JPS6016627B2 - 電子写真複写機の現像剤供給部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真複写機における感光材料上に現像剤を
供給する部材に関するものである。

米国特許第３０８４０４３号記載による極性液体現像法
は、微細なる規則的凹凸を有する現像液供給部材の凹部
中に比較的導電性である現像液を均一に充填し、該現像
液供給部材を感光材料上の静電溶像へ近接、あるいは凸
部を接触させることにより現像液を凸部肩に沿って静電
吸引させる方法で、従来の湿式現像法に比して現像液媒
体をも現像に参加させるところに特徴を有す。しかし、
この現像方法では静電潜像担持体である感光材料と現像
液供給部村の直接接触の形を探るためにいずれかを柔軟
性を有するものにする必要性があり、特関昭４９一５８
８３８及び椿開昭４９一６０６３４に見られる如き弾性
体にて各々を形成する事が提案されている。しかし、上
記弾性体による感光材料及び現像液供給部材を採用する
場合、前記の如く現像剤は凸部肩に沿って静電吸引され
ること、又微細なる凹凸パターンを必要とすることから
も自明の如く、その接触を全面にわたって均一化する必
要があるために夫々に高い精度が要求されるので加工が
困難となってしまうと共に、プロセススピード（以下複
写速度）を増加させる場合には現像時間もそれに応じて
増やす必要があるが、感光材料及び現像液供給部材は上
記の如く精度が高いので感光材料と現像液供給部材は点
又は線接触となるために現像時間を延長するためには感
光材料及び現像液供孫舎部材間に加圧によりニップを形
成しなければならない。しかしニツプを形成すると現像
液供給部材表面上の凸部は変形され凹部中の現像液はそ
れにより溢出してしまうので非画像部の汚れを惹き起し
てしまう。このために現像時間の延長に限界があるので
複写速度を余り速くできないという不具合を有している
。そこで、米国特許第３０８４０４３号に示す如く現像
液供給部村をベルト状として複写速度を遠くできるよう
にしたものが提案されている。

しかし、この構造であると現像液供給部村がベルト状で
あるので、その構造が大掛りとなると共に、設置スペー
スが大きくなってしまうという不具合を有している。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は簡単かつコンパクトな構造で速い複写速度に対応可
能な現像時間を得ることができるようにした電子写真複
写機の現像剤供孫費部材を提供することである。

以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。

金属の支持体１上に多孔性弾性体よりなる内層２を設け
、更に内層２の上に規則正しい微細なる凹凸を有し内層
２より硬度の高い導電性の薄層３を設けて現像液供給部
村Ａを構成する。

この現像液供給部材Ａを感光材料Ｂに加圧して押圧した
ところ、第２図に示す如く薄層３は内層２が弾性変形す
ることにより感光材料Ｂに対して、その凹凸が変形する
ことなく接触中が一定となって均一に接触する。そして
、更に加圧すると内層２が更に弾性変形して、第３図に
示すように従来のような表面凹凸パターンの変形４を起
すことなく非接触時と同一の凹凸パターンを維持して適
当なニツプを形成した。

このようであるから、ニツプによって現像時間を長くで
きるので速い複写速度に対応できる。

また、薄層３の凹凸パターンは変形せずに非接触時と同
一の凹凸パターンを維持し、その凹部の容積が非接触時
と変化しないので、非接触時に凹部に充填した現像液が
、ニップを形成するように感光材料Ｂに接触した時に凹
部より溢れ出ることがなく非画像部を汚すことがない。
また、内層２に薄層３を設けただけであるから構造が簡
単でコンパクトとなり、設置スペースが狭いて良い。

次に具体例を説明する。

直径３仇吻心、長さ３０物吻の中空パイプ内面にピッチ
１００山肌、深さ５０仏の、中心軸に対する角度４５ｏ
のスパイラル模様を形成した金型に、硬化後硬度９０デ
ュロメーター（ショアーＡ）、及び電気抵抗値５×１ぴ
○・肌に設定したウレタン樹脂コロネートＣ−４０９０
（日本ポリウレタン製）を１５鱗投入し、遠心鋳造機に
て約５００仇ｐｍにて加熱回転させ鋳型内面に厚み０．
９舵の表面薄層３を形成させた後、更に内部表面に熱硬
化性接着剤を騒く薄膜にて塗布し鋼製支持シャフト１上
に厚み９．５柳スポンジ硬度４０度のりレタンフオーム
２に巻装したものを挿入後８び０にて２時間加熱後離型
し現像液供聯合ロールとした。

測定の結果上記ロールの真円度は土２０仏の真直度は土
３０Ａのであり、該ロールを感光材料に対向して支持し
押圧したところ全体への加圧は約ｌｋ９にて感光材料へ
の均一接触が得られ、更に約３ｋ９刀ｏ圧したところ感
光材料間には約３肋のニップが得られた。上記ニップに
て作像テストを行なったところ５００側／ｓｅｃの複写
速度にても嫁品質を劣化させることなく現像が可能であ
つた。なお、本発明に係る現像剤供給部材は軍気泳動に
よる湿式現像法、および乾式現像法等の現像剤供給手段
にも適用可能であることは言うまでもない。

本発明は前述のように構成したので、表面の薄層３を感
光材料に接触してニップを形成した時に凹凸のパターン
が非接触時と変形せずに、その凹部の容積が非接触時と
変化せずに同一であるから、凹部に充填された現像剤が
接触状態となっても溢れ出すことがない。

したがって、ニップを形成して現像時間を長くすること
で速い複写速度にも対応できると共に、ニッブを形成し
ても現像剤が凹部より溢れ出ないから非画像部を汚すこ
ともない。

まず、内層２の表面に薄層３を被覆しただけであるから
、構造簡単でコンパクトになり、設置スペースが狭くて
も良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図は作動説
明図、第３図は従来例の作動説明図である。 ２は内層、３は薄層。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 低硬度の弾性体により形成した内層２の表面に、現
   像剤が充填される規制正しい微細なる凹凸を有し前記内
   層２より硬度の高い弾性体より成る薄層３を被覆したこ
   とを特徴とする電子写真複写機の現像剤供給部材。