JPS60163938A - 微細多孔質ポリエチレンの製造法 - Google Patents

微細多孔質ポリエチレンの製造法

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JPS60163938A
JPS60163938A JP1806984A JP1806984A JPS60163938A JP S60163938 A JPS60163938 A JP S60163938A JP 1806984 A JP1806984 A JP 1806984A JP 1806984 A JP1806984 A JP 1806984A JP S60163938 A JPS60163938 A JP S60163938A
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polyethylene
solvent
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stretching
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Hiroshi Sakami
坂見 宏
Shozo Iida
飯田 昌造
Kenji Suzuki
憲司 鈴木
Kaoru Kawase
川瀬 薫
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 熱材は、静止した空気の熱伝導率が限界となっている在
来の断熱材とは異り、その限界より低い熱伝導率となる
ことが気体分子運動論によシ理論的に導かれており、画
期的な高性能断熱材となシうる。
従来、ポリエチレン多孔質材料の製造法としては板状の
高分子量ポリエチレンを融点附近の温度で一軸または二
軸延伸する方法及びポリエチレンを有機溶媒に溶解した
のち溶媒を蒸発させる方法がある。しかしそれらの方法
では、気孔の大きさが比較的大きくその大きさの分布も
広いこと、その大きさを制御することが困難なこと及び
空孔率が比較的小さいことなどの欠点がある。
本発明は従来法の持つ問題を解決する手段を提供するも
のであって、気孔形成材を用いることにより微細でしか
も大きさの制御された気孔を形成できる点で著しい特長
がある。
本発明による微細多孔質材側の製造法について説明する
。まず、基材として用いるポリエチレン高い直鎖状重合
物であって、重量平均分子量が10’ないし5X105
の重合物が適している。気孔形成材は炭素数6ないし2
0のアルキル基を含む化合物であり、脂肪酸の多価金属
塩例えばヌテアリン酸カルシウムとか、非イオン界面活
性剤例えばポリオキシエチレン・ヌテアリル・エーテル
などが適している。気孔形成材はポリエチレン100部
に対し0.5ないし10の範囲で用いる。溶媒はポリエ
チレン及び気孔形成材を溶解できる有機溶媒であって例
えば流動パラフィン、テトラリン々どが適している。溶
媒はポリエチレン100部に対して50ないし1000
部の範囲で用いる。
ポリエチレン、気孔形成材及び溶媒をミキサーまたはス
クリュー形押出機などを用いて混練する。
混練はポリエチレン及び気孔形成材の溶融温度以上で均
質になるまで行う。均質に混練された濃厚な溶液を押出
機などを用いて板状に押し出したのち、ポリエチレンが
結晶化し気孔形成材が凝集してミセルを形成する温度ま
で冷却する。これによ板状物は圧延用ロールまたは引張
延伸機を用いて厚さが延伸前の0.5ないし0.025
倍になるまで延伸される。延伸温度は60ないし120
℃が適している。板状延伸物はそれに含まれる溶媒を蒸
発させるかまたは溶媒を易揮発性の有機溶媒で抽出した
のち、延伸物中に残存する易揮発性溶媒を蒸発させる。
これらの一連の工程によってポリエチレン微細多孔質材
料が製造される。
本発明によるポリエチレンのsix孔の形成過程につい
て詳述する。ポリエチレン、気孔形成材及び溶媒の混練
時にはポリエチレンは溶解し溶媒中に分子分散している
。気孔形成材のうち非イオン界面活性剤は親水基を内側
にアルキル基を外側にして凝集しミセpを形成し溶媒中
に分散している。また金属石けんでは金属部を内側にア
ルキル基を外側にしてミセルを形成して溶媒中に分散す
るかまたは金属石けん分子が溶媒中に分子分散している
。混線物を板状に成形後冷却固化することによシポリエ
チレンは、厚さが10〜20nm程ゴ■冒1層状に結晶
化し、その過程で薄層の間隙に(5) ミセル状気孔形成材と溶媒を排出する。
このようにして冷却固化した成形物中では多数のポリエ
チレンの薄層結晶が乱雑に配置している。
ポリエチレン薄層結晶間の平均距離は溶媒及び気孔形成
材の量によって決まる。気孔形成材で構成されるミセル
の大きさは気孔形成材の分子量が関係しており通常1〜
lQnm程度の粒径となる。
従って薄層間の距離はミセルの粒径より大きくし、これ
を収容できることが必要であり、これによって溶媒の最
低必要量が決まる。
板状成形物を延伸するとポリエチレン薄層結晶は層が延
伸方向に配向し、それ以上延伸すると薄層が塑性変形に
よりさらに薄くなる。板状成形物は延伸が僅かであると
延伸後に弾性回復が起シ配向度が低下するので不適当で
あり、また高度に延伸すると材料が破断するので不適当
である。
延伸後溶媒を除去することにより薄層結晶間距離は減少
し、板状延伸物は収縮するが、配向のため収縮は主とし
て板状延伸物の厚さ方向に起る。
薄層結晶は層間に点在する気孔形成材に支えられ(6) て、それ以上層間距離を減少することはなく、気孔形成
材の粒径で決まる、ある大きさの気孔を形成することに
なる。従って気孔形成材の種類及び分子量を選択するこ
とにより気孔の大きさすなわち層間距離を制御すること
が可能になる。図1はこの方法で得られた微細多孔質材
料の微細構造を模式的に示したもので、多数の配向した
薄層結晶Aは気孔形成相Bに支えられて層間隙に気孔C
を形成している。
次に本発明によって得られたポリエチレン微細多孔質材
料の性質について説明する。ポリエチレン100部に対
し溶媒の量を50ないし1000部、気孔形成材の量を
0.5ないし10部用い、延伸比を2ないし40とし、
さらに各種の気孔形成材を選択したとき、得られた多孔
質材料の性質は、見かけの密度が0.27ないし0.’
15f/d、平均気孔寸法が3ないし13朋m、気孔を
形成する固体表面の比表面積が80ないし2’1Orr
?/lであった。
質材料は主として高性能断熱材としての利用を目的とし
たものである。すなわち微細気孔の寸法を空気分子の平
均自由行程である(3 Q nm以下とすることにより
断熱材の気孔を通しての熱伝導を静止した空気の熱伝導
率以下にすることができる。
またポリエチレンの薄2層状結晶を配向させることによ
り、ポリエチレンによる熱伝導を防止することができる
。このように微細気孔の形成と材料の配向によって断熱
材の性能を向上させることが本発明の特徴である。
実施例1 重量平均分子量105の直鎖状ポリエチレン粉末100
部に流動パラフィン150部及び非イオン界面活性剤(
ポリオキシエチレン・ステアリμ・エーテル、I(T、
B 10.7 ) 10部を150’Cに加熱した混合
機により10分間混練し、これを厚さ1mの板状に成形
した。板状物を110℃の温度に加熱した圧延ロールに
より圧延して0.08朋の厚さのフィルムを得た。これ
をヘキサンに浸して超音波洗浄機で10分間処理し、室
温で風乾した。
(8) 得られたフィルムは見かけの比重が0.56f/cJ、
比表面積が268tt?/f、平均気孔寸法が3.(i
nmであった。気孔寸法の分布を図2の曲線Aに示す。
実施例2 実施例1と同じポリエチレン100部を用い、パラフィ
ン100部に非イオン界面活性剤(実施例1と同じ物質
)2部を混練して実施例1と同じ方法テ0.8 tsm
のフィルムを得た。このフィルムは見かけの比重が0.
65f/cd、比表面積が170n?/2、平均気孔寸
法が4,9部mであった。気孔寸法の分布を図2の曲線
Bに示す。
実施例3 実施例1と同じポリエチレン100部を用い、パラフィ
ン130部に金属石けん(ステアリン酸カルシウム)2
部を混練して実施例1と同じ方法で0.3flのフィル
ムを得た。このフィルムは見かけの比重が0.59f/
d、比表面積が122tr?/f。
平均気孔寸法が4.5部mであった。気孔寸法の分布を
図2の曲線Cに示す。なお曲線りは未圧延物を示す。
(9)
【図面の簡単な説明】
図1は本発明により製造されたポリエチレン微細多孔質
材料の微細構造の模式図である。 図2は気孔寸法の積分分布を示したもので生卵は各曲線
の平均値を意味している。 (10) 21 図2 気孔寸法(nm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) ポリエチレン、溶媒及び気孔形成材を混練した
    のち板状に成形し、さらに該成形物を延伸したのち溶媒
    を除去することを特徴とする微細多孔質ポリエチレンの
    製造法。 (2)ポリエチレンは重量平均分子量が104ないし5
     X 1(1’であり、室温における比重が0.94以
    上である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 (8)溶媒は該ポリエチレンを溶解できる有機溶媒及び
    それらの混合物から選択され、その使用量はポリエチレ
    ン100部に対し50ないし1000部の範囲とする特
    許請求の範囲第1項記載の製造法0 (4)気孔形成材は炭素数6ないし20のアルキル基を
    含む化合物であり、脂肪酸の多価金属塩すなわち金属石
    けん、脂質にポリエチレングリコ−それらの混合物から
    成る群から選択され、その使用量はポリエチレン100
    部に対し0.5ないし10部の範囲とする特許請求の範
    囲第1項記載の製造法。 (5)混練はポリエチレン及び気孔形成材の溶融温度以
    上で行うこととし、板状への成形においてポリエチレン
    及び気孔形成材が凝集する温度以下に冷却するものとす
    る特許請求の範囲第1項記載の製造法。 (6)延伸は成形物を引張、圧延またはその併用による
    ものとし、厚さが延伸前の0.5ないし0.025倍に
    なるまで伸長するものとする特許請求の範囲繊維状のポ
    リエチレンの間隙に気孔を設けるものであり、さらにそ
    の気孔の大きさが微細で自由に調節できることを特徴と
    する多孔質材料の製造法
JP1806984A 1984-02-02 1984-02-02 微細多孔質ポリエチレンの製造法 Granted JPS60163938A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279556A (en) * 1989-04-28 1994-01-18 Sharp Kabushiki Kaisha Peristaltic pump with rotary encoder
US7887727B2 (en) * 2006-12-14 2011-02-15 Sk Energy Co., Ltd. Preparing method of microporous polyolefin film through effective extrusion

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279556A (en) * 1989-04-28 1994-01-18 Sharp Kabushiki Kaisha Peristaltic pump with rotary encoder
US7887727B2 (en) * 2006-12-14 2011-02-15 Sk Energy Co., Ltd. Preparing method of microporous polyolefin film through effective extrusion

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