JPS60163912A - 軟質ポリウレタンフオ−ムの製造方法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフオ−ムの製造方法

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JPS60163912A
JPS60163912A JP59017146A JP1714684A JPS60163912A JP S60163912 A JPS60163912 A JP S60163912A JP 59017146 A JP59017146 A JP 59017146A JP 1714684 A JP1714684 A JP 1714684A JP S60163912 A JPS60163912 A JP S60163912A
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foam
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silica sol
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関する
ものであ夛、特に少量のシリカゾルを配合したポリオキ
シアルキレン系ポリオールの使用による通気性の優れた
軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関するものであ
る。
軟質ポリウレタンフォームの製造において微粒状シリカ
を配合した高分子量ポリオールを使用することは公知で
あり、たとえば特公昭44−16914号公報、特開昭
54−154498号公報、特開昭58−13620号
公報、米国特許第4108791号公報などに記載され
ている。微粒状シリカとしては粉末状の微粒状シリカ(
ファインシリカ)やシリカゾルなどかあシ、たとえば前
者としては上記特開昭54−154498号公報、後者
としては特開昭58−13620号公報に記載されてい
る。微粒状シリカ配合高分子量ポリオールを使用する目
的(2) 01つは高弾性フオーム製造時の収縮防止である。即ち
、従来高弾性フオームの製造にはいわゆるポリマーポリ
オールや高反応性ポリオールの使用が必須と考えられて
いたが微粒状シリカ配合高分子量ポリオールはこのポリ
マーポリオールに代替しうるものとされている(特開昭
54−154498号公報参照)。高弾性フオームはコ
ールドキュア一方式で製造され、使用される代表的な高
分子量ポリオールは水酸基価30〜40、特に35前後
、の末端1級化ポリオキシアルキレンポリオールである
上記高弾性フオーム製造技術に対してよシ古い技術であ
るホットキュア一方式による軟質ポリウレタンフォーム
の製造やスラブフオーム製造技術に対しては、微粒状シ
リカ配合高分子量ポリオールの適用は充分に検討されて
いない。
本発明者は微粒状シリカの配合によるこれら軟質ポリウ
レタンフォーム(以下熱キユアーフオームという)の製
造を検討した。微粒状シリカの配合によシ高弾性フオー
ムの収縮が防止され(3) る理由は微粒状シリカによるセルオーブン化効果である
と考えられる。従って、熱キユアーフオームの場合も微
粒状シリカの配合によりセル膜が破壊され通気性の良好
なフオームが得られると期待される。しかし、熱キユア
ーフオームは元来通気性の良いフオームであるので収縮
は問題とならず、また少々の通気性の向上も有用とはな
らない。特に通気性の高い熱キユアーフオームとしてオ
キシエチレン基含有量の特例高いポリオキシアルキレン
ポリオールを使用したフオームが知られている。しかし
、このフオームは親水性フオームであって耐水性が低い
ものであり、かつ超軟質フオームと呼ばれるように通常
の硬さの軟質フオームI’′i得られない。本発明者は
通気性の特に高い疎水性かつ通常の硬さの軟質フオーム
を得るべくポリオキシアルキレンポリオールに対する微
粒状シリカの配合について検討した。その結果、特開昭
54−154498号公報に記載されているよう′/x
微粉末状の微粒状シリカの配合は通気性向上にあまり有
(4) 効ではなく、マたクラック発生等の問題があることがわ
かった。特開昭58−13620号公報に記載されてい
るように、上記微粉末状の微粒状シリカのポリオキシア
ルキレンポリオールに対する添加はポリオキシアルキレ
ンポリオールの粘度を急激に増大させる。そこで、特開
昭58−13620号公報記載のシリカゾルの配合され
たポリオキシアルキレンポリオールについて検討した。
その結果、少量のシリカゾルの配合が極めて有効であり
、比較的多量のシリカゾルの配合はむしろクラック発生
等の問題を起し易いことを見い出した。
本発明は特定の少量のシリカゾルを配合したポリオキシ
アルキレン系ポリオールを使用した熱キユアーフオーム
の製造方法に関するものであり、即ち、 平均水酸基価約20〜80の少くとも1種のポリオキシ
アルキレン系ポリオールを主成分とするポリオール、ポ
リイソシアネート化合物、触媒、および発泡剤の少くと
も4成分(5) の混合された発泡性混合物をそのライズタイムとゲルタ
イムの差が少くとも10秒である反応条件下で発泡硬化
させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法におい
て、ポリオキシアルキレン系ポリオールとしてあらかじ
め該ポリオキシアルキレン系ポリオールに対して固形分
としてQ、02〜0.4重i%のシリカゾルを配合した
ポリオキシアルキレン系ポリオールを使用するととを特
徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造方法、 である。
本発明において、発泡性混合物のライズタイムとゲルタ
イムの差が少くとも10秒である反応条件を規定する意
味は、軟質ポリウレタンフォームが前記熱キユアーフオ
ームであることを示す点にある。軟質ポリウレタンフォ
ームの製造において、発泡性混合物のライズタイムとゲ
ルタイムは周知の概念である。ライズタイムとは室温下
での自由発泡において発泡性混合物形成後その発泡性混
合物の発泡が終了するまでの(6) 時間をいい、通常発泡性混合物の表面の上昇が止まるま
での時間で測定される。ゲルタイムとは同条件下におい
て発泡性混合物形成後その発泡性混合物の樹脂成分のゲ
ル化が終了するまでの時間をいい、通常発泡性混合物に
鋼球やガラス棒を押し込み、その抵抗の程度で判断され
、それらがほとんど押し込み困難となるまでの時間で測
定される。前記コールドキュア一方式による高弾性フオ
ームの製造においては、ライズタイムとゲルタイムはほ
とんど等しい。即ち、発泡性混合物の発泡とゲル化は橙
とんど同時に終了する。これに対し、ホットキュア一方
式やスラブ成形においては、ライズタイムとゲルタイム
の差は少くとも10秒、通常は少くとも約20秒の差が
あシ、発泡終了後しばらくしてゲル化が終了する。たと
えば、近年の代表的軟質ポリウレタンフォームの製造に
おいては、高弾性フオームの場合ライズタイムとゲルタ
イムはいずれも約90±10秒であ如、熱キユアーフオ
ームの場合ライズタイムは約90±10秒、(7) ゲルタイム約120〜130秒以上である。本発明にお
いて熱キユアーフオームとしてはホットキュア一方式に
よるモールド成形された軟質ポリウレタンフォームとス
ラブ成形によって形成された軟質ポリウレタンフォーム
が適当であるがこれに限られるものではない。また、発
泡性混合物の発泡硬化時の加熱は必ずしも必須とするも
のではなく、特に外部加熱を必要とせず反応熱で発泡硬
化するものであってもよい。
本発明における発泡性混合物の上記発泡硬化挙動は本発
明における効果の発揮と深く関連していると思われる。
高弾性フオームの製造の場合、発泡とゲル化がほとんど
同時に起るためセル膜の破壊は充分に起らずまた充分に
起ってはならない。セル膜の破壊が起るためにはセル膜
を構成する樹脂が充分にゲル化していないことが必要で
あり、従って発泡とゲル化がほとんど同時に進行する場
合はセル膜の破壊と発泡が同時に進行する必要がある。
よってこの場合セル膜が過剰に破壊されると発泡圧が低
下し発泡の(8) 停止が起るとともにセル壁が発泡中の発泡性混合物を支
えることができかくなシセルの崩壊が起り易くなる。一
方、熱キユアーフオームの場合、まず発泡が終了するの
でゲル化が終了するまでの間セル膜の破壊を進めること
ができると考えられる。一方、微粉末状の微粒状シリカ
あるいは比較的多量のシリカゲルを配合したポリオキシ
アルキレン系ポリオールを使用して熱キユアーフオーム
を製造した場合に問題を生じる理由は、必ずし本充分明
らかではないが、1つはセル膜の破壊が急徴に起り発泡
中あるいは発泡終了直後に過剰にセル膜が破壊されてセ
ル壁が発泡混合物を支えることができなくなるためでは
ないかと思われる。即ち、セル膜の破壊は発泡終了後ゲ
ル化の進行とともに進行していくことが必要ではないか
と思われる。従って、本発明において、シリカゾルの配
合量はこの発泡性混合物の微妙な発泡硬化挙動に従って
極く少量かつ狭い範囲に限定される。
本発明におけるシリカゾルとは微粒状シリカ(9) が分散媒に安定的に分散したものである。「安定的に」
とは、それを静置しても廖実−ト微粒状シリカが分散媒
と分離しないものをいう。このシリカゾル中の微粒状シ
リカの平均粒子径は通常1μ以下であり、特に約1〜1
00mμのものが好ましい。最も好ましくは約5〜20
mμである。前記公知例において使用されているコロイ
ドシリカなどの微粉末状の微粒状シリカにおいてもこの
程度の平均粒子径を有するものもあるが、これを単に分
散媒に加えて分散させても分散安定性は低く、時間とと
もに両者は容易に分離する。両者の違いはその表面の性
質によるといわれ、シリカゾル中の微粒状シリカは多く
のシラノール基を有しており、水分散媒中では水和した
表面を有すると考えられている。このシリカゾルから分
散媒を除去して乾燥させると、再び分散媒に分散させて
安定なゾルを生成させることは困難である。シリカゲル
はpHの変化や塩の添加により分散安定性が低下する場
合がある。しかしながら、本発明では微粒状シ(10) リカが均一に分散している限シ、比較的安定性の低いシ
リカゾルも使用することができる。
シリカゾルにおける分散媒は通常水である。
その他、1価アルコール、多価アルコール、ケトン、エ
ステル、その細氷と相溶性を有するあるいは有しない有
機溶媒を分散媒としたシリカゾル(通常オルガノシリカ
ゾルと呼ばれている)も知られている。本発明において
使用するシリカゾルとして好ましい分散媒の1つは水で
あり、他の1つは1価あるいは多価のアルコールなどの
親水性有機溶媒である。アルコールとして特に好ましい
ものは、メタノール、エタノール、プロパツール、イソ
プロパツール、その他の炭素数4以下のアルカノールで
ある。
シリカゾルのポリオキシアルキレン系ポリオールに対す
る配合方法は特に限定されない。たとえば前記特開昭5
8−13620号公報記載の方法、即ちシリカゾルとポ
リオキシアルキレン系ポリオールを混合した後シリカゾ
ルの分散媒を除去する方法で行いうる。しかし、本発明
(11) においてはシリカゾルの配合量は少量であるので必ずし
も分散媒の除去は必要としない。たとえば、アルコール
が分散媒の場合少量のアルコールの存在は発泡性混合物
の発泡硬化挙動や得られる軟質ポリウレタンフォームの
物性にほとんど影響を与えない。一方、水が分散媒の場
合、少量の水は発泡剤として作用するため影譬が大きい
。しかし、軟質ポリウレタンフォーム製造において多く
の場合水が単独であるいは他の発泡剤と併用して使用さ
れる。従って水を分散媒としたシリカゾルを配合した場
合、分散媒の水の量が発泡剤として必要とされる水の量
を越えない限シ水の除去は不必要である。即ち、分散媒
の水の量が発泡剤としての水の量と等しい場合はそのま
ま、その量が少い場合はその差となる量の水を加えて使
用することができる。本発明において、特定の微粒状シ
リカ(即ちシリカゾル中の微粒状シリカ)が有効である
理由の1つは前記シラノール基の存在する微粒状シリカ
の物性、たとえばポリオキシアルキレン系ポリ(12) オールに対するあるいはゲル化しつつあるセル膜に対す
る性質が適尚である点にもあると考えられる。なぜなら
、同等量の微粉末状の微粒状シリカの配合は有効ではな
いからである。必要によってはとのシリカゾルにおける
微粒状シリカの性質を変えることもできる。たとえば、
この微粒状シリカの疎水化処理などは公知である。
シリカゾルのポリオキシアルキレン系ポリオールに対す
る配合量はポリオキシアルキレン系ポリオールに対して
固形分で0.02〜0.4重量%であることが必須であ
る。より好ましい配合量は約0.05〜0.3重量%で
ある。この範囲よシも配合量が少いと軟質ポリウレタン
フォームの通気性は目的とする程に達しない。より好ま
しい配合量の下限は約α08重量係である。配合量がこ
の範囲を越えると得られる軟質ポリウレタンフォームに
種々の問題点が生じ易くなる傾向にある。たとえば、フ
オーム表面にクラックが生じ易くなったシセル荒れが生
じ易くなる。
また、配合量の増加による通気性向上の割合も(13) 低下する。
本発明において使用されるポリオールは平均水酸基測的
20〜80の少くとも1種のポリオキシアルキレン系ポ
リオールを主成分とするポリオールである。ポリオキシ
アルキレン系ポリオールは2種以上の混合物であっても
よく少量の(全ポリオールに対して約20重i憾を越え
ない)非ポリオキシアルキレン系ポリオール、たとえば
ポリエステル系ポリオールや2以上の水酸基を含むポリ
ジエン系(特にブタジェンのホモポリマーやコポリマー
)のポリオール、を含んでいてもよい。ポリオールは好
ましくは実質的にポリオキシアルキレン系ポリオールの
みからなる。ただし、架橋剤や鎖延長剤などと呼ばれる
低分子量(通常は約600以下)のポリオールはここで
いうポリオールには含まれない。
前記のように高弾性フオーム用のポリオールの平均水酸
基価は通常約30〜40の範囲にある。
一方、本発明における熱キユアフオーム用のポリオール
の平均水酸基価は通常約45〜65、(14) 特に約50〜60の範囲にある。従って、本発明におけ
るポリオールの平均水酸基価はこの通常使用される範囲
内にあることが好ましい。ポリオールの平均水酸基数は
約2〜8であることが適当であり、特に約2.0〜4.
0、最も好ましくは約2.5〜五5であることが好まし
い。ポリオキシアルキレン系ポリオールは後述のように
末端にエチレンオキシドをキャップして得られる第1級
水酸基を含むいわゆる1級化ポリオキシアルキレン系ポ
リオールであってもよく、マたオキシアルキレン鎖の内
部にオキシエチレン基を含む末端にエチレンオキシドを
キャップしたあるいはキャップされていないポリオキシ
アルキレン系ポリオールであってもよい。しかし、本発
明の目的は比較的疎水性の軟質ポリウレタンフォームを
得る点にあるので、ポリオキシアルキレン系ポリオール
中のオキシエチレン基會有量はオキシアルキレン鎖の末
端も内部も含めて平均的30重i:係以下であることが
好ましく、特に平均約55チ以下であることが好ましく
15) い。また、第1級水酸基の割合は平均約701以下、特
に平均約55チ以下であることが好ましい。高弾性フオ
ーム製造の場合、通常これらより高い第1級水酸基割合
のポリオキシアルキレン系ポリオールが使用される。勿
論、これらの値は平均値であるのでポリオキシアルキレ
ン系ポリオール2種以上の混合物においては個々のポリ
オキシアルキレン系ポリオールのこれらの値はこの範囲
外にあってもよい。オキシエチレン基および第1級水酸
基の存在は必ずしも必須ではないが、好ましくはオキシ
エチレン基の下限は約3重量%、第1級水酸基の割合は
約10チである。
本発明においてポリオキシアルキレン系ポリオールは少
くとも2個のアルキレンオキシドが付加しうる水素原子
を有する化合物(以下イニシエーターという)にアルキ
レンオキシドラ付加して得られるポリエーテルポリオー
ルである。
アルキレンオキシドとともに少量の他のモノエポキシド
、たとえばハロゲン含有アルキレンオ(16) キッド、スチレンオキシド、グリシジルエーテルなど、
を付加してもよいが、好ましくは実質的にアルキレンオ
キシドのみが使用される。アルキレンオキシドとしては
炭素数2〜4のアルーIPL/ンオキシドが適当であり
、特にプロピレンオキシド単独オたはプロピレンオキシ
ドとエチレンオキシドの併用が好ましい。プロピレンオ
キシドとエチレンオキシドを併用する場合、両者の混合
物を付加させてもよく、別々に順次付加させてもよく、
これらの組み合せてもよい。
エチレンオキシドを最後に付加させる場合は前記エチレ
ンオキシドのキャップである。また、エチレンオキシド
キャップ後に少量のプロピレンオキシドをさらに付加し
て第1級水酸基の割合を調節することもできる。イニシ
エーターとしては多価アルコール、多価フェノール、モ
ノあるいはポリアミン、その他のものを使用できるが、
多価アルコールと多価フェノールが適当であり、特に多
価アルコールが好ましい。また、イニシエーターは2種
以上を併用することもで(j7) きる。イニシエーターの具体例を下記に示すが、これら
に限られるものではない。特に好ましいイニシエーター
は3価の多価アルコール、またはそれを主とする2価ま
たは4価以上のイニシエーターとの混合物である。
2価イニシエーター:エチレンクリコール、ジエチレン
グリコール、フロピレンゲリコール、シフロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ビスフェノールA。
3価イニシエータ一二グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ヘキサントリオール。
4価以上のイニシエータ一二ペンタエリスリトール、ジ
グリセリン、ジトリメチロールプロパン、テキストロー
ス、ソルビトール、シュークロース、ノボラック。
軟質ポリウレタンフォーム製造用のもう一方の主原料は
ポリイソシアネート化合物である。
ポリイソシアネート化合物としては種々の2以上のイン
シアネート基を有する化合物を使用しうるが、特に芳香
族系ポリイソシアネートが適(18) 当である。芳香族ポリインシアネートとしては芳香核に
結合したインシアネート基を有する単核あるいは多核の
化合物やその変性物が適当である。具体的にはたとえば
、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート
、およびそれらのプレポリマー型、カルボジイミド型、
ウレア型、その他の変性物がある。これらポリイソシア
ネート化合物は2種以上併用することもできる。ポリイ
ソシアネート化合物の使用量は全活性水素含有化合物の
活性水素の数に対するインシアネート基の数の100倍
で表わして(通常イソシアネートインデックスという)
約90〜120、特に約95〜110が適当である。活
性水素含有化合物は主として前記ポリオキシアルキレン
系ポリオールなどのポリオールであるが、他に少量の発
泡剤である水が含まれ、また場合によっては鎖延長剤や
架橋剤が使用される場合はそれらも含まれる。
発泡性混合物の必須成分の他の1つは触媒で(19) ある。軟質ポリウレタンフォーム製造用の触媒として通
常第3級アミン系触媒と有機金属化合物、特に有機錫系
化合物が使用され、通常それらは併用される。第3級ア
ミン系触媒としては種々の第3級アミン系触媒を使用す
ることができ、たとえば、トリエチレンジアミン、N−
エチルモルホリン、N−N−ジメチルアミノエチルモル
ホリン、トリエチルアミン、zN、N:y’−テトラメ
チルへキサメチレンジアミン、N、N、N’−′トリメ
チルアミノエチルエタノールアミン、などがある。これ
らは2種以上併用することができる。特に好ましい第3
級アミン系触媒はトリエチレンジアミンであり、特に[
ダブコ33LVJという商品名で周知のトリエチレンジ
アミンとジプロピレングリコールの重量比1:2の混合
物が最も適当である。その使用量は目的とする反応条件
等により変えることができるが、通常はポリオール10
0重量部に対して約0.01〜1,0重量部、好ましく
は0.02〜0.5M量部が適当であり、特に「ダプコ
33 LVJとして(20) 0.1〜α5重量部の使用が適当である。有機金属化合
物系触媒としては有機錫化合物系触媒が最・も好ましく
、たとえばスタナスオクトエート、スタナスラウレート
、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレエート、
ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジアセテートな
どがある。
特に、スタナスオクトエートやジブチル錫ジラウレート
などが好ましい。この有機錫化合物系触媒の使用量は通
常ポリオール100重量部に対しα01〜1.0重量部
である。しかし、この触媒の使用量はポリオールの種類
や反応性、その他の条件によって微妙に変える必要があ
シ、個々の最適範囲は比較的狭い。このことは、前記特
開昭54−154498号記載の高弾性フオームの製造
における錫範囲の記載と同様である。本発明において、
この錫範囲はシリカゾルの配合量の増加に従って上昇す
る傾向にある。
たとえば、シリカゾルを配合しない系において錫範囲が
約α05〜0.1重量部の場合、ポリオールに対して固
形分で約α2重i%のシリカシ(21) ルを配合した系では錫範囲は約Q、12〜α18となる
発泡性混合物に添加される他の成分は発泡剤である。発
泡剤としては水やハロゲン化炭化水素系発泡剤が適当で
あるが、空気等の低沸点気体や他の発泡剤を単独である
いは水やハロゲン化炭化水素系発泡剤と併用してもよい
。また、水とハロゲン化炭化水素系発泡剤を併用するこ
ともできる。ハロゲン化炭化水素系発泡剤としては、た
とえばトリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロ
メタン、塩化メチレンなトカある。特に好ましい発泡剤
は水であシ、その使用itは目的とするフオームの密度
によシ変シうるが通常ポリオール100重量部に対し約
1〜8重量部、特に約2〜6重量部である。さらに他の
通常必須とされる成分はシロキサン系整泡剤であシ、た
とえばポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロ
キサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマーなど
がある。前記高弾性フオーム製造用にはその製造に必要
な特殊な(22) 整泡剤が使用されるが、本発明においては従来より熱キ
ユアーフオームの製造に使用されていたような整泡剤を
使用することができる。他に任意に使用される成分とし
ては、たとえば着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、難燃剤、その他熱キュアーフオームの製造に使
用しうる添加剤がある。また、場合によっては前記鎖延
長剤や架橋剤を少量使用することができる。これらは通
常分子量約600以下の2以上の活性水素を有する化合
物であり、特に分子量400以下の多価アルコール、低
分子量ポリエーテルポリオール、アルカノールアミン、
ポリアミンなどがある。
本発明の方法により得られる軟質ポリウレタンフォーム
は通気性が極めて高いことが特徴である。たとえば従来
の熱キユアーフオームの通気性〔エアーフローテスト(
ASTM D 3574 )による値で表わす〕に対し
て約2倍以上、特に約3〜5倍の通気性を出すことがで
きる。たとえば、実施例1に示すように、オーブン成形
法(23) (スラブ成形法に対応)で約2. OOFM以下のエア
ーフロー値しか出なかったものでも、少量のシリカゾル
の配合によシェアーフロー値を約3.0〜4. OO1
?’Mに上げることが可能である。同様に、実施例2に
示すように、モールド成形法でもエアーフローの値を2
倍以上とすることができる。本発明によシ得られる通気
性の高い軟質ポリウレタンフォームは特に自動車用のク
ッションシート材料として適している。しかし、自動車
用シート材料に限られるものではなく、他の用途のクッ
ションシート材料として、あるいはさらに従来軟質ポリ
ウレタンフォームが使用されていた分野への適用が可能
である。
以下、本発明を実施例によシ具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限られるものではない。
なお、実施例におよび比較のために使用したポリオキシ
アルキレン系ポリオールは下記のものである。
ポリオールA:グリセリンにプロピレンオキ(24) シトとエチレンオキシドをこの順に付 加して得られたオキシエチレン基金有 量10重量係、水酸基価56のポリオ キシアルキレントリオール。
ポリオールB:ボリオールAに粒径的12mμのシリカ
ゾルを加え分散媒を除去して 得られたシリカ含有量f12重量%のポリオール。
ポリオールC:ポリオールBと同じ方法で得られたシリ
カ含有量0.08重量価のポリオール。
ポリオールD:グリセリンとソルビトールの混合物にプ
ロピレンオキシドとエチレ ンオキシドをこの順に付加して得られ たオキシエチレン基金有量8重量係、 水酸基価50のポリオキシアルキレン ポリオール。
ポリオールE:ポリオールDに粒径的12mμのシリカ
ゾルを加え分散媒を除去して 得られたシリカ含有量α2重量%のボ (25) リオール。
実施例1 ポリオール100重量部、水4重量部、トリエチレンジ
アミン溶液(″″ダブコー33LV)[1,3重量部、
シリコン系整泡剤(熱キユアーフオーム用、“L−52
0”)1.2重量部、およびスタナスオクトエート〔ス
ズ触媒〕(可変)の混合物にTDI −80(2,4−
TD工/ 2. b −TD工=80/20の混合物)
を液温25℃、イソシアネートインデックス100の条
件で混合し、オープンのボックス型中で自由発泡させて
軟質ポリウレタンフォームを製造した。ポリオールの種
類、スズ触媒の量、ライズタイム、ゲルタイム、密度、
およびエアーフロー値を第1表に示す。
(26) (27) 実施例2 実施例1と同じ組成の原料を使用し、モールド成形を行
った。成形型として350X350×70−のアルミ製
型を用い、型温は35℃とした。ポリオールの種類、ス
ズ触媒量、および得られたフオームの物性を第2表に示
す。なお、ライズタイムとゲルタイムは、同一組成の第
1表記載のものに対応する。
(2B) 第2表 (29)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 平均水酸基価約20〜80の少く七も1種のポリ
    オキシアルキレン系ポリオールを主成分とするポリオー
    ル、ポリイソシアネート化合物、触媒、および発泡剤の
    少くとも4成分の混合された発泡性混合物をライズタイ
    ムとゲルタイムの差が少くとも10秒である反応条件下
    で発泡硬化させて軟質ポリウレタンフォームを製造する
    方法において、ポリオキシアルキレン系ポリオールとし
    てポリオキシアルキレン系ポリオールに対して固形分と
    して[102〜04重量係のシリカゾルを配合したポリ
    オキシアルキレン系ポリオールを使用することを特徴と
    する軟質ポリウレタンフォームの製造方法。 2 ポリオールが実質的にポリオキシアルキレン系ポリ
    オールからなり、その平均水酸基価(1) C が約45〜65であることを特徴とする特許請求の節囲
    第1項の方法。
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