JPS6016733B2 - 交流電磁石の鉄心構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は交流電磁石の鉄心機造、特に高品質、小型化を
目的とした交流電磁石の鉄心機造に関する。

従来の交流電磁石の鉄心機造は、両面絶縁被膜付の珪素
鋼板を所定数積層し、大型のものにあっては両側に側板
（標準的には一般鉄板で形成されている）をもち、防錆
処理として全面に塗装を施こし、薮極面は研削を行って
いる。

しかし、かかる鉄心の構成部品である珪素鋼板は磁気特
性は良いが、硬いため抜き金型の寿命が短か〈、材料も
高価であり、その欠点がそのまま鉄心自身に及んでいた
。

本発明は高品質・小型化を目的とし選択した異種の磁性
板良Ｐち、珪素鋼板とフェライト板とを交互に積層する
ことにより、上記欠点を除いた交流電磁石の鉄心を提供
する。

第１図は本発明の鉄心１であって、第２図は両面絶縁被
膜付で、高透磁率の磁性板たる珪素鋼板２，２，…と、
原料酸化物の微粉末を混合成形し、１０００午Ｃ以上で
焼結した一種のセラミックスよりなり、フヱリ磁性を有
する磁性板たるフェライト板４，４，・・・を交互に積
層して銑０１を形成する。

この場合、フェリ磁性を有するフェライト板４，４は非
導電性であるので、鉄心の渦電流防止のため従来の如く
珪素鋼板２，２の片面又は両面に絶縁性被膜を敢えて施
さなくともト珪素鋼板２，２の間に設けられたフェライ
ト板４，４が渦電流防止層として作用する。

またフェライト板４，４の綾極面となる部分への可動鉄
心の衝撃力はフェライト板４，４と交互に設けられた珪
素鋼板２，２の接極面となる部分により防止できるので
、フェライト板４，４の綾極面となる部分が破損するこ
とがない。図中６はカシメピンである。上記のように本
発明によれば、珪素鋼板のような磁性板とフェライト板
のようなフェリ磁性を有する磁性板とを交互に積層して
鉄心を形成したので、従釆珪素鋼板を積層した鉄０のよ
うに、鉄心の渦電流防止のため珪素鋼板に敢えて絶縁性
被膜を施す必要がなく、またフェリ磁性を有するフェラ
イト板は鉄損が少ないので高品質の鉄心を得ることがで
きる利点がある。

また、フェライト板は珪素鋼板に比し、抜き金型の寿命
が数倍あり、低コストの目的が果せるものであり、また
珪素鋼板のみを積層した鉄心に比し軽量の鉄心を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した鉄心の外観図、第２図は第１
図の要部平面図である。 １・・・・・・鉄心、２・・…・珪素鋼板、４・・・・
・・フェライト板。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 珪素鋼板のような高透磁率の磁性板とフエライト板
   のようなフエリ磁性を有する磁性板とを交互に積層して
   鉄心を形成したことを特徴とする交流電磁石の鉄心構造
   。