JP3051906B2 - 希土類磁石 - Google Patents

希土類磁石

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JP3051906B2
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rare earth
earth magnet
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sintering
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秀俊 廣吉
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、モータ、アクチュエ
ータ、電子製品、コンピュータ周辺機器、音響機器、あ
るいは時計などのメカトロニクス分野で幅広く実用に供
されている希土類磁石に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現在、永久磁石材料はそれぞれの持つ特
性に応じて、各種電気製品から医療機器まで広い分野で
使用される重要な機能材料であり、近年の機器小型化、
高能率化の要求から、より高性能永久磁石が求められて
いる。ところで、一般に磁石機能を利用するためには、
それに必要な磁束量を発生しうる磁石体積が必要であ
る。従って高性能磁石、例えばＳｍＣｏやＮｄＦｅＢ磁
石は希土類を原料とするので体積の大きな形状の場合に
は特に高価となる。高価な原料を廉価な原料で単純に薄
めることは、磁石特性をも低下させることになり有効で
はない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、従来のこのような課題を解決するため、廉価な原
料で単純に薄めずに、しかも磁石特性をも低下させるこ
ともなく、安価な磁石を製造することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、磁石材料、高飽和磁性材料、磁石材料のそ
れぞれの原料粉末を層状にプレス金型中に配置した状態
で磁場配向処理と圧縮成形処理および放電焼結法による
焼結を同一の成形型中で行う焼結方法において焼結結合
処理を施しつつ、圧縮成形して磁石材料部分と高飽和磁
性材料部分とが、金属結合状態でサンドイッチ構造をな
している希土類磁石を作製する。
【０００５】
【作用】上記のように構成された磁石材料部分と高飽和
磁性材料部分とが、金属結合状態でサンドイッチ構造を
なしていることを特徴とした希土類磁石においては、両
面の磁石の磁束を中央の高飽和磁性材料部分がギャップ
なく連結した一体の磁石になる。ここで高飽和磁性材料
原料は、希土類磁石原料に比較して十分に安価である。
従って本発明の磁石は全体が磁石原料からなるものに比
較し、明らかに高飽和磁性材料部分の原料費差分が安価
になる。
【０００６】
【実施例】以下、この発明を図１により説明する。磁場
配向処理と圧縮成形処理および放電焼結法による焼結を
同一の成形金型中で行う焼結方法において、磁石材料
１、高飽和磁性材料２、磁石材料１のそれぞれの原料粉
末を層状に金型中に配置した状態で、焼結結合処理を施
しつつ、圧縮成形する。このように成形すると磁石材料
と高飽和磁性材料とが、金属結合状態になる。この発明
の一実施例として１０mmφ×２０mmの円柱形状の磁石を
作製した。
【０００７】図１の上下面より、それぞれ５mmの長さが
希土類磁石であり、残り１０mmの中央部が純鉄からなる
構成とした。作製した円筒形状の成形品に約２０ｋＯｅ
の磁界をかけ着磁した後の磁石特性、すなわち、磁石両
表面における表面磁束密度Ｂｄ、総磁束Φおよび減磁曲
線より求めた残留磁束密度Ｂｒ、保磁力ｉＨｃ、最大エ
ネルギー積ＢＨｍａｘを表１に比較材とともに示した。
どの特性も比較材と同等な特性を有していることが明ら
かである。 〔表１〕┏━━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓ ┃ ┃ Ｂｄ ┃ Φ ┃ Ｂｒ ┃ｉＨｃ ┃ＢＨmax ┃ ┣━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃本発明磁石┃ 2500G ┃ 200kMax┃ 10200G ┃ 20kOe ┃ 26MGOe ┃ ┣━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃比較材磁石┃ 2550G ┃ 202kMax┃ 10300G ┃ 19kOe ┃26.5MGOe┃ ┗━━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┛
【０００８】
【発明の効果】磁石特性はすべて希土類磁石原料からな
る磁石と同等なる磁石であるが、磁石全体を高価な希土
類磁石原料で占めることなく、安価な原料費で作製でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の断面図である。
【符号の説明】
１ 磁石材料 ２ 高飽和磁性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ２２Ｃ 1/04 Ｃ２２Ｃ 33/02 Ｈ 28/00 Ｂ２２Ｆ 3/00 Ｆ 33/02 3/14 Ｒ Ｈ０１Ｆ 1/053 Ｈ０１Ｆ 1/04 Ａ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 粉末成形プレス型中で磁場配向処理、圧
    縮成形および焼結結合処理を同時に行う希土類焼結磁石
    の製造方法において、磁石材料で高飽和磁性材料を、金
    属結合状態で挟む構造を特徴とした希土類磁石。
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JP2678723B2 (ja) * 1993-06-30 1997-11-17 清宏 宮城 被合金固体材料と充填金属粉末に付加した電気的発熱による合金の製造方法
JP3161673B2 (ja) * 1994-05-30 2001-04-25 松下電器産業株式会社 マイクロスピーカ用磁気回路ユニット及びその製造方法

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