JPS60142866A - 医療用磁性体シ−トとその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医療用磁性体シート、更に詳しくは人体の皮膚
面だ止着し、その磁力線によって凝りなどの疾患を治癒
する為の新規な磁性体シートとその有効な製造方法に関
する。

近年フェライトで代表される焼結（磁性体を絆創膏など
で人体の皮膚ｕＨに止イｆし、その（分力効果をして神
経痛や肩凝りなどを治癒するようにした医療用基材が開
発さｎ市販されるようになった。この医療用基材は上記
焼結磁性体の小塊物を人体の所ｎｎ「ツボコと呼ばれる
部位に止着し、焼結磁性体の発する集中的な磁力線の作
用圧よってこの「ツボ」を刺激し、上記疾患を治癒する
ものであり、その治癒効果もさることながら、ユニーク
さ及び収扱贋易さ等から使用者の好評を博し急速にその
需要が増大している。然し乍ら、上記の如く磁性体が小
塊物である為、止着面積が小さく、従ってプラスクー剤
のような広い面域での治癒効果は期待されずそれだけ多
様性に欠ける嫌いがあることは否めなかった。止着面績
を大きくするには、上記焼結１６性体を例えば名刺大の
板状にすることが考えられるが、イ〃性体が焼結体であ
る為、重量が大で剛直であり、従って人体に正着しても
皮膚面ＶＣ１，１１１染咬ず違和感が犬となるばかりで
、その英用件は極めて乏しかった。亦、フェライト粉末
を合成ゴムや軟質合（４ｊ馴ぎ・１脂と練り合わせシー
ト状にした所謂磁性体シートもあるが、これば医療用と
して有効とされる磁束密度５００〜１６００ガウスには
到底及ばない為、事務用或いは家庭用電気製品の１１１
４品等の用途【Ｃ限られていた。一方、最近になってフ
ェライト磁石の故十倍もの磁束密度を有する希土類コバ
ルト磁性体が開発され、モーター用永久磁石等として用
いられるようになり、その新たな用途開発も各方面で鋭
意ωＦ死されているが、酸化して燃え易いこと、フェラ
イト粉末の如く結晶構造が璧開面全有さない為Ｖｃ成滉
時の機械的作用だけでは容易磁化方向に配向し難匹こと
等の加工性の問題から、その優れた磁気作用にも拘らず
、未だ広く用いられるまでには至らず、ましてや医療用
シートとしての応用は到底考えられなかった。

本発明は上記実情を背景としてなされたものであり、希
土類磁性体粉末を合成ゴム若しくけ軟質合成樹脂の構造
中にマトリックス状に担持させた軟弾性シートの面域に
Ｎ極及びＳ極の帯状着磁域を線状の非着磁域を挾んで交
互に現出させることによって、人体の皮１ｉＶ而に馴東
み、上記磁性体の優れた磁気作用をして理想的な医療用
磁気シートを提供すると共に、その有効な製造方法をも
提案せんとするものである。

本発明の実施例を添付図面に基き説明すると、第１図は
本発明医療用シートの代表例を示す斜視図、第２図及び
第３図は同他の実施例の斜視図、第４図は本発明方法の
一例を示す概略フローチャート図である。即ち、本発明
の第一の要旨は、合成ゴム及び若しくけ軟質合成樹脂の
軟弾性シート１であって、該シート１はその厚み内に希
土類コバルト磁性体粉末を均−状ｆＭで含み、該シー）
１の面域には上記磁性体による複数のＮ極及びＳ極の帯
状の着磁域２・・・、３・・・が非着磁域４・・・２侠
ん、で交互に現出されていることを特徴とする医療用イ
メ性体シートであり、第二の要旨は、希土類コバルト磁
性体を末と、合成ゴム及び若しくは合成樹脂と、若干の
結合助剤とを窒素ガス又はアルゴンガス等の不活性ガス
雰囲気中加熱下で混練する工程ＣＩ）と、上記混層ｇ物
音押出し冷却後ペレット化する工程（ＩＩ）と、上記ペ
レットを加熱下で軟化させて射出成型機１に注入しシー
ト状に成型すると同時に強磁場を作用せしめ、前記磁性
体粉末粒子を容易磁化方向に配向せしめる工程ＣＩＩ＋
）と、ＩＪｌｙ、型されたシートｌを交流電流が減衰的
に印加されるコイルＣ内に存置せしめ該シートｌを脱磁
する工程（ＩＶ）と、脱磁された上記シー肯片面全域に
互いに平行で且つ略等開隔に屈折された蛇行状′１α線
Ｉ！を付設して隣接関係の電線ｌに互いに逆方向の直流
電流を印加することによって、シート１面域にＮ極及び
Ｓ極の帯状の着磁域？・・・、３・・・を非着磁域４・
・・を挾んで交互に現出せしめる工程（Ｖ）と、より成
ることを特徴とする医療用磁性体シートの製造方法であ
る。　（、 便宜上製造方法につＡて説明するに、第４図において、 工程〔工〕；ホッパーＨ，に希土類コバルト磁性体粉末
、合成ゴム及び若しくは軟質合成樹脂、結合助剤を夫々
８０〜９０％（望ましくは８０〜８５％）、１９〜９係
（望ましくけ１９〜１４係）及び１％（いずれも重量憾
・・・以下同様）の割合で配合した原料１０を投入し、
窒素ガス又はアルゴンガス等の不活性ガス算囲気中加熱
下で該原料１０を連続的に混練し磁性体粉末を完全に均
一分散させる。図におけるｋはスクリュ一式ニーダ−１
脂厘は該ニーダーｋｆ！：外部から加熱するヒーターで
あり、ホッパーＨ及びニーダ−ｋには窒素ガスが［相］
の如′く導入され、空気との接触が遮断された状態で混
練が遂行されるようになされている。上記希土類コバル
ト磁性体粉末としては、サマリウムコバル）　（Ｓｍ０
ｏ５或いは８ｍ２００１？　）　＊セリウムコバルト（
０（３００６或いｆ　０ｅ２００１ｙ　）　ｒ　プラセ
オジウムコバル）　（Ｐｒ０ｏ６或いはｐｒ　２　Ｑｏ
　１？　）　＋ネオジウム　コパル）　（、、Ｎｄｏｏ
５或いはＮｄ２０ｏＩ７　）　、イツトリウムコバルト
（ＹＯｏ６或−はｙ　２００１７　）　等の粉末が夫々
の単独若しくり混合体として採用され、亦、訪粉末を担
持する合成ゴム若しくは軟質合成樹脂としては、Ｌ２−
ポリブタジェンゴム、ニトリルゴム（ＮＢ几）、スチレ
ンゴム（ｓｕ几）、エチノンプロピレンゴム（ＦｉＰＲ
）、ポリエチレン（Ｊｊ脂、ポリウレタン１１Ｉ脂、エ
チレンＨ・酸ビニルイ６７脂夫々の単独若しくは混合体
等が採用される。結合助剤は金属及び合成ゴム若しくは
合成樹脂の両者に馴染み易い物質で、これの存在によっ
て磁性体粉末が均一に分散され且つ合成ゴム若しくは合
成樹脂の構造内に安定的に担持されるのである。磁性体
粉末と合成ゴム若しくｔま軟質合成樹脂等との配合比率
は上記の如くであるが、該粉末が８０チ未満の場合（合
成ゴム若しくは軟質合成樹脂等が１９％を超えるとＬｌ
、４＋ｚｍ厚のシートの磁束密度が所望値を下延ること
になり、一方粉末が９０チを超えると（同、９ｆ＝未満
の場合）シートの軟り１１性が低下し生体とのりｊ１染
みが悪くなる傾向となる。

工程（Ｉ［）　；ｌ記ニーダ−ｋＫ連結された造粒機■
Ｐによって混線物１０１を径３〜５１惜の糸状に押出し
、水槽Ｗにて冷却した後、切（祈して長さ５〜６励の柱
状ベレット１０２・・・を得る。

工程〔■〕　；上記ベレット１０２・・・をザービスホ
ツバーＨ２に投入し、ヒーターｈ２Ｖｃよって加熱され
たノズルｎＫ該ベレット１０２・・・ｆ：　’；’Ｊｉ
：出させて軟化させ々がら、射出成型・餞１に注入する
。該射出成型機までは厚さ０．５〜８記の方形シートが
成型されるが、該成型機ｉの金型には約１５．０００エ
ルステツドの磁場が発生される磁界コイルｍが装備され
、成型と同時にこのコイルＩによる強磁場によって前記
磁性体粉末の各粒子が容易磁化方向に配向される。

工程〔■〕　；工程ＣＩＩＩ）で成型されたジートド・
・全コイルＣ内に存置せしめ、該コイルＣに交電流全減
衰的に流し、約１５．０００エルステツドから０ニステ
ツドにＮ、Ｓ交互に減衰する磁場を印加させると、磁性
体であるシートｌは脱磁される。

工程〔Ｖ）；脱磁された上記ジートド・・の片り石に前
記の如く電線ｌを付設し、該電線ｌにパルス電流を流し
、約１５．０００エルス７ツドの磁場になるように印加
すると、シートｌの面域に図の如く複数のＮ極及びＳ極
の帯状着磁域２・・・、３・・・が非着ＩＩｉ城４・・
・全快んで交互に現出される。着磁域２・・・。

３・・・け互いに平行且つ略等間隔で付設された電線４
間に現出されるので、該着磁域２・・・、ｋ・・・の幅
を例えば１．５〜９朋にしたー場合は、電線ｌをこの間
隔で伺設すれば良い。亦、非着磁域４・・１ｌ−ｉ電線
ｌの付設部位に相当し、該非着磁域４・・・の幅は電線
ｌの線径に略符合する。従って、上述の如く約１５．０
００エルステツドの磁場πなるよう印加し得るパルス電
流全許答するには電線ｌの線径は１〜３間である為、非
着磁域４・・・の幅もほぼ゛この数値となる。

斯くして得られた磁性体シート１全第１図乃至第３図に
て説明する。第１図のシート１け非着磁域４・・・に多
数の透孔５・・・が間Ｍ毎に穿設されているが、これば
医療用シートとしての適正を更に高める為に設けられた
ものである。即ち、該シート１を人体の皮膚面に止着し
た時、生体の発汗作用によって土着面がムレ易くなるが
、上記透孔５・・・の通気機能によってこのムレが可及
的に防止され、従ってカブレ等の二次的疾患の発生が未
然に回避されるのである。さて、斯かる磁性体シート１
け上述の如くその面域にＮ極及びＳ極の帯状着磁域２・
・・、３・・・が線状の非着磁域４・・・全快んで交互
に現出されて居シ、隣接する。ｆ？磁職域２３の夫々の
１／２幅より成る磁石体Ｍ（図の一点鎖線部）が面域方
向に複数個述なった如く構成されるものであるから、シ
ート１の全面域に亘り略均等な（・鼓力線が発せられる
ことになると共に、磁力線発生基体である磁性体粉末と
して磁束密度の極めて高い希土類コバルト磁性体が採用
されているから、医療用として効果的であるとされる５
００ガウス以上が保証され、これにより止着された皮膚
面は広範μＩＪに亘〕、且つ強力な磁気効果を享受する
ことができ、肩凝シ・血行活性化等の広い面域に及ぶ疾
患に極めて有効に作用するのである。しかも註シート１
の実体は合成ゴム若しくけ軟質合成樹脂であって軟弾性
に富むから、生体運動に符合し易く、且つ止着時の違和
感が少なく、従って既存のプラスター剤と同様て用いる
ことができる上に、上記の如く適宜透孔５・・・全穿設
すれば通気性が確保され、その適正が一層ｊ”＋ｉ７大
する。亦、その製造過程にあって、希土類コバルト磁性
体粉末を不活性ガス雰囲気中で合成ゴム等と混ｙ、’、
＋、ｌｉするようにしたから、該粉末は何等空気に触れ
ることなく合成ゴム等のヲ１１ζ造中にマ、トリックス
的に一体Ｊ、Ｑ持さｎることになり、これによシシート
ｌがｍ化により燃焼したり劣化する懸念が回避され半永
久的な使用が約束されることになると共に、射出成型時
Ｖｃ谷易磁化方向に配向させた後、脱磁して着磁するよ
うにしたから、希土類コバルト磁性体粉末の木来有する
磁気効果が遺憾なく発揮されシート状であ〕確保され、
従来のフェライト磁性体粉末では達成されない際立った
適正が得られるのである。

第２図は他の実施例であって、非着磁域４・・・に沿す
その全長に亘る凹溝５１・・・が形成されている。

この凹溝５１・・はシートの成型の際、同時に成型付与
されるもので、名磁域２・・・、３・・全現出させるに
於てこの凹溝５１・・・が非Ｗ磁域となるよう電線を付
設するようにすれば上記同様に第２図の如き磁性体シー
ト１が容易に旬・られる。該シート１を皮ＩＭ面に止着
するにおいて０士この凹１＆５１・・・が付与された面
域を止ネｉ面とすれば、上記透孔５・・・と同様ＶＣ通
気機両全奏しムレによるカブレ発生が防止される。

第３図は更に他の実施例を示すもので、シートｌの厚み
を一定に保った状矩で凹溝５２・・・を付与した点に特
ｇ１．ｆｔ、有する。斯かる凹溝５２・・・の付与は上
記第２の実施例同様シートの成型時ＩＣなされるもので
、亦、着磁域２・・・、３・・等の現出要領も上記と同
様である。上記第２の実施例における凹（１”４５１・
・・は事実上刻設されるに等しいから、その深さに限度
（シートの厚み以下）があυ、特圧薄手のシートには適
用し難いが、本実施例における凹溝５２・・・けシート
を曲成して施与されるものであり、深さの、：」択範囲
が広く薄手のシートであっても可能である点では特筆さ
れる。その他の作用効果は上記各実施例と同様であり、
従って上記各実施例と共に好ましく採用されるものであ
る。

これら各実施例の通気手段である透孔５・・・、凹溝５
１・・・及び５２・・・等は、シー）１面域に非着磁域
４・・・が形成されているからこの非着磁域４・・・の
幅を載脱しない限りにおいて各通気手段全没けるように
すれば、シー）１全体の（み気幼果全減退させることが
ないのであシ、斯かる利点は零発四の大きな特徴の一つ
と云えるものである。

以下にワく施例を挙げ更に詳述する。

（実施例１） （ａ）　原料の混線・・サマリニウムコバルト８３重ｆ
ｊｋ部、Ｌ　２−ポリブタジェンゴム１６重量部及び結
合助剤１重量部を配合し、窒素ガス算囲気中加ＦＡ下Ｃ
８ｏ〜１２０℃）で連続ニーグーにより混練する。

（ｂ）　ペレット化・・・上記混練物をニーグーに連結
された造粒機により径８〜５朧の糸状に押出し、水冷後
長さ５〜６朋に遂次切断し、柱状のペレットを得た。

（Ｃ）成型・・・上記べＶットをノズル中で加熱して軟
化させ射出成型機に注入して、厚さｌ、４ｍｍ、大きさ
５５　Ｘ　８０　ｍＭの方形板状シートを得ると共に、
射出成ｍ機の周囲に装備された磁界コイルにより１５．
０００エルステツドの磁場企発生せしめ、磁性体粉末粒
子全容易磁化方向に配回せしめた。

（ｄ）　脱磁・・上記シートをコイル内に存置せしめ、
該コイルに交電流を減衰的に流し、約１５．０００エル
ステツドから０エルステツドにＮ、Ｓ交互に減衰する磁
場を印加し該シートを脱磁した。

（ｅ）　着磁・・・着磁されたシートの片面に線径２，
３朋の電線を互いに平行で且つ１０ｍａの間隔で屈折蛇
行状に付設し、該電線にパルス電流を流し、１５．００
０エルステツドの磁場になるよう印加し、電線を取除く
と電線付設部位が非着磁域に、その他の部位がＮ極及び
Ｓ極の交互の着磁域となって現出した。このシートの磁
束密度に測定すると６００ガウスであって医療用として
充分機能するものとなった。亦、上記非着磁域に径１８
の円孔をｌＯ刷間隔で穿設し医療用シートとしての適正
の増大を図った。

（実施例２） サマリウムコバルト８２　Ｍ：ｊ（ｌＷｓ　＋　エチレ
ン酢酸ビニル樹脂１７重Ｊ７１１部、結合助剤１重量部
を実施例１と同様に混練し、且つ同様の操作にょシ磁性
体シートを得た。この磁性体シートの磁束密度は５５０
ガウスであって、上記同様医カニＩ′用としての条件を
充足した。

現に上記各実施例のシートを医療用として用いたところ
優れた効果を発揮した゛。

叙述の如く、本発明の医療用磁性体シートは希土類コバ
ルト磁性体粉末の特有の強い磁力が有効に活かされ、シ
ート全域に亘シ略均等に磁力線を発するもので、従来の
医療用磁性体では得られない著効を奏すると共に、非着
ｊｄ域を面域に施与したから磁気効果を減退させること
なく透孔・通溝等の通気手段を適宜設けることが出来、
これによって一層その適正が増大し、亦、その製造課程
では上記磁性体粉末の酸化燃焼し易い特性を未然に抑制
しているから、その後の工程や製品の性能にこの特性が
同等影響することもなく、更に、容易磁化方向への配向
や脱磁等の工程を導入することＫより、希土類コパル）
　Ｒ？性休体末の優れた特性が遺憾なく発揮されるので
あり、斯かる有効な製造方法及び得られる医療用磁性体
シートは産業上極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明医療用シートの代表例を示す斜視図、第
２図及び第３図（・ま回能の実施例の斜視図、第４図は
本発明方法の一例を示す概略フローチャート図である。 （符り′の説明） １・・・シー）、２．３・・・、ｉｆ磁城、４・・・非
Ｎ＋７磁域、１・・・射出１戎型機、　１１１．　Ｈ２
・・・ホッパー、ｈ、　、　ｈ２・・・ヒーター、Ｃ・
・・コイル、ｍ・・・磁界コイル、ｌ・・・電線、Ｍ・
・・磁石体、ｋ・・・ニーグー、Ｐ・・・造粒機、ｎ・
・・ノズル。 一以」；− 出　願　人　タキロン株式会社 〃　アース製薬株式会社 代　理　人　弁理士　松野英彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　合成ゴム及び若しくは軟質合成樹脂の軟弾性シー
   トであって、該シートはその厚み内に希土類コバルト磁
   性体粉末を均一状態で含み、該シートの面域には上記磁
   性体による複数のＮ極及びＳ極の帯状の着磁域が非青磁
   域を挾んで交互に現出されていることを特徴とする医療
   用磁性体シート。 ２、　希土類コバルト磁性体粉末と、合成ゴム及び若し
   くは合成樹脂と、若干の結合助剤とを不活性カス雰囲気
   中加熱下で況練する工程と、上記混練物を押出し冷却後
   ペレット化する工程と、上記ペレットを加熱下で軟化さ
   せて射出成壓機に注入しシート状に成循すると同時に強
   磁場を作用せしめ、ｒｉｉＪ記磁性体粉末粒子を容易磁
   化方向に配回せしめる工程と、成型されたシートを交流
   電流が減衰的に印加されるコイル内に存１１ｑせしめ、
   該シートラ脱磁する工程と、脱磁さｎた上記シートの片
   面全域に互いに平行で且つ略等間隔に届所された蛇行状
   電線を付設して隣接関係の電線に互いに逆方向の直流上
   流を印加することによって、シート面域にＮ極存びＳ極
   の帯状の青磁域を非青磁域を挾んで交互に現出せしめる
   工程と、より成ることを特徴とする医療用磁性体シート
   の製造方法。