JPS60145342A - 成分濃度勾配を有する合金 - Google Patents
成分濃度勾配を有する合金Info
- Publication number
- JPS60145342A JPS60145342A JP59000470A JP47084A JPS60145342A JP S60145342 A JPS60145342 A JP S60145342A JP 59000470 A JP59000470 A JP 59000470A JP 47084 A JP47084 A JP 47084A JP S60145342 A JPS60145342 A JP S60145342A
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- Japan
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- alloy
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- solubilized
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- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は成分濃度勾配を有する合金、特に成形品の所
定方向に成分濃度勾配を有する合金に関するものである
。
定方向に成分濃度勾配を有する合金に関するものである
。
2種以上の異なった性質を兼ね備えた合金材料としては
、古くからクラツド材が知られている。
、古くからクラツド材が知られている。
これはアンバーとステンレス、ステンレスと銅、銅合金
と貴金属などの組み合せのように、それぞれ全く異なっ
た成分系の金属の接合であるため、接合方法が難しい。
と貴金属などの組み合せのように、それぞれ全く異なっ
た成分系の金属の接合であるため、接合方法が難しい。
接合後高温で加熱すると、拡散が起り、脆くなることも
あるので、通常は冷間で一時に高い断面減少率を伴う強
加工を与えながら製造しなければならない。また異種金
属同志の接合であるため、スクラップの再利用も難しく
、部品単価も自ずと高価なものになるなどの欠点があっ
た。
あるので、通常は冷間で一時に高い断面減少率を伴う強
加工を与えながら製造しなければならない。また異種金
属同志の接合であるため、スクラップの再利用も難しく
、部品単価も自ずと高価なものになるなどの欠点があっ
た。
この発明は、かかる欠点を改善する目的でなされたもの
で、固溶状態の場合はその相が、析出を伴う場合はその
母相がそれぞれ1相の範囲内にあり、所定の方向に合金
元素濃度を変化させることにより、簡単な貼り合せで、
強加工を加えなくても、加工と加熱拡散のくり返しで、
容易に製造でき、また剥離などの欠陥が発生し難く、か
つ高低側成分濃度の特性を兼ねた成分濃度勾配を有する
合金を提案するものである。
で、固溶状態の場合はその相が、析出を伴う場合はその
母相がそれぞれ1相の範囲内にあり、所定の方向に合金
元素濃度を変化させることにより、簡単な貼り合せで、
強加工を加えなくても、加工と加熱拡散のくり返しで、
容易に製造でき、また剥離などの欠陥が発生し難く、か
つ高低側成分濃度の特性を兼ねた成分濃度勾配を有する
合金を提案するものである。
本発明の合金は、状態図上掛なくとも固溶状態の場合は
その相が、析出を伴う場合はその母相がそれぞれ1相の
範囲にあり、成形品の厚さまたは半径等の所定方向に合
金元素濃度が変化するものである。合金の成分は限定さ
れないが、前記濃度が変化する範囲において成分系は同
一であり、その元素濃度はなだらかに変化している。こ
のような合金は、それぞれの成分からなる単体金属また
は合金と連続した状態で存在し、全体として1個の金属
成形品を形成していてもよい。このような合金は、素材
となる単体金属または合金材料を、表面を研磨した状態
で貼り合せ、圧延、引抜、スエジング加工等の断面減少
を伴う加工と不活性雰囲気での加熱をくり返すことによ
り、製造される。
その相が、析出を伴う場合はその母相がそれぞれ1相の
範囲にあり、成形品の厚さまたは半径等の所定方向に合
金元素濃度が変化するものである。合金の成分は限定さ
れないが、前記濃度が変化する範囲において成分系は同
一であり、その元素濃度はなだらかに変化している。こ
のような合金は、それぞれの成分からなる単体金属また
は合金と連続した状態で存在し、全体として1個の金属
成形品を形成していてもよい。このような合金は、素材
となる単体金属または合金材料を、表面を研磨した状態
で貼り合せ、圧延、引抜、スエジング加工等の断面減少
を伴う加工と不活性雰囲気での加熱をくり返すことによ
り、製造される。
このようにして製造される合金はそれぞれの素材の異な
る性質を備えたものとなる。たとえば低濃度側で高い電
気伝導性を、高濃度側で高いばね性を備えた合金が得ら
れ、しかもそのスクラップは即座に高濃度側の合金の元
利料の一部に再利用できる。
る性質を備えたものとなる。たとえば低濃度側で高い電
気伝導性を、高濃度側で高いばね性を備えた合金が得ら
れ、しかもそのスクラップは即座に高濃度側の合金の元
利料の一部に再利用できる。
以下、この発明を実施例について説明する。
例1
厚さ1.2+nn+のCu−lSn合金を1条、厚さ0
.4mmのCu−9Ni−6Sn合金を2条鈍し状態で
用意し、Cu−1’Snを中央にし、その両側にCu−
9Ni−6Snが位置するように並べ、それぞれ表面研
磨の後、即座に重ね圧延し、全厚さが1+nmの条に仕
上げた。
.4mmのCu−9Ni−6Sn合金を2条鈍し状態で
用意し、Cu−1’Snを中央にし、その両側にCu−
9Ni−6Snが位置するように並べ、それぞれ表面研
磨の後、即座に重ね圧延し、全厚さが1+nmの条に仕
上げた。
この場合、3つの素条は金属学的には完全には接合して
いない。これに高温加熱を施し、一部拡散を生じさせた
後、これを冷却し、さらに圧延した。
いない。これに高温加熱を施し、一部拡散を生じさせた
後、これを冷却し、さらに圧延した。
これらの工程をさらに1度くり返した。この段階で合金
は金属学的にも一体となり、表面に向って濃度勾配の高
い材料となった。この方法で得られた合金を370°C
で2時間加熱すると、表面に近3− い部分はど、スピノーダル分解が顕著に起り硬くなった
。表IにI−1材の特性を、それぞれの母材の特性と対
比して示す。
は金属学的にも一体となり、表面に向って濃度勾配の高
い材料となった。この方法で得られた合金を370°C
で2時間加熱すると、表面に近3− い部分はど、スピノーダル分解が顕著に起り硬くなった
。表IにI−1材の特性を、それぞれの母材の特性と対
比して示す。
表1
例2
表面を酸洗したCu−1−5nの直径4mmの棒を、内
面を酸洗した肉厚1mmのCu=83nパイプに封入し
、スエジング加工と熱処理をくり返し、最終的に経線0
.9mm、加工率80%の線材とした後、これに機械矯
正を施し、本発明の合金とした。この特性を、それぞれ
の母材の同一加工の特性と対比して4− 表2に示す。
面を酸洗した肉厚1mmのCu=83nパイプに封入し
、スエジング加工と熱処理をくり返し、最終的に経線0
.9mm、加工率80%の線材とした後、これに機械矯
正を施し、本発明の合金とした。この特性を、それぞれ
の母材の同一加工の特性と対比して4− 表2に示す。
表1および表2の結果から明らかなように、例1.2の
いずれの場合も、表面効果が大きいため、ばね限界値が
比較的濃度の高い方の素材に近い値を示している。また
電気伝導率については、高濃度側の合金より、はるかに
優れた値を示している。
いずれの場合も、表面効果が大きいため、ばね限界値が
比較的濃度の高い方の素材に近い値を示している。また
電気伝導率については、高濃度側の合金より、はるかに
優れた値を示している。
このように、厚さまたは半径方向に濃度勾配を有した本
発明合金は、全体を一律に混ぜ合せた合金よりも、電気
伝導性の点ではるがしこ優れた特性が得られる。また、
例1.2のように、表面側の濃度を高くすると、ばね性
が優れ、がっ例1においては、耐食性も優れた合金が得
られる。
発明合金は、全体を一律に混ぜ合せた合金よりも、電気
伝導性の点ではるがしこ優れた特性が得られる。また、
例1.2のように、表面側の濃度を高くすると、ばね性
が優れ、がっ例1においては、耐食性も優れた合金が得
られる。
なお以上の説明において、素材となる金属材料の組成、
形状等は変更可能であり、その選択により異なった成分
系の合金を得ることができる。また得られる合金の形状
、用途等もそれぞれの特性に合せて選択できる。
形状等は変更可能であり、その選択により異なった成分
系の合金を得ることができる。また得られる合金の形状
、用途等もそれぞれの特性に合せて選択できる。
本発明は以」二のとおり、状態図上掛なくとも母相が一
相の範囲内で、合金の厚さまたは半径方向に合金元素濃
度を変化させたため、成分系が同一なので、簡単な貼り
合せで強加工を加えなくても、加工と加熱拡散のくり返
しにより容易に製造でき、また濃度がなだらかに変化し
た合金なので、剥離などの欠陥が発生し難く、かつ高低
側成分濃度の特性を兼ね備えているなどの効果がある。
相の範囲内で、合金の厚さまたは半径方向に合金元素濃
度を変化させたため、成分系が同一なので、簡単な貼り
合せで強加工を加えなくても、加工と加熱拡散のくり返
しにより容易に製造でき、また濃度がなだらかに変化し
た合金なので、剥離などの欠陥が発生し難く、かつ高低
側成分濃度の特性を兼ね備えているなどの効果がある。
代理人大岩増雄
手続補正書
昭和 リ 1b 14;=I
3、補正をする者
代表者片山仁へ部
4、代理人
=7−
7、 補正の内容
明細書第5頁表1および第6頁表2を次の通り訂正する
。
。
表1
表2
Claims (3)
- (1)固溶状態の場合はその相が、析出を伴う場合はそ
の母相がそれぞれ1相の範囲内にあって、かつその相の
合金元素濃度が所定の方向に異なることを特徴とする成
分濃度勾配を有する合金。 - (2)合金が板厚または半径方向に合金元素濃度が異な
る板、条、線または棒であることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の成分濃度勾配を有する合金。 - (3)合金が素材を貼り合せて、加工および加熱のくり
返しにより製造されたものであることを特徴とする特許
請求の範囲第1項または第2項記載の成分濃度勾配を有
する合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59000470A JPS60145342A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 成分濃度勾配を有する合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59000470A JPS60145342A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 成分濃度勾配を有する合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145342A true JPS60145342A (ja) | 1985-07-31 |
Family
ID=11474680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59000470A Pending JPS60145342A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 成分濃度勾配を有する合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60145342A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6205643B1 (en) * | 1997-10-31 | 2001-03-27 | Stolberger Metallwerke Gmbh & Co. Kg | Method for manufacturing an electrically conductive metallic strip |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5057907A (ja) * | 1973-09-26 | 1975-05-20 | ||
JPS5756110A (en) * | 1980-05-27 | 1982-04-03 | Sodetal | Metallic body coated with brass for reinforcing rubber product |
JPS59116342A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 形状記憶合金の製造方法 |
JPS6046344A (ja) * | 1983-08-23 | 1985-03-13 | Toshiba Corp | 耐高熱負荷部材 |
JPS6089569A (ja) * | 1983-10-21 | 1985-05-20 | Teijin Ltd | 合金薄膜の形成方法 |
-
1984
- 1984-01-05 JP JP59000470A patent/JPS60145342A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5057907A (ja) * | 1973-09-26 | 1975-05-20 | ||
JPS5756110A (en) * | 1980-05-27 | 1982-04-03 | Sodetal | Metallic body coated with brass for reinforcing rubber product |
JPS59116342A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 形状記憶合金の製造方法 |
JPS6046344A (ja) * | 1983-08-23 | 1985-03-13 | Toshiba Corp | 耐高熱負荷部材 |
JPS6089569A (ja) * | 1983-10-21 | 1985-05-20 | Teijin Ltd | 合金薄膜の形成方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6205643B1 (en) * | 1997-10-31 | 2001-03-27 | Stolberger Metallwerke Gmbh & Co. Kg | Method for manufacturing an electrically conductive metallic strip |
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