JPS6017124Y2 - 運動靴の甲皮補強片 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は運動靴の甲皮の左右外側に縫着される脅威樹脂
製の成形部材より戒る薄板状の甲皮補強片に係るもので
ある。

従来の運動靴の甲皮補強片はビニール生地、合成皮革生
地を適宜の細巾帯状又はＭライン、Ｎライン等の各種の
形状に打抜き、これを運動靴の左右外側に縫着して使用
していた。

又これらの打抜き形状を二色のものにするため、適宜の
色彩模様に印刷したり、或いは異色のものを二重に重ね
て縫着したり、或いはビニール生地、合成皮革の生地を
形押しして文字、マークを立体的に表現し、突出部分の
表面のみを生地の地色と異る異色のインキで印刷したり
、ホットスタンプ等で突出した立体的な文字、図形の表
面のみ着色して浮き出たせて立体的に見える様に形成し
ていた。

このため印刷、ホットスタンプによるのは、文字、図形
の表面のみしか着色できず、浮き出させた文字、図形の
側周面まで着色できないため、文字、図形の輪郭まで鮮
明に表現できない欠点を有していた。

又前記の場合、印刷、ホットスタンプで文字、図形の表
面を着色されたものであるため、運動靴の甲皮補強片の
すり傷で色が剥げたり或いは退色したりし易く、運動靴
の洗濯で色が剥げるため耐久性がなかった。

本考案は上記の欠点を解決したもので、以下本考案の実
施例について説明すれば、文字、図形等１、周縁部２に
縫着用溝３を形成した熱可塑性合成樹脂で装飾部材４を
成形し、該部材４とは異色で同系又は異系の熱可塑性合
成樹脂で薄板状の成形基部材５を、前記装飾部材４と溶
着して一体とした構成である。

同系又は異系の熱可塑性合成樹脂とは例えば、装飾部材
４をウレタン樹脂、成形基部材５をウレタン樹脂を使用
する、又装飾部材４をウレタン樹脂、成形基部材５をナ
イロン樹脂を使用する場合をいう。

又三色以上の甲皮補強片を製作する場合は、予め別の成
形機で装飾部材４とは異色で同系又は異系の熱可塑性合
成樹脂で文字、図形等の装飾片を成形しておき、この装
飾片を装飾部材４と一緒に薄板状の成形基部材５と溶着
して一体とした構成である。

装飾部材４の厚さは約Ｑ、６ｍ／ ｍ程度で、文字、図
形等１、周縁部２に縫着用溝３を成形したものであり、
薄板状の成形基部材５の厚さは約０．７ｍ／ｍ程度のも
ので、これを一体化した甲皮補強片６は約１．３ｍ／ｍ
程度の厚さのもので充分使用できる。

而して従来のホットスタンプ印刷による表面のみ着色し
た立体的な甲皮補強片に比べて本考案の甲皮補強片は、
薄板状の成形基部材５上にこれと異色の文字、図形等１
、周縁部２に縫着用溝３を成形した装飾部材４が溶着さ
れ、成形基部材５の表面、側周面まで鮮明に立体的に表
現され、文字、図形等１、周縁部２の輪郭がはっきりと
これいに表現できる。

又装飾部材４と薄板状の成形基部材５が強固に溶着でき
、接着剤等を一切使用しないので、生産性が向上し、し
かも量産が可能である。

更らに装飾部材４の文字、図形等１、周縁部２は合成樹
脂の成形品であって耐摩性に優れ、しかも耐久性を有し
、洗濯によって退色損傷されない。

又本考案の甲皮補強片６は厚さは比較的薄板の成形品で
、運動靴の左右外側にミシンで縫着するものであるが、
従来の細巾帯状の甲皮補強片より、甲皮補強片の形状が
薄板状にあらかじめ形成されているので、運動靴甲皮の
取付場所が定め易く、取付が容易である。

更らに又、本考案の甲皮補強片は合成樹脂の薄板状の成
形品であるから、従来の甲皮補強片の如く引かき傷等で
破れたり、取れたすせず、甲皮の補強及び装飾に耐久性
を有している。

又文字、図形等１、周縁部２の装飾部材４が成形基部材
５とは異色の色彩で立体的に装飾表現できるので、より
商品価値の高い、デザインのよく目立つ付加価値の高い
運動靴の甲皮補強片を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は甲皮補強
片の拡大平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線における一
部省略拡大端面図、°第３図は運動靴に取付けた状態を
示す斜視図である。 １・・・・・・文字、図形等、２・・・・・・周縁部、
３・・・・・・縫着用溝、４・・・・・・装飾部材、５
・・・・・・成形基部材、６・・・・・・甲皮補強片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一色以上で文字、図形等１を形成した熱可塑
   性合皮樹脂成形品よりなる装飾部材４と、前記装飾部材
   ４とは異色同系又は異系の熱可塑性合成樹脂からなる薄
   板状の成形基部材５を溶着して一体とした成形品からな
   る運動靴の甲皮補強片。