JPS6017080Y2 - テ−プレコ−ダのカセットホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダのカセットホルダーに関するも
のである。

本考案の理解を容易ならしめるためにまず第１図を参照
して、本考案を適用しうるカセットホルダーの一例につ
いて説明しよう。

第１図において１はホルダー２に装着されうる公知のカ
セットであり、このカセット１はテープ窓（図示せず）
を通じてテープが露呈される正面壁１ａと、背面壁ｌａ
’と両側壁１ｂおよび１ｂ’とを有しており、それらの
両側壁には正面壁の近傍にカセット逆挿入防止用隆起１
ｃおよびＩＣ′がそれぞれ設けられている。

カセットホルダー２は、それにカセット１が装着された
場合にそのカセットを外部から観察しうる窓２ａを画成
する枠部材２′で構成されている。

この枠部材２′は両側に板状部分２ｂ、２ｂ′をそれぞ
れ有している（ただし図面には図示の便宜上２ｂだけが
示されている）。

カセットホルダー２の枠部材２′には前記板状部分２ｂ
、２ｂ′から延長せしめられた一対の取付腕２ｃ、２Ｃ
′が設けられており、カセットホルダー２は、これらの
取付腕２ｃ、２Ｃ’の先端部分において公知の態様でテ
ープレコーダ本体（図示せず）に開閉自在に装着されう
るようになされているものである。

さらに、カセットホルダー２にはそれの両側に一対の例
えば断面コ字状のカセット案内部材３ａｔ３ｂがそれぞ
れ設けられている。

これらカセット案内部材３ａ、３ｂには第１逆挿入防止
部材４ａ、４ｂおよび第２逆挿入防止部材５ａ、５ｂ（
ただし５ｂは図面では隠れていて見えない）がそれぞれ
ばね（図示せず）によりカセット移動通路内の内方およ
び上方に偏倚されてそのカセット移動通路内で係合され
た状態で位置せしめられている。

カセット１を第１図において矢印で示された順方向すな
わちそれの正面壁１ｂ側からカセットホルダー２内に挿
入すると、それのカセット逆挿入防止用隆起１ｃおよび
ＩＣ′が第１逆挿入防止部材４ａ、４ｂをそれの前記ば
ね（それらのばねのうちの１つが４で示されている）の
偏倚力に抗して押し拡げるとともに第２逆挿入防止部材
５ａ、５ｂをそれの前記ばね（図示せず）の偏倚力に抗
して押し下げるように作用し遂にはその係合が解除され
て、カセット１がカセットホルダー２内に完全に装着さ
れるのである。

他方、カセット１が逆方向すなわちそれの背面壁ｌａ’
側から挿入された場合には、第１逆挿入防止部材４ａ、
４ｂが押し拡げられず、従って上述した係合がカセット
移動通路内に保持されたままであるからカセット１の背
面壁１ａ’が第１逆挿入防止部材４ａ、４ｂと第２逆挿
入防止部材５ａ、５ｂとの前記係合の部分に衝突してそ
れ以上の逆挿入を阻止するのである。

しかし上述したカセットの寸法には一般に許容誤差があ
るので、もしそのカセットの逆挿入防止用隆起１ｃ、Ｉ
Ｃ′の背量の寸法が第１逆挿入防止部材４ａ、４ｂ間の
寸法よりも小さければ、前記カセット１を順方向にカセ
ットホルダー２内に挿入したとしても、それらの逆挿入
防止用隆起１ｃ、 ｌｃ’によって前記第１逆挿入防
止部材４ａ。

４ｂが押し拡げられないから、第１逆挿入防止部材４ａ
、４ｂと第２逆挿入防止部材５ａ、５ｂとの係合が解除
されず、カセ゛ットの順方向挿入が行なわれえない。

従って、本考案は上述のごとき問題点を効果的に解決す
ることのできるテープレコーダのカセットホルダーを提
供することを目的とするものである。

以下第２図ＡおよびＢを参照して本考案の一実施例につ
いて詳細に説明しよう。

第２図Ａは本実施例によるカセットホルダーの要部を断
片的に示す平面図であり、第２図Ｂは同図Ａの線Ｂ−Ｂ
上でみた断面図である。

本実施例においてはカセットホルダー２の前記板状部分
２ｂ、２ｂ’にそれぞれ対面せしめられるカセット案内
部材３ａｔ３ｂの面に互いに所定の間隔を保持して一対
の孔６ａ＊６ａ’および６ｂ。

６ｂ’を形成する６ｂ、６ｂ’は図示の便宜上図示され
ていない）。

なおこの場合、孔６ａ、６ａ’および６ｂ、６ｂ’の周
囲には、後述する目的のために、前記板状部分２ｂ、２
ｂ’から若干突出しうる程度の高さを有する円筒状突起
７ａｖ７ａ’および７ｂ、７ｂ’（ただし７ｂ、７ｂ’
は図示されていない）を設けることが好ましい。

さらにそれらの孔６ａｙ６ａ’および６ｂ、６ｂ’にそ
れぞれ実質的に対応せしめて前記板状部分２ｂ、２ｂ’
に孔８ａ。

８ａ′および８ｂ、８ｂ’（ただし８ｂ、８ｂ’は図示
されていない）を形成する。

この場合、孔８ａ。８ｂはそれぞれ丸孔として形成され
、孔８ａ’？ ８ｂ′はそれぞれ長孔として形成され
ており、かつそれらの長孔８ａ’、 Ｂｂ’はカセッ
トの挿入方向に対して横方向に直交する方向に延長せし
められている。

９ａ、９ａ’および９ｂ、９ｂ’（ただし９ｂ。９ｂ′
は図示されていない）はそれぞれ円筒状突起？ａ、７ａ
’および７ｂ、７ｂ’を通じて孔６ａ、６ｂ′および６
ｂ、６ｂ’に螺入されたねじである。

この場合、これらのねじの頭の下面は円筒状突起７、
７ ａｔおよび７ｂ、７ｂ’の上端面に当接して板状部
分２ｂ、２ｂ’の表面から若干離間されている。

上述のごとくねじを螺入することによりカセット案内部
材３ａ、３ｂは後述するごとく変位可能にカセットホル
ダー２の板状部分２ｂ、２ｂ’にそれぞれ取付けられる
が、この場合それらのカセット案内部材３ａ、３ｂはカ
セット１の逆挿入防止用隆起１ｃ、ＩＣ’を含む寸法の
許容誤差に実質的に対応する程度だけ互いの方向に偏倚
せしめられて駆動可能に取付けられていることに注目す
べきである。

さらにこの場合、後述するごとくカセット１をカセット
ホルダー２に順方向に挿入してそれらのカセット案内部
材３ ａ、 ３ ｂを押し拡げて後にカセット１をカ
セットホルダー２から取りはずすとそれらのカセット案
内部材３ａ、３ｂが図示の位置に自動的に復帰するよう
になされている。

つぎに上述した本考案のカセットホルダーの動作につい
て説明しよう。

いま負の許容誤差を有するカセットを順方向から挿入し
た場合には、前述のごとくカセット案内部材３ａ、３ｂ
従って第１逆挿入防止部材４ａ。

４ｂがカセット１の逆挿入防止用隆起１ｃ、ＩＣ′を含
む寸法の許容誤差に実質的に対応する程度だけ互いの方
向に偏倚せしめられているからカセット１の逆挿入防止
用隆起１ｃおよび１ｃ′が第１の逆挿入防止部材４ａ、
４ｂを押し拡げるとともに第２逆挿入防止部材５ａ、５
ｂを押し下げるように作用しそれらの係合が解除されて
、カセット１がカセットホルダー２内に完全に装着され
る。

他方、第１逆挿入防止部材４ａｖ４ｂ間の寸法よりも大
きい寸法を有するカセット１を順方向から挿入した場合
には、それの両側壁１ｂ、ｌｂ’がカセット案内部材３
ａ、３ｂの内面壁３，３′（３′は図示されていない）
を第２図Ｂでみてその図面の紙面に対して垂直の方向に
それぞれ押圧するのでねじ９ａ’、 ９ｂ’が長孔８
ａ’ｔ ａｂ’に沿って矢印Ｒで示される方向に変位
せしめられ（矢印Ｒ′は復帰方向を示す）それらの案内
部材３ａ。

３ｂはねじ９ａ、９ｂを中心として駆動せしめられ、さ
らにカセット１を挿入するにしたがいそれのカセット逆
挿入防止用隆起１ＣおよびＩＣ′が前記第１逆挿入防止
部材４ａ、４ｂを押し拡げ第２逆挿入防止部材５ａ、５
ｂを押し下げるように作用し、それらの係合を解除し、
カセット１がカセットホルダー６内に完全に装着される
。

以上の説明から明らかなごとく、本考案によれば、非常
に簡潔な構成によって、許容誤差を有するカセットのカ
セットホルダーに対する順方向挿入を確実に可能ならし
めることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用しうるカセットホルダーをそれに
挿入されうるカセットとともに示す概略斜視図、第２図
Ａは本考案の一実施例の要部を部分的に示す一部破断平
面図、同図Ｂは同図Ａの線Ｂ−Ｂ上でみた断面図である
。 ２・・・・・・カセットホルダー、３ａｙ３ｂ・・・・
・・カセット案内部材、４ａ、４ｂ・・・第１逆挿入防
止部材、５ａ、５ｂ・・・・・・第２逆挿入防止部材、
？ａ。 ？３’、 ７ ｂ、 ７ｂ’＊ｓ＊＊＊＊円筒状突起、
８ａ、８ｂ・・・・・・丸孔、８ ａ、８ｂ’６ｍｍ＊
＠−長孔、９ａ、 ９ａ／、９ｂ、９ｂ’・・・・・
・ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側にカセット案内部材と、カセットが逆挿入された場
   合には該逆挿入を阻止し、カセットが順方向に挿入され
   た場合には該カセットの両側に設けられた逆挿入防止用
   隆起によって駆動されて該順方向挿入を許容するように
   なされた手段とを設けられておりかつテープレコーダ本
   体に開閉自在に装着されたカセットホルダーにおいて、
   前記カセットの前記逆挿入防止用隆起を含む寸法の許容
   誤差に実質的に対応する程度だけ前記カセット案内部材
   を互いの方向に偏倚せしめて駆動可能に取付けたことを
   特徴とするテープレコーダのカセットホルダー。