JPS6015727B2 - カ−ドに於ける不純物のクリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカードーこ於ける不純物の除去を実施するため
の装置に関するものである。

一つあるいはそれ以上の針布つき固定フラットを回転フ
ラットの前方に設けたカードは、たとえばドイツ公開公
報第１総５６１８号から公知である。

このような固定フラットは定期的に不純物を取除くため
に分解取外すことが必要である。若しも固定フラット用
として低密度の針布が選ばれたとすると、カードの全体
的なクリーニング・プロセスは回転フラットの作用によ
って効果的に行われるが、処理される綿に含まれている
不純物のためにカーヂング・シリングと回転フラットの
針布が早目‘こ磨滅する結果となり、一方、固定フラッ
ト用に高密度の針布を用いたとすると、この固定フラッ
トに於てクリーニングが非常に有効に行われ、この針布
に不純物が急速に蓄積して、掃除の頻度を高めなければ
ならない。ドイツ特許第１４２８８８に、反対方向に駆
動される数群の回転フラットを有するカードが開示され
ている。

テーカーイン・ローラ側でカーヂング・シリンダ上方に
取つけられた回転フラットの小さい方の群は第二の数の
多い回転フラットからなる群よりも粗い密度の針布を用
いている。前記第一群の回転フラット群は不純物除去用
として有用で、第二群の回転フラット群は繊維東を実際
に開綾し、この開繊された繊維がカーヂング・シリンダ
に分布するように作用する。この装置は複雑な設計のも
ので、不純物も亦除去するためにかなりの寸法を占める
回転フラット群はカーヂング・シリンダの貴重な有効ド
ラム面を占有するので、第こ群の回転フラットによって
カード・プロセスが有効に行われるのを損うことになる
。従って、本発明の目的は、ウェブ層がカーヂング・フ
ラットに到達する前にカーヂング・フラットに対して有
用なカーヂング・シリンダ表面を実質的に減少すること
なく、カーヂング・シリングとフラット針布の磨耗を減
少するために、カーヂング・シリンダ上におかれたウェ
ブ層から供給された繊維材料に含まれた不純物を除去す
る装置を提供することにある。本発明によると、この目
的は不純物をウヱブ層から分離し且この不純物をカーヂ
ング・シリンダの回転方向に関し直角方向にゥェブ層か
ら取去ることを特徴とすることによって達成される。又
本発明に係る不純物除去装置はカーヂング・シリンダに
対面し且カーヂング・シリングの鞠方向に展開している
針布がカーヂング・シリンダに対しある小さな隙間をも
つてカーヂング・シリングの麹方向に移動されることを
特徴とするものである。

尚本発明に係るカードのクリーニング装置は２個のカー
ヂング・シリンダを有するカードの各カーヂング・シリ
ンダに対しても適用し得ることは勿論である。

以下添付図面に示された実施例を参照して本発明に係る
装置の構成、作用効果を説明する。

稀綿機Ｋはカーヂング・シリンダ１、テーカーィン・ロ
ーラ２、供給ローラ３、ドツフア４および一対のデリベ
リ・ローラ５を有する。繊維材料のラップ６は供給ｏー
ラ３に層状の繊維材料７を供給する。カーヂング・シＩ
Ｊンダ１は一群の回転フラット８を有し、これらフラッ
トはカーヂング・シリンダ面に沿ってゆっくりと移動し
てカーヂング面を形成する。テーカーィン・ローラ２と
フラット８群の間に二つのクリーニング装置９が設けら
れていて、テーカーイン・ローラ２によって供給された
薄い繊維ゥェブから不純物を除去する。これらのクリー
ニング装置の詳細については後述する。第２図に示す装
置に於ては回転フラット群８の代りに三つの固定フラッ
ト板１０，１１，１２を用いている。

フラット板１０の前後に類似のクリーニング装置９がそ
れぞれ設けられている。このクリーニング装置９（第３
図）は実質的には一個のエンドレス・ベルト１３を含ん
で構成され、このエンドレス・ベルト１３は針を有し且
速度Ｖ，で二個のディスク１５，１６のまわりに回転す
る針布１４よりなり、これらディスク１５，１６はハウ
ジング１７に支持され、且ディスク１６を駆動するため
にハウジング１７の外部にギャ駆動モーター１８が取つ
けられている。このハウジング１７はカーヂング・シリ
ンダの横カバー則ちいわゆるカーヂング・シリンダ・サ
ポート上に取つけられている。ベルト１３のカーヂング
・シリンダ側２０は速度Ｖ２で回転しているカーヂング
・シリンダ１のスリーブ２１上に設けられた針布２２に
対し僅かな隙間をもって、カーヂング・シリンダ・スリ
ーブ２１に並行に展開している。案内２３は薄い繊維ゥ
ェプ層２４のあるカーヂング・シリンダ１の作用領域Ａ
を横切ってベルト１３を案内している。ハウジング１７
に吸引装置（図示せず）に連結された吸引ノズル２５が
設けられている。ノズル２５の端は不純物を運んでいる
ベルト１３のカーヂング・シリンダ１と反対側の部分２
６上方でこの部分２６に非常に接近して位置している。
このベルト１３の代りに、歯付ベルトを用いることが出
来るが、この場合この歯付ベルトの外周に多数のポイン
トが設けられている。次に本発明に係るクリーニング装
置の作用効果について前述の装置を例にとって説明する
。

針布２２はテーカーィン・ローラ２から繊維材料を受取
るが、多くの場合繊維材料は個々の繊維が互にからみあ
った状態で針布２２に移される。この繊維材料７はカー
ヂング・シリンダ１の針布２２に薄い繊維ウヱプ層２４
の形でへばりつき、このカーヂング・シリンダ１によっ
てクリーニング装置２４の下に運ばれる。ベルト１３の
針布１４の針はゥェブに含まれた不純物を除去し、カー
ヂング・シリンダ１の作用領域Ａの横方向外側に運ぶ。
ベルト１３の運転速度Ｖ，はカーヂング・シリンダ・ス
リーブ２１の周速度Ｖ２に比べてかなり遅いので、カー
ヂング・シＩＪンダ１の片側に総総ウェブ層を移動させ
るようなことは全くないといって差支えない。二個のク
リーニング装置９がカーヂング・シリンダ１の周廻動方
向に引続いて設けられる場合は、これらは次に述べるよ
うに反対方向に騒動される。即ちクリーニング装置の影
響が生じて繊維ゥェブ層２４が若干横方向に動かされる
ことがあってもこれらは互に相殺され、更にベルト１３
の針布１４によって不純物が取らされる際反対方向に均
等に行われ、即ち先のクリーニング装置の針布１４で不
純物の量が最大となる位置が次のクリーニング装置の針
布１４で不純物の取得が殆んどないベルト通路の末端＆
直に対応すると云う関係にあると云う利点がある。針布
を取つけたベルト１３は吸引ノズル２５によって不純物
が除去され、きれいな状態で針布はカーヂング・シリン
ダの作用領域Ａに向って移動される。このような吸引ノ
ズルの代りに補助吸引ノズルを敗つけた、あるいは取つ
けないブラツシュを用いることもできる。以上述べたク
リーニング菱直を採用することによって、公知の装置に
比べて幾つかの利益が得られる。

本発明によるクリーニング装置を用いることによって、
クリーニングを中断することなく、あるし・は固定フラ
ットを取はずすことなく、カーヂング・シリンダのクリ
ーニング領域から連続的に不純物を除去することが肘釆
る効果がある。

このように繊維ウェプ層から除去された不純物は、クリ
ーニング作用が一様に且全く効果的に行われるようにベ
ルト１３のクリーニング針布に短期間滞留するにすぎな
い。更に、本発明に係るクリーニング装置は広中のカー
ドにも効果的に用いられると云う利点がある。

広中カードに用いられる固定フラットは、クリーニング
をいまいま行うことが必要であり且そのため力−ドの運
転を停止しなければならないが、このようなカードに効
果的である。更に亦、本発明に係るクリーニング装置は
、カーヂング・シリンダの回転方向に関して占める幅面
積が小さいので、公知の装置に比べて占有面積が小さく
、そのためフラット用の利用面積に十分余裕を持たせる
ことが出来、生産されるカード・スラィバの品質に好影
響を与えることが出来るという利益がある。本発明に係
るクリーニング装置は、そのクリーニング作用を通じて
、個々の不純物がカージング領域につまり、従って一方
に於てカーヂング・シリンダとフラットの針布が過度に
磨損したり、カード作用効果が損なわれたりするような
ことはなく、仮にあったとしても微々たるものである。

本発明に係るクリーニング装置は固定カージング・プレ
ートと共に葉漣の多い原綿を対象として有効に用いられ
る。従ってその用途範囲は非常に広いという利点がある
。更に本発明に係るクリーニング装置の重要な特徴はそ
の構造が既存の装置に比べて簡単でありその価格も安い
という点である。

そして本発明に係るクリーニング装置は単にカーヂング
・シリンダのカーヂング領域の上流位置でなく、その中
に設け得るという利点があり、且又繊維ゥェブ層を運ん
でいる他の回転シリンダ、たとえばテーカーイン・ロー
ラ上にも採用することが出釆る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る繊維ウェブ・クリーニング装置を
設けたフラット・カードの略示側面図、第２図は回転フ
ラットの代りに固定フラット板を設けたカードに本発明
に係るクリーニング装置を取った場合の略示側面図、第
３図は本発明に係るクリーニング装置の構造を示す斜視
図である。 これらの図に於て、１はカーヂング・シリング、２はテ
ーカーィン・ローラ、３は供給ローラ、４はドツフア、
５はデリベリ・ローラ、６はラップ、７は層状の繊維材
料、８は回転フラット、９はクリーニング装置、１０，
１１，１２は固定フラット板、１３はエンドレス・ベル
ト、１４は針布、１５，１６はデイスク、１７はハウジ
ング、１８は駆動モーター、２１はカーヂング・シリン
ダのスリーブ、２２は針布、２３は案内、２５は吸引ノ
ズル、である。Ｆｉｇ．Ｉ Ｆｉｇ．２ Ｆｉｇ．３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少くとも１つのカーヂング・シリンダが設けられ且
   このカーヂング・シリンダの作用面に対し非常に狭いゲ
   ージで少くとも１つのフラツト機構が設けられているカ
   ードに於て、カーヂング・シリンダで運ばれた繊維ウエ
   ツブから不純物を除去する装置であつて、 カーヂング
   ・シリンダの回転方向に関し、フラツト機構の前方で且
   カーヂング・シリンダの全軸長に沿つて延びている少く
   とも１つの無端クリーニング・ベルトが設けられ、この
   クリーニング・ベルトはその作用面がカーヂング・シリ
   ンダの作用面に対し小さなゲージで対面し、且回転シリ
   ンダの軸方向にクリーニング・ベルト面が移動すること
   を特徴とするクリーニング装置。 ２ 前記クリーニング・ベルトはその作用表面が針布で
   覆われていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のクリーニング装置。 ３ 前記クリーニング・ベルトは多数のポイントを有す
   る歯付ベルトであることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のクリーニング装置。 ４ 前記ベルトはカーヂング面に沿つて案内されること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のクリーニング
   装置。 ５ 前記ベルトは二つの固定フラツト板の間に展開して
   設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載のクリーニング装置。 ６ 複数の前記ベルトがカーヂング・シリンダの周に沿
   つて相続いて設けられていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載のクリーニング装置。 ７ 前記ベルトはカーヂング・シリンダに対面して開口
   しているハウジング内に設けられていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載のクリーニング装置。 ８ 前記ハウジングの上部に吸引装置を設け、ベルト上
   の不純物を取去るようにしたことを特徴とする特許請求
   の範囲第７項記載のクリーニング装置。 ９ 前記ハウジング内にベルト上の不純物を除去するた
   めのブラツシユを設けたことを特徴とする特許請求の範
   囲第７項記載のクリーニング装置。