JPS6013993Y2 - 可動ル−バ−の羽根板角度調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、可動ルーバーの羽根板を任意の角度で固定可
能にする調節装置に関するものである。

従来より、複数枚の羽根板を同時に操作するために、各
羽根板に取付けた作動アームに連動杆を軸着連結してい
る。

そして、任意の角度で固定するためには、例えば実公昭
４１−１４９３３号公報に示されるように、作動アーム
とは別に設けられた操作アームの一端を羽根板に直結す
るとともに、当該羽根板の操作アームの他端を取付枠に
設けられた湾曲したガイド溝に係合させた手段が公知と
なっている。

しかし、このような公知の手段においては、作動アーム
と操作アームを別体に設けていること、操作アームをガ
イドするためのガイド溝を湾曲状に形成しなければなら
ないこと、湾曲状ガイド溝が別パーツとして取付けられ
ているから、円滑な操作のためには取付は位置に厳格な
精度を要することなど、構造が複雑で組立作業に煩雑さ
を極める欠点を有している上、操作アームを羽根板に直
結しているので、操作時の力が直接羽根板連結部に加わ
り、それから連動杆を介して各羽根板へと伝わるように
なっており、操作が円滑になし得ない不都合を有してい
るとともに、羽根板の直結部分に無理がかかつて変形や
破損を招きやすい問題点を有しているのである。

本考案は上記問題点に鑑み、円滑な操作により可動ルー
バーの羽根板を任意の角度で簡単且つ確実に開閉固定す
ることができるとともに、簡単な構造で組立てが容易に
できる上、羽根板に変形や破損を招かない羽根板角度調
節装置を提供することを目的として、その構造に独自の
工夫を擬らしたものである。

即ち、本考案は、相対向する取付枠に一定間隔をおいて
複数の作動アームを軸着支持し、各作動アームに再取付
枠間に掛は渡した羽根板を固着して、上記作動アームの
端部に上記取付枠と平行な連動杆を軸着連結し、上記作
動アームのうち任意の作動アームの端部を延長してその
延長部分に規制アームの一端を軸着し、当該規制アーム
の他端部を上記連動杆と平行に且つ一体的に設けられた
直線状ガイド溝に摺動自在に係合するとともに、その他
端部分を上記ガイド溝内の任意位置に固定可能として成
るものである。

以下、図示した実施例に従って本考案を説明する。

第１図及び第２図は、竪型の可動ルーバーを示すもので
あり、複数枚の羽根板１は上取付枠（図示省略）と下取
付枠２との間で取付は支持されるようになっている。

下取付枠２はサツシ下枠３の室外側に固着された支持枠
２ａと、尚該支持枠２ａの室外端凹溝４に取付けられた
補助枠２ｂとから成るものであり、当該補助枠２ｂに複
数の作動アーム５が一定の間隔をおいて軸着支持されて
いる。

上記作動アーム５の軸着支持部側イには立上り支片６を
有しており、この立上り支片６に羽根板１が固着されて
いる。

又、この作動アーム５の他方端部側口は取付枠２と平行
な直線状の連動杆７に軸着されているが、いずれか一つ
の作動アーム５ａについては、その軸着部分への室内側
に延長部分８を備え、他の作動アーム５よりも長めに形
成されている。

そして、この延長部分８の室内端寄りに規制アーム９の
一端二が軸着連結されるものであり、規制アーム９の他
端ホはガイド溝１０内に係合状態となっている。

このガイド溝１０は、断面路−型の直線状ガイド体１１
を連動杆７に一体連結することによって形成されるもの
であり、保合状態について具体的に説明すれば、ガイド
溝１０内を摺動する係止体１２を、ガイド溝１０の開口
端縁に相対向して設けられた突片１０ａ、１０ｂに係合
可能とし、この係止体１２に螺着された固定具１３の螺
軸１４に規制アーム９の他端ホを嵌挿状態としているの
であって、上記係止体１２がガイド溝１０内をスライド
することにより、規制アーム９の他端ホがガイド溝１０
に沿って摺動可能となる一方、上記固定具１３を回すこ
とによりガイド溝１０内の係止体１２を開口端縁の突片
１０ａ。

１０ｂに圧接させるとともに、固定具１３とガイド体１
１との間で規制アーム９を挟着保持し、これによって任
意の位置に規制アーム９の他端部を固定するのである。

なお、作動アーム５ａの延長部分８の端部に立設状態の
支片１５には操作用のつまみ１６が設けられる。

そこで、上記つまみ１６を持って作動アーム５ａをその
軸着支持部側イを中心に回動させれば、連動杆７を介し
てこれに軸着連結されている他の作動アーム５が一斉に
回動するのであり、各羽根板１は全く同時に開閉する。

この時、作動アーム５ａの回動とともに、これに軸着さ
れている規制アーム９も回動するのであるが、規制アー
ム９の他端部は、上記回動する連動杆７に一体のガイド
溝１０に沿ってスライドする。

そして、適宜の開放角度において固定具１３を締付けれ
ば、規制アーム９の他端部に取付けられている係止体１
２はガイド溝１０内での移動を阻止される。

この移動阻止によって、規制アーム９、作動アーム５ａ
及び連動杆７の動きが規制され、結局、羽根板１は適宜
の開放角度で固定されるのである。

即ち、作動アーム５ａ、連動杆７及び規制アーム９は、
規制アーム９の他端を連動杆７に一体のガイド溝１０に
対してスライド自在としたリンク機構を威すものであり
、そのスライド部分を固定することにより、各軸着部ハ
、二及び規制アーム９の他端部ホが三角形状を威して不
動状態となるのである。

又、この不動状態を解除することにより、作動アーム５
ａはその軸着支持部側イを中心に回動できるのである。

以上のように本考案は、取付枠に軸着支持された各作動
アームを一本の連動杆に軸着連結し、作動アームのうち
の一つに設けられた延長部に規制アームの一端を軸着連
結するとともに、当該規制アームの他端部を連動杆と平
行に且つ一体に設けられた直線状ガイド溝に摺動自在に
係合させたものであって、リンク機構を巧みに利用して
羽根板の開閉固定を行なうものであるから、実公昭４１
−１４９３３号公報に例示された従来装置に比べて、構
造的に簡単且つ合理的で円滑に操作し得るとともに、可
動ガラリを煩雑な作業を伴うことなく組立てることので
きる利点を有している。

又、開閉操作のために力を加えられる作動アームは取付
枠に軸着支持されているものであるから、作動アームに
加わる力は直接羽根板に伝わるものではなく、軸着支持
部分を介して伝わるものであるから、羽根板に変形や破
損を生ずることのない効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す要部横断面図、第
２図は同じく部分縦断面図である。 符号、１・・・・・・羽根板、２・・・・・・取付枠、
５，５ａ・・・・・・作動アーム、７・・・・・・連動
杆、８・・・・・・延長部分、 ９・・・・・・規制アーム、 １０・・・・・・ガイド溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する取付枠に一定間隔をおいて複数の作動アーム
   を軸着支持し、各作動アームに再取付枠間に掛は渡した
   羽根板を固着して、上記作動アームの端部に上記取付枠
   と平行な連動杆を軸着連結し、上記作動アームのうち任
   意の作動アームの端部を延長してその延長部分に規制ア
   ームの一端を軸着し、当該規制アームの他端部を上記連
   動杆と平行に且つ一体的に設けられた直線状ガイド溝に
   摺動自在に係合するとともに、その他端部分を上記ガイ
   ド溝内の任意位置に固定可能として成ることを特徴とす
   る可動ルーバーの羽根板角度調節装置。