JPS60142338A - 感光性印刷版の現像補充方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、処理液、特に感光性印刷版材料を処理する
ための現像液の活性を一定に保つ現像補充方法及び装置
に関するものである。

（従来技術） 従来、感光性印刷版材料としては、凸版、平板、凹版、
孔版などに大別され種々用いられているが、感光性平板
印刷版はその製版の簡便さから、支持体上に感光性樹脂
等の感光液を塗設したもの、その他、ハロゲン化銀を用
いたもの、電子写真製版を行なうものなどが広く用いら
れている。この感光性平版印刷版にはポジ型感光性平版
印刷版とネガ型感光性平版　印刷版があり、例えばポジ
型感光性平版印刷版（は支持体上に０−キノンジアジド
化合物を含む組成物を有する感光層を設けたものがある
。ところで、０−キノンジアジド化合物は活性光線が照
射されると分解してカルボキシル基をもつ化合物となる
。したがって、０−キノンジアジド化合物を含有するポ
ジ型感光性平版印刷版の感光層を透明陽画を通して活性
光線で露光すると、露光領域に存在するＯ−キノンパ２
アジド化合物はカルボン酸に変化し、アルカリ性現像液
による溶解性が増し、現像するとポジ画像が形成される
。また、ネガを感光性平版印刷版には支持体上に感光性
ジアゾ化合物を含むもの、シンナモイル基を持った化合
物を含むもの、エチレン系不飽和炭化水素を含むものな
ど種々用いられるが、それぞれ光架橋、光重合、網目構
造化等を起し、現像液に対する溶解度差、不溶化を利用
し、てネカ画像を形成する。ことに感光性ジアゾ化合物
を含むネガ型感光性平版印刷版には例えばカルボン酸の
ような酸基を有する化合物を混合あるいは化合すること
により、アルカリ性現像液に対する溶解度を附与し、ネ
ガ画像を得られるようにし、であるものも多く用いられ
ている。

これらのように、アルカリ性現像液で現像することによ
り、現像液中に溶解したカルボン酸基を有する化合物及
び感光層中に含まれている他の酸成分、さらには空気中
から溶解してぐる炭酸ガス等が現像液中のアルカリ性成
分を中和し、これを消費してし５まう。つまりこれ、ら
のようなアルカリ可溶性成分を有する感光体あるいはア
ルカリ可溶性成分を有する感光体を含有する感光性物質
を現像することにより、現像液中のアルカリ性成分が減
少することとなる。

現像液中のアルカリ性成分が減少することによって現像
液の活性が低下し、現像能力が不十分となった場合、新
しい現像液を調整して全量を交換する方法の外に、現像
液のアルカリ性成分の減少分を補充して現像液の現像活
性を回復する方法が従来性なわれている。

この現′像液の１つの補充方法としては、ある決まった
印刷版を処理し、て、それによっておこる現像活性の低
ドを回復するに必要なアルカリ成分等の組成と量を実際
にめ、印刷版の処理毎に処理する面積に相当する量、あ
るいは印刷版の一辺の長さに比例する量、さらに一定時
間毎に必要な量を現像補充液として補充することが行な
われてきた。これらは特開昭５０−１４４５０２号公報
及び特開昭５５−１１５０３９号公報に示されている。

し、かじながら、印刷版現像による現像液の活性低下、
なかでもアルカリ性成分の消費は現像する印刷版の面積
のみならず、むしろ現像される印刷版のなかで樹脂画像
が溶解し、非画像部となる面積率（非画像率）、溶解現
像される感光体の酸価（単位感光体に含まれる酸基を中
和するに要するアバ／カリψ）等感光体にかかわるもの
と、処理装置、その形状、現像液の空気との接触状況、
現像時間、空気中の二酸化炭′素分圧等の要因によって
多様に変化するものである。

Ｌ、たがって、前記従来の方法では補充作業が大変わず
られし、いぼかりでなく、補充液の組成と量を実際に算
出し、印刷版の単位面積当り必要な量を換算すること、
印刷版の一辺の長さに比例して必要なｊｉＩをめること
、一定時間毎に必要な量をめることなどは多大な作業を
要する。しかも印刷版の−・辺の長さに比例する量を補
充する場合、その直角方向の長さにより面積にくるいが
生じてぐるだけでなく、例え該当する面積分の補充が行
なわれる場合においても、露光された印刷版の非画像率
によって補充量に違いが発生する。

さらに用途が異なるために、別の種類の印刷版を同一の
処理装置によっ・て混合処理する場合も多く、この場合
はアルカリ負荷（感光体の酸価）の異なる感光体を有す
る印刷版を混合して処理することとなり、現像液の活性
を回復するに要する補充量の設定は複雑多岐にわたり、
一層困難な状態になる。つまりこの方法では処理液の活
性を直接測定してそれに応じた補充を行なうものではな
いため、許容範囲からはずれてゆく事態が生じるおそわ
がある。

現像活性の許容範囲をはずれた状態の現像液にて現像さ
れた場合、高価な感光性印刷版を損ない無駄となってい
た。このように現像液の活性を一定に保つことは当業者
にとって重要であるが、大変面倒で技術的にむずかしい
ことであった。

この他に現像液の補充として実開昭５２−３３３２９号
公報に示されるように、電磁弁を用いてＰＨ調節装置を
作動して補充液を補充することが知られている。しかし
、このものは電磁弁の開きによって現像液が自重のみに
よって補充されるため、補充と活性回復に時間を要した
り、補充用現像液タンクは現像液タンクよりも高い所に
位置しなければならい。したがって、多量の補充用現像
液の仕込みの場合でも高い位置に持ち−１−げなければ
ならない不便な装置であり、さらに、この補充タンクの
位置関係の制限のため設計上問題が多かった。

（発明の目的） この発明はかかる実情を背景にし、てなされたもので、
現像液の活性を一定に保つとともに、補充現像液の設置
場所を選ばない設計上の制限のない感光性印刷版の現像
補充方法及びその装置を提供することを目的としている
。

（発明の構成） この発明は前記の目的を達成するために、第１発明の感
光性印刷版の現像補充方法は画像露光した感光性印刷版
を自動現像装置で現像する際に、現像液のｐｔｔを検出
し、この現像液の活性が所定範囲に維持されるように現
像液補充ポンプを作動し、て現像補充液を補充するよう
になしたことを特徴としている。また第２発ＩＪｉの感
光性印刷版の現像装置は現像液のＰＩ（を検出するｐＨ
検出計と、Ｐ）Ｉ計と連動しＰｉ（が設定値を外れると
き出力する調節５１と、この調節計によって制御され現
像補充液を補充する現像液補充ポンプを備えたことを特
徴としている。

（実施例） Ｊ−Ｊ下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図はこの発明の感光性印刷版の現像装置の概略図、
第２図は現像活性度の管理状態を示す図である。

第１図において符号１は自動現像装置で、この自動現像
装置ｌには現像液槽２が備えられている。現像液槽２に
は感光性印刷版用の現像液３が充填されており、この現
像液３は循環ポンプ４により＠環する。

前記現像液槽２には近接して現像補充液タンク５が併設
されており、この現像補充液タンク５に充填された補充
液６は補充ポンプ７によって現像液槽２に補充される。

自動現像装置ｌはｐＨ計８と調節計９とを備えており、
現像液３のｐＨ（水素イオン濃度）の値が設定値以下に
なったときに補充ポンプ７を作動し、現像補充液タンク
５から補充液６を現像槽２に補充する。そして、現像液
３のＰＨの値が設定値以上になったとき、補充ポンプ７
を停止するようになっている。

前記ＰＨ計８はＰＨ検出用の電極１０を有しており、こ
の電極１０は指示電極１０＆と比較電極１０ｂとから構
成されている。そして指示電極ｌＯａと比較電極１０ｂ
は現像液槽２に設けられており、現像液３に常に接触し
ている。そして、指示電極１０ａと比較電極１０　ｂ間
に生じる起電力によって、現像液３のｐＨを測定する。

そして現像液３が疲労してＰ）Ｉ値が設定値以下になる
と、ｐＨ計８が起電力を調節計９へ伝達する。

前記指示電極１０ａは例えばガラス電極、アンチモン′
・Ｖ極があげられ、アンチモン電極は堅牢であるため好
ましいが、ガラス電極は高精度の測定が可能なためより
好ましい。ガラス電極は本体の内部に内部電極を有し、
この内部電極としてカロメル電極または塩化銀電極が好
ましいが、塩化銀電極は温度ヒステリシスが小さいため
より好ましい。

前記比較電極ｔｏｂは標準水素電極、カロメル電極、塩
化タリウム電極、塩化銀電極、固体形比較電極等がある
。このカロメル電極、塩化タリウム電極、塩化銀電極、
固体形比較電極は簡便に使用可能であるため好ましく、
中でもカロメル電極、塩化銀電極、固体形比較電極は入
手が容易で安定な測定ができるので好適である。また、
電極に用いである化学物質として人体等に安全なため、
塩化銀電極が好ましく、ＫｃｌとＡｇｃｌ含有（飽和が
最も良い）したゲルを用いた塩化銀固体比較電極が、保
守点検の必要類が低いため最も好まし、イ用いられる。

さらに、これらの電極の他に電極の温度変化による起電
力を補正する温度補償電極を併用することが望ましい。

前記調節計９はＰＨ計８と接続されており、ｐＨ計８に
所定以上の起電力が発生すると補充ポンプ７を作動する
ようになっている。この調節計９は２位置式、３位置式
、比例位置式、オン十フパルス式、オンオフ廿−ポ形、
電流出力形等があげられる。補充ポンプ７はグイヤフラ
ムポンブ、プランジャー型ポンプ、べａ−ズポンブ、電
磁定量ポンプ、チューブポンプ、マグネットポンプ等種
々のものが用いられる。前記調節計９から油圧、水圧、
空気圧、等の流体圧を発生し１、あるいは音波、電気等
の他、光等の電磁波を発生する。これらの出力が補充ポ
ンプ７の操作部に加えられると、補充ポンプが駆動する
ようになっている。

なお、この調節計９とｐＨ計８は一体化することができ
、このものが装置の簡素化を図ることができ有刊である
。

次に、この実施例の作動について説明する。

感光性印刷版を画像露光し２、自動現像装置１の現像液
４！′３２において現像液３で現像する。この現・像に
より現像液３の活性が低下し、ｐ　Ｈ値が下がる。

この現像液３のｐＨの低下は、現像液補充機構Ａのｐ　
Ｔ（計８の電極１０によって起電力の変化として検出さ
れる。そして、ｐＨ計８で設定された設定値と比較され
、調節計９にその比較結果を出力する。

ＰＨの値が所定の設定値以下の場合には、調節計９が補
充ポンプ７を駆動し１、現像補充液６を現像液槽？へ補
充する。そして、現像液３のＰＨが設定値に復帰すると
調節計９が補充ポンプ７の駆動を停止する。これにより
補充は終了し、現像液３の活性が低下するのを防止し、
常に一定になるようにし、ている。

この実施例のさらく具体的な例として、現像装置ξ１と
して感光性平板印刷用自動現像装置ＰＳＡ−８６ＯＡ、
（小西六写真工業株式会社製）を用い、この現像装置１
の現像液槽２にサクシ（登録商標）ＰＳ版現像液５ＤＲ
−１（同社製）の指定希釈液３を１２リツトルを仕込む
。そして電極１０として、ガラス電極（塩化銀内極）、
塩化比較電極、温度補償電極を浸し、各リード線をｐＨ
計８に接続し、そこから調節計９へ接続する。この調節
計９は現像液の活性が低下し、ＰＨが１２゜５に低ドす
ると現像補充液６が補充されるようにセラ）・されてい
る。そして、サクシＰＳ版現像液５ＤＲ−ｔｒｙ（同社
製）の指定希釈液６を現像補充液タンク５に仕込み、現
像液槽２へのマイクロへローズポンプ（株式会社イワキ
製）を取イ＋１け、調節計９と″電気的に連動させた。

第２図はこの具体的な実施例の現像活性度の管１里図を
、１（シている。

約０．７ｍ’の面積を有する２種類の感光性印刷版、サ
クシＰＳ版ＳＰＭ及び５ＬＰ（小西六写真ｆ業株式会社
製）を網点透明陽画とともに、ステよ、プダブレット及
びブルナー原稿を密着させて、メタＩ！／ハライドラン
プ（岩崎電気株式会社製、アイド１１．／　７　イン９
０００）で０．８ｍの距離から７５秒間露光を行ない、
ｌ　Ｆ＋に４５版の処理量で４１１間断続して現像運転
した。この測定結果を示している。微妙な現像活性度を
知るために、現像後のステップタブレット部分のベタ段
数及びブルナー原稿の最小小点再現パーセントを管理し
たものである。

第２図（ａ）はこの実施例の測定結果を示しており、ス
テ、ブタブレット部分のベタ段数及びブルナー原稿の最
小小点再現パーセントはいずれも許容範囲にある。この
ため、得られた印刷版から望ましい印刷物が得られ、ま
た補充ポンプ７の駆動により補充液６は時間的遅れがな
く補充される。夜間外＋Ｊ：　ｔＩにおける活性低下の
回復も早く、ｔＪ後安定し、た現像活性を保つことがで
きた。

第２図（ｂ）はこの実施例の現像液補充機構を設けない
で、マイクロスイッチにて１版処理する毎に現像液を自
動的に補充する形式の補充装置で、前記実施例と同様に
現像運転した結果を示している。

これは、夜間停止時の活性低下分を毎日始動時に、補充
液を加え活性を回復させてから、運転させたにもかかわ
らず、その日処理スペースと感光性印刷版の使用種類の
片寄り等、種々の条件によって現像活性の許容範囲を外
れる場合が多い。

このため印刷汚れの発生しやすい印刷版となったり、所
望の網点再現性とならない等、感光性印刷版を＄駄にす
ることがある。

（発明の効果） この発りｊは前記のように、画像露光した感光性印刷版
を自動現像機で現像する最に、現像液のｐＨを検出し、
この現像液の活性が所定範囲に維持されるように現像液
補充ポンプを作動して現像補充液を補充せしめたから、
現像液の補充は液性を検出して補充されるので補充量の
決定等の作業が不要となり、現像液の補充が簡単かつ確
実となる。そして、現像液の補充は補充ポンプにより行
なわれるので、現像液は時間遅れがなく強制的に補充さ
れ現像液の活性を常に一定に保つことができる。また、
現像液槽に対して現像補充タンクを高イして液位差を設
ける必要がな（、補充現像液の設置場所を選ばないとと
もに、装置が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の感光性印刷版の現像装置の概略図、
ｔｆＳＺ図は現像活性度の管理状態を示す図である。 １、・・・自動現像装置　２・・・現像槽５・・・現像
補充液タンク　７・・・補充タンク８・・・ｐＨ計　９
・・・調節計 １０・・・電極

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （＋）画ｆｉ／露光した感光性印刷版を自動現像装置で
   現像する際に、現像液のｐＨを検出し、この現像液の活
   性が所定範囲に維持されるように現像液補充ポンプを作
   動して現像補充液を補充する感光性印刷版の現像補充方
   法。 （２）現像液のｐｔｉを検出するｐＨ計と、ｐＨ計と連
   動しｐＨが設定値を外れるとき出力する調節計と、この
   調節計によって制御され現像補充液を補充する界像液補
   充ポンプを備えた感光性印刷版の現像補充装置。