JPS60139862A - フエルトとその製造方法 - Google Patents

フエルトとその製造方法

Info

Publication number
JPS60139862A
JPS60139862A JP58244263A JP24426383A JPS60139862A JP S60139862 A JPS60139862 A JP S60139862A JP 58244263 A JP58244263 A JP 58244263A JP 24426383 A JP24426383 A JP 24426383A JP S60139862 A JPS60139862 A JP S60139862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
felt
water
fibers
oil
hydrophobic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP58244263A
Other languages
English (en)
Inventor
桂木 隆夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP58244263A priority Critical patent/JPS60139862A/ja
Publication of JPS60139862A publication Critical patent/JPS60139862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はA’ルプ等の植物性繊維を主体とする撥水性若
しくは疎水性フェルトとその製造方法に関するものであ
る。
本発明者は、繊維相互間に無数の微細空隙を含む事によ
って低い見かけ比重を有する膨らんだ構造を持つ植物性
繊維を主体とするフェルトとその製造方法につき既に特
許出願し、特開昭58−115.199号公報によって
公開されている。
この本発明者による先願発明に係るフェルトにおいて主
体となる植物性繊維は、本来極めて強い親水性を有する
繊維であシ、この事が植物性繊維を他の動物性繊維及び
化学性繊維と区別せしめる最も大きな相違点の1つであ
った。
従って、上記出願・発明によって製造される多孔質の植
物繊維層は、常に強い親水性をもち優れた吸水性と保水
性をもつものであった。
本発明は、このような植物性繊維の性質を親水性のもの
から疎水性のものに変更せしめる事によって、水を全く
吸収する事なく、専ら油、溶剤のプ4のみを吸収すると
いう際立った特長を有する植物性繊維を主体とするフェ
ルトとその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
次に、本発明を図の一実施例によって説明する。
第1図は、本発明に係るフェルトの断面図である。
このフェルトlは、植物性繊維2がフェルト状に積層さ
れて、該繊維2相互間には無数の微細空隙3を含む事に
よって低い見かけ比重の膨らんだ構造を持つ様にせしめ
た繊維層を主体となし、とれを構成する繊維が、シリコ
ンあるいはiPラフイン等によって必要な程度の撥水又
は疎水加工を施こされている事を特徴とするものである
\ 上記フェルト本体1の製造原料は、製紙用パルプやリン
ター等の植物性繊維であるが、必要に応じて動物性繊維
、又は人造繊維や石綿などを混合使用する事が出来る。
このような、本発明に係るフェルト1の最大の特徴は水
を全く吸収せずして、油類を特によく吸収する性質を有
する事である。その油類の吸収能力はフェルトの自重の
約1′2倍であり、一旦吸収された油は繊維層内に確実
に保持されて、そのままでは外部に逆流出する事はない
次に、本発明に係るフェルトの製造方法を説明するが、
同方法の特徴は植物性繊維を親水性のものから疎水性に
変えることにあるが、その方法は、同時処理法と後処理
法に分けられる。
第2図は、本発明の同時処理法に用いる装置の概略構成
図であり、これによシ同時処理法を説明する。
疎水液槽5に、シリコン又は・七ラフイン、あるいはそ
れらの水溶液又はエマルジョン液を作9これを原料槽6
に送って原料ノ4ルデの懸濁液に添加してA液を作る。
それとは別に圧力タンク7内に3〜5 kg〜 の圧−
力で空気を飽和せしめた加圧水(B液)を作シ、この両
液を連続的に一定の割合で混合しつつ浮上槽8内に向け
て放出ノズル9から放出する。
この放出によって、B液から発生する無数のマイクロ気
泡はA液のノ4ルデ繊維に剛着し、その耐着により浮力
を得た・やルデの繊維は、急速に上昇し逐次繊維の堆積
層を形成しながら水面上に浮上する。
この浮上繊維層1oは原料繊維の表面に耐着した多量の
微細気泡の為に個々の繊維相互、の直接接触による繊維
結合が妨げられると共に、各繊維相互の間は多量の気泡
空間によって満たされ内部が極めて多孔質の粗成体とな
って形成される。
この様にして浮上形成されてゆく繊維層1oは、浮上槽
8の下方で連続的に流入するA、1(両液の水圧をうけ
て、槽の表面から溢流する水の表面に浮いて槽外に流出
する。
この繊維層の流出部11には循環運動する取出装置とし
ての回転金網12があシ、流出する溢流水と浮上繊維層
とはこの金網12の上に受けられ、移動する金網12上
で脱水され、脱水さtまた繊維層は更に乾燥装置13に
送られ乾燥されて製品となる。
上記の繊維層と共に金網上に溢流しない残金の水はすべ
て排出口14から槽外に排出される。
この金網12からの濾過水及び排出口14がらの排出水
は、一旦クッションタンク15に集められた後、再び原
料槽6及加圧水槽7に還流して循環使用される為、本方
法による工場では工業用排水は発生しない。
この同時処理法による疎水性附与の1例を示せば疎水性
シリコーン1チを含む水溶液中に繊維を懸濁せしめ、2
A液を作シ、その水中にA液10に対し加圧空気飽和水
B液3の割合で放出して多孔質繊維層を形成せしめ、こ
れを乾燥する事で疎水性フェルトを製造する事が出来る
次に、後処理法を説明するに、この後処理法では、上記
第2図によって説明した装置中、添加槽5からの疎水液
の添加を止めて製品フェルト本体を製造し、後でとのフ
ェルト本体に疎水液を添加する方法である。
この後処理法の1例を示せば親水性の植物性フェルト本
体に対し、疎水性シリジンの1係液を繊維取量の4倍量
を加へた後これを乾燥する事によってそれを疎水性フェ
ルトに変へる事が出来る。
そしてこの同時処理、後処理の倒れの方法による疎水性
附与の場合でも、植物性繊維固有の相互結合力である水
素結合の能力は之を失う事がなく、従って疎水性附与に
よってフェルトの強度の低下を来す事がないのが特長で
ある。
本発明に係るフェルトの主たる、用途は次の3つである
(その1) ”工場・ガソリンスタンド・家庭の台所等
に於ける油の吸取シ雑布、又は油の異物除去フィルター
として使用する用途″ 本フェルトの厚さはさまざまであるが、厚さ1m以下の
ものは柔軟で為って雑布又はウェスとしての使用に好適
であり、各種の油の吸着除去剤として優れた性能を発揮
する。吸着油で飽和したフェルトは、手でこれを搾る事
によって容易に油を搾り出す灸が出来る為何回も繰返し
使用する事が出来る長所を有する。又本フェルトはその
微細で緻密な繊維空間を利用して各種油の異物除去フィ
ルターとして活用する事が出来る。
(その2)゛水面上又は海面上に浮上している油を吸収
除去する用途″ これには(4)浮上油を吸収除去する場合と(B) 海
上のオイルフェンス利として使用する場合とがある。
(2)の場合 容器内の水面と海面との区別なく、必要な大きさと枚数
のフェルトを油の浮いている水面に直接おく事によって
水面上に浮上する油は非常に速かにその繊維層に吸収さ
れる。そしてその除水又は海水の倒れも全く吸収する事
なく組織内が油で飽和する迄その吸収能力を保持する。
且又油で飽和したフェルトは決して水面下に沈む事がな
いのでその回収は容易である事。回収したフェルトは之
を圧搾する事によって容易に油を搾出し吸収した油の大
部分を回収出来る長所を有する。
(B)の場合 本フェルトの長尺の巻取りを連結してフェンスを構成す
る。
(その3)゛水中で浮遊している油滴を吸収除去する場
合″(第3図参照) 処理槽16の水中の一定の深さに張った網17の下方に
適当な大きさに切断した本フェルトの塊粒18の一定量
を入れ、網17の下面に接する水中に塊粒の堆積層19
を形成せしめた処理槽を作るのが普通である。この場合
油を含む処理水2oは、網17の上方から下方に向って
流れ網の下面に浮遊するフェルトの塊粒18は流下する
水の圧力と自己の浮力とのバランスとの間で動揺を繰返
しながら水中の油滴と遭遇してそれを吸着するのである
が、多くの場合複数の処理槽16を直列に繋ぎ、何回か
の処理を繰返して完成するのが普通である。
21は水面の高さである。
本発明に係るフェルトが従来の吸油羽に比べて長所とす
る処は次の諸点である。
(イ)従来の多くの吸油材に比べてそれ自身の給油能力
が大きい事。(ロ)軽量で貯蔵や取扱いが容易な事。(
ハ)安価である事。に)油を飽和しても浮力を保持し沈
まない事。(ホ)吸着した油は圧搾によって容易にその
大部分を回収出来る事。(へ)圧搾脱油する事によって
、本体は数回繰返して使用出来る事。(ト)材料が植物
繊維であシ焼却が容易であり且つ公害の心配がない事。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るフェルトの拡大断面図、第2図
は、同フェルトの製造方法に用いる装置の一例を示す概
略構成図、第3図は、同フェルトの使用方法の一例を示
す説明図である。 1・・・フェルト、2・・・繊維、3・・・空隙、5・
・・疎水液槽、6・・・原料槽、7・・・加圧水タンク
、8・・・浮上槽、9・・・放出ノズル、10・・・浮
上繊維層、11・・・流水部、12・・・金網、13・
・・乾燥4景、14・・・排出口、15・・・クッショ
ンタンク、16・・・処理槽、17・・・金網、18・
・・フェルト塊粒、19・・・塊粒層、20・・・処理
水、21・・・水面。 特許出願人 桂 木 隆 夫 代理人・弁理士 西 村 教 光 第1図 第2図 第3図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 主体となる植物性繊維がフェルト状に成形加工
    されてなるフェルトにおいて、該フェルト層が撥水若し
    くは疎水加工されてなることを特徴とするフェルト。
  2. (2)撥水若しくは疎水性の液又はその水溶液中に於て
    主体となる植物性繊維を懸濁せしめ、該懸濁液中に高圧
    の空気飽和:水を放出する事によって発生するマイクロ
    気泡を前記繊維の周縁に付着せしめて該繊維を浮上させ
    ることによシ多量の微細空間を含む繊維層を水面上に形
    成せしめ、該繊維層を脱水、乾燥せしめてなることを特
    徴とするフェル′トの製造方法。
  3. (3)主体となる植物性繊維の懸濁水中に高圧の空気飽
    和水を放出する事によ・づて発生するマイクロ気泡を前
    記繊維の周縁妃付着せしめて該繊維を浮上させることに
    より多量の微細空間を含む繊維層を水面上に形成せしめ
    、該繊維層を脱水、乾燥せしめてフェルト本体を形成し
    、このフェルト本体に撥水若しくは疎水性物質を添加さ
    せたことを特徴とするフェルトの製造方法。
JP58244263A 1983-12-26 1983-12-26 フエルトとその製造方法 Pending JPS60139862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58244263A JPS60139862A (ja) 1983-12-26 1983-12-26 フエルトとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58244263A JPS60139862A (ja) 1983-12-26 1983-12-26 フエルトとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60139862A true JPS60139862A (ja) 1985-07-24

Family

ID=17116146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58244263A Pending JPS60139862A (ja) 1983-12-26 1983-12-26 フエルトとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60139862A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63303194A (ja) * 1987-05-29 1988-12-09 梅澤 誠一 フェルトの製造方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63303194A (ja) * 1987-05-29 1988-12-09 梅澤 誠一 フェルトの製造方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dong et al. Highly efficient and recyclable depth filtrating system using structured kapok filters for oil removal and recovery from wastewater
Asadpour et al. Application of Sorbent materials in Oil Spill management: A review.
US5597493A (en) Device and method to separate the components in mixture of non-miscible liquids
US4172039A (en) Oil absorbers and method of using them
US4212733A (en) Oil-water separation filters
US4591441A (en) Method and apparatus for separating oil from water
KR101411700B1 (ko) 부표가 내장된 섬유조각다발필터
CN111116978A (zh) 一种超耐用疏水性三维多孔油水分离海绵材料及其制备方法和应用
US4061567A (en) Method for adsorption of oils
JPS62277109A (ja) 油水分離方法及びその装置
JPS60139862A (ja) フエルトとその製造方法
RU2003124479A (ru) Устройство для разделения водомасляных эмульсий и фильтрующий материал
JPS5911324B2 (ja) 油水分離用フイルタ−
CN108341990A (zh) 一种简单、低成本超疏水复合材料的制备方法
JPH07232061A (ja) 油吸着材
CN110270136A (zh) 一种亲水抗污功能膜的制备方法和应用
US3517811A (en) Method and apparatus for filtering submicroscopic solid particles from a fluid carrier
JPH0450846B2 (ja)
JP2002320966A (ja) 油吸着袋
JPS58115199A (ja) 紙の製造方法及び装置
Chen et al. Nontraditional oil sorbents: Hydrophilic sponges with hydrophobic skin layer for efficient oil spill remediation
NO784275L (no) Anordning for separering av komponenter med forskjellige densiteter i en fluidumblanding eller emulsjon
TWI572401B (zh) Oil and water separation device
Chattopadhyay et al. Oil spill cleanup by textiles
Ariharasudhan et al. Adsorption of oil from water surfaces using fibrous material-An overview.