JPS6015201B2 - 被加熱流体の温度制御装置 - Google Patents
被加熱流体の温度制御装置Info
- Publication number
- JPS6015201B2 JPS6015201B2 JP9136178A JP9136178A JPS6015201B2 JP S6015201 B2 JPS6015201 B2 JP S6015201B2 JP 9136178 A JP9136178 A JP 9136178A JP 9136178 A JP9136178 A JP 9136178A JP S6015201 B2 JPS6015201 B2 JP S6015201B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow rate
- heated fluid
- steam
- evaporator
- heating fluid
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- Expired
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は蒸気発生プラント等に適用される被加熱流体
系の温度制御装置の改良に関する。
系の温度制御装置の改良に関する。
原子炉等を熱源とし、同流型熱交換器を備えた蒸気発生
プラントとして、第1図に示されるものが知られている
。図中、16は原子炉や中間熱交換器等の熱源で、加熱
流体を高温に加熱するところである。
プラントとして、第1図に示されるものが知られている
。図中、16は原子炉や中間熱交換器等の熱源で、加熱
流体を高温に加熱するところである。
ここで高温に加熱された加熱流体は配管25を通じて蒸
気発生器に輸送される。この蒸気発生器は、過熱器1、
蒸発器2、およびこれらを連絡する配管27,28とで
構成され、輸送された加熱流体は過熱器1を経たのち、
配管28を介して蒸発器2に送られる。一方、給水ポン
プ14から給水管23を通して蒸気発生器に水が供V給
される。この水は蒸発器2で加熱流体と熱交換して蒸気
を発生し、この蒸気は配管27を介して過熱器1に送ら
れ、ここで加熱流体とさらに熱交換を行なって、過熱度
を高める。得られた過熱蒸気は蒸気配管24を通してタ
ービン等の負荷機器に供給されるが、通常は蒸気配管2
4に設けられた圧力調節弁15によって、所定の圧力値
に調整される。なお、蒸発器2で熱交換を終えた加熱流
体は低温となり、配管26を通して再び熱源16に戻さ
れる。上述した蒸気発生プラントは、蒸発器2の出口蒸
気温度に大変動が生ずると、材料強度および運転作業に
悪影響を及ぼすので、蒸気温度を適切に調節することが
必要である。
気発生器に輸送される。この蒸気発生器は、過熱器1、
蒸発器2、およびこれらを連絡する配管27,28とで
構成され、輸送された加熱流体は過熱器1を経たのち、
配管28を介して蒸発器2に送られる。一方、給水ポン
プ14から給水管23を通して蒸気発生器に水が供V給
される。この水は蒸発器2で加熱流体と熱交換して蒸気
を発生し、この蒸気は配管27を介して過熱器1に送ら
れ、ここで加熱流体とさらに熱交換を行なって、過熱度
を高める。得られた過熱蒸気は蒸気配管24を通してタ
ービン等の負荷機器に供給されるが、通常は蒸気配管2
4に設けられた圧力調節弁15によって、所定の圧力値
に調整される。なお、蒸発器2で熱交換を終えた加熱流
体は低温となり、配管26を通して再び熱源16に戻さ
れる。上述した蒸気発生プラントは、蒸発器2の出口蒸
気温度に大変動が生ずると、材料強度および運転作業に
悪影響を及ぼすので、蒸気温度を適切に調節することが
必要である。
そのため、従来より以下に述べるような温度制御操作が
行なわれてきた。
行なわれてきた。
要求負荷信号発生器3から発信された要求負荷信号は加
熱流体流量目標信号発生器1川こ受信され、同発生器1
0は加熱流体流量の制御目標値を部分負荷特性に合致し
て与え、加熱流体流量はPID調節器12(以下、P調
節器は比例動作、1調節器は積分動作、D調節器は微分
動作、Pm調節器はこれら動作の組合せ、による調節器
を示す)によって目標値に造値制御される。
熱流体流量目標信号発生器1川こ受信され、同発生器1
0は加熱流体流量の制御目標値を部分負荷特性に合致し
て与え、加熱流体流量はPID調節器12(以下、P調
節器は比例動作、1調節器は積分動作、D調節器は微分
動作、Pm調節器はこれら動作の組合せ、による調節器
を示す)によって目標値に造値制御される。
同時に関数発生器21によって、加熱流体流量と蒸気発
生器部分負荷特性上のバランスが保たれた給水流量目標
値が与えられ、給水流量はこの目標値に迫値制御される
。したがって、上述した温度制御操作においては、加熱
流体流量と給水流量は部分負荷特性上のバランスが常に
保たれ、蒸気発生器の入出熱のバランスを保つことが意
図されている。しかしながら、このような効果はつぎに
述べる理由によって限定された範囲に留まっている。第
3図は、100%負荷時と15%負荷時とを比較して、
蒸発器長手方向加熱流体ェンタルピ分布を例示したもの
であり、第4図は同様に2つの負荷時を比較して、水蒸
気ェンタルピの蒸発器長手方向分布を例示したものであ
る。これらの図に明らかなように、加熱流体と被加熱流
体の合熱量の分布は負荷に依存して変化するものであり
、伝熱管その他の構造材の含熱量も、同様に負荷に依存
して変化する。負荷変化の前後における蒸発器内容物の
含熱量が変化すれば蒸発器全体の保有熱量も変化しこの
変化量は、たとえば第3図、第4図に示す含熱量分布に
おいて蒸発器全容積にわたる積分値の、初期値と最終値
の差として容易に算出し得るものである。
生器部分負荷特性上のバランスが保たれた給水流量目標
値が与えられ、給水流量はこの目標値に迫値制御される
。したがって、上述した温度制御操作においては、加熱
流体流量と給水流量は部分負荷特性上のバランスが常に
保たれ、蒸気発生器の入出熱のバランスを保つことが意
図されている。しかしながら、このような効果はつぎに
述べる理由によって限定された範囲に留まっている。第
3図は、100%負荷時と15%負荷時とを比較して、
蒸発器長手方向加熱流体ェンタルピ分布を例示したもの
であり、第4図は同様に2つの負荷時を比較して、水蒸
気ェンタルピの蒸発器長手方向分布を例示したものであ
る。これらの図に明らかなように、加熱流体と被加熱流
体の合熱量の分布は負荷に依存して変化するものであり
、伝熱管その他の構造材の含熱量も、同様に負荷に依存
して変化する。負荷変化の前後における蒸発器内容物の
含熱量が変化すれば蒸発器全体の保有熱量も変化しこの
変化量は、たとえば第3図、第4図に示す含熱量分布に
おいて蒸発器全容積にわたる積分値の、初期値と最終値
の差として容易に算出し得るものである。
この変化量を△Qとすると、通常は△Q〉0であるため
、負荷急減前後の蒸発器保有熱量には大きな落差△Q(
以下、余剰熱量と呼ぶ)が発生する。
、負荷急減前後の蒸発器保有熱量には大きな落差△Q(
以下、余剰熱量と呼ぶ)が発生する。
この余剰熱量の存在によって、負荷急減直後における蒸
発器保有熱量は、整定状態いおける保有熱量に比較して
著しく過剰となる。
発器保有熱量は、整定状態いおける保有熱量に比較して
著しく過剰となる。
負荷減少後では、水/蒸気流量および加熱流体流量が減
少するので、余剰熱量は蒸発器から直ちに流出すること
ができない。結局、蒸発器内の余剰熱量は伝熱によって
加熱流体および構造材から水/蒸気側へ移動する。
少するので、余剰熱量は蒸発器から直ちに流出すること
ができない。結局、蒸発器内の余剰熱量は伝熱によって
加熱流体および構造材から水/蒸気側へ移動する。
したがって、水/蒸気側からみれば、熱供給を過剰に受
ける状態となるので、蒸発器出口蒸気温度が急激かつ大
幅に上昇するのである。これが、従来の大きな問題点で
あって、蒸発器の損傷の懸念が残されていた。また第1
図の装置によると、加熱流体の定常的な微少動変動なら
びに加熱流体流量検出器のノイズが、計器11,21,
6の経路を経て&相進み要素22に伝播するが、位相進
み要素22は、これらの定常的微少変動を拡大して伝達
する煩向があるので、給水流量制御系に流量目標値の無
用な変動が伝達される。
ける状態となるので、蒸発器出口蒸気温度が急激かつ大
幅に上昇するのである。これが、従来の大きな問題点で
あって、蒸発器の損傷の懸念が残されていた。また第1
図の装置によると、加熱流体の定常的な微少動変動なら
びに加熱流体流量検出器のノイズが、計器11,21,
6の経路を経て&相進み要素22に伝播するが、位相進
み要素22は、これらの定常的微少変動を拡大して伝達
する煩向があるので、給水流量制御系に流量目標値の無
用な変動が伝達される。
その結果、給水流量に定常的な振動が生じ易く、これが
発生した場合には給水系機器が損傷をこうむる危険があ
った。この発明は上記事情を改善した被加熱流体の温度
制御装置を提供するものである。
発生した場合には給水系機器が損傷をこうむる危険があ
った。この発明は上記事情を改善した被加熱流体の温度
制御装置を提供するものである。
すなわち、第1図に示す蒸気発生プラントを例にとれば
、負荷の急減の際にも蒸発器出口蒸気温度が激変せず、
蒸気発生器の継続運転が実施可能な、被加熱流体の温度
制御装置を提供するものである。この発明の温度制御装
置は、加熱流体系と被加熱流体系とが熱交換器を介して
熱交換関係に保持された装置において、加熱流体系に設
けられ基準信号を受けて加熱流体流量を制御する第1の
流量制御器と、被加熱流体系の前記熱交換器出口側に設
けられた温度偏差検出器と、この検出器と加熱流体系の
流量計とに夫々連絡され且つ遅れ補償器を含む被加熱流
体流量指令信号発生器と、被加熱流体系に設けられ位相
調節器を介して前記流量指令信号発生器に連絡された第
2の流量制御器とを、具備してなるものである。
、負荷の急減の際にも蒸発器出口蒸気温度が激変せず、
蒸気発生器の継続運転が実施可能な、被加熱流体の温度
制御装置を提供するものである。この発明の温度制御装
置は、加熱流体系と被加熱流体系とが熱交換器を介して
熱交換関係に保持された装置において、加熱流体系に設
けられ基準信号を受けて加熱流体流量を制御する第1の
流量制御器と、被加熱流体系の前記熱交換器出口側に設
けられた温度偏差検出器と、この検出器と加熱流体系の
流量計とに夫々連絡され且つ遅れ補償器を含む被加熱流
体流量指令信号発生器と、被加熱流体系に設けられ位相
調節器を介して前記流量指令信号発生器に連絡された第
2の流量制御器とを、具備してなるものである。
以下、第2図を参照しながら、向流型熱交換器を備えた
蒸気発生プラントの実施例に基づいて、この発明を詳し
く説明する。
蒸気発生プラントの実施例に基づいて、この発明を詳し
く説明する。
なお、給水、蒸気発生、過熱蒸気および加熱流体の挙動
については、第1図と同じなので、説明を省略する。
については、第1図と同じなので、説明を省略する。
10は、加熱流体の流量目標値関数発生器で、これは要
求出力信号3の信号を受けて、加熱流体流量調節器12
の制御目標値を発生する。
求出力信号3の信号を受けて、加熱流体流量調節器12
の制御目標値を発生する。
この流量目標値12は、流量検出器11からの流量信号
がフィードバックされ、PID制御によってポンプ13
の回転速度を操作する。関数発生器21は流量検出器1
1からの加熱流体流量信号を受信することにより給水流
量目標信号を発信し、この信号に対して遅れ補償器30
が遅れ補償を施す。蒸発器出口蒸気温度検出器4は蒸発
器2の出口蒸気温度を検出し、この検出信号と蒸発器出
口蒸気温度目標値発信器17からの信号との偏差に応じ
て、温度調節器5がPID制御動作を行ない、遅れ補償
器30から発信される信号を加算器6で加算修正する。
進み補償器22は加算器6の発信信号、つまり給水流量
目標信号に対し位相進み補償を施す。給水流量調節器7
は進み補償器22の発信する目標信号に対し給水管流量
検出器8からの信号をフィードバックし、PID制御を
行なうことにより調節弁9を操作し、給水流量を調節す
る。遅れ補償器30の伝達特性は、負荷急減時に生ずる
余剰熱量を除去するため、つぎに述べる方法によって選
定される。すなわち、この発明においては、余剰熱量が
発生した場合に、給水量を過剰に与えることにより水/
蒸気側への伝熱量を増やし、強制的に余剰熱量を除去す
るようにしている。その給水過剰投入分を×とすれば、
出口蒸気ェンタルピHaを一定に保つための条件は、次
式で表わされる。
がフィードバックされ、PID制御によってポンプ13
の回転速度を操作する。関数発生器21は流量検出器1
1からの加熱流体流量信号を受信することにより給水流
量目標信号を発信し、この信号に対して遅れ補償器30
が遅れ補償を施す。蒸発器出口蒸気温度検出器4は蒸発
器2の出口蒸気温度を検出し、この検出信号と蒸発器出
口蒸気温度目標値発信器17からの信号との偏差に応じ
て、温度調節器5がPID制御動作を行ない、遅れ補償
器30から発信される信号を加算器6で加算修正する。
進み補償器22は加算器6の発信信号、つまり給水流量
目標信号に対し位相進み補償を施す。給水流量調節器7
は進み補償器22の発信する目標信号に対し給水管流量
検出器8からの信号をフィードバックし、PID制御を
行なうことにより調節弁9を操作し、給水流量を調節す
る。遅れ補償器30の伝達特性は、負荷急減時に生ずる
余剰熱量を除去するため、つぎに述べる方法によって選
定される。すなわち、この発明においては、余剰熱量が
発生した場合に、給水量を過剰に与えることにより水/
蒸気側への伝熱量を増やし、強制的に余剰熱量を除去す
るようにしている。その給水過剰投入分を×とすれば、
出口蒸気ェンタルピHaを一定に保つための条件は、次
式で表わされる。
X(比‐He)=△Q ……‘1}たゞし
、X ;給水過剰投入分〔kg〕 △Q;余剰熱量〔k cal〕 Ha;蒸発器出口蒸気ェンタルピ〔kcal/k9〕H
e;蒸発器入口蒸気ェンタルピ〔Kcal/k9〕ここ
で、Heはほゞ一定であり、Haを一定に保つような制
御を行なうことがこの発明の目的である。
、X ;給水過剰投入分〔kg〕 △Q;余剰熱量〔k cal〕 Ha;蒸発器出口蒸気ェンタルピ〔kcal/k9〕H
e;蒸発器入口蒸気ェンタルピ〔Kcal/k9〕ここ
で、Heはほゞ一定であり、Haを一定に保つような制
御を行なうことがこの発明の目的である。
所要のXは次式で与えられる。
X=△Q/(比‐He) ……{2’×は、
蒸発器出口ェンタルピが変動せぬよう時間的に配分を与
えて投入することが必要であって、この発明では給水流
量目標信号に遅れ補償を施すことにより、Xを発生させ
ている。
蒸発器出口ェンタルピが変動せぬよう時間的に配分を与
えて投入することが必要であって、この発明では給水流
量目標信号に遅れ補償を施すことにより、Xを発生させ
ている。
第5図はX発生の原理を示すものであり、図中、曲線イ
は急激な負荷減少に対応して部分負荷特性との静的なバ
ランスが保たれた、関数発生器21による給水流量目標
値、曲線口は遅れ補償器30の発信信号が与える給水流
量目標値である。
は急激な負荷減少に対応して部分負荷特性との静的なバ
ランスが保たれた、関数発生器21による給水流量目標
値、曲線口は遅れ補償器30の発信信号が与える給水流
量目標値である。
Xは、イと口の曲線に囲まれた面積によって発生させる
ことができる。たとえば、遅れ要素301こ一次遅れ1
/(1十丁。
ことができる。たとえば、遅れ要素301こ一次遅れ1
/(1十丁。
S)を用いた場合は、丁oはつぎのようにして合理的に
決定される。t Xノキ(Wi−Wf)e‐行Ddt =(Wi−Wf)丁。
決定される。t Xノキ(Wi−Wf)e‐行Ddt =(Wi−Wf)丁。
..?D=X/(Wj−Wf) .....
.(3}ただしS;プラス演算子 丁。
.(3}ただしS;プラス演算子 丁。
;時定数〔min〕Wi:給水流量初期値〔kg/mi
n〕 Wf;給水流量整定値〔k9/min〕 t ;時間〔m;n〕 蒸発器出口蒸気温度は検出器4で検出され、調節器5を
用いたPID制御によって、給水流量目標値を加算器6
において加算修正することにより、蒸気温度目標値発信
器17の発信する温度目標値に制御される。
n〕 Wf;給水流量整定値〔k9/min〕 t ;時間〔m;n〕 蒸発器出口蒸気温度は検出器4で検出され、調節器5を
用いたPID制御によって、給水流量目標値を加算器6
において加算修正することにより、蒸気温度目標値発信
器17の発信する温度目標値に制御される。
加算器6が発信する給水流量目標信号に追従した給水流
量を得るために、調節器7の制御動作遅れと、弁動作遅
れ、流量検出遅れ、給水流量遅れの総合した給水流量操
作遅れを補償するために、位相進み補償要素22を使用
する。
量を得るために、調節器7の制御動作遅れと、弁動作遅
れ、流量検出遅れ、給水流量遅れの総合した給水流量操
作遅れを補償するために、位相進み補償要素22を使用
する。
進み補償要素22の特性はつぎのようにして合理的に求
めることができる。各部遅れ特性は、流量目標値に対し
たとえば第6図のブロック線図の結合関係により、実流
量が流れる。
めることができる。各部遅れ特性は、流量目標値に対し
たとえば第6図のブロック線図の結合関係により、実流
量が流れる。
各要素はつぎの特性を有する。S ;プラス演算子
Gp;PID綱鰍Kp(1十古十T。
s)GV;弁動作遅れ
Gf;流動遅れ
Gm;流量検出遅れ
この系の総合伝達特性は
GpGvGf
Gt=・十GpGvGfGm
補償要素22の特性をQとして総合伝達特性を1にする
ためには、つぎの特性に選べばよい。
ためには、つぎの特性に選べばよい。
GtC℃=1‐‐‐Q:…:1十葦簾芋m ‐‐‐‐
‐‐{5)以上で明らかな如く、この発明の温度制御装
置によれば、加熱流体の実流量に対して、蒸気発生器部
分負荷特性上のバランスが保たれた給水流量が先行的に
与れられるので、入熱と出熱のバランスが常に保持され
る。
‐‐{5)以上で明らかな如く、この発明の温度制御装
置によれば、加熱流体の実流量に対して、蒸気発生器部
分負荷特性上のバランスが保たれた給水流量が先行的に
与れられるので、入熱と出熱のバランスが常に保持され
る。
その結果、蒸発器出口蒸気温度の変動発生が最小限に抑
制されるという、効果がある。また、負荷が急激に減少
する際は、加熱流体の流量急減に対応する給水流量先行
目標値信号の減少に対し、所定の遅れ補償を施している
ため、給水流量は所定量だけ過剰に投入され、蒸発器内
部の余剰熱量が効率よく除去される。その結果、負荷急
減時にとかく発生し易かった蒸発器出口蒸気温度の急激
かつ大幅な上昇応答が、有効に防止されるという効果が
ある。とくに、加熱流体循環ポンプの故障等で加熱流体
流量が大幅かつ急激に変動した場合でも、加熱流体の実
流量とのバランスが保たれた給水流量が先行的に得られ
るため、蒸発器出口蒸気温度は設計値の範囲に抑制され
、蒸気発生器を安全かつ継続的に運転することができる
。さらに、計器11,21を経て伝播する加熱流体の定
常的な微少流動変動、加熱流体の流量検出器11のノイ
ズに対しては、遅れ要素30がフィルタ効果を発揮する
ため、給水流量制御系への伝播を防止することができる
。
制されるという、効果がある。また、負荷が急激に減少
する際は、加熱流体の流量急減に対応する給水流量先行
目標値信号の減少に対し、所定の遅れ補償を施している
ため、給水流量は所定量だけ過剰に投入され、蒸発器内
部の余剰熱量が効率よく除去される。その結果、負荷急
減時にとかく発生し易かった蒸発器出口蒸気温度の急激
かつ大幅な上昇応答が、有効に防止されるという効果が
ある。とくに、加熱流体循環ポンプの故障等で加熱流体
流量が大幅かつ急激に変動した場合でも、加熱流体の実
流量とのバランスが保たれた給水流量が先行的に得られ
るため、蒸発器出口蒸気温度は設計値の範囲に抑制され
、蒸気発生器を安全かつ継続的に運転することができる
。さらに、計器11,21を経て伝播する加熱流体の定
常的な微少流動変動、加熱流体の流量検出器11のノイ
ズに対しては、遅れ要素30がフィルタ効果を発揮する
ため、給水流量制御系への伝播を防止することができる
。
なお、第2図に示した加算器6は、進み要素22の次段
に配設することができ、その場合は蒸気温度ノイズ成分
あるいは温度検出ノイズが計器4,5,6の経路で伝播
しても、進み要素22の存在によるノイズの拡大を防止
することができる。そして被加熱流体についても、水以
外の流体を適用することが可能である。以上により、こ
の発明はFBR用蒸発器過熱器分離型貫流式蒸気発生器
に限らず、熱交換器一般分野において工業的に大きな貢
献をするものである。
に配設することができ、その場合は蒸気温度ノイズ成分
あるいは温度検出ノイズが計器4,5,6の経路で伝播
しても、進み要素22の存在によるノイズの拡大を防止
することができる。そして被加熱流体についても、水以
外の流体を適用することが可能である。以上により、こ
の発明はFBR用蒸発器過熱器分離型貫流式蒸気発生器
に限らず、熱交換器一般分野において工業的に大きな貢
献をするものである。
第1図は温度制御装置を組み込んだ従来の蒸気発生プラ
ントの構成図、第2図はこの発明の一実施例装置を組み
込んだ蒸気発生プラントの構成図である。 第3図は上記実施例において、蒸発器長手方向の温度流
体ェンタルピ分布を示す線図、第4図は同じく蒸発器長
手方向の水/蒸気ェンタルピ分布を示す線図、第5図は
この発明の効果を生む給水過剰投入分発生原理を示す線
図、第6図は給水流量操作遅れを補償するため「位相進
み補償要素の各部遅れ特性の結合関係を示すブロック線
図である。1・・・・・・過熱器、2・・・・・・蒸発
器、3……要求負荷信号発生器、4・・・・・・蒸発器
出口蒸気温度検出器、5・・・・・・蒸発器出口蒸気温
度PID調節器、6・・・…加算器、7・・・・・・給
水流量PID調節器、8・・・・・・給水流量検出器、
9・・・・・・給水調節弁、10…・・・加熱流体流量
目標値関数発生器、11・…・・加熱流体流量検出器、
12・・・・・・加熱流体流量PID調節器、13・・
・・・・加熱流体循環ポンプ「 亀4・・・・・・給水
ポンプ、15…・・・出口弁「 16・・・・・・加熱
流体加熱器または熱源、17・・・・・・蒸発器出口蒸
気温度目標値発信器、21・・・・・’給水流量目標値
関数発生器、22…・・・位相進み補償器、23・・・
…給水管、24・・・…蒸気管、25・・・・・・高温
加熱流体管、26・・・・・・低温加熱流体管、27・
・・・・・蒸気連絡管、28・・・・・・加熱流体連絡
管、30・・…・遅れ補償器。 第1図 第2図 第3図 第6図 第4図 第5図
ントの構成図、第2図はこの発明の一実施例装置を組み
込んだ蒸気発生プラントの構成図である。 第3図は上記実施例において、蒸発器長手方向の温度流
体ェンタルピ分布を示す線図、第4図は同じく蒸発器長
手方向の水/蒸気ェンタルピ分布を示す線図、第5図は
この発明の効果を生む給水過剰投入分発生原理を示す線
図、第6図は給水流量操作遅れを補償するため「位相進
み補償要素の各部遅れ特性の結合関係を示すブロック線
図である。1・・・・・・過熱器、2・・・・・・蒸発
器、3……要求負荷信号発生器、4・・・・・・蒸発器
出口蒸気温度検出器、5・・・・・・蒸発器出口蒸気温
度PID調節器、6・・・…加算器、7・・・・・・給
水流量PID調節器、8・・・・・・給水流量検出器、
9・・・・・・給水調節弁、10…・・・加熱流体流量
目標値関数発生器、11・…・・加熱流体流量検出器、
12・・・・・・加熱流体流量PID調節器、13・・
・・・・加熱流体循環ポンプ「 亀4・・・・・・給水
ポンプ、15…・・・出口弁「 16・・・・・・加熱
流体加熱器または熱源、17・・・・・・蒸発器出口蒸
気温度目標値発信器、21・・・・・’給水流量目標値
関数発生器、22…・・・位相進み補償器、23・・・
…給水管、24・・・…蒸気管、25・・・・・・高温
加熱流体管、26・・・・・・低温加熱流体管、27・
・・・・・蒸気連絡管、28・・・・・・加熱流体連絡
管、30・・…・遅れ補償器。 第1図 第2図 第3図 第6図 第4図 第5図
Claims (1)
- 1 加熱流体系と被加熱流体系とが熱交換器を介して熱
交換関係に保持された装置において、加熱流体系に設け
られた基準信号を受けて加熱流体流量を制御する第1の
流量制御器と、被加熱流体系の前記熱交換器出口側に設
けられた温度偏差検出器と、この検出器と加熱流体系の
流量計とに夫々連絡され且つ遅れ補償器を含む被加熱流
体系流量指令信号発生器と、被加熱流体系に設けられ位
相調節器を介して前記流量指令信号発生器に連絡された
第2の流量制御器とを、具備してなることを特徴とする
被加熱流体の温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136178A JPS6015201B2 (ja) | 1978-07-26 | 1978-07-26 | 被加熱流体の温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136178A JPS6015201B2 (ja) | 1978-07-26 | 1978-07-26 | 被加熱流体の温度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5520312A JPS5520312A (en) | 1980-02-13 |
JPS6015201B2 true JPS6015201B2 (ja) | 1985-04-18 |
Family
ID=14024236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9136178A Expired JPS6015201B2 (ja) | 1978-07-26 | 1978-07-26 | 被加熱流体の温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015201B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995302A (ja) * | 1982-11-24 | 1984-06-01 | バブコツク日立株式会社 | 蒸気発生装置 |
-
1978
- 1978-07-26 JP JP9136178A patent/JPS6015201B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5520312A (en) | 1980-02-13 |
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