JPS601411B2 - 炭素繊維紡績糸の製造方法 - Google Patents
炭素繊維紡績糸の製造方法Info
- Publication number
- JPS601411B2 JPS601411B2 JP15703376A JP15703376A JPS601411B2 JP S601411 B2 JPS601411 B2 JP S601411B2 JP 15703376 A JP15703376 A JP 15703376A JP 15703376 A JP15703376 A JP 15703376A JP S601411 B2 JPS601411 B2 JP S601411B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- spun yarn
- sliver
- fiber spun
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は炭素繊維紡績糸（炭素質および黒鉛質を含む）
、特に高強度の炭素繊維紡績糸の製造法に関する。
、特に高強度の炭素繊維紡績糸の製造法に関する。
炭素繊維は高い比強度、比弾性のほかに、耐食性、耐熱
性、熱伝導性、自己潤滑性などにすぐれているため、補
強材としての用途のほかに、各種パッキンおよびガスケ
ット材、酒動材、断熱材など多方面に用いられている。
性、熱伝導性、自己潤滑性などにすぐれているため、補
強材としての用途のほかに、各種パッキンおよびガスケ
ット材、酒動材、断熱材など多方面に用いられている。
特にこれらの用途において、炭素繊維は織布、網、ひも
等の形状に製織、加工して用いることが多く、従って製
織、加工のために炭素繊維は糸状であることが要求され
る。しかしながら、炭素繊維はその固有の特性により紡
績性が悪く、ワタ状のものからの紡績は不可能である。
そのため、従釆から一般にはあらかじめ紡績してある糸
をそのままあるいは最終製品の形状にまで加工したのち
そのまま或は、事前に必要に応じて耐炎化したのち炭素
化を行っていたが紡績糸を炭素化するために強度がなく
実用上良好な製品とはならなかった。従って、強度の強
いものを得るためには、通常、フィラメントで製造され
る炭素繊維をフィラメントそのまま或は、撚り入れの形
状で製織、加工に用いなければならず、生産性及びコス
トの面から実用上不都合であつた。また、このための１
つの解決策として、耐炎化繊維のまだ紡績性の残ってい
る繊維状態のものを紡績することが提案されているが、
炭素繊維とするためにはこれを更に熱処理しなければな
らないわずらわしさと、炭素化による暁縮みなどによる
物性の変化を前もって予測しておかなければならないな
どの問題があった。そこで本発明者等は、数々の検討を
加えた結果、原料をスラィバーの形状そのまま或は必要
により事前に耐炎化した後炭素化温度以上に加熱してス
ラィバー状炭素繊維を得、次いでそれを延伸し撚りをか
けて紡績することにより高強度の炭素繊維紡績糸が得ら
れることをみし・だした。本発明によれば原料スラィバ
ーの形のまま直接、焼成、炭素化したスラィバー状の炭
素繊維を紡績するのであるから、紡績糸の太さならびに
撚り数を任意に調節できる特徴があり、更に従来のもの
に比して広範囲の太さで、かつ単繊総相互のからみの強
い高強度の炭素繊維紡績糸を製造できる特徴がある。そ
の結果、高強度の織布、網、ひも等の加工が容易となり
、より多方面の用途に使用できる。本発明をさらに詳細
に説明すると、原料とするスライバーは例えばレーヨン
系、アクリル系などの炭素繊維に成り得るもののスラィ
バーであって、そのスラィバーの繊維長は２５柳以上好
ましくは５０〜７５肋、繊維太さは１〜５デニール好ま
しくは、１．５〜３デニールであることが必要である。
等の形状に製織、加工して用いることが多く、従って製
織、加工のために炭素繊維は糸状であることが要求され
る。しかしながら、炭素繊維はその固有の特性により紡
績性が悪く、ワタ状のものからの紡績は不可能である。
そのため、従釆から一般にはあらかじめ紡績してある糸
をそのままあるいは最終製品の形状にまで加工したのち
そのまま或は、事前に必要に応じて耐炎化したのち炭素
化を行っていたが紡績糸を炭素化するために強度がなく
実用上良好な製品とはならなかった。従って、強度の強
いものを得るためには、通常、フィラメントで製造され
る炭素繊維をフィラメントそのまま或は、撚り入れの形
状で製織、加工に用いなければならず、生産性及びコス
トの面から実用上不都合であつた。また、このための１
つの解決策として、耐炎化繊維のまだ紡績性の残ってい
る繊維状態のものを紡績することが提案されているが、
炭素繊維とするためにはこれを更に熱処理しなければな
らないわずらわしさと、炭素化による暁縮みなどによる
物性の変化を前もって予測しておかなければならないな
どの問題があった。そこで本発明者等は、数々の検討を
加えた結果、原料をスラィバーの形状そのまま或は必要
により事前に耐炎化した後炭素化温度以上に加熱してス
ラィバー状炭素繊維を得、次いでそれを延伸し撚りをか
けて紡績することにより高強度の炭素繊維紡績糸が得ら
れることをみし・だした。本発明によれば原料スラィバ
ーの形のまま直接、焼成、炭素化したスラィバー状の炭
素繊維を紡績するのであるから、紡績糸の太さならびに
撚り数を任意に調節できる特徴があり、更に従来のもの
に比して広範囲の太さで、かつ単繊総相互のからみの強
い高強度の炭素繊維紡績糸を製造できる特徴がある。そ
の結果、高強度の織布、網、ひも等の加工が容易となり
、より多方面の用途に使用できる。本発明をさらに詳細
に説明すると、原料とするスライバーは例えばレーヨン
系、アクリル系などの炭素繊維に成り得るもののスラィ
バーであって、そのスラィバーの繊維長は２５柳以上好
ましくは５０〜７５肋、繊維太さは１〜５デニール好ま
しくは、１．５〜３デニールであることが必要である。
原料ドライバーの繊維長があまり短かし、と熱処理時の
収縮によって繊維相互のからみが弱くなるため、炭素繊
維紡績糸の強度が低下する。また、あまり繊維長が長い
と紡績し‘こくいため実用性がない。原料スラィバーは
そのまま或は事前に耐炎化したのち、８００〜１０００
ＣＣで炭素化され、さらに必要に応じて２０００００以
上の温度で黒鉛化される。なお、炭素化による焼縮みに
よって生ずる原料スラィバーの状態の変化が紡績に影響
を与えないようにするため、原料とするスラィバーの状
態はコィラーにかけてコイル状にすることが特に好まし
い。こうして得たスライバー状炭素繊維は、そのまま或
は必要によりドラフチング、ダブりングなどの前紡を行
い精紡機にかける。
収縮によって繊維相互のからみが弱くなるため、炭素繊
維紡績糸の強度が低下する。また、あまり繊維長が長い
と紡績し‘こくいため実用性がない。原料スラィバーは
そのまま或は事前に耐炎化したのち、８００〜１０００
ＣＣで炭素化され、さらに必要に応じて２０００００以
上の温度で黒鉛化される。なお、炭素化による焼縮みに
よって生ずる原料スラィバーの状態の変化が紡績に影響
を与えないようにするため、原料とするスラィバーの状
態はコィラーにかけてコイル状にすることが特に好まし
い。こうして得たスライバー状炭素繊維は、そのまま或
は必要によりドラフチング、ダブりングなどの前紡を行
い精紡機にかける。
この時の延伸倍率は紡績糸の太さに合わせて、任意に選
択することが出来る。この様にして得た炭素繊維紡績糸
は従来品に比して高強度で、織布、網、ひも等任意の形
状に製織、加工しても形くずれしにくく、従来品の３〜
５倍のライフとなった。実施例 １ 平均繊維長７５柳、繊維太さ１．５デニールのレーヨン
繊維のコイル状スラィバ−を８００ｏｏで炭化して、ス
ラィバー状炭素繊維を得た。
択することが出来る。この様にして得た炭素繊維紡績糸
は従来品に比して高強度で、織布、網、ひも等任意の形
状に製織、加工しても形くずれしにくく、従来品の３〜
５倍のライフとなった。実施例 １ 平均繊維長７５柳、繊維太さ１．５デニールのレーヨン
繊維のコイル状スラィバ−を８００ｏｏで炭化して、ス
ラィバー状炭素繊維を得た。
これをリング糟紡機を用いて紡績して、綿番手１坊蚤相
当の炭素繊維紡績糸を得た。本発明によって得られた炭
素繊維紡績糸及びレーヨン紡績糸を炭素化した従来の炭
素繊維紡績糸ならびにレーヨンフィラメントを炭素化し
たもの各々の特性を第１表に示す。第１表実施例 ２ 平均繊維長５仇廠、繊維太さ３デニールのポリアクリル
ニトリル繊維のスラィバーを２５０００で耐炎化処理し
たのち、１０００００で炭素化してスラィバー状炭素繊
維を得た。
当の炭素繊維紡績糸を得た。本発明によって得られた炭
素繊維紡績糸及びレーヨン紡績糸を炭素化した従来の炭
素繊維紡績糸ならびにレーヨンフィラメントを炭素化し
たもの各々の特性を第１表に示す。第１表実施例 ２ 平均繊維長５仇廠、繊維太さ３デニールのポリアクリル
ニトリル繊維のスラィバーを２５０００で耐炎化処理し
たのち、１０００００で炭素化してスラィバー状炭素繊
維を得た。
これを前紡したのち、リング糟紡機を用いて紡績して撚
り数３００回／ｍ、太さ６００デニールの炭素繊維紡績
糸を得た。
り数３００回／ｍ、太さ６００デニールの炭素繊維紡績
糸を得た。
Claims (1)
- １ 繊維長が２５ｍｍ以上のスライバーをそのまま或は
必要により事前に耐炎化したのち炭素化温度以上に加熱
して得たスライバー状炭素繊維を紡績することを特徴と
する炭素繊維紡績糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15703376A JPS601411B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 炭素繊維紡績糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15703376A JPS601411B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 炭素繊維紡績糸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5381735A JPS5381735A (en) | 1978-07-19 |
| JPS601411B2 true JPS601411B2 (ja) | 1985-01-14 |
Family
ID=15640711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15703376A Expired JPS601411B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 炭素繊維紡績糸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS601411B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2608641B1 (fr) * | 1986-12-18 | 1990-02-23 | Schappe Sa | File de fibres de carbone |
| US8171711B2 (en) | 2005-02-22 | 2012-05-08 | Kureha Corporation | Hybrid carbon fiber spun yarn and hybrid carbon fiber spun yarn fabric using the same |
-
1976
- 1976-12-25 JP JP15703376A patent/JPS601411B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5381735A (en) | 1978-07-19 |
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