JPS60168738A - エチレン共重合体の加硫組成物 - Google Patents

エチレン共重合体の加硫組成物

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JPS60168738A
JPS60168738A JP492285A JP492285A JPS60168738A JP S60168738 A JPS60168738 A JP S60168738A JP 492285 A JP492285 A JP 492285A JP 492285 A JP492285 A JP 492285A JP S60168738 A JPS60168738 A JP S60168738A
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小田 秀邦
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和彦 村田
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梶浦 博一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加工性および強度特性が優れたゴム状エチレ
ン共重合体の加硫組成物に関する。
エチレン、炭素数3以上のα−オレフィンおよびポリエ
ンからなるゴム状共重合体の加硫組成物に関しては、す
でに数多くの提案がある。工業的には従来エチレン・プ
ロピレン・ポリエンゴム状共重合体が1要視されていた
ため、これまでの提案も専らエチレン・プロピレン・ポ
リエン共重合体を中心に検討されており、したがってゴ
ム領域に入る共重合体としてエチレンとα−オレフィン
の含有割合(モル比)が85/15以下のものを対象と
したものが多かった。しかるにエチレン・プロピレン・
ポリエンのゴム状共重合体は生ゴム強度および高度の性
能を要求される分野に使用することができなかった。
本発明者らは、強度特性が優れたエチレン共重合ゴムの
加硫組成物を得るべ(注力した結果、α−オレフィンと
して1〜ブテンを選ぶとともに、エチレンとα−オレフ
ィンの含有割合を従来上として研究されていた範囲より
さらに高エチレン側とし、特定の重合条件を採用して得
られるエチレン共重合体の加硫組成物が前記目的を充足
することを知った。そして本発明のエチレン共重合体の
加硫組成物は、とくに強度特性が優れ、しかも加工性の
優れた共重合体の加硫組成物は、以下のような諸条件を
満足していなければならないことを見出すに至った。
すなわち、本発明は、 (1)(A)エチレン、1−フ゛テンおよびポリエンと
め)らなり、該ポリエンがジシクロペンタジェン又は5
−ビニル−2−ノルボルネンから選ばれ、(B)エチレ
ン/ニーブテン(モル比)が86/14ないし9515
、 (C)沃素価2ないし4o、 (D) 135℃、デカリン中で測定した極限粘度〔η
〕が1.0ないし4.、Oa/g、(E)重量平均分子
量/数平均分子量(Q値)が3未満、 (F)同一重量平均分子量(光散乱法による)を示すエ
チレン含有量90モル%のエチレン・1−ブテンランダ
ム共重合体の極限粘度〔η〕、に対する〔η〕の割合〔
η〕/〔η)Z ”” %が0.2ないし0.9、 で表わされるエチレン・1−ブテン・ポリエン共重合体
、および ■〕加硫剤、 からなるエチレン共重合体の加硫組成物、である。
本発明の加硫組成物に配合されるエチレン共重合体〔同
は、エチレン、■−ブテンおよびジシクロペンクジエン
又は5−ビニル−2−ノルボルネンがら選ばれるポリエ
ンからなる。■−ブテンの代りにプロピレンを構成成分
とする共重合体は、硬く弾性的性質に乏しいばかりかそ
の強度特性も劣る。
又、ポリエンとしてジシクロペンタジェン又は5−ビニ
ル−2−ノルボルネンを選ぶことにより、分子量分布が
狭くともglが前記範囲のものとなり、加工性良好な共
重合体となる。
エチレン/ニーブテンの含有割合(モル比)は、86/
14ないし9515、好ましくは87/13ないし94
/6である。またポリエンの含有割合は、沃素価が2な
いし40、好ましくは2ないし30となるような割合で
あって、共重合体中、通常lないし20重量%、とくに
1ないし15重量%程度である。エチレン含有量が前記
範囲より少ない共重合体は強度が弱く、またエチレン含
有量が前記範囲より多い共重合体は硬く、弾性的性質が
劣る。また共重合体の沃素価が前記範囲にあることによ
り、加硫速度が速くかつ加硫ゴムの物性も好適なものと
なる。
該エチレン共重合体は、135°C、デカリン中で測定
した極限粘度が1.0ないし4.0dl/g、とくに好
ましくは1.0ないし3.0dl/gである。極限粘度
が上記範囲にあることにより、加工性及び強度特性とも
に良好である。
該エチレン共重合体は、強度特性が良好であるためには
重量平均分子量/数平均分子量(Q量)が3未満、好ま
しくは2.5ないし2.9でなければならない。なおQ
値の測定は、武内著、丸善発行の「ゲルパーミェーショ
ンクロマトグラフィー」に準じて次の如くに行う。
(1)分子量既知の標準ポリスチレン(東洋ソーダ(製
)、単分散ポリスチレン)を使用して、分子量Mとその
GPC(Gel PermeationChromat
ograph )カウントを測定し、分子量MとEV 
(Elution Volume)の相関図較正曲線を
作成する。この時の濃度は0.0hrt%とする。
(21GPC測定法により試料のGPCパターンをとり
、前記(1)によりMを知る。その際のサンプル調製条
件およびGPC測定条件は以下の通り。
サンプル (イ)試料を0.04wt%になるように。−ジクロル
ベンゼン溶媒とともに三角フラスコに分取する。
(ロ)試料の入っている三角フラスコに老化防止剤2,
6−ジーter t−ブチル−p−クレゾールをポリマ
ー溶液に対して0.ht%添加する。
(ハ)三角フラスコを140”cに加温し、約30分間
攪拌し、熔解させる。
(ニ)その後135℃〜140’cにおいて、1μミリ
榮アフイルターで濾過する。
(ホ″)その濾液をGPCにがける。
GPC測定条件 次の条件で実施した。
(イ)装 置 匈a ters社製 200型(ロ)カ
ラム 東洋ソーダ(製) S−タイプ(旧Xクィブ) (ハ)ザンブル量 2m1 (ニ)温 度 135°C (ホ)流速 1mj!/m1n (へ)カラムの総理論段数 2×104−4×104(
アセトンでの実測値) 該エチレン共重合体は、通常の共重合体に比較し、同一
極限粘度のものでも著しく大きい重量平均分子量くM>
W(光散乱法による)を示す。これを別の表現方法で示
すと、本発明の共重合体の極限粘度を〔η)(135℃
、デカリン中で測定)、そのときの重量平均分子量を〈
M>Wとするとき、くM>9の分子量を有する直鎖エチ
レン・1−ブテンランダム共重合体(エチレン含有量9
0モル%)の極限粘度を〔η〕とし、(〔η) −7,
60X10−41 ノー < M T、−bこより計算)〔η〕/(η与= g 
%と定義するとき、g7は、0.2ないし0.9、好ま
しくは0.3ないし0.8の範囲にある。該エチレン・
l−ブチンランダム共重合体は、vOC13とエチルア
ルミニウムセスキハライドを用い、ヘキサン中でエチレ
ンと1−ブテンを共重合させることによって得られる。
前記のようにgeが1より相当小さい値を示すことは、
エチレンとの共重合成分である1−ブテンに起因する短
鎖分岐の他に、架橋構造の存在を示唆しており、単なる
短鎖分岐のみを有する従来法によるエチレン共重合体と
の相違を示している。
しかしながら、本発明の共重合体は沸騰ヘキサンに可溶
であるので高度架橋物ではない。このようにりが1より
相当小さい値を示すことにより、Q値が小さいにもかか
わらず加工性(押出性)が悪い。押出性の良否はキャピ
ラリーフローテスターを用い共重合ゴムを異なる二種の
押出応力下(S、= I XIOdyne /c+A、
 S2= I X10’dyne /cnl)に一定時
間100℃で押出して、それぞれの押出量M0、M2を
め、■値(押出性の指標)=M、/M2としてめられる
。ここで1値が大きなものほど押出性が良好なことを示
す。
該エチレン共重合体は、またJISA硬度が通常50な
いし85程度の範囲にある。またJIS K 6301
に基づき測定した破断点応力が通常30 kg / c
a1以上、破断点伸びが通常200ないし2.000%
である。
本発明の加硫組成物に配合される加硫剤(II)として
は、過酸化物、硫黄、−塩化硫黄、二塩化硫黄、モルホ
リンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、
テトラメチルチウラムジスルフィド、ジメチルジチオカ
ルバミン酸セレンなどの硫黄化合物、酸化マグネシウム
、亜鉛華、鉛月などの金属化合物、を挙げることができ
る。中でも硫黄又は過酸化物が好ましい。硫黄加硫を行
う場合は、硫黄は通常ゴム成分100重量部に対して0
.1ないし10重量部、好ましくは0.5ないし5重量
部の割合で使用される。又、必要に応じて加硫促進剤を
使用できる。加硫促進剤としては、N−シクロへキシル
−2−ヘンジチアゾール−スルフェンアミド、N−オキ
シジエチレン−2−ベンゾチアゾール−スルフェンアミ
ド、N、N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールス
ルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、2
− <2.4−ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチ
アゾール、2− (2,6−シエチルー4−モルホリノ
チオ)ベンゾチアゾール、ペンゾヂアジルージスルフイ
ルドなどのチアゾール系;ジフェニルグアニジン、トリ
フェニルグアニジン、ジ−オルソ−トリルグアニジン、
オルソ−トリル・ハイグアナイド、ジフェニルグアニジ
ンフタレートなどのグアニジン系:アセトアルデヒドー
アニリン反応物;ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、
ヘキザメチレンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニ
アなどのアルデヒドアミン、又はアルデヒド−アンモニ
ア系;2−メルカプト・イミダシリンなどのイミダシリ
ン系;チオカルバミン酸、ジエチルチオユリアジブチル
チオユリア、トリメヂルチオユリア、ジーオルソートリ
ルチオユリアなどのヂオユリア系;テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド
、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチ
ウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラ
スルフイドなどのチウラム系;ジメチルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブ
チルジチオカルバミン酸亜鉛、エヂルフェニルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、プチルフェニルジヂオカルバミン酸亜
鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチル
ジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン
酸テルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサントゲン酸
亜鉛などのザンテート系;などを挙げることができる。
これら加硫促進剤はゴム成分100重量部に対して通常
0.1ないし20重量部、好ましくは0.2ないし10
重量部の割合で使用される。
本発明の加硫組成物に配合される他のタイプの加硫剤と
しては、ペルオキシドを使用することもできる。この目
的に使用されるペルオキシドとして、ジクミルペルオキ
シド、1.1′−ジー(t−ブチルペルオキシ)−3,
3,5−)リメチルシクロヘキサン、ジー(t−ブチル
ペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2.5−ジメチ
ル−2,5−ジー(L−ブチルペルオキソ)ヘキサンな
どが例示される。またその際の加硫剤として、硫黄、ジ
ペンタメチレンチウラムチI・ラスルフイドのような硫
黄化合物、エチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、メクフエニレンビスマレイミ
ド、トルイレンビスマレイミドのような多官能性モノマ
ー、p−キノンジオキシラム、p、p’−ジベンゾイル
キノンオキシムなどのオキシム化合物などを単独でもし
くは混合して用いることができる。上記のような加硫を
行う場合、その他必要に応じ、活性剤、分散剤、充填剤
、可塑剤、粘着付与剤、着色剤、発泡剤、発泡助剤、滑
剤、老化防止剤、その他添加剤を併用することができる
充填剤としては、カーボンブラック、ホワイトカーボン
(ケイ酸化合物)、炭酸カルシウム、タルク、クレーな
どの無機充填剤:ハイスチレン樹脂、クマロンインデン
樹脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メラミン樹脂、
石油樹脂などの有機充填剤を挙げることができる。この
うち特に無機充填剤が好ましく使用される。
軟化剤としては、プロセス油、潤滑油、パラフィン、流
動パラフィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油
系軟化剤;コールタール、コールタールピツヂなどのコ
ールタール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、
ヤシ油などの脂肪油系軟化剤;トール油;サブ;密ロウ
、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ頻;リシノール
酸、バルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン
酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛などの脂肪酸および脂肪
酸塩;石油樹脂などの合成高分子物質を挙げることがで
きる。
可塑剤としては、フタール酸エステル系、アジピン酸エ
ステル系、セバシン酸エステル系、リン酸系など、粘着
付与剤としては、クマロンインデン樹脂、テルペン・フ
ェノール樹脂、キシレン・ホルマリン樹脂など、着色剤
としては、無機および有機顔料など、発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、N、N′−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、アゾカルボンアミド
、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド、トルエンスルボニルヒドラジド、カルシウム
アジド、パラトルエンスルホニルアジドなど、発泡助剤
としては、サリチル酸、フタル酸、尿素などを使用する
ことができる。
加硫剤の種類によっても異なるが、通常100ないし2
50℃、好ましくは120ないし200℃の温度でIO
ないし60分間、好ましくは20ないし40分間行うの
がよい。とくにペルオキシド加硫を行う場合は、加硫時
間はペルオキシドの半減期の4倍程度とするのがよい。
本発明の加硫組成物は、例えばロール加工性、押出加工
性にも優れる。又、充填剤を従来のエチレン・プロピレ
ン・ポリエン共重合ゴムの加硫物の使用目的に応じて許
容される最大配合量より多量に配合しても、本来本発明
のエチレン共重合体の加硫物は高強度であるので、従来
のエチレン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムの加硫組
成物と同等の実用強度を有する加硫が得られ、従ってよ
り安価に加硫物を製造することができる。とくに充填剤
のなかでも極めて安価な炭酸カルシウム、タルク、クレ
ーなどの非補強性充填剤は通常加硫物の強度を低下させ
るが、本発明のエチレン共重合体の加硫組成物にこのよ
うな充填剤を多量配合しても強度の低下が少ないので従
来のエチレン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムと同様
の強度を有する加硫物を極めて安価に製造し得る。
従って本発明のエチレン共重合体の加硫組成物は充填剤
の種類および配合量を適宜選択することにより高強度の
加硫物を得ることができるし、従来のエチレン・プロピ
レン・ポリエン共重合ゴムの加硫物と同等の強度を有す
る加硫物をより安価に得ることもでき、しかも加硫物は
ゴム的性質も有する。
本発明のエチレン共重合体の加硫組成物は、充填剤を配
合していない場合においても通常100kg / cm
以上、とくに120kg/cd以上の引張強度と200
%以上、とくに300%以上の伸びを示す。充填剤を配
合した場合にはさらに改善された性質を示す。
とくに本発明のエチレン共重合体の加硫組成物からは、
通常採用される公知の方法で送電用電線の通電部を円筒
状に被覆した優れた絶縁層が得られる。すなわち送電用
電線、とくに1万ボルト以上の高圧送電用電線の絶縁層
は高水準の電気特性及び強度が要求されるが絶縁層の誘
電正接(%)を0.3以下にすべく、本発明の共重合体
の加硫組成物への軟化剤および/または可塑剤、充填剤
の配合量を少なくしても電線の通電部となる導線を押出
機内で配合ゴムを円筒状に被覆する押出工程の際に該円
筒外面が充分に平滑性を保つという押出加工性が良好な
ので、得られる絶縁層は充分に耐交流破壊電圧を有しか
つ加硫の引張破断点強度を100kg/cn1以上にな
し得る長所とを合わせて高圧送電用電線の絶縁層として
極めて優れ、最大7万ボルト程度の高圧送電用の絶縁層
として機能する。従来のエチレン・プロピレグ・ポリエ
ン共重合ゴムの加硫組成物では、強度、加工性、電気的
特性のすべてを充分にバランスよく満たす絶縁層は得ら
れず、約2万ボルト程度の高圧送電用電線の絶縁層に使
用し得るのが限界であった。本発明のエチレン共重合体
の加硫組成物からこのような送電用電線の絶縁層を製造
するときは、本発明の共重合体100重量部に対して充
填剤を50重量部以下、好ましくは30重量部以下、軟
化剤及び/又は可塑剤を7重量部以下、好ましくは5重
量部以下の配合量とする。
又、低圧の送電用電線、舶用電線の絶縁層、あるいは自
動車用イングニッションケーブルの絶縁層、プラグキャ
ップ、イングニッションキャップ、ディストリビューク
ーキャップなどの自動車エンジン周辺の電気絶縁用部品
、又コンデンザーキャップ又はケーブルジヨイントカバ
ー等などの一般絶縁用電気部品はそれほど高水準の電気
特性を要求されず、前記充填剤を本発明の共重合体に対
して最大250重量部、軟化剤及び/又は可塑剤を最大
100重量部の範囲内において上記該部品に要求される
強度に応じて適宜配合量が選択される。
勿論このような電気絶縁材にあっては固体体積抵抗は、
I X 10’Q−cm以上であることが好ましいので
充填剤としては非電気特性の充填剤の使用が好ましく、
止むをえずカーボンブラックを使用するときは共重合体
100重量部に対して25重量部以下、好ましくは5重
量部以下に留めるべきである。
又、本発明のエチレン共重合体の加硫組成物からはバン
パー、バンパーフィラー、バンパーラブストラップ、ホ
ーバーライダー、サイドプロテクションモール等の自動
車外装部品が製造でき、そしてこれらは高強度、耐熱性
、耐候性などに優れかつゴム的性質を有する。この場合
本発明のエチレン共重合体100重量部に対して1.軟
化剤又は/及び可塑剤の配合量をX重量部、充填剤の配
合量を7重量部としたとき、0≦X+Y≦300かつ0
≦x≦75、好ましくは0≦X+Ys:250かつ0≦
X≦50を満たずようにするのがよい。
更に、本発明のエチレン共重合体の加硫組成物からホー
ス類、ルーフィングなどのシート類、ガスケット頬等を
製造することもできる。又、発泡剤を配合して加硫およ
び発泡せしめることにより発泡体への破断点強度をTB
 (kg/ rrf) 1.=’Jかけ比重強度をDと
したときTB/Dで定義される比重強度でかつ柔軟性を
有する発泡体が得られ、断熱材、電気絶縁材、浮揚材、
クッション材、防音材などに使用されるし、ポリエチレ
ン発泡体とエチレン・プロピレン・ポリエン共重合体ゴ
ムからの発泡体の中間領域を埋めることができる。
本発明の加硫組成物を構成するエチレン共重合体は、炭
化水素媒体中、 (a ) VO(OR)。I3.、n(ただし、Rは炭
化水素基、Xはハロゲン、Q<n≦3)なる式で示され
るバナジウム化合物および (b) R’mA IX’x−m(ただし、R′は炭化
水素基、X′はハロゲン、l <m<1.5 )で示さ
れる有機アルミニウム化合物 とから形成され、かつAI/V (モル比)が5以上で
ある触媒の存在下、40℃ないし100℃の温度で、エ
チレンと1−ブテンの含有割合(モル比)が86/14
ないし9515、沃素価が2ないし40となるように、
エチレン、1−ブテンおよび前記ポリエンを共重合させ
ることによって得ることができる。
前記一般式で示されるバナジウム化合物において、Rは
脂肪族、脂環族又は芳香族の炭化水素基であり、好まし
くは脂肪族の炭化水素基で通常炭素数1ないし20、と
くに好適には1ないし3のものである。またnは、0<
H≦3、好ましくは1≦n≦1.5の範囲である。
前記一般式で示されるバナジウム化合物の具体例として
、VO(OCH3) C12、VO(OCI+3)2C
1゜VO(OCt13)3、VO(QC211,’) 
C12、VO(QC2H,)、、CI、、 。
VO(QC2It、)2C1,VO(QC2It5)、
、VO(QC21ζ)brB rrs、VO(QC3H
7)、 CL、1、VO(QC31(ワ)、、CI、、
、、VO(QC3II。)2C1、VO(QC311゜
)3、VO(On−CII9 CI2、V O(On 
−CI tl g )2 CI、VO(OisoC41
1,)2CI、VO(OsecC41f9)3、VO(
QC511、、)、、CI、!;あるいはこれらの混合
物などを挙げることができる。これらはVOCl3とア
ルコールを反応させたり、あるいはVOCl3とVO(
OR)、を反応させることによって容易に得ることがで
きる。
有機アルミニウム化合物の前記式中、IT+は1と1.
5の間、とくに好ましくは1.2≦m≦1.4の範囲に
なければならない。
前記有機アルミニウム化合物は、例えばI’l’AIX
;とR51^+x、7.、およびまたはR′2AIX’
とを、平均組成が前記式で示されるような割合となるよ
うに混合することによって調製される。勿論、m個のR
′は同一である必要はない。具体的には、C2115^
1cI□と(C2115)、−ICI、、の任意割合の
混合物、1soC419AICI2と(i s oC4
II、)、八ICI、、、の任意割合の混合物、C21
1SAICI2と(isoC,II、l、、AICII
、yの任意割合の混合物などを例示することができる。
有機アルミニウム化合物とバナジウム化合物の使用割合
は^l/V(モル比)が5以上、好ましくは30以下、
とくに好ましくはマないし20の範囲にある必要がある
共重合は、炭化水素媒体中で行われる。例えば、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、灯油のような脂肪
族炭化水素、シクロヘキサンのような脂環族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
を単独でまたは混合して溶媒に用いることができる。あ
るいは、1−ブテンの過剰を用いて反応媒体としてもよ
い。
共重合は、反応媒体中、前記バナジウム化合物が0.O
lないし5ミリモル/l、好ましくは0.1ないし2ミ
リモル/lの濃度になるようにするのが好ましい。また
有機アルミニウム化合物は、既に述べたようにAI/V
 (モル比)が5以上、好ましくは30以下、とくに好
ましくはフないし20となるように調製される。重合温
度は40ないし100°C2好ましくは50ないし80
°C1重合圧力は、一般には0ないし50kg/cれ好
ましくは0ないし20 kg / cnlに保持される
。共重合ゴムの分子量調節のため適宜、水素のような分
子量調節剤を存在させることができる。
次に実施例により説明する。
実施例1 攪拌羽根を備えた15βのステンレス製重合器を用いて
、連続的にエチレン・1−ブテン・ジシクロペンタジェ
ンの三元共重合反応を行った。
すなわち、重合器上部から重合溶媒としてヘキサノを毎
時5pの速度で連続的に供給する。
一方、重合器下部から重合器中の重合液が常に51とな
るように連続的に重合液を抜き出す。
触媒として、(A)バナジウムオキシトリクロリドとエ
チルアルコールとの反応生成物(触媒調製容器中でバナ
ジウムオキシトリクロリドとエチルアルコールとのモル
比が1/1となるように調製した)を重合器中のバナジ
ウム原子濃度が0.7 ミリモル/でとなるように、(
B)エチルアルミニウムセスキクロリド((C211,
)、、、^IC++、5]とエチルアルミニウムジクロ
リド との混合物(エチルアルミニウムセスキクロリドとエチ
ルアルミニウムジクロリドとのモル比カフ/3となるよ
うに調製した)を重合器中のアルミニウム原子の濃度が
7.0ミリモル/βとなるようにそれぞれ重合器上部か
ら重合器内に連続的に供給した。また重合器上部からエ
チレンと1−ブテンとの混合ガス(エチレン55モル%
、1−ブテン45モル%)を毎時6501の速度で、ま
た分子量調節剤として水素ガスを毎時1,31の速度で
供給する。
ジシクロペンタジェンは、重合器上部から毎時30gの
速度で連続的に供給する。
共重合反応は、重合器外部にとりつけられたジャケット
に温水を循環させることにより60’cで行った。この
場合重合器内圧力は7.2kg/ cIl(ゲージ)で
あった。
以上に述べたような条件で共重合反応を行うと、エチレ
ン・1−ブテン・ジシクロペンタジェン共重合体が均一
な溶液状態で得られる。重合器下部から抜き出した重合
液中に少量のメタノールを添加して重合反応を停止させ
、スチームストリッピング処理にて重合体を溶媒から分
離したのち、80℃で一昼夜減圧乾燥した。
以上の操作でエチレン・1−ブテン・ジシクロペンタジ
ェン共重合体が毎時315gの速度で得られた。
赤外線吸収スペクトル分析により測定した共重合体のエ
チレン含有量は90.2モル%、135℃デカリン中で
測定した極限粘度〔η)1.34dl/g、ヨウ素価9
.6、Q値2.7、8匁0.62であった。
この共重合体をJIS K 6758に基づいて成形し
た厚さl mmのシートは、月S K 6301に基づ
いて測定した破断点応力92 kg / CIl,破断
点伸び1080%、JIS八硬へ73であった。
またこの共重合体のI値(押出性の指標)は55であっ
た。
さらに共重合体100重量部、亜鉛華5重量部、ステア
リン酸1.5重量部、カーボンブラック(ジーストH;
東海カーボン製)55重量部、ナフテン系オイル(ザン
セン4240 ;日本サンオイル社製)10重量部、2
−メルカプトベンゾチアゾール0.5重量部、テトラメ
チルチウラムモノザルファイド1、5重量部、イオウ1
.0重量部の割合で8インチオーブンロールを用いてロ
ール温度50”Cで30分間混練して配合物を作成した
次いで得られた配合物を160”C、30分間プレス加
硫し、得られた加硫物をJIS K 6301によって
引張試験を行った。
加硫物性は300%モジュラス155kg/cnt, 
M断点応力294 kg / cl、破断点伸び500
 %、JISA硬度84であった。
また前記の配合系よりカーホンブラックとナフテン系オ
イルを除いた純ゴム配合物について同様に160°C、
30分間プレス加硫し、得られた加硫物をJIS K 
6301によって引張試験を行った。
加硫物性は破断点応力250 kg / cIll,破
断点伸び680%であった。
実施例2〜5、比較例1〜9 実施例1において、種々の重合条件を変えることにより
異なる性状の共重合体を得た。得られた共重合体を実施
例1と同様に評価した。重合条件、共重合体性状等を第
1表および第2表Gこ示す。
実施例6 実施例1、実施例3、実施例4の共重合体800gを用
いて、第3表に示される配合表に従い、8インチオーブ
ンロールにより、ロール温度75℃/80℃(フロント
ロール/ハックロール)で20分間混練し未加硫の配合
ゴムを得た。
この配合ゴムを160℃に加熱されたプレスにより15
0kg/cn!の圧力下に30分間加熱し14cmX1
2cm、厚さ21111の加硫シートを作製した。この
シートよりJIS 3号ダンベルを打抜き、JIS K
 6301に規定される方法に従い25°C雰囲気下、
引張速度500+u/minにより破断点応力TB (
kg / cl )および破断点伸びEB (%)を測
定した。また同JISの規定に従い硬度Its (JI
S A )を測定した。
また加硫シートから試料を採取しシエーリングプリシジ
法によりIKV/secの昇電圧速度で交流破壊電圧お
よび25℃、500■での誘電正接を測定した。
別途前記未加硫配合ゴムを50龍φ押出ta(L/D=
10、圧縮比−6、ガーベイダイ)に供給し、押出温度
105℃、回転速度40rpmで押し出し得られたスト
ランドの表面の外観を観察し、押出加工性の指標として
押出肌の5段階評価を行った。
5・・・表面凹凸が全くなく、光沢が良好4・・・表面
凹凸がほとんどなく、光沢なし3・・・表面凹凸が僅か
にあり、光沢なし2・・・表面凹凸があり、光沢なし 1・・・表面に大きな凹凸があり、光沢全くなし以上の
結果を第4表に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 +11 (1)(A)エチレン、■−フ′テンおよびポ
    リエンとからなり、該ポリエンがジシクロペ ンタジェン、又は5−ビニル−2−ノルボルネンから選
    ばれ、 (B)エチレン/ 1− ブテン(モル比)が86/1
    4ないし9515、 (C)沃素価2ないし40゜ (D) 135℃、デカリン中で測定した極限粘度〔η
    〕が1.0ないし4.0d1/g、(E)重量平均分子
    量/数平均分子量(Q値)が3未満、 (F)同一重量平均分子量(光散乱法による)を示すエ
    チレン含有量90モル%のエチレン・l−ブテンランダ
    ム共重合体の極限粘度〔η身に対する〔η〕の割 合〔η〕/〔η〕!−g7?が0.2ないし0.9 、 で表わされるエチレン・1−ブテン・ポリエン共重合体
    、および (U)加硫剤、 からなるエチレン共重合体の加硫組成物。
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