JPS601739Y2 - 貯金箱兼用の芳香容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、貯金箱を兼用した芳香容器に関する。

従来、室内に芳香性を発散させる容器は種々のものが提
供されているが、これらの容器はその性質上室内装飾的
に部屋の片隅に置かれることからそのデザイン等に趣向
が凝らされているが、しかしながら、これらの容器は内
部の芳香剤がその効能を発揮しなくなれば、廃棄される
のが常であった。

これは資源の無駄であって、この容器を二次的に有効に
使用出来るような芳香容器の開発が要請される。

この考案は上記の要請に応えるもので、その目的とする
ところは、上板中央部にコイン投入孔８を設け、且つそ
の外周に芳香発散用透孔９を設けてなる外蓋体５を容器
主体１の口部外周に着脱自在に取り付け、中央部におい
て下部が芳香液に浸漬された芳香含浸用芯材を保持して
なる保持蓋の外周部を前記容器主体の口部上縁に着脱自
在に密嵌し、前記芳香含浸用芯材はその下方を容器主体
内部の芳香液中に浸漬すると共に、その上端部は前記上
板の下方に臨出することによって、芳香容器して機能を
完全に発揮せしめると共に、必要に応じて容器内部の芳
香液は適宜に入れ代え出来ると共に、芳香容器としての
使用が不要のときには、外蓋体をとり外し、容器内部よ
り保持蓋と共に芳香含浸用芯材及び容器内の芳香液を廃
棄して容器主体に外蓋体を装着すれば、そのま）子供は
いうに及ばず大人にもきわめて魅力的な貯金箱として二
次的に有効に利用することが出来る貯金箱兼用の芳香容
器を提供することである。

以下、この考案を添付図面に示す実施例図に従って説明
する。

１は容器主体であって、その上方部には円筒状の首部２
を備え、首部２の上端は口部３を開口せしめである。

首部２の外周には上下に直列に複数の突起片４を突設し
である。

外蓋体５は下方を開放した円筒状の側周板６とその上方
にほぼ半球状の上板７とからなっており、上板７の中央
部にはコイン投入孔８が開設され、このコイン投入孔８
の周囲には複数の芳香発散用透孔９が設けられている。

側周板６には首部２の外周に被冠し得るように突起片４
を通過を許す直溝１０が列設されている。

容器主体１の首部２に外蓋体５を被冠した状態では、突
起片４は側周板６の外周より突出するように突起片４の
隆起高さ及び側周板６の板厚を考慮しである。

側周板６の外周に複数のドーナツ状のロック板８が自在
に遊挿し得るようにロック板１１の内周縁１２に上記突
起片４の通過を許すような切欠凹部１３を設けであると
共に、このロック板１１の外周にはダイヤルリング１４
が密嵌され、ダイヤルリング１４の回転と共にロック板
１１が回転するようになっている。

ダイヤルリング１４の下方には切欠凹所１５を凹設して
なる止め輪１６によってロック板１１及びダイヤルリン
グ１４を外蓋体５に拘束せしめである。

１７は保持蓋であって、保持蓋１７の中央には保持筒１
８を上方方向に一体的に突出せしめであると共に、保持
蓋１７の外縁には下方に突設せしめた挟着片１９を一体
的に形成せしめである。

保持蓋１７の挟着片１９を容器主体１の口部３上縁に押
圧すると、容器主体１の口部３上縁に保持蓋１７が装着
される。

保持蓋１７を一層気密的に装着するべく、容器主体１の
口部上縁３の外周に小隆起片２０を設けると共に、保持
蓋１７の挟着片１９にこの小隆起片２０と気密的に係止
する小凹所２１を形成しである。

保持筒１８には、超極細の天然又は合成繊維の結束又は
、連続気泡性の気孔体よりなる棒状の芳香含浸用芯材２
２を抱持させ、該芯材２２の下方は容器主体の内部２３
に蓄えられた芳香溶液２４に浸漬され、芯材２２の上端
は外蓋体５の上板７に穿設されたコイン投入孔８及び芳
香発散用透孔９の下方に臨出せしめである。

該芳香溶液２４は上記芯材２２によりその毛細管現象に
よって吸い上げられ、芳香は第５図矢印ａで示すように
、コイン投入孔８及び芳香発散用透孔９より容器外部に
発散する。

芳香発散の不要の場合、芯材２２の上端にキャップ２５
を被嵌し、該キャップ２５を保持筒１８の上部に螺着す
れば、内部の芳香溶液２４は溶液内に完全に密封される
。

貯金箱として使用する場合、第７図のように保持蓋１７
を除去すると共に容器の内部２３を清浄化すれば、コイ
ン投入孔８より内部２３にコインを貯蓄することができ
る。

内部に蓄えられたコインはダイヤルリング１４の外表に
表示された符号、数字、記号２６を一定順位に配列にし
たときにのみ、容器主体１から外°蓋体５を外脱するよ
うにしであるので、ダイヤル表示の配列を知らぬ第三者
によってコインが取り出されることはない。

尚２７は側周板６の上端部に設けた突片である。

この考案は、上述のように、上板中央部にコイン投入孔
を設け、且つその外周に芳香発散用透孔を設けてなる外
蓋体を容器主体の口部外周に着脱自在に取り付け、中央
部において下部が芳香液に浸漬された芳香含浸用芯材を
保持してなる保持蓋の外周部を前記容器主体の口部上縁
に着脱自在に密嵌し、前記芳香含浸用芯材はその下方を
容器主体内部の芳香液中に浸漬すると共に、その上端部
は前記上板の下方に臨出せしめであるので、芳香溶液は
芳香含浸用芯材の毛細管現象により吸い上げられ、該芯
材の上端から発する芳香は芳香発散用透孔又はコイン投
入孔より散出する。

更に貯金箱として使用する場合、芳香溶液及び芯材を保
持した保持蓋を除去することによって容易に興味ある貯
金箱に転用することが出来る。

更に、保持蓋を容器主体の口部の外縁に気密的に嵌合し
であるので、容器主体が横転状態となった場合であって
も容器内の芳香溶液は外部に滲漏することばない。

芳香容器から貯金箱へ転用する場合、保持蓋を除去する
のみで簡単に二次利用出来ると共に、外蓋体の外周にダ
イヤルロック機構を採用すれば、貯金箱として一層魅力
的な機能及び外観を付与し得る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図はその構
成を示す縦断面図、第２図は外蓋体の平面図、第３図は
外蓋体の半裁断面図、第４図は保持蓋の断面図、第５図
は芳香容器として使用した状態を示す要部断面図、第６
図は第５図におけるＡ−Ａ線断面図、第７図は貯金箱と
して使用した状態を示す断面図、第８図は容器の外観を
示す正面図である。 １・・・・・・容器主体、３・・・・・・口部、５・・
・・・・外蓋体、７・・・・・・上板、８・・・・・・
コイン投入孔、９・・・・・・芳香発散用透孔、１９・
・・・・・挟着片、２０・・・・・・小隆起片、２１・
・・・・・小凹所、２２・・・・・・芯材、２４・・・
・・・芳香溶液、２５・・・・・・キャップ。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上板７中央部にコイン投入孔８を設け、且つその
   外周に芳香発散用透孔９を設けてなる外蓋体５を容器主
   体１の口部３外周に着脱自在に取り付け、中央部におい
   て下部が芳香液２４に浸漬された芳香含浸用芯材２２を
   保持してなる保持蓋１７の外周部を前記容器主体１の口
   部３上縁に着脱自在に密嵌し、前記芳香含浸用芯材２２
   はその下方を容器主体１内部の芳香溶液２４中に浸漬す
   ると共に、その上端部は前記上板７の下方に臨出せしめ
   たことを特徴とする貯金箱兼用の芳香容器。
2. （２）芳香含浸用芯材２２の上端部は保持蓋１７に着脱
   自在のキャップ２５によって被嵌し得るようにした上記
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の貯金箱兼用の芳香
   容器。
3. （３）外蓋体５は容器主体１に対してダイヤル錠方式の
   白銑式に着脱し得ることを特徴とする上記実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の貯金箱兼用の芳香容器。
4. （４）保持蓋１７の外周部に一体的に形成された挟持片
   １９を容器主体１の口部３の上縁に気密的に密嵌したこ
   とを特徴とする上記実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の貯金箱兼用の芳香容器。