JPS6014860Y2 - 排水トラップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排水トラップに関する。

従来の排水トラップは、第１図に示す如く、取付板１の
開口周縁段部１ａを締付リング２の鍔部２ａと排水トラ
ップ本体３の固定鍔部３ａとにより挟持固定するように
したものであった。

しかし、該固定鍔部３ａの外周３ａ’が円形形状である
ため、排水管３ｂを所望方向に指向させて排水トラップ
本体３を取付板１に固定するためには、図示は省略した
が、予め取付板１及び固定鍔部３ａの外周３ａ’等に取
付位置合せ用のけかき線をけがくか、又は適宜の治具を
用いて、取付板１と排水トラップ本体３との位置合せを
行った後、締付リング２の締付けに伴う排水トラップ本
体３の連れ回りを適宜手段にて阻止しながら締付固定す
る必要があった。

そのため、従来の排水トラップ本体３の取付けには多く
の手間と時間を必要とする欠点があった。

本考案は、上記欠点を除去するために、排水トラップの
本体上部から任意方向に張出した固定鍔部の外周を四角
形状にした排水トラップの提供を目的とする。

以下、本考案をその実施例を示す図面に基づいて説明す
る。

第２図は本考案に係る排水トラップの本体の斜視図であ
る。

排水トラップ本体４は短筒状をなしており、その外側周
壁４ａの上端外周から半径方向に張出する正方形の固定
鍔部５が設けられている。

そして外側周壁４ａの縦方向中間部に、前記固定鍔部５
の外周５ａの一辺と直交する方向に突出した排水管４ｂ
が設けられている。

なお同図において、４ｃは締付リング２が螺合されるね
じ部である。

前記固定鍔部５は、第３図及び第４図に示す如く、必要
に応じて裏面に環状の段部５ｂを設けて、厚肉の元部５
ｄと薄肉の束部５ｃとを形威し、薄肉の束部５ｃの部分
的な切取りを容易にして、排水トラップ本体４の種々の
取付態様に対応出来るようにしである。

また、図示は省略したが段部５ｂに沿って薄肉の束部５
ｃに環状の切溝を設け、薄肉の末部５ｃ全体の切取を容
易にし、従来の排水トラップとしても使用出来るように
することも勿論可能である。

第３図において、２は排水トラップ本体４の上端開口に
螺合される締付リングであり、その縦方向の外側周壁に
は締付用のねじを刻設したねじ部２ｂがあり、その上端
外周には排水トラップ本体４の固定鍔部５と対向した鍔
部２ａが張出して設けられている。

第５図は、本考案に係る排水トラップ本体の別態様の実
施例を示し、前記第４図に示す実施例と異なる所は、固
定鍔部５′が長方形をなしており、かつ固定鍔部５′の
両長辺が排水トラップ本体４の外側周壁４ａの上縁と接
線関係にある点と、排水管４ｂの軸線Ａが固定鍔部５′
の長辺と所定の傾斜角度もって交差する方向にある点で
ある。

なお、長方形固定鍔部５′の長辺に対する排水管４ｂの
傾斜角度は何等限定するものではないが、３０°、４５
°、６０°の如く明確な角度としておけば、排水トラッ
プを取付板１に固定する作業を実施するう、えて便利で
ある。

また、排水管４ｂの傾斜角は、固定鍔部５′の短辺に対
するものであってもよい。

次に本考案に係る排水トラップの取付は方法を説明する
。

第６図に示す如く、取付板１の裏面に補強用等のリブ６
が突設しである場合には、第３図に示す如く、取付板１
の開口周縁段部１ａが設けである裏面側Ｃに、排水トラ
ップ本体４の固定鍔部５の四周５ａの全部又は一部が取
付板１のリブ６．６に囲まれて排水管４ｂが所望方向へ
指向するように環状バッキング７を介して配設すると共
に、締付リング２を取付板１の表面側Ｂから開口部１ｂ
内に挿入し、続けて該締付リング２のねじ部２ｂを排水
トラップ本体４のねじ部４ｃへねじ込み、取付板１の開
口周縁段部１ａを締付リング２の鍔部２ａと固定鍔部５
の元部５ｄとで挾持固定して、本考案に係る排水トラッ
プの取付けを完了する。

また、取付板１の裏面に補強リブ６が設けていない場合
には、排水トラップ本体４の固定鍔部５の外周５ａの一
辺を取付板１の段部１ｃ（第６図参照）に沿わせるか、
又は取付板１の裏面に予めけがいたけかき線に固定鍔部
５の外周５ａを沿わせる等して配水管４ｂが所望方向に
指向するように排水トラップ本体４を所定箇所に取付固
定する。

以上詳述の如く、本考案に係る排水トラップは、排水ト
ラップ本体の上部から任意方向に張出した固定鍔部の外
周を四角形状としであるので、取付板の裏面の所定箇所
に補強リブ又は凹所等が設けである場合においては、排
水トラップ本体の固定鍔部を該補強用リブ間又は凹所内
に嵌入するだけで、また取付板の裏面に補強用リブ等が
ない場合においては、排水トラップ本体の固定鍔部の任
意の外周辺を取付板裏面側又はけかき線等に目視にて沿
わせるだけで、取付板裏面の所定箇所に排水トラップ本
体の配水管を所望方向に指向させることが出来ると共に
、締付リングのねじ込み時においては、排水トラップ本
体の固定鍔部が取付板裏面の補強用リブ間等に嵌入して
いるときには、締付リングのねじ込みに伴う連れ回り防
止のために特別の手段を必要とすることなく、また補強
用リブ間等に嵌入していないときには、排水トラップの
固定鍔部の四角形の外周の全部又は一部と軽く保持する
だけで、排水トラップ本体の連れ回りを防止することが
出来るので、手間をかけず短時間に排水トラップを取付
板に取付固定することが可能となる。

更に、取付板の裏面側に補強リブ又は凹所等が設けであ
る場合、本考案に係る排水トラップにおいては１．排水
トラップ本体の固定鍔部を該補強リブ間又は凹所内に嵌
入すると共に、該排水トラップ本体を取付板に粘着テー
プ等で仮止めした後、取付板の表面側から締付リングを
締付けて排水トラップの取付を完了させる作業が総て一
人の作業者で出来るので、たとえ大きな取付板であって
も、従来排水トラップでは特別の治具又は二Å以上の作
業者が必要であったが、本考案に係る排水トラップにお
いては、何ら特別の治具を用いることなく唯−人の作業
者で排水トラップの取付けが出来る等幾多の利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の排水トラップを取付板に取付固定した状
態を示す斜視図、第２図は本考案に係る排水トラップの
本体の実施例を示す一部切欠き斜視図、第３図は上記の
取付状態を示す半裁縦断面図、第４図は第２図に示す排
水トラップ本体の底面図、第５図は本考案に係る排水ト
ラップの本体の別態様の実施例を示す底面図、第６図は
第３図に示す取付態様の裏面側斜視図である。 １・・・・・・取付板、１ａ・・・・・・開口周縁段部
、２・・・・・・締付リング、４・・・・・・排水トラ
ップ本体、５・・・・・・固定鍔部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 短筒状の排水トラップ本体と該排水トラップ本体の上部
   開口に対して螺合される締付リングとよりなり、該排水
   トラップ本体に対し締付リングを締付けることにより取
   付の開口周縁段部を挾持する如く固定される排水トラッ
   プにおいて、前記排水トラップ本体の上部には外周へ張
   出した固定鍔部が設けられ、該固定鍔部は正方形あるい
   は長方形の如く四角形状をなし、前記排水トラップ本体
   の外側周壁の中間部に設けられた排水管が前記四角形状
   をした固定鍔部の一辺に対して所定角度で交差する如く
   突出されていることを特徴とする排水トラップ。