JPS60172903A - 植物の生育抑制剤 - Google Patents
植物の生育抑制剤Info
- Publication number
- JPS60172903A JPS60172903A JP2824884A JP2824884A JPS60172903A JP S60172903 A JPS60172903 A JP S60172903A JP 2824884 A JP2824884 A JP 2824884A JP 2824884 A JP2824884 A JP 2824884A JP S60172903 A JPS60172903 A JP S60172903A
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- JP
- Japan
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- growth
- roots
- retardant
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- aromatic
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は植物の生育抑制剤および生育抑制方法に関し、
特には植物の根の生育をほとんど阻害しないで葉茎の生
育のみを抑制する特殊な生理活性を有する生育抑制剤の
提供を目的とするものである。
特には植物の根の生育をほとんど阻害しないで葉茎の生
育のみを抑制する特殊な生理活性を有する生育抑制剤の
提供を目的とするものである。
従来より植物の生育阻害剤としては、除草剤をはじめ数
多くの化合物が知られているが、それらのほとんどは植
物の根と葉茎の両方の生育を阻害するか、もしくは根の
方を先に生育阻害し枯死させるものである。しかしなが
ら、目的によっては葉茎の生育のみを抑制し、根の生育
を明害しないような植物の生育抑制剤が要望される。た
とえば稲の倒伏防止や健苗育成、ゴルフ場や庭園の芝、
鉄道のまくら木近くの雑草などに関しては、根は健全に
しっかりと生育し他方葉茎はあまり高くならない(あま
り成長しない)ことが望まれる。
多くの化合物が知られているが、それらのほとんどは植
物の根と葉茎の両方の生育を阻害するか、もしくは根の
方を先に生育阻害し枯死させるものである。しかしなが
ら、目的によっては葉茎の生育のみを抑制し、根の生育
を明害しないような植物の生育抑制剤が要望される。た
とえば稲の倒伏防止や健苗育成、ゴルフ場や庭園の芝、
鉄道のまくら木近くの雑草などに関しては、根は健全に
しっかりと生育し他方葉茎はあまり高くならない(あま
り成長しない)ことが望まれる。
このような目的に応えることができるいわゆる生育抑制
剤としては、従来、よいものが知られておらず、このこ
とから比較的少量の使用で効果が高く、経済的でかつ毒
性のない安全性の高い生育抑制剤の開発が望まれている
。
剤としては、従来、よいものが知られておらず、このこ
とから比較的少量の使用で効果が高く、経済的でかつ毒
性のない安全性の高い生育抑制剤の開発が望まれている
。
本発明者らはセリ、パセリの抽出物を研究中に、稲苗の
根の生育を阻害しないで葉茎の生育を抑制する物質を見
い出し、その周辺を広く検討したところ、芳香族環にア
リル基(−CH20)(=OH2)もしくはイソアリル
基(−CH=CHCH3)とメチレンジオキシ基(−0
0H20−)とが結合した芳香族化合物が植物(二対し
て上記した特殊な生理活性を示すことを確認し本発明を
完成した。
根の生育を阻害しないで葉茎の生育を抑制する物質を見
い出し、その周辺を広く検討したところ、芳香族環にア
リル基(−CH20)(=OH2)もしくはイソアリル
基(−CH=CHCH3)とメチレンジオキシ基(−0
0H20−)とが結合した芳香族化合物が植物(二対し
て上記した特殊な生理活性を示すことを確認し本発明を
完成した。
すなわち、本発明は芳香族環にアリル基もしくはインア
リル基とメチレンジオキシ基とが結合した芳香族化合物
を有効成分とする植物の生育抑制剤に関するものであり
、本発明はまた該芳香族化合物の溶液もしくは製剤を植
物に施用することを特徴とする植物の生育抑制方法を提
供するものである。
リル基とメチレンジオキシ基とが結合した芳香族化合物
を有効成分とする植物の生育抑制剤に関するものであり
、本発明はまた該芳香族化合物の溶液もしくは製剤を植
物に施用することを特徴とする植物の生育抑制方法を提
供するものである。
本発明にかかわる十記芳香族化合物は、容易に入手調達
することができ、微量で前記した特殊な生理活性を顕著
に示し、かつ食用植物の精油の構成成分でもあり、安全
性がきわめて高いという利点を有する。
することができ、微量で前記した特殊な生理活性を顕著
に示し、かつ食用植物の精油の構成成分でもあり、安全
性がきわめて高いという利点を有する。
本発明にかかわる芳香族化合物は前記したようl二芳香
族環にアリル基もしくはイソアリル基とメチレンジオキ
シ基とが結合した化合物であることが必要とされ、この
ような芳香族化合物について具体的例示をあげればっぎ
のとおりである。
族環にアリル基もしくはイソアリル基とメチレンジオキ
シ基とが結合した化合物であることが必要とされ、この
ような芳香族化合物について具体的例示をあげればっぎ
のとおりである。
■サフロールおよびその異性体:
サフロール イソサフロール
■アビオールおよびその異性体:
アビオール イソアビオール
(3tミリスチシンおよびその異性体:ミリスチシン
イソミリスチシン 上記した化合物は天然に産するものあるいは合成したも
ののいずれでもよく、たとえばセリ油、パセリ油、ジル
油などの精油にはミリスチシン、アビオールなどが含ま
れており、このような精油はそのまま本発明の目的に使
用することができる。
イソミリスチシン 上記した化合物は天然に産するものあるいは合成したも
ののいずれでもよく、たとえばセリ油、パセリ油、ジル
油などの精油にはミリスチシン、アビオールなどが含ま
れており、このような精油はそのまま本発明の目的に使
用することができる。
本発明においては、前記化合物がアリル基もしくはイソ
アリル基とメチレンジオキシ基とを有することが必要で
あり、いずれか一方の基が存在するだけでは本発明の目
的とする特殊な生理活性は発揮されない。たとえば2.
3.4.5−テトラメトキシアリルベンゼン、アネトー
ル、オイゲノールなどはアリル基を、またへりオトロビ
ンはメチレンジオキシ基をそれぞれ有しているが、これ
らは1分子中に両方の基を有するものではないため、か
かる生理活性はなく、根の生育の阻害効果の方が大きい
。また桂皮酸も効果はない。
アリル基とメチレンジオキシ基とを有することが必要で
あり、いずれか一方の基が存在するだけでは本発明の目
的とする特殊な生理活性は発揮されない。たとえば2.
3.4.5−テトラメトキシアリルベンゼン、アネトー
ル、オイゲノールなどはアリル基を、またへりオトロビ
ンはメチレンジオキシ基をそれぞれ有しているが、これ
らは1分子中に両方の基を有するものではないため、か
かる生理活性はなく、根の生育の阻害効果の方が大きい
。また桂皮酸も効果はない。
本発明によれば前記した化合物の徴用を植物に施用する
ことで、根の生育を阻害することはほとんどなく、葉茎
の生育を抑制する効用が得られるため、稲の倒伏防止や
健苗育成に有効であるほか、芝の葉の生育を抑えるので
、芝刈の回数を大幅に減少させることができる。さらに
は鉄道のまくら木を支えている土手の雑草はその根がは
びこることにより土手の補強効果が期待されるが、この
雑草の葉丈があまりに伸びると刈取りの必要性が生じる
のみならず、晩夏から秋にかけて火災の危険性が生じる
ので、このような雑草については根を健全に保持して葉
茎の成長のみを抑制することはきわめて有益なことであ
る。しかしこのような目的は通常の除草剤を用いること
では達成されない。
ことで、根の生育を阻害することはほとんどなく、葉茎
の生育を抑制する効用が得られるため、稲の倒伏防止や
健苗育成に有効であるほか、芝の葉の生育を抑えるので
、芝刈の回数を大幅に減少させることができる。さらに
は鉄道のまくら木を支えている土手の雑草はその根がは
びこることにより土手の補強効果が期待されるが、この
雑草の葉丈があまりに伸びると刈取りの必要性が生じる
のみならず、晩夏から秋にかけて火災の危険性が生じる
ので、このような雑草については根を健全に保持して葉
茎の成長のみを抑制することはきわめて有益なことであ
る。しかしこのような目的は通常の除草剤を用いること
では達成されない。
本発明を実施するには、前記化合物あるいは精油を水に
溶解もしくは分散させ、通常10〜1100pp程を丈
の濃度のものとして対象植物に散布すればよい。なお、
溶剤で希釈したり乳化剤等を併用してもよいし、また該
化合物あるいは精油は除徐に放出させるように製剤化し
て使用してもよい。
溶解もしくは分散させ、通常10〜1100pp程を丈
の濃度のものとして対象植物に散布すればよい。なお、
溶剤で希釈したり乳化剤等を併用してもよいし、また該
化合物あるいは精油は除徐に放出させるように製剤化し
て使用してもよい。
つぎに本発明の実施例および比較例をあげる。
実施例1〜8
内径27an、長さ118閣の管ビンに、1.51のセ
ルロースパウダーを底部(二詰め、これに第1表に示し
た芳香族化合物を所定濃度で水に溶解もしくは均一に分
散させた水性液を6−加え試験床を調製した。
ルロースパウダーを底部(二詰め、これに第1表に示し
た芳香族化合物を所定濃度で水に溶解もしくは均一に分
散させた水性液を6−加え試験床を調製した。
つぎlミこれらの管ピンにあらかじめ同じ条件で調製し
ておいたl1111出芽した水稲(品種:短鎖坊主)種
子を各々6個ずつ置床した後、3000ルックス照射3
0℃の条件下に12日間保った。
ておいたl1111出芽した水稲(品種:短鎖坊主)種
子を各々6個ずつ置床した後、3000ルックス照射3
0℃の条件下に12日間保った。
この後、それぞれの苗の第二葉鞘(L S)と最長の根
の長さくR)を測定することにより、化合物の苗の生育
に及ぼす影響を調べた。なお、化合物を加えない水だけ
6dを加えて同条件で生育させ、苗の第二葉鞘(LS)
と最長の根の長さくR)をめ、これに対するそれぞれの
生育阻害率〔LS阻害率、R阻害率〕、およびこれらの
比LS阻害率/R明害率 をめた。
の長さくR)を測定することにより、化合物の苗の生育
に及ぼす影響を調べた。なお、化合物を加えない水だけ
6dを加えて同条件で生育させ、苗の第二葉鞘(LS)
と最長の根の長さくR)をめ、これに対するそれぞれの
生育阻害率〔LS阻害率、R阻害率〕、およびこれらの
比LS阻害率/R明害率 をめた。
結果は第り表に示すとおりであった。なお、第1表のデ
ータは全て12個体の平均の長さより、LSとRをめた
。
ータは全て12個体の平均の長さより、LSとRをめた
。
う特殊な生理活性効果が認められる。これに対し比較例
ではアリル基のみ(比較例1.2および3)、もしくは
メチレンジオキシ基のみ(比較例4)、および桂皮酸の
ような化合物は根の生育β[1害の力がはるかに大きい
という結果であった。
ではアリル基のみ(比較例1.2および3)、もしくは
メチレンジオキシ基のみ(比較例4)、および桂皮酸の
ような化合物は根の生育β[1害の力がはるかに大きい
という結果であった。
実施例9
10ダのアビオールをエチルアルコール1(Jatにと
かし、これを11の水に希釈してIOppmのアビオー
ル水溶液をつくった。つぎに25℃のビニルハウス中に
草丈(長さ)5Cnl、最長の根の長さ14cmの芝園
1m’に対し上記アビオール水溶液を均一に散布した。
かし、これを11の水に希釈してIOppmのアビオー
ル水溶液をつくった。つぎに25℃のビニルハウス中に
草丈(長さ)5Cnl、最長の根の長さ14cmの芝園
1m’に対し上記アビオール水溶液を均一に散布した。
一方比峠のために同条件(草丈、温1v等)の芝園1r
n’に水のみ11散布し、30日間経過後草丈(長さ)
、最長の根の長さを測ったところ、結果は下記に示すと
おりであった。
n’に水のみ11散布し、30日間経過後草丈(長さ)
、最長の根の長さを測ったところ、結果は下記に示すと
おりであった。
アビオール施用園 9.2cm 42儂無施用園 15
.3cm 46cm 上記結果からアビオールは芝の生育に対し特殊な生理活
性を有し、根の生育の■害はほとんどなく、草丈の生育
を大幅に抑制することがわかった。
.3cm 46cm 上記結果からアビオールは芝の生育に対し特殊な生理活
性を有し、根の生育の■害はほとんどなく、草丈の生育
を大幅に抑制することがわかった。
特許出願人 信越化学工業株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族環にアリル基もしくはイソアリル基とメチレ
ンジオキシ基とが結合した芳香族化合物を有効成分とす
る植物の生育抑制剤 2、 アリル基もしくはイソアリル基とメチレンジオキ
シ基とを有する芳香族化合物の溶液もしくは製剤を植物
に施用することを特徴とする植物の生育抑制方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2824884A JPS60172903A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | 植物の生育抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2824884A JPS60172903A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | 植物の生育抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60172903A true JPS60172903A (ja) | 1985-09-06 |
JPH0533201B2 JPH0533201B2 (ja) | 1993-05-19 |
Family
ID=12243274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2824884A Granted JPS60172903A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | 植物の生育抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60172903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60224604A (ja) * | 1984-04-24 | 1985-11-09 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 植物の生育抑制剤および生育抑制方法 |
WO1998033385A1 (en) * | 1997-01-31 | 1998-08-06 | Monsanto Company | Process and compositions for enhancing reliability of exogenous chemical substances applied to plants |
WO2019175712A1 (en) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | Basf Corporation | New uses for catechol molecules as inhibitors to glutathione s-transferase metabolic pathways |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4826934A (ja) * | 1971-07-10 | 1973-04-09 |
-
1984
- 1984-02-17 JP JP2824884A patent/JPS60172903A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4826934A (ja) * | 1971-07-10 | 1973-04-09 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60224604A (ja) * | 1984-04-24 | 1985-11-09 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 植物の生育抑制剤および生育抑制方法 |
WO1998033385A1 (en) * | 1997-01-31 | 1998-08-06 | Monsanto Company | Process and compositions for enhancing reliability of exogenous chemical substances applied to plants |
US6020287A (en) * | 1997-01-31 | 2000-02-01 | Monsanto Company | Process and compositions for enhancing reliability of exogenous chemical substances applied to plants |
WO2019175712A1 (en) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | Basf Corporation | New uses for catechol molecules as inhibitors to glutathione s-transferase metabolic pathways |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0533201B2 (ja) | 1993-05-19 |
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