JPS60163Y2 - 小型ミルのロ−ル交換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、小型ミルのロール交換装置に関するもので、
とくに、管材や線材などの製造設備における小型ミルの
ように、１日に数回ものロール交／ 換を行なうミルのロール交換装置として好適なものであ
る。

従来の小型ミルのロール交換方法は、駆動側のロールス
タンドをロールシャフトとともに固定側とし、従動側の
ハウジング、チョック、軸受を一体のままで水平移動さ
せてロールシャフトから外し、ついてロールをロールシ
ャフトから外して分解をしていた。

また組立順序は分解の逆順で組込んでいた。

また小型ミルにもみられるが、主として中型ミルに多く
みられる従来のロール交換方法は、駆動側も従動側もハ
ウジングを固定側と腰位置決メストツバを用いて上ロー
ルユニット（ロール、軸受、チョック、ジヨイント）を
下ロールユニットに重ね、スクリュウダウン部と上ロー
ルチョックとを切放し、ハウジング上部を開放して上ロ
ールユニットを吊上げ、ハウジングから取出し、つづい
て、下ロールユニットも取出す。

ここで、前もって準備している交換用の上下両ユニット
を逆順に組込んで操作を完了するという方法である。

したがって、従来の上記いずれの方法も、軸受とロール
シャフト、チョックとハウジング、ユニバーサルジヨイ
ント部等嵌合部の分解および組込の操作が容易でないば
かりでなく、ロールの分解または吊出し、ハウジング上
部の開放など、余分な操作が加わり、ロール交換所要時
間が非常に長くなる欠点があった。

本考案は、ロール交換所要時間の短縮を図ることができ
る小型ミルのロール交換装置を提供することを目的とす
るものでくその一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図において、ロール交換時に右側のロールスタンド
は固定側となり、左側のロールスタンドは移動側となる
もので、すなわち、１は小型ミルの駆動側のハウジング
、２は小型ミルの従動側のハウジングである。

そして、この移動側となる従動側のハウジング２には、
上チョック３、下チョック４、上軸受５、下軸受６、上
ロールシャフト７、下ロールシャフト８、上ロール９、
下ロール１０が、一体的に組込まれている。

また固定側となるロールスタンドには、前記両シャフト
７と８に対応する位置に、それぞれ上ホルタ１１と下ホ
ルタ１２とを備え、これら両ホルダ１１と１２は、それ
ぞれの軸受１５と１６およびチョック１３と１４を介し
てハウジング１に堅持されている。

そして上ホルダ１１には、上ロールシャフト７のラジア
ル荷重を支持するロールシャフト嵌合部１９と上ジヨイ
ント１７からの回転トルク伝達面としての平行対面２０
（第３図参照）とを有し、同様に、下ホルダ１２にも、
下ロールシャフト８のラジアル荷重を支持するロールシ
ャフト嵌合部２１と下ジヨイント１８からの回転トルク
の伝達面としての平行対面２２とを有しており、また上
ロールシャフト７の端部には、前記上ホルダ１１のシャ
フト嵌合部１９に対する嵌合部２３を有するとともに、
これにつづいて回転トルク伝達面としての多角形（正６
角形）の相対面２４（第２図参照）を有し、同様に、下
ロールシャフト８の端部にも、前記下ホルタ１２のシャ
フト嵌合部２１に対応する嵌合部２５を有するとともに
、これにつづいて回転トルク伝達面としての多角形の相
対面２６を有している。

その他、２７はベース取付ホルト、２８はベースプレー
ト、２９はストッパー、ａは下ロールシャフト８の長さ
を上ロールシャフト７の長さよりも僅かに長くしたその
寸法差を示５たものて、この寸法差ａを利用して駆動側
下ホルタ１２と従動側下ロールシャフト８とを最初に組
込み、次に、上ホルタ１１と上ロールシャツ１７とを容
易に組込まれるようにしている。

このように構成された小型ミルのロール交換装置におい
ては、ロール交換時に移動側となる従動側スタンドは、
そのハウジング２、上下両チョック３と４、上下両軸受
５と６、上下両ロールシャフト７と８、上下両ロール９
と１０が、一体的に組込まれている交換ユニットとなっ
ているから、まず、ロール交換に際しては、従動側のハ
ウジング２のベース取付ポルト２７または取付チャック
ヲ外し、前述のユニットごと、ベースプレート２８上を
手動またはジヤツキて平行移動させ、駆動側のハウジン
グに設けられた両ホルダ１１および１２の嵌合部１９お
よび２１から両ロールシャフト７および８の嵌合部２３
および２５を切り放す。

また組込みは、交換ロールを取付けた別のユニットを前
もって準備しておき、逆に行なう。

この際、水平方向の位置決めは、ストッパ２９て行なう
。

なお第１図において、ロール９と１０が従動側のチョッ
ク３と４で片持ち状態となるが、小型ミルであるため、
ロール９と１０は重量が比較的大きくないので、軸受５
と６などに過大な曲げモーメントが作用しない。

上述のように、本考案によれば、小型ミルのロール交換
時に移動側となる従動側のロールスタンドは、そのハウ
ジング、上下両チョック、上下両軸受、上下両ロールシ
ャフト、上下両ロールを、一体的に組込んだ交換ユニッ
トとなっており、かつ、固定側となる駆動側のロールス
タンドには、それぞれにロールシャフト嵌合部と回転ト
ルク伝達面の平行対面とを有する上下両ホルダを備え、
しかも、上下両ロールシャフト端部には、前記ホルダの
シャフト嵌合部に対応する嵌合部を有するとともに、こ
れにつづいてトルク伝達面としての多角形の相対面を有
しているから、特別なロール交換治具を全く必要とする
ことなく、従動側のロールスタンドをユニットて、ワン
タッチ交換ができ、ロール交換所要時間を著しく短縮し
、移動率を向上させることができ、また軸受やユニバー
サルジヨイントおよびチョックライナ部などの分解なら
びに組立の困難な個所を分解しないため、ロール交換操
作が簡単であり、人手を削減することができるうえ、ス
ピンドルキャリヤが不要であり、したがって省力化が可
能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は従動
側のロールスタンドを移動させている状態の断面立面図
、第２図は第１図の切断線Ａ−Ａに沿う拡大断面図、第
３図は第１図の矢視線Ｂ−Ｂに沿う拡大矢視図である。 １・・・・・・駆動側のハウジング、２・・・・・・従
動側のハウジング、３，４・・・・・・チョック、５，
６・・・・・・軸受、７．訃・・・・田−ルシャフト、
９，１０・・・・・・ロール、１１，１２・・・・・・
ホルダ、１３，１４・・・・・・チョック、１５，１６
・・・・・・軸受、１７． １８＝ジヨイント、１９・
・・・・・嵌合部、２ｏ・・・・・・平行対面、２１・
・・・・・嵌合部、２２・・・・・・平行対面、２３・
・・・・・嵌合部、２４・・・・・・多角形の相対面、
２５・・・・・・嵌合部、２６・・・・・・多角形の相
対面、２７・・・・・・ベース取付ボルト、２８・・・
・・・ベースプレート、２９・・曲ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール交換時に、駆動側のロールスタンドを固定側とし
   、従動側のロールスタンドを移動側とする小型ミルにお
   いて、前記従動側のロールスタンドは、ぞのハウジング
   、上チョック、下チョック、上軸受、下軸受、上ロール
   シャフト、下ロールシャフト、上ロール、下ロールを一
   体的に組込んた交換ユニットとなっており、かつ、前記
   駆動側のロールスタンドには、前記上ロールシャフトお
   よび下ロールシャットに対応する位置に各別に設けられ
   てそれぞれラジアル荷重を支持スるロールシャフト嵌合
   部と回転トルク伝達面としての平行対面とを有する上ホ
   ルタおよび下ホルダを備え、しかも、前記従動側のロー
   ルスタンドの前記上下両ロールシャフトのそれぞれの端
   部には、前Ｍ’６ＨｍＪ側のロールスタンドの該ホノシ
   タのロールシャフト嵌合部に対応する嵌合部を有すると
   ともに、これにつついて回転トルク伝達面としての多角
   形の相対面を有することを特徴とする、小型ミルのロー
   ル交換装置。