JPH0353445Y2 - - Google Patents

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JPH0353445Y2
JPH0353445Y2 JP1987125897U JP12589787U JPH0353445Y2 JP H0353445 Y2 JPH0353445 Y2 JP H0353445Y2 JP 1987125897 U JP1987125897 U JP 1987125897U JP 12589787 U JP12589787 U JP 12589787U JP H0353445 Y2 JPH0353445 Y2 JP H0353445Y2
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JP
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anisotropic ferrite
face
magnetic
ferrite magnet
magnet
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、マグネトロン用異方性フエライト
磁石として有効な偏平環状異方性フエライト磁石
の改良に係り、強磁性端面側中心部に凹状湾曲面
を設けて、磁束の集中度向上と切削研摩加工を不
要としたマグネトロン用異方性フエライト磁石に
関する。
従来の技術 偏平環状異方性フエライト磁石は、マグネトロ
ン磁気回路を構成する永久磁石として多用されて
いるが、近年、磁気回路の小型化、高性能化の要
求から偏平環状異方性フエライト磁石(以下単に
異方性フエライト磁石という)の磁気特性の向上
が強く望まれている。
従来からマグネトロン用の異方性フエライト磁
石としては、主にストロンチウム異方性フエライ
ト磁石が用いられ、上記磁気特性の向上要求のた
め、組成や製造方法等の種々改良が行なわれてい
るが、現状よりすぐれた磁気特性を得ることがで
きず、マグネトロン用磁気回路に組込んだ際の作
用空間における空〓磁束密度を僅か1%程度向上
させることも困難である。
そこで、異方性フエライト磁石自体の構成等を
改良することにより、磁気特性の向上を計る提案
がなされてきた。
例えば、異方性フエライト磁石の圧縮成形時に
必然的に発生する磁石上下端面の成形密度差に基
づく磁性の強弱を考慮して、強磁性端面を磁気回
路機能の有利となるように配置する(特公昭53−
47919号公報)構成からなるマグネトロン用磁気
回路。
また、マグネトロン用の異方性フエライト磁石
として、磁石内部におけるフエライト粒子配向を
一方が中空の内周面へ、他方が外周面から一部の
端面へ偏倚させた異方性フエライト磁石(特公昭
55−26004号公報)、あるいは磁石の磁化方向が作
用空間の中心軸に対して軸心に向う方向に傾斜し
ている異方性フエライト磁石(実公昭57−28377
号公報)等が提案されている。
さらに、上記の各種異方性フエライト磁石よ
り、一層マグネトロン用として最適な異方性フエ
ライト磁石が提案されている。すなわち、磁気回
路を構成する異方性フエライト磁石の端面におい
て、ヨークに接触する位置の磁気特性を高めるた
め、異方性フエライト磁石の少なくとも一方端面
において内周端及び外周端からの所定位置におけ
る各々の残留磁束密度Brの比を特定値以上とし、
磁気特性の向上を計つた異方性フエライト磁石で
ある(特開昭62−37911号)。
考案が解決しようとする課題 上記の各提案によつてマグネトロン用磁気回路
の磁気特性は極僅かに向上したが、今日のマグネ
トロンの小型化、高性能化の要求を充分満足させ
るものではなかつた。
一方、かかる異方性フエライト磁石は、酸化鉄
を主原料とするため、原料価格は他のいずれの永
久磁石材料よりも安価である。
しかし、従来からマグネトロン用の異方性フエ
ライト磁石は、ヨーク及び磁極に当接する両端
面、あるいはヨーク、磁極と磁石との間に中間リ
ングを介在させる場合も同様に両端面を研摩する
必要があり、このため複数工程に及ぶ研摩加工が
不可欠とされていた。
また、歩留りの観点からも、上記の研摩工程を
できるだけ軽減あるいは削減することにより、一
層の低価格化を達成することが切望されている。
この考案は、上述の異方性フエライト磁石の現
状に鑑み、マグネトロン用磁気回路の磁気特性の
向上が達成できる異方性フエライト磁石の提供を
目的とし、さらに、従来不可欠とされた研摩加工
工程を削減して、歩留り向上を達成できる構成か
らなるマグネトロン用異方性フエライト磁石を目
的とする。
課題を解決するための手段 考案者は磁気特性の向上を目的に、異方性フエ
ライト磁石自体の構成等を種々検討した結果、異
方性フエライト磁石の一方端面を積極的に強磁性
とした場合、該強磁性端面を平面とするよりも凹
状湾曲面とすることにより、マグネトロン用磁気
回路における作用空間により多くの磁束を集中さ
せ得ることを知見した。
また、強磁性端面に凹状湾曲を設けることは、
圧縮成形時の下パンチ先端部に予め凸状湾曲面と
した下パンチを用いることにより容易に成形で
き、しかも得られた凹状湾曲面は研摩の必要がな
く、すなわち、研摩加工を省略でき歩留りが向上
することを知見した。
この考案は、偏平環状異方性フエライト磁石の
一方端面が弱磁性の平面であり、他端面強磁性で
かつ少なくとも端面側中心部に下記の条件からな
る凹状湾曲面を有することを特徴とするマグネト
ロン用異方性フエライト磁石である。
0・8D0≦R≦2・D0 0・6D0≦D1=D0 t/T0=0・05〜0・40 ただし D0;外径 D1;凹状湾曲面の外径 R;凹状湾曲面の曲率半径 T0;磁石厚さ t;湾曲部深さ(T0−T1) 作 用 この考案のマグネトロン用異方性フエライト磁
石は、先に出願人が提案した異方性フエライト磁
石の成型装置(実開昭61−107502号)において下
パンチの先端形状を凸状湾曲面とすることによつ
て容易に形成可能である。
すなわち、ダイス内の成形空間にスラリー状原
料紛末を充填し、該原料粉末を磁界中にて上パン
チと下パンチにより圧縮成形する成形装置におい
て、上パンチの成形空間側先端部に非磁性体を設
け、該上パンチ先端部の非磁性体内または非磁性
体外周に、成形空間内周面より外側に環状の磁性
体を同必状に設けるとともに、下パンチ先端部を
凸状湾曲面とした構成からなる成型装置を用いる
ことによつて得られる。
また、この考案のマグネトロン用異方性フエラ
イト磁石において、強磁性端面側中心部に形成さ
れる凹状湾曲面は、リング状端面中心から端面の
必要部あるいは全体に形成されてもよく、また、
単一曲率の曲面でなくとも全体になだらかな凹状
面を有するものであれば同様な効果を示す。
これら凹状湾曲面の曲率や形状寸法は、異方性
フエライトの寸法、磁気特性等によつて適宜選定
すれば良いが、下記範囲内が有効である。
0・8D0≦R≦2・D0 0・6D0≦D1=D0 t/T0=0・05〜0・40 ただし D0;外径 D1;凹状湾曲面の外径 R;凹状湾曲面の曲率半径 T0;磁石厚さ t;湾曲部深さ(T0−T1) 図面に基づく考案の開示 第1図はこの考案のマグネトロン用異方性フエ
ライト磁石の一実施例を示す縦断面説明図であ
る。
例えば、前述した成形装置によつて得られたこ
の考案のマグネトロン用異方性フエライト磁石1
は、外径D0、内径D2、厚さT0からなる偏平環状
であるとともに一方端面、図において下面が強磁
性端面2で、他方端面、図において上面が弱磁性
端面3である。
さらに、弱磁性端面3の上面は平面であるが強
磁性端面側の下面2中央部には、曲率半径Rでか
つ外径D1なる凹状湾曲面4が形成されている。
強磁性端面側の周縁部5は必ずしも必要ではな
いが、得られた異方性フエライト磁石の欠け防止
や、また磁極を磁気回路(図示せず)に配設する
際の位置決め等を考慮すると、0・03D0〜0・
20D0程度の幅からなる環状平面としておくこと
が好ましい。
実施例 この考案のマグネトロン用異方性フエライト磁
石として、SrO9・5%、Fe2O388%含有するス
ラリー状原料粉末を、前述の装置にて8KOeの磁
界中で0・5t/cm2の圧力を加えて圧縮成形した
後、1250℃×1hrの焼結を施し、さらに弱磁性面
のみを平面研摩することによつて作製した。
得られた磁石寸法は 外径寸法D0;60mm、 内径寸法D2;22mm、 厚さT0;12mm、 曲率半径R;100mm、 湾曲面の外径D1;50mm、 湾曲部深さt;3mm である。
比較例として、前述の装置において下パンチ先
端を平面とした他は、上記と同材料、同条件にて
得た焼結体の両端面を平面研摩することによつて 外径寸法D0;60mm、 内径寸法D2;22mm、 厚さT0;12mm、 の異方性フエライト磁石とした。
この考案実施例及び比較例の異方性フエライト
磁石を、それぞれ強磁性端面側を対向させてマグ
ネトロン用磁気回路に組み込み、作用空間におけ
る空〓磁束密度を測定したところ、この考案のマ
グネトロン用異方性フエライト磁石を用いた場合
は、比較例の異方性フエライト磁石を用いた場合
に比べ、1・5%〜2%以上の空〓磁束密度の向
上を得ることができた。
考案の効果 この考案のマグネトロン用異方性フエライト磁
石を用いることによつてマグネトロン用磁気回路
の小型軽量化、高性能化が達成されるとともに、
少なくとも強磁性端面の凹状湾曲面側の研摩加工
が不要となり、特に、弱磁性面のそりを減少する
ような成形装置の金型を用いた場合には、両端面
とも研摩加工が不要となることから、歩留面にお
いても多大な効果を有し、高性能かつ安価なマグ
ネトロン用異方性フエライト磁石を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のマグネトロン用異方性フエ
ライト磁石の一実施例を示す縦断面説明図であ
る。 1……マグネトロン用異方性フエライト磁石、
2……強磁性端面、3……弱磁性端面、4……凹
状湾曲面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 偏平環状異方性フエライト磁石の一方端面が弱
    磁性の平面であり、他端面が強磁性でかつ少なく
    とも端面中心部に下記の条件からなる凹状湾曲面
    を有することを特徴とするマグネトロン用異方性
    フエライト磁石。 0.8・D0≦R≦2・D0 0.6・D0≦D1=D0 t/T0=0・05〜0・40 ただし D0;外径 D1;凹状湾曲面の外径 R;凹状湾曲面の曲率半径 T0;磁石厚さ t;湾曲部深さ(T0−T1
JP1987125897U 1987-08-19 1987-08-19 Expired JPH0353445Y2 (ja)

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