造容易で、しかも
、確実に歯車間等の遊びを除去できるダイヤルゲージ付
スライドカリパスを提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明においては、歯車
間若しくは歯車とラック間の緊密性を確保するための手
段である弾性部材を、グイヤルゲージの構成要素である
、歯車列の歯車若しくはこの歯車列を収容する・・ウジ
ングの一部と一体に成形する。この結果、部品点数を減
少し組立てを容易にすることができ、また、弾性部材を
常に適正位置に保持することができる。

本発明に係るダイヤルゲージ付スライドカリパスは、ス
ライドカリパスのスライダーに設けられたラックに、ダ
イヤルゲージの歯車列が係合し、前記ダイヤルゲージが
、その構成要素である前記歯車列の歯車をこれと当接す
る相手歯車若しくは前記ラックと緊密に係合するように
保持する少なくとも一つの弾性部材を有し、該弾性部材
が、前記ダイヤルゲージの構成要素である、前記歯車列
の歯車若しくは前記歯車列を収容するハウジングの一部
と一体に成形されることを特徴としている。

作用 歯車間若しくは歯車とラック間の緊密性が、弾性部材の
弾性力を利用して、一方を他方に対して付勢することに
よって得られる。

特に本発明においては、この弾性部材をダイヤルゲージ
の構成要素である、歯車列の歯車若しくはこの歯車列を
収容するハウジングの一部と一体に成形するので、従来
の技術におけるスプリングの場合とは異なシ、弾性部材
の適正位置からの離脱若しくはずれという事態は起こり
得す、従って、信頼性及び安定度の高い付勢力を常に確
保することができる。

実施例 本発明に係るスライドカリパスには、図示しない二つの
スライダーが設けらｎており、一方のスライダーには長
く延びたラックが形成されており、このラック上を摺動
する他方のスライダーには両スライダーの相対的変位量
を正確に表示するダイヤルゲージが取付けられている。

両スライダーは、カーボン、ファイバー、グラファイト
　ファイバー若しくはグラス　ファイバーによって補強
された合成材料から形成されている。

ダイヤルゲージは全てグラスチックから形成されておシ
、スライダーに回転不能に装着された環状部分とこの環
状部分に非可動状態に取付けられた二つの隔壁とから形
成されるハウジングを有する。位置決めリング、目盛盤
および透明カバーとから構成されるユニットが回転可能
な状態にハウジングに装着され、透明カバーと目盛盤と
の間に指針が位置する。この指針は第１図および第２図
に示すビニオン１２の軸１０に固着されており、前記隔
壁の一方及び目盛盤を貫通している。ビニオン１２は、
一対の歯車１４．１６から構成さルておシ、ハウジング
の前記隔壁の間に位置する。

ピニオン１２の軸１０は歯車１４と一体に結合されてお
り、歯車１’６の中心に形成された透孔１８を貫通して
いる。

歯車１６には、半径方向に延びる二つの開口部２０が相
互に反対の位置に設けられており、この開口部２０によ
υレバー２２が形成されている。

ルバー２２の内方端は歯車１６と一体であり、その外方
開放端には、軸１０と平行に延びる突出部−２４が形成
されている。この突出部２４は、歯車１４に形成された
半径方向に延びるスロット２６に係合しており、これに
より、歯車１４．１６は、一方の歯車の歯みぞとオーバ
ーラッグする位置に保持されている。

組立てられた状態においては、ピニオン１２は、第８図
および第４図に示す伝達歯車８２と噛合しているが、こ
のためには、歯車１４．１６の個々の歯がそれぞれ一対
となって伝達歯車３２の一つの歯みぞに係合しなければ
ならない。上述のように、歯車１４．ｊ６は、突出部２
４とスロット２６と一方の歯車の歯が他方の歯車の歯み
ぞとオーバーランプする位置に保持されているので、歯
車１４．１６の個々の歯をそれぞれ一対として伝達歯車
８２の一つの歯みぞに係合するためには、歯車１４，１
６を相互に反対方向に捻らなければならない。前述のよ
うに、ダイヤルゲージの構成要素は全てグラスチックか
ら形成されているので、この捻りにより、レバー２２に
歪みが生じ、この　゛歪みを正して元の状態に復帰しよ
うとする弾性力により、伝達歯車８２と係合している歯
車１４゜１６の歯２８．８０はそれぞれが当接する伝達
歯車８２の歯に対して付勢・押圧される。この結果、伝
達歯車３２とビニオン１２間の遊びを除去することがで
き、両者の緊密な係合が確保される。伝達歯車３２の回
転方向に応じて、伝達歯車３２から歯車１４の歯２８を
介して直接的に軸ｌＯに固−着さ扛た指針に、若しくは
、歯車１６の歯８０、レバー２２および歯車１４を介し
て間接的に指針に力が伝達される。

第３図乃至第一５図には、好１しくけ、一体成形される
ギヤユニット８牛が示されておシ、このギヤユニットは
、前述の伝達歯車８２、ピボットビン８６、ディスク３
８、円筒部４０およびピニオン４２が同軸上に配列され
て成る。

第６図は、ハウジングを構成する二つの隔壁のうち、目
盛盤から遠い方の隔壁４４の内側の而を示している。こ
の隔壁４４には、その中心に透孔４６が示されておジ、
歯車１４の軸１０の一端を回転可能に軸承している。透
孔４６と同心の凹部４８は肉薄に形成されておシ、ピニ
オン１２を構成する一対の歯車１４　、’　１６　ｋ収
容している。肉厚に形成さ九た隔壁４４の外方部には、
隔壁４４とこれに平行に配列され対向する図示しない他
方の隔壁とを接合する際に用いるピン５０と透孔５２が
設けられている。隔壁４小の周縁部には、隔壁４４をハ
ウジングの環状部分に回転不能な状態に取月けるための
切欠き５４が形成されている。

隔壁４４には、さらに、開口部５６によりその大半が隔
壁４４の他の部分から分離されることによりレバー５８
が形成さ九でいる。このレバー５８の一端はブリッジ６
０により隔壁４＋４と一体であり、その開放他端には開
口部６２が形成されている。この開口部６２には、ギヤ
ユニット８４の・円筒状部分４０が回転可能な状態で位
置する。１だ、ディスク３８は、開口部６２０周縁部と
同一平面に位置しており、伝達歯車８２がピニオン１２
と係合し、ピニオンΦ２が隔壁４４から突出する位置に
ギヤユニット３４を保持する。ピボットビン３６は、隔
壁４４に対向し、こｎと平行に配列されたもう一方の隔
壁に回転可能に軸承さ九ている。

ハウジングをスライダーに取付ける場合、レバー５８に
第６因子面上における歪みが生じるようにブリッジ６０
を歪１せた状態で、ピニオン４２をラックに係合させる
。この結果、ピニオン４２は、レバー５８０弾性力によ
シラツクに向かつて付勢され、両者は緊密に係合する。

このようにして、レバー２２．５８の弾性力を利用する
ことにより、歯車列における遊びを除去することができ
、高精度の測定を達成することができる。

尚、上記実施例の変更例として、伝達歯車３２の代わり
に一対の歯車１４，１６に用いても良い。

この場合、歯車１４は、ピニオン４２と一体成形とし、
この歯車１４に歯車１６に一部１図と同様の態様で取付
ける。そして、この一対の歯車１４゜１６に伝達歯車８
２と同様のピニオンを係合させ、この歯車の軸に指針を
取付けることにより、前述の実施例と同様の効果を得る
ことができる。

いずれの場合においても、伝達歯車８２若しくはこ九と
同様のピニオンと一対の歯車１４　、’ｌ　６との歯車
比は、任意に設定することができる。また、伝達歯車８
２若しくはこれと同様のピニオンと一対の歯車１４．１
６の個数を増やすことによシ、多段階の伝達を行なうこ
ともできる。尚、好１しくは、本発明に係るダイヤルゲ
ージ付スライドカリハスの全ての構成要素をグラスチッ
クから形成することが望ましい。

発明の効果 本発明においては、歯車間若しくは歯車とラック間の緊
密性を確保するための手段である弾性部材金、ダイヤル
ゲージの構成要素である、歯車列の歯車若しくはこの歯
車列全収容するハウジングの一部と一体に成形すること
によって、部品点数を減少しその組立を容易にするとと
もに、弾性部材を常に適正位置に保持することができ、
従って、信頼性及び精度のきわめて高いダイヤルゲージ
付スライドカリバスを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るスライドカリパスのダイヤルゲ
ージを構成する一対の歯車から成るピニオンを示す、該
ピニオンの軸線方向から見た図、第２図は、第１図の■
−■線断面図、第８図乃至第５図は、本発明に係るダイ
ヤルゲージを構成する、ピニオン及び伝達歯車から成る
ユニツｌ−ｅそ九ぞれ示す正面図、側面図および背面図
、第６図は、ダイヤルゲージのハウジングを構成する隔
壁を示す図である。 ｌＯ・・・軸、１２・・・ピニオン、ｉ４，１６・・・
歯車、１８・・・透孔、２０・・・開口部、２２・・・
レバー、２４・・・突出部、２６・・・スロツ）、２８
．８０・・・歯車の歯、８２・・・伝達歯車、８４・・
ユニット、３６・・・ピボットビン、８８・・・ディス
ク、４０・・・円柱状部分、４２・・・ピニオン、４４
・・・隔壁、４６・・透孔、４８・・・凹部、５０・・
・ビン、５２・・・透孔、５４・・・切欠き、５６・・
・開口部、５８・・・レバー、６０・・・ブリッジ、６
２・・・開口部。 ／２．・・区１ニズノ 吐３０−・Ｘ）ｆつ山 ３λ−・毫ｖｌ ＦＩＧ、６ ！？・　いぐ− ６ｏ　、＝　フ゛リ　、ジ゛ 手続補正書（方式） 昭和６０年８月２０日 昭和５９年特許願第２．８０５００号 ２、発明の名称 ダイヤルゲージ付スライドカリパス ３、補正をする者 ４、代理人〒１０４ 東京都中央区明石町１番２９号　液済会ビル５、補正命
令の日付（発送日）　昭和６０年２月２６日６、補正の
対象 ７、補正の内容 ■、別紙の訂正願書を提出する。 ２、別紙の正式図面を提出する。 ８、別紙の委任状及びその訳文を提出する。 ８、添付書類の目録 （１）訂正願書　１通 （２）正式図面　１通 （３）委任状及びその訳文　各１通

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）スライドカリパスのスライダーに設けられたラッ
   クに、スライダーの相対的変位量を表示するためにダイ
   ヤルゲージの歯車列が係合し、前記ダイヤルゲージが、
   その構成要素である前記歯車列の歯車をこれと当接する
   相手歯車若しくは前記ラックと緊密に係合するように保
   持する少なくとも一つの弾性部材を有し、該弾性部材が
   、前記ダイヤルゲージの他の構成要素である、前記歯車
   列の歯車若しくは前記歯車列を収容するハウジングの一
   部と一体に成形されることを特徴とするダイヤルゲージ
   付スライドカリパス。
2. （２）前記弾性部材は、前記他の構成要素の一片によ多
   形成されるレバーであり、該レバーは、そのベース部に
   おいて前記他の構成要素と一体であり、他の部分におい
   ては、その形状に応じて開口部によって前記他の構成要
   素から分離していることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載のスライドカリパス。
3. （３）前記弾性部材と一体である前記他の構成要素と、
   前記ダイヤルゲージの残余部分およびスライドカリパス
   は、合成材料から形成されることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項若しくは第２項に記載のスライドカリパス
   。
4. （４）前記弾性部材の一つは、二つの同軸歯車の一つに
   形成されており、該二つの同軸歯車を、一方の歯車の歯
   が他方の歯車の歯みぞとオーバーラツプする位置に付勢
   することを特徴とする特許請求の範囲第２項若しくは第
   ８項に記載のスライドカリパス。
5. （５）前記レバーによって前記相手歯車若しくは前記ラ
   ックと緊密に係合する前記歯車は、前記レノ（−の開放
   端において支持されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第２項若しくは第８項に記載のスライドカリパス。
6. （６）前記レバーの前記開放端において支持される前記
   歯車は、伝達歯車と同軸に一体成形され前記シックと噛
   合するピニオンであることを特徴とする特許請求の範囲
   第５項に記載のスライドカリパス。
7. （７）前記ピニオンを支持する前記レバーは、前記オー
   バーラツプする位置に付勢された二つの同軸歯車が支持
   されている、前記ハウジングの第一の隔壁に形成されて
   おり、前記同軸歯車は、前記伝達歯車と噛合しているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第４項、第５項若しくは
   第６項に記載のスライドカリパス。
8. （８）　前記伝達歯車は、前記ピニオンからより離間し
   た側にピボットピンを有しており、該ピボットピンが、
   前記第一の隔壁と平行に配列された前記ハウジングの第
   二の隔壁において回転可能に軸承されることを特徴とす
   る特許請求の範囲第７項に記載のスライドカリパス。
9. （９）　前記ラックと噛合する前記歯車を支持する前記
   レバーは、前記ハウジングの第一の隔壁に形成されてお
   シ、前記ラックと噛合する前記歯車は、前記オーバーラ
   ツプする位置に付勢された二つの同軸歯車の一つと同軸
   に一体成形されており、該同軸歯車が、前記ダイヤルゲ
   ージの指針とともに回転するピニオンと噛合することに
   ％徴とする特許請求の範囲第４項若しくは第５項に記載
   のスライドカリパス。