JPS601632Y2 - 下駄箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物外部から出入れ自在な傘立を備えた下駄箱
に関する。

傘立は、一般に下駄箱と別個に設けられており、下駄箱
内に設けられる場合は下駄箱の前面から傘を出入れする
ようになしであるのが普通であり、何れにせよ玄関等建
物内に配置されることが多く、雨の田こは少なくとも入
口ドアから傘立のある場所まで運ばなければならないの
で、玄関の床等が水浸しになる不都合がある。

このような不都合は、傘立を下駄箱と別個に構威し、玄
関等の外に置けば解消されるが、傘立てを屋外に置くこ
とは見映え上好ましくなく、又何れは取り込まなければ
ならないから手数もかかる。

また、下駄箱と傘立を別個に置くことは比較的狭い玄関
等ではスペース的にも不利がある。

本考案はこのような諸問題を解消することを目的とする
ものである。

即ち、本考案は建物の外壁の内側壁面に、一方の側面が
接して固定される下駄箱において、上記下駄箱の背部近
傍の上記外壁に開口部を設け、該開口部を介して建物外
部から出入れ自在な傘立を上記下駄箱内に収納した下駄
箱を提供するものであり、かかる下駄箱を提供すること
によって、玄関等が水浸しになるのを防止すると共に、
玄関等を広く使用できるようにし、併せて傘立の取込み
を容易且つ迅速にしようとするものである。

以下、本考案の下駄箱を図面に示す一実施例について説
明する。

第１図及び第２図はそれぞれ本考案の下駄箱の横断面図
と縦断面図を示すものであって、両図において、１は下
駄箱、２は傘立である。

下駄箱１は建物の外壁３の内側壁面３ａに一方の側面１
ａが接して固定されるものであって、この下駄箱１の背
部近傍の上記外壁３に開口部３１が設けられている。

開口部３１は建物の外部と下駄箱１の内部を連通ずるよ
うに設けられており、この実施例の場合のように外壁３
の内側壁面３ａに接するような側板１１が下駄箱１に設
けられている場合にはこの側板１１をも貫通するように
設けられる。

開口部３１に装着された傘立２は、開口部３１を介して
建物外部から出入れ自在に下駄箱１内に収納される。

さらに詳しく説明すれば、この実施例の場合、傘立２は
、下駄箱の床１２に設けた案内枠１３及びローラー１４
によって移動自在に支持され、引出し時に片持支持され
るものであって、全体として箱型形状のものである。

傘立２の上板２１及び下板２２にはそれぞれ多数の透孔
２１ａ、２２ａが穿設されている。

透孔２１ａは透孔２２ａよりもやや大きな径となしてあ
り、それぞれの透孔２１ａの鉛直線上に透孔２２ａが位
置するようにされる。

このように透孔２１ａ、２２ａを設けたのは第２図の如
く傘４を立てるためである。

この他図面中、２３は傘立２の建物外部に設けた把手、
２４は下駄箱１の側板１１に当接して傘立２の建物外方
への移動を規制するストッパーを示し、又、１７は靴棚
、１４は下駄箱の引き戸、１５は下駄箱１内に収納され
た傘立２を見映え上下駄箱１内に露出しないようにした
仕切板、１６は下駄箱１の脚部を示し、又、４は玄関床
面、５は玄関ドア、６は玄関ドアの戸当りを含む縦框、
７は建物外壁３と縦框６の間に嵌め殺しで設けたガラス
戸、３２は傘立２が収納されたとき傘立２の建物外部側
側板の端部を受容する切欠部を示す。

上述の下駄箱１は次のように使用される。

まず雨天ではない場合、傘立２は第１図実線で示す如く
下駄箱１内は収納される。

この際、傘立２の建物外部側側板の端部が切欠３２に受
容されて、建物外壁３の開口部３１が密閉された建物外
観が損われない。

一方雨天時においては傘立２が第１図二点鎖線及び第２
図に示す如く、把手２３を引張ることにより建物の外部
に引出される。

この傘立２の引出しは、傘立２の後端に設けたストッパ
ー２４が下駄箱の側板１１に当接することによって、規
制される。

引出された傘立２には透孔２１ａ、２２ａに嵌挿させて
傘立８が立てられる。

この際図示の如く傘８の先端を地面９に当接させるよう
にすると、傘８の先端が傘立２のストッパーの役割を果
し、傘立２が下駄箱内に移動するのを抑えることができ
る。

又、このように傘立２が建物外部に引出されるから来客
等に便利であり、玄関等の建物外部においては屋根がつ
いていることが多いから、傘立２に立てられた傘８が濡
れることがなく、玄関床面４を水浸しにすることもない
。

尚、上述の実施例では傘立２の高さ方向の幅が傘８の長
さよりも短くなしであるが、傘立２の高さ方向の幅を傘
８の長さよりも長くしても良く、且つ傘８の先端を傘立
２の下方に突出させないようにすれば、傘８を立てたま
ま下駄箱１内に収納することができる。

又、傘８を立てるには実施例のような上板２１、下板２
２、透孔２１ａ１及び透孔２２ａによる樹皮に限らない
。

以上のように、本考案の下駄箱は、建物外壁の内側壁面
に一方の側面が接して固定される下駄箱において、上記
下駄箱の背部近傍の上記外壁に開口部を設け、該開口部
を介して建物外部から出入れ自在な傘立を下駄箱内に収
納しているので、玄関等が水浸しになるのを防止するこ
とができるばかりでなく、傘立の収納を容易にすること
ができる等、その実用的価値が極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本考案の下駄箱１の横断面
図と縦断面図を示すものである。 １・・・・・・下駄箱、１ａ・・・・・・下駄箱側面、
２・・・・・・傘立、３・・・・・・外壁、３１・・・
・・・開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の外壁３の内側壁面３ａに、一方の側面１ａが接し
   て固定される下駄箱１において、上記下駄箱１の背部近
   傍の上記外壁３に開口部３１を設け、該開口部３１を介
   して建物外部から出入れ自在な傘立２を上記下駄箱内に
   収納した下駄箱。