JPS60169798A - 使用済燃料貯蔵設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は原子力発電プラントに設置される使用済燃料貯
蔵設備に係シ、特に原子炉内で燃焼した使用済燃料をプ
ール水中で貯蔵する使用済燃料貯蔵プール等の深度を浅
くするように改良した使用済燃料貯蔵設備に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、原子力発電プラントは使用済燃料貯蔵設備を設
けて、原子炉圧力容器内で燃焼した使用済燃料を再処理
工場へ搬入する前に、原子炉建屋内の使用済燃料貯蔵プ
ール内の水中に貯蔵させ、使用済燃料の放射能を予じめ
減衰させている。

従来、この種の使用済燃料貯蔵設備は第１図に示すよう
に構成された炉心プール１を備えている。

この炉心プール１は原子炉建屋２内に立設された鉄筋コ
ンクリート製の原子炉格納容器３の上面開口部上に構築
されており、原子炉格納容器３内に格納される原子炉圧
力容器４の炉心部５上方に同心円状に配置されている。

炉心プールｌはこれに隣接する使用済燃料貯蔵プール６
に連通路７を介して連通され、使用済燃料貯蔵プール６
内底部６Ａには多数の使用済燃料貯蔵ラック８がプール
水９中に水没状態で固定されるようになっている。

この使用済燃料貯蔵ラック８は炉心部５内から燃料掴み
具９によシ取シ出された使用済燃料１００所要数を収納
するようになっておシ、その収納口は上面に穿設されて
いる。したがって、使用済燃料１０ハ太線矢印に示すよ
うに炉心５内から炉心ゾール１内へ取り出された後は、
燃料掴み具９によシ吊持された状態で水平移動し、連通
路７を経由して使用済燃料貯蔵ゾール６内へ移送され、
使用済燃料貯蔵ラック８群の上方を水平移動し、所要の
使用済燃料貯蔵ラック８の直上より上面開口部内へ吊り
降ろし、挿入して収納される。

このために、使用済燃料貯蔵ノール６のプール深度、す
なわち、プール底部６Ａからプール上面の燃料交換床面
１工までの高さは、プール水６Ｂ面上の放射線レベルを
規定値以下に制限するための遮蔽水深１２、使用済燃料
１０の長さ、使用済燃料貯蔵ラック８の高さ、および燃
料移送時での床面からの作業余裕高さにぶり規制されて
いる。

すなわち、コンクジート製格納容器３合採用した原子炉
建屋２では格納容器３自体はマットを除き原子炉建屋２
と構造的に分離されてお、す、そのため、格納容器３の
最頂部の床上に使用済燃料貯蔵プール６の床を鉄筋コン
クリート構造、遮蔽上の要求厚さで設定し、この上に、
遮蔽水深１２、使用済燃料１０の長さを確保するように
原子炉建屋内の燃料交換床１１の高さが決定される。し
かし、このようにすると、燃料交換床面１１と原子炉建
屋２の屋根の高さが高くなシ、その建屋容積が増大する
という問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、使用済燃
料貯蔵プールのプール水深が浅く、そのプール容積を低
減させると共に、原子炉建屋の屋根高さを低くシ、建屋
容積の低減、ひいては建設費を低減させる使用済燃料貯
蔵設備を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

上述した目的を達成するために本発明に係る使用済燃料
貯蔵プールは次のように構成される。

使用済燃料を収納可能に構成した貯蔵ラックを水没状態
で底部に固定する使用済燃料貯蔵プールと、原子炉圧力
容器の炉心部上方に配設されて水張υされる炉心−プー
ルと、この炉心ツールを上記使用済燃料貯蔵プールに連
通せしめる連通路とを有する使用済燃料貯蔵設備におい
て、上記連通路の底面にこの底面よシも適宜低い低部を
上記使用済燃料の移送方向に沿って形成して構成される
。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係る使用済燃料貯蔵設備の実施例につい
て第２図ないし第５図を参照して説明する。

第２図は本発明の一実施例を示す平面図であシ、図中符
号２０は原子炉建屋である。原子炉建屋側は原子炉圧力
容器２１を格納する鉄筋コンクリート製の原子炉格納容
器２２を収容しておシ、原子炉格納容器２２の上部には
平面が円形の炉心プール囚が連成されている。この炉心
プール２３は原子炉圧力容器２１内の炉心部Ｕの上方に
、はぼ同心円状に配設されておシ、隣接する平面形状が
矩形の使用済燃料貯蔵ノール５に連通路かを介して連通
されている。

使用済燃料貯蔵ゾールδの底部部には使用済燃料２８を
収納するだめの使用済燃料貯蔵ラック四が多数固定され
ておシ、使用済燃料路をプール水中に所要期間貯蔵して
その放射能を減衰するようになっている。

両プールｎ、２５は使用済燃料あから放出される放射線
の遮蔽及び熱除去のために水張りがなされ、その上面は
燃料交換床面に形成されており、この燃料交換床（資）
上にｄ両ゾールｎ、２５間を縦横に移動可能に構成され
た図示しない燃料自動交換機が設けられている。燃料自
動交換機は原子炉圧力容器２１内炉心部冴にて燃焼され
た使用済燃料列等の燃料の把手部を掴み持ちする掴み具
３１を有し、図中矢印に示すように炉心部列から使用済
燃料２８を抜き取シ、吊持ち状態で使用済燃料貯蔵プー
ル５へ移送し得るようになっている。

この移送の際は連通路２６を経由するが、第３図に示す
ように使用済燃料貯蔵プール部の底部Ｔが炉心プール乙
の底部よりも数段低く形成されており、そのために両プ
ールｎ、ｚ５１連結する連通路がの底部２６Ａ全体は両
プール器、２５間に若干突出して高くなっている。そこ
で第４図に示すように、連通路部の底部２６Ａは使用済
燃料路の移送方向に沿って溝３２が凹設され、移送中に
おける使用済燃料路が従来に比し低い高さ位置で移送で
きるようになっている。また、連通路２６の底部２６Ａ
の厚さは約２１ｎ程度に形成されているので、使用済燃
料あの移送作業時における原子炉格納容器η内作業員に
対する遮蔽要求は十分満足される利点がある。

そして、連通路かの溝３２の周囲には鉄骨３３を埋設し
て鉄骨コンクリ−ト構造とし、連通路部の底部２６Ａの
強度の補強を図っている。

なお、上述の実施例では連通路２６の底部２６Ａに、こ
の底部２６Ａの全幅とほぼ同一の幅で溝３２を凹設して
、いわば底部２６Ａ全体を低く設定した場合について述
べたが、本発明はこれに限定されず、使用済燃料あの下
部を移送し得るに十分な幅で溝を凹設してもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係る使用済燃料貯蔵設備は
、使用済燃料貯蔵ツールに炉心プールを連通せしめる連
通路の底部を低く設定したので、使用済燃料貯蔵プール
のプール深度を浅くすることができ、そのプール容積の
低減化を図ることができる。その結果、原子炉建屋の屋
根の高さを低くすることができ、建屋容積を減少させ、
また、建屋の高さが低くなるので建屋全体の重心が低く
なり、建屋安定性が増加し、耐震性が向上する等の優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の使用済燃料貯蔵設備の部分断面図、第２
図ないし第４図は本発明に係る使用済燃料貯蔵設備の一
実施例を示し、第２図は平面図、第３図は部分断面図、
第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿う矢視断面図である
。 加・・・原子炉建屋、２１・・・原子炉圧力容器、ｎ・
・・原子炉格納容器、ｎ・・・炉心プール、冴・・・炉
心、５・・・使用済燃料貯蔵プール、届・・・連通路、
２７・・・使用済燃料貯蔵プール底部、あ・・・使用済
燃料、２９・・・使用済燃料貯蔵ラック、（９）・・・
燃料交換床、３１・・・掴み具、３２・・・溝、お・・
・鉄骨。 出願人代理人　波　多　野　次 第１゛図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、使用済燃料を収納可能に構成した貯蔵ラックを水没
   状態で底部に固定する使用済燃料貯蔵プールと、原子炉
   圧力容器の炉心部上方に配設されて水張りされる炉心プ
   ールと、この炉心プールを上記使用済燃料貯蔵プールに
   連通せしめる連通路とを有する使用済燃料貯蔵設備にお
   いて、上記連通路の底面にこの底面よりも適宜低い低部
   を上記使用済燃料の移送方向に沿って形成したことを特
   徴とする使用済燃料貯蔵設備。 ２、連通路底面の低部が、使用済燃料の移送方向に凹設
   された溝である特許請求の範囲第１項に記載の使用済燃
   料貯蔵設備。 ３、連通路は、少くとも溝周辺部が鉄骨コンクリート造
   である特許請求の範囲第１項・に記載の使用済燃料貯蔵
   設備。