JPS60139388A - 鉱山排水の処理法 - Google Patents
鉱山排水の処理法Info
- Publication number
- JPS60139388A JPS60139388A JP24467983A JP24467983A JPS60139388A JP S60139388 A JPS60139388 A JP S60139388A JP 24467983 A JP24467983 A JP 24467983A JP 24467983 A JP24467983 A JP 24467983A JP S60139388 A JPS60139388 A JP S60139388A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium hydroxide
- heavy metals
- waste water
- dividing
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鉱山排水の処理法、特に重金属を含む強酸性の
鉱山排水を有効に無害化する方法に係るものである。
鉱山排水を有効に無害化する方法に係るものである。
鉱山排水、特に廃鉱となった鉱山からは常時かなりの量
の排水が排出され、これには例えば鉄、マンガン、亜鉛
、カドミウム、銅、鉛、クロム等の有害重金属が硫酸塩
の形で数種乃至多種、比較的長月に含まれている。
の排水が排出され、これには例えば鉄、マンガン、亜鉛
、カドミウム、銅、鉛、クロム等の有害重金属が硫酸塩
の形で数種乃至多種、比較的長月に含まれている。
これら排水は、これをそのまま放流する事は環境上の見
地から許されず、重金属を基準値以下となる様に除去し
、又、排水も中和されねばならない。
地から許されず、重金属を基準値以下となる様に除去し
、又、排水も中和されねばならない。
従来かかる手段としては、消石灰を単独で用いて重金属
を水酸化物として沈降除去すると共に中和する方法、或
は消石灰と共にＰＨ調整剤及び沈降助剤として炭酸カル
シウムを併用する方法が知られ、又貸なわれている。
を水酸化物として沈降除去すると共に中和する方法、或
は消石灰と共にＰＨ調整剤及び沈降助剤として炭酸カル
シウムを併用する方法が知られ、又貸なわれている。
しかしながらこれらの方法は、鉱山排水の殆んどのもの
が酸性源として硫酸根を多量に含有している為、カルシ
ウム系処理剤を用いる限り大量の石膏が副生ずる。
が酸性源として硫酸根を多量に含有している為、カルシ
ウム系処理剤を用いる限り大量の石膏が副生ずる。
石膏自体は熱害であるが、これを放流するとＳＳＯ問題
が生じ、やはり環境基準を著しく損ねる為許されない。
が生じ、やはり環境基準を著しく損ねる為許されない。
この為、石膏をフィルター等により分離せしめる必要が
あるが、石膏は含水率が高く（８５〜９０チ）処理容量
が膨大なものとなり、取り扱い上有利なものとは言い難
い欠点がある。
あるが、石膏は含水率が高く（８５〜９０チ）処理容量
が膨大なものとなり、取り扱い上有利なものとは言い難
い欠点がある。
本発明者は、かかる欠点を除去し、重金属を有効に排水
中から沈降分離し、且硫酸根も有効に中和し、しかも副
生物による二次公害の発生をも生じない処理手段を見出
すことを目的として種々研究、検討した結果、重金属の
沈降剤及び排水の中和剤として水酸化カルシウムに代え
て水酸化マグネシウムを、それも特定な使用法を採用す
ることにより、前記目的を達成し得ることを見出した。
中から沈降分離し、且硫酸根も有効に中和し、しかも副
生物による二次公害の発生をも生じない処理手段を見出
すことを目的として種々研究、検討した結果、重金属の
沈降剤及び排水の中和剤として水酸化カルシウムに代え
て水酸化マグネシウムを、それも特定な使用法を採用す
ることにより、前記目的を達成し得ることを見出した。
かくして本発明は、１金属を含む酸性の鉱山排水に対し
、水酸化マグネシウムを分割添加することにより、重金
属水酸化物の沈澱生成を容易ならしめることを特徴とす
る鉱山排水の処理方法を提供するにある。
、水酸化マグネシウムを分割添加することにより、重金
属水酸化物の沈澱生成を容易ならしめることを特徴とす
る鉱山排水の処理方法を提供するにある。
酸性の鉱山排水に含まれる重金属としては、例えば鉄、
マンガン、亜鉛、カドミウム、銅、鉛、クロム等であり
、これらのうち、殆んどの鉱山排水中には鉄分が比較的
多量に含まれている。
マンガン、亜鉛、カドミウム、銅、鉛、クロム等であり
、これらのうち、殆んどの鉱山排水中には鉄分が比較的
多量に含まれている。
水酸化マグネシウムを用いてこれら重金属を水酸化物の
沈澱として分離除去する場合、水酸化マグネシウムに対
し、鉄分が他の重金属に先立って反応する傾向を示し、
しかも水酸化マグネシウムはスラリー即ち固体微粒子で
ある為、これの表面に水酸化鉄をコロイド状で生成する
。
沈澱として分離除去する場合、水酸化マグネシウムに対
し、鉄分が他の重金属に先立って反応する傾向を示し、
しかも水酸化マグネシウムはスラリー即ち固体微粒子で
ある為、これの表面に水酸化鉄をコロイド状で生成する
。
そしてこの反応の進行は比較的遅く、鉄イオンは次々と
新らしい水酸化マグネシウム表面と反応する為、結果的
には他の重金属イオンの水酸化マグネシウムとの反応を
阻害することになる。
新らしい水酸化マグネシウム表面と反応する為、結果的
には他の重金属イオンの水酸化マグネシウムとの反応を
阻害することになる。
この為、鉱山排水の様に鉄と共に多種類の重金属が存在
する場合、唯漫然と重金属と反応する理論量の水酸化マ
グネシウムの全量を一度に反応せしめよ、うとしても結
果的には反応の進行が極めて遅くなることを知見し、本
発明はかかる知見に基づきなされたものである。即ち、
本発明において水酸化マグネシウムは必要量に対し、こ
れを少量づつ分割して添加すると、少ない水酸化マグネ
シウムに対し、鉄が集中的に反応し、それだけ活性な鉄
イオンを減少せしめることが出来、他の重金属イオンの
反応機会が生ずることになり、総合的に反応全体の速度
を速くせしめることができる。
する場合、唯漫然と重金属と反応する理論量の水酸化マ
グネシウムの全量を一度に反応せしめよ、うとしても結
果的には反応の進行が極めて遅くなることを知見し、本
発明はかかる知見に基づきなされたものである。即ち、
本発明において水酸化マグネシウムは必要量に対し、こ
れを少量づつ分割して添加すると、少ない水酸化マグネ
シウムに対し、鉄が集中的に反応し、それだけ活性な鉄
イオンを減少せしめることが出来、他の重金属イオンの
反応機会が生ずることになり、総合的に反応全体の速度
を速くせしめることができる。
かくしてかかる水酸化マグネシウムの重金属含有鉱山排
水に対する分割添加の具体的手段は、ＰＨによって決定
することが出来る。
水に対する分割添加の具体的手段は、ＰＨによって決定
することが出来る。
先づ未処理の前記鉱山排水は、通常ｐＨが２〜３程度で
あるが、これに対し先づＰＨ４〜５程度となる様に水酸
化マグネシウムを添加する。そして反応時間を５〜２０
分程度分秒、次いでＰＯ２−４程度となる様に水酸化マ
グネシウムを添加せしめ、反応時間を５〜２０分程度分
秒、その後ＰＨ６〜８程度となる様に水酸化マグネシウ
ムを添加し、反応時間を１０〜４０分程度保分秒ること
により、最少量の水酸化マグネシウムを用いて最も効率
よく、又、短時間に実質的完全に排水中から重金属を水
酸化物として容易に沈降分離せしめることが可能となる
。
あるが、これに対し先づＰＨ４〜５程度となる様に水酸
化マグネシウムを添加する。そして反応時間を５〜２０
分程度分秒、次いでＰＯ２−４程度となる様に水酸化マ
グネシウムを添加せしめ、反応時間を５〜２０分程度分
秒、その後ＰＨ６〜８程度となる様に水酸化マグネシウ
ムを添加し、反応時間を１０〜４０分程度保分秒ること
により、最少量の水酸化マグネシウムを用いて最も効率
よく、又、短時間に実質的完全に排水中から重金属を水
酸化物として容易に沈降分離せしめることが可能となる
。
本発明において、水酸化マグネシウムを分割添加せしめ
る都度生ずる水酸化物の沈澱°は、その都度排水中から
分離せしめることも可能であるが、特にその必要はなく
、沈澱を懸濁したまま次の水酸化マグネシウムとの反応
に供することが出来、こうする方が害除的である。
る都度生ずる水酸化物の沈澱°は、その都度排水中から
分離せしめることも可能であるが、特にその必要はなく
、沈澱を懸濁したまま次の水酸化マグネシウムとの反応
に供することが出来、こうする方が害除的である。
又、水酸化マグネシウムの分割添加の分割数は前述の如
く、３分割添加が最も効率的上効果的であるが、所望に
より２分割若しくは４分割以上を採用することも出来る
。
く、３分割添加が最も効率的上効果的であるが、所望に
より２分割若しくは４分割以上を採用することも出来る
。
かくして本発明に従って重金属を水酸化物の沈澱にせし
めた場合、これを通常用いられている分離濾過手段を採
用すると、その分離濾過性は良好であり、又、排水中に
は硫酸マグネシウムが存在するが、これの溶解度は比較
的大であり、本発明方法を採用した場合、完全に溶解し
ており、装置類を詰める虞れは全くなく、又、無害であ
るので直ちに放流出来る利点がある。
めた場合、これを通常用いられている分離濾過手段を採
用すると、その分離濾過性は良好であり、又、排水中に
は硫酸マグネシウムが存在するが、これの溶解度は比較
的大であり、本発明方法を採用した場合、完全に溶解し
ており、装置類を詰める虞れは全くなく、又、無害であ
るので直ちに放流出来る利点がある。
次に本発明を実施例により説明する。
実施例】
有効容積５０ｔ（３５ｃｒｎ巾Ｘ ３５ｃｎ１−ｉ Ｘ
４１ｆｆｉ高）で、液の攪拌用に攪拌機な備えた槽を
６槽直列に設置した排水処理装置の第１槽に、重金属と
して銅５０ ｐｐｍ 、鉄９００ ｐｐｍ 、ヒ素５．
ｐｐｍ含み、さらにアルミニウム１８０ ｐｐｍ 、
硫酸根３０００ ｐｐｍ含むＰＨ２，６の鉱山排水を３
００ ｔ／ｈの速度で連続的に供給した。また、水酸化
マグネシウムの１０％スラリーを、第１槽目に全添加量
の５０％を、第２＃！１目、第３槽目にそれぞれ全添加
量の２５係を添加して排水の処理を行ない、第６檜目出
口から中和処理水を連続的に得た。
４１ｆｆｉ高）で、液の攪拌用に攪拌機な備えた槽を
６槽直列に設置した排水処理装置の第１槽に、重金属と
して銅５０ ｐｐｍ 、鉄９００ ｐｐｍ 、ヒ素５．
ｐｐｍ含み、さらにアルミニウム１８０ ｐｐｍ 、
硫酸根３０００ ｐｐｍ含むＰＨ２，６の鉱山排水を３
００ ｔ／ｈの速度で連続的に供給した。また、水酸化
マグネシウムの１０％スラリーを、第１槽目に全添加量
の５０％を、第２＃！１目、第３槽目にそれぞれ全添加
量の２５係を添加して排水の処理を行ない、第６檜目出
口から中和処理水を連続的に得た。
中和処理水の水質を分析した処、水酸化マグネシウム１
０％スラリーの全添加量が６．ｏＫｐ／ｈの場合、Ｆ’
Ｈ７，３、銅濃度０．０３ ｐｐｍ、鉄濃度０９ｐｐｍ
、ヒ素濃度０．０２ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６．９にり／ｈの場合、ＰＨ７，５、銅濃度０．Ｏ３
ｐｐｍ ｓ鉄濃度０．ｌｐｐｍ、ヒ累濃度０．０３ ｐ
ｐｍであった。
０％スラリーの全添加量が６．ｏＫｐ／ｈの場合、Ｆ’
Ｈ７，３、銅濃度０．０３ ｐｐｍ、鉄濃度０９ｐｐｍ
、ヒ素濃度０．０２ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６．９にり／ｈの場合、ＰＨ７，５、銅濃度０．Ｏ３
ｐｐｍ ｓ鉄濃度０．ｌｐｐｍ、ヒ累濃度０．０３ ｐ
ｐｍであった。
実施例２
実施例１で用いた鉱山排水を、水酸化マグネシウム１０
チスラリーの添加方法を、第１槽目及び第２槽目にそれ
ぞれ全添加量の５０％づつ添加する方法とした以外は、
実施例１と同一の装置方法で処理した。
チスラリーの添加方法を、第１槽目及び第２槽目にそれ
ぞれ全添加量の５０％づつ添加する方法とした以外は、
実施例１と同一の装置方法で処理した。
中和処理水の水質を分析した処、水酸化マグネシウム１
０チスラリーの全添加量が６．０にり／ｈの場合、ＰＨ
７，３、銅濃度０．Ｏ３ｐｐｍ、鉄濃度１．２ｐｐｍ
％ ヒ素濃度０．０２ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６ｃ＋Ｋｐ／ｈの場合、ＰＨ７，５、銅濃度０．Ｏ２
ｐｐｍ、鉄濃度０．８ｐｐｍ、ヒ素一度０．０２ ｐｐ
ｍであった。
０チスラリーの全添加量が６．０にり／ｈの場合、ＰＨ
７，３、銅濃度０．Ｏ３ｐｐｍ、鉄濃度１．２ｐｐｍ
％ ヒ素濃度０．０２ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６ｃ＋Ｋｐ／ｈの場合、ＰＨ７，５、銅濃度０．Ｏ２
ｐｐｍ、鉄濃度０．８ｐｐｍ、ヒ素一度０．０２ ｐｐ
ｍであった。
比較例
実施例１で用いた鉱山排水を、水酸化マグネシウム１０
％スラリーを全１第１槽目に添加した以外は、実施例１
と同一の装置・方法で処理した。
％スラリーを全１第１槽目に添加した以外は、実施例１
と同一の装置・方法で処理した。
中和処理水の水質を分析した処、水酸化マグネシウム１
０チスラリーの添加量が６．０ Ｋ９／ｈの場合、ＰＨ
６，７、銅濃度０．５３ ｐｐｍ、鉄濃度１４．３ｐｐ
ｍ、ヒ素濃度０．０６ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６．９ Ｋｑ／ｈの場合、ＰＨ７、】、銅濃度０．１
８ｐｐｍ １鉄酸度６．２ ｐｐｍ 、ヒ素濃度０．０
４ ｐｐＤｉであった。
０チスラリーの添加量が６．０ Ｋ９／ｈの場合、ＰＨ
６，７、銅濃度０．５３ ｐｐｍ、鉄濃度１４．３ｐｐ
ｍ、ヒ素濃度０．０６ ｐｐｍで、スラリーの全添加量
が６．９ Ｋｑ／ｈの場合、ＰＨ７、】、銅濃度０．１
８ｐｐｍ １鉄酸度６．２ ｐｐｍ 、ヒ素濃度０．０
４ ｐｐＤｉであった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 （１）重金属を含む酸性の鉱山排水に対し、水酸化マグ
ネシウムを分割添加することにより、重金属水酸化物の
沈澱生成を容易ならしめることを特徴とする鉱山排水の
処理法。 （２） 重金属は銅、ヒ素、鉄、亜鉛、マンガン、ニッ
ケル、カドミウム、鉛、水銀、クロムである請求の範囲
（１）の処理法。 （８） 酸性の鉱山排水は、硫酸根が含有されている請
求の範囲（１）の処理法。 （４） 水酸化マグネシウムの分割添加は、２〜４分割
である請求の範囲（１）の処理法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24467983A JPS60139388A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 鉱山排水の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24467983A JPS60139388A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 鉱山排水の処理法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60139388A true JPS60139388A (ja) | 1985-07-24 |
Family
ID=17122331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24467983A Pending JPS60139388A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 鉱山排水の処理法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60139388A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102649608A (zh) * | 2012-05-15 | 2012-08-29 | 贵州师范大学 | 一种处理矿山酸性废水的工艺方法 |
-
1983
- 1983-12-27 JP JP24467983A patent/JPS60139388A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102649608A (zh) * | 2012-05-15 | 2012-08-29 | 贵州师范大学 | 一种处理矿山酸性废水的工艺方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4465597A (en) | Treatment of industrial wastewaters | |
| AU724510B2 (en) | A process for treating arsenic-containing waste water | |
| JP4255154B2 (ja) | 二酸化硫黄含有溶液からヒ素を除去する方法 | |
| JPH1190165A (ja) | 排煙脱硫排水の処理方法 | |
| JP4374636B2 (ja) | 重金属錯体含有排液の処理方法 | |
| JPH11137958A (ja) | 排煙脱硫排水の処理方法 | |
| JPH1099817A (ja) | セメント製造装置抽気ダストの処理方法 | |
| US3694356A (en) | Abatement of water pollution | |
| JPS6225439B2 (ja) | ||
| JPS60139388A (ja) | 鉱山排水の処理法 | |
| JPS60248288A (ja) | 鉱山排水の処理方法 | |
| EP1493716A1 (en) | Method of wastewater treatment | |
| JPS59199097A (ja) | セメント排水の処理方法 | |
| KR20030069013A (ko) | 물속에 포함된 인을 제거하는 방법 | |
| JPH03186393A (ja) | フッ素含有排水の処理方法 | |
| JP7448129B2 (ja) | 排水の処理方法 | |
| JPS6055197B2 (ja) | 廃水の処理方法 | |
| JP2002126758A (ja) | 廃水処理方法 | |
| JPS6310995B2 (ja) | ||
| KR100262689B1 (ko) | 배연 탈황 배수의 처리방법 | |
| JPS60137490A (ja) | 重金属含有鉱山排水の処理方法 | |
| JP3501843B2 (ja) | 油分含有排水の処理方法 | |
| JP2575878B2 (ja) | 化学洗浄廃液の処理法 | |
| JPS6051593A (ja) | 重金属含有鉱山排水の処理方法 | |
| JP3282452B2 (ja) | 排水中のセレン除去方法 |