JPS6013923B2 - ベルトコンベヤプ−リ−用ラッギング体及びその製造法 - Google Patents

ベルトコンベヤプ−リ−用ラッギング体及びその製造法

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JPS6013923B2
JPS6013923B2 JP54043839A JP4383979A JPS6013923B2 JP S6013923 B2 JPS6013923 B2 JP S6013923B2 JP 54043839 A JP54043839 A JP 54043839A JP 4383979 A JP4383979 A JP 4383979A JP S6013923 B2 JPS6013923 B2 JP S6013923B2
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【発明の詳細な説明】 本発明はセラミックス質粒子にガラス質を主剤とする無
機質結合剤を加え、矩形もしくは正方形の小形板状体に
成形し、焼結して成るラッギング素子を所要肉厚の広幅
長尺のゴム質裏張り基板の表面に縦横の方向に多数敷並
べて固着して成るベルトコンベヤプーリー用ラッギング
体に係る。
従来ベルトコンベヤ装置においてコンベヤベルトを駆動
するための駆動プーリーとしてはベルトと接触するプー
リーの駆動表面の外周にゴムを被着した形式のものが広
く使用されているが摩耗が早くて長期の使用に耐えない
欠点がある。またスナッププーリー等においては表張り
のない金属胴そのままのものが多く使用されているが、
このようなものは搬送物の残留物がプーリーの外周に附
着して膨れ上りそのためコンベヤベルトは蛇行し、場合
によってはベルトコンベヤを停止せざるを得ない場合が
ある。なおまれに「スナッププーリ一等にゴムを張った
ものもあるが、このものは摩耗が非常に激しく2〜3カ
月で交換しなければならないような場合もある。またベ
ルトコンベヤその他の装置において、懸架したベルトに
対する摩擦係数を大きくするため金属製プーリーの外周
表面にセラミックス質からなるラッギング素子を適宜接
着剤層を介して張談することは既に知られているが、こ
の場合、接着技術に関する設備その他の点から金属製プ
−リーの外周表面にセラミックス質からなるラッギング
素子が張設された最終製品の形で工場生産され便3用現
場に搬送して使用されるのが普通である。
そのため、例えばゴム質裏張り材を表張りしたのみの旧
型プーリーをセラミックス質からなるラッギソグ素子を
張設した新型のプーリ−と交換しようとするような場合
には、新型製品の到着までに長子期間待たねばならず、
また多大の経費を必要とする結果となる。なお最近プー
リーの円筒周面を耐摩耗性のセラミックス質からなるラ
ッギング素子で覆ったものも提案されているが、これ等
のものは比較的粒度の大きな酸化アルミナ等のセラミッ
クス質粒子の所要量に適量の合成樹脂結合剤を加え、糠
結或いは加熱成形して表面を粗面としたドライブ用のラ
ッギング素子が知られている。
これ等の従来提案せられたラッギング素子は例えば特公
昭51−1756y号、特公昭52一45721号、特
公昭53一10344号、実開昭53−6998叫号‘
こ示すように、結合剤としてフェノール樹脂系のもの又
はポリウレタンをセラミックス粒子に浸入し低温加熱成
形したものであるが、結合剤が老化し易いため、耐水性
の点において弱く、セラミックス質粒子が脱落し易く耐
久性の点で信頼できない欠点があった。本発明は従来品
の上記欠点を除去するため創案されたもので、セラミッ
クス質粒子を焼結する際、加える結合剤としてセラミッ
クス質粒子の大きさ、入手すべきラッギング素子の性質
等に応じ二酸化珪素、珪酸ソーダ、紬薬より選択したガ
ラス質を主剤する無機質結合剤を用い、焼成あるいは暁
鯖によって耐久性にすぐれた所望のラッギング素子を製
造し、これをゴム質裏張り基板の表面に、縦横の方向に
多数敷きならべて暁付または接着剤により固着したベル
トコンベヤプーリー用ラッギング体を提供することを目
的とする。
本発明は、前述したようにセラミックス質からなるラッ
ギング素子を表面に張設した完全な最終形態のプーリー
を専門工場の生産に依存することによる不便と不経済を
解消し、ベルトコンベヤ等の使用現場において接着剤に
よる簡易な接着作業によりセラミックス買うッギング素
子を表面に固着した広幅長尺のラッギング体を外周に張
ったプーリーを現場補修によりできるよう工夫したもの
で、さらに無機質結合剤によりセラミックス質粒子を結
合し、焼成することにより耐水性、耐久性を向上するよ
うにしたものである。
本発明は広幅長尺のゴム質裏張り基板の表面にセラミッ
クス質からなり、表面に小突子を多数散存させて突設し
または全体を粗面とした矩形もしくは正方形の小形板状
の表張りラツギング素子を各隣接のラッギング素子との
間を辺々相接して、またはその間に所要幅の目地溝を置
いて、縦横に多数敷きならべて焼付けまたは接着剤によ
り固着したゴム質裏張り基板附きのプーリー用ラッギン
グ体を提供することを目的とし、改造等の目的でラッギ
ング体を張談すべきプーリーの外周の長さおよび幅(軸
線方向の長さ)がそれぞれ縦横となるよう、ラッギング
素子を固着したゴム質裏張り基板を表張りラッギング素
子の境界線に沿って所要大きさに切り取りこれをそのま
まプーリーの外周に接着剤により接着するようにしたフ
リーサイズ型のドライブプーリー用のラッギング体を提
供することにより、簡単な現場作業によってセラミック
ス質からなる表張りラッギング素子をゴム質基板を介し
てプーリードラムの外周に張設できるようにし、所望の
ブーリーを容易に改造、補修できるようになしたもので
ある。
本発明の他の目的はセラミックス質から成る質が繊密で
表面の平滑な矩形もしくは正方形の小形板状の耐水性の
表張りラッギング素子を、所要肉厚の広幅長尺のゴム質
裏張り基板の表面に縦横の方向に互いに密接させて多数
敷きならべて固着したゴム質裏張り基板附きのフリーサ
イズ型ラッギング体を提供しようとするもので、表張り
ラツキング素子の境界線に沿い所要大きさに切取り、こ
れをそのままプーリーの外周に接着できるようにするも
ので、簡単な現場作業によりセラミックス質表張り材を
もったラツギング体をブーリーに貼着することにより耐
摩耗性、耐久性、耐水性等において、従来全く見られな
かった新しい型のスナッププーリー、ベルトプーリー或
いはさらにテンションプーリー等に適用できるようにし
たものである。
本発明の更に他の目的とする所は「金属プーリー胴の外
周に着脱可能なように数分割した断面弧状の樋状の金属
基板の外周面上に所要肉厚のゴム層を介して前記ラッギ
ング素子を縦横方向に辺々密接して又は適当な目地溝を
設けて多数敷き並べて固着して成る分割型金属基板用の
プーリー用ラッキング体を提供しようとするものである
本発明において、フリーサイズ型又は分割型金属基板用
のプーリ−用ラッギング体を提供する目的は、ベルトコ
ンベヤ作業現場において、金属プーリー胴に対する補修
、改修を容易に可能とするためのもので、専門工場によ
り完成されたプーリーを現場に搬送するための時間、費
用を甚だしく軽減し得ると共に、プーリーの交換作業の
ため長時間に亘る搬送作業の停止に基づく損害を最小限
に抑制すると共に、大形で重量の大きな金属プーリ一を
作業現場で解体、袋脱するための困難と危険とを冒すこ
となく、安全且つ能率的に補修、改修を容易に行えるよ
うにしようとするものである。本発明の更に他の目的は
、ベルトコンベアにおいて用いられる各種のプーリー(
駆動プーリ−、スナッププーリー、ベンドプーリー、テ
ンシヨンプーリー等)の機能に応じて、それぞれ適合し
たラツギング素子およびラッギング体を提供するように
したものである。
すなわち、ラツギング素子自体としては、駆動プーリー
用のものとしてコンベヤベルトとラッギング素子との間
に大きな摩擦力を保有させる必要上、ラッギング素子の
表面を粗面化するか、表面の繊密平滑なラツギング素子
夕に対しては、その表面に多数の小突子を形成して表面
を凹凸形状にし、或は表面を粗面化すると共にさらに多
数の小突子を形成したラッギング素子をゴム質基板又は
金属基板上に多数縦横に敷き並べて固着したラツギング
体を提供しようとするも0のである。本発明の更に他の
目的は、スナッププーリー、ペンドプーリ−、テンショ
ンプーリー用のラツギング素子はその表面を繊密平滑に
すると共に、互に隣接するラッギング素子間には目地溝
を設ける夕ことなく、辺々相接して基板上に多数敷並べ
て配列固着する方がよく、このようにすることにより、
コンペアベルト上に銭溜する搬送物が目地溝に詰り、こ
れが原因となってプーリーの全周が残溜搬送物で包まれ
て膨れあがり、コンベヤベルト0が蛇行し、場合によっ
てはベルトコンベヤの運転を停止させなければならなく
なる不都合を生ずるような従来のラッギングの欠点を除
去できるようにすることにある。
本発明の更に他の目的は、上記のラツギング素タ子また
はこのラッギング素子をゴム質基板に固着したラッギン
グを金属プーリーに装着し、それぞれの機能を完全に果
し得るベルトコンベヤ用各種プーリーを提供することに
ある。
本発明のラッギング素子を製造する場合に使用oするセ
ラミックス粒子はフオルステラィト(2Mg○・Si0
2)、ステアタイト(Mざ○・Si02)、ジルコン(
Zの2・Si02)、ムライト(3Al203・$i0
2)、コージエライト(2Mg○・2AI203・$i
02)、チタニァ(Ti02)、炭化珪素(SIC)、
拳化珪素(Si3N4)の何れか一種又は二種以上より
成るものがよい。
本発明のラツギング素子を製造する場合に使用する無機
質結合剤としては二酸化珪素(SiQ)、珪酸ソーダお
よび実由薬より選ばれたガラス質を主剤とする無機質結
合剤がよく、これをセラミックス粒子に対して20〜1
0重量%添加し、焼結するものである。
無機質結合剤が2の重量%以上セラミックス粒子に添加
せられると、焼成されたラッギング素子の強度が低下す
ると共にガラス化し、粗面化の割合が低下するので好ま
しくない。また無機質結合剤が1の重量%以下では結合
力が不足し「 ラッギング素子の耐摩耗性が劣化するの
で、無機質結合剤の添加量はセラミックス粒子に対して
20〜1の重量%がよい。ラッギング素子の強度を上げ
、耐摩耗性を向上させるためにはセラミックス粒子は加
圧成型し、高温焼成する方がよく、このようにすると表
面が平滑で繊密でセラミックス質の耐水性の小形板状体
が得られる。
然しラッギング素子の表面が平滑であるとベルトコンベ
ヤを損傷することは少くなるが摩擦力が小さくなる。こ
のためにセラミックス粒子の加圧成形に際して、表面に
小突子を多数散在して突設した矩形状または正方形の小
形板状体を成形し、これを高温焼成することにより表面
が平滑で、かつ小突子を多数突設して凹凸を形成した繊
密な摩擦力の大きなセラミックス買うツギング素子が得
られる。
この場合のセラミックス粒子の高温焼成温度は1600
oo以上が適当である。なお上記の加圧成形は少くとも
0.50n/の以上の圧力をかけて行うのがよい。この
場合のセラミックス粒子は5〜30仏がよい。次にラッ
ギング素子の強度を余り要求されない場合は、上記の加
圧成形をやめ、10〜54メッシュのように粗大なセラ
ミックス粒子に無機質結合剤を20〜1の重量%添加し
、若干の水分を濠ぜて混練し、圧力をかけずに矩形又は
正方形の小型板状体に成形し、800o 〜1000q
○で低温競結するとよい。
このようにすると、表面が一様に粗面化したラッギング
素子が得られる。この場合の成形は0.5ton/仇以
下で行うのがよい。表面が粗面化したラッギング素子を
得るために10〜54メッシュの粗大なセラミックス粒
子を使用する理由は54メッシュ以下では粒子が細かく
なりすぎて表面を粗面化する効果がなくなる。また10
メッシュ以上の大きいものは粒子が大きくなりすぎ、結
合強度が低下するので好ましくない。従って表面を粗面
としたいときは10〜54メッシュの粗大粒子を使用す
るとよい。以下実施例図面について本発明を説明する。
第1図において、1はセラミックス質からなる矩形の小
形板状のラッギング素子で、各隣接の表張りラツギング
素子との間に所要幅の目地溝4,4を置き、所要肉厚の
広幅長尺のゴム質裏張り基板3の表面に縦横の方向に多
数敷きならべて競付け又は接着剤により固着されている
。2は表張りラッギング素子1の表面に散在形成した多
数の高さの低い断面円形の小突子でこのような小突子2
を散在形成することによって表張りラッギング素子1の
表面は凹凸状となしてある。
ゴム質裏張り基板3の表面に表張りラッギング素子1を
焼付け固着するには、ゴム質裏張り基板3を形成するた
めの所要厚さの禾加硫ゴム層の上面に、裏面に所要の接
着剤を塗着した表張りラッギング素子1を目地溝4,4
を置いて縦横に敷きならべて型内において加圧加熱する
もので、第3図に見るように表張りラツギング素子1の
底面はゴム質裏張り基板3の表面から若干沈んだ状態で
裏張り基板3に暁付け固着されている。また、上述した
表張りラッギング素子1は第2図Aの如く表裏両面が平
行な平面であるが、第2図Bの如く平面状の裏面に対し
表面側を僅かにかまぼこ形の凸孤面とする場合もある。
この場合は表張りラッギング素子1′が矩形の場合は短
辺に平行な断面における表面が凸弧状を呈する。このよ
うにすることによってプーリー表面にラッギング素子を
接着した際、表張りラッギング素子1′の表面を可及的
に円筒面とすることができる。さらにまた、表張りラッ
ギング素子の表面に形成する小突子の形状も第2図Aの
如く小椀状小突子2aとする場合もあり、また図示して
ないが小突子の断面を菱形とする場合もある。また、本
発明におけるセラミックス質から成る小形板状の表張り
ラッギング素子1或いは1′は、次の如くして好ましい
結果が得られた。
{1} アルミナ、ジルコン、炭化珪素、窒化珪素、ジ
ルコニア、チタニア、ムライト、コージエラィトより選
ばれた一種または二種以上のセラミックスの5〜30仏
程度の徴粉約80〜90重量%に、二酸化珪素を主剤と
する結合剤約20〜1の雲量%を加え少くとも0.5の
n′の以上の圧力を加えて矩形状又は正方形の小形板状
体に加圧成形し、これを1600oo以上の温度で焼成
する。■ アルミナ、ジルコン、炭化珪素、窒化珪素、
ジルコニア、チタニア、ムライト、コージエラィトより
選ばれた一種または二種以上の粒状セラミックスのメッ
シュ10〜5軒蓮度のもの約80〜Z9の重量%に、二
酸化珪素、珪酸ソーダ、袖薬を主剤とする無機質結合剤
約20〜1の重量%を加え、少くとも0.5ton′c
海以下の圧力で矩形又は正方形の小形板状体に成形し、
800o〜1000℃の温度で焼結する。
J上記{1}、■いずれの場合も、結合剤
としてガラス質を主剤とする無機質結合剤を使用するた
め、製品は極めて耐水性が強く、且つ老化等によってセ
ラミックス粒子の脱落することがほとんどなく長期の使
用に耐えられることが確められた。 2また、上言己
‘1}のものは加圧成形するため表面が比較的繊密かつ
平滑となるのでドライブプーリーに使用する場合には摩
擦係数を大きくするためこの上表面に小突子を散在形成
することを必要とするが、■の場合は表面が粗面となる
ので、4・突子2の形成は必ずしも必要でない。また、
摩擦係数を更に大きくするため、粗面の上に更に小突子
を設けてもよい。本発明において実際の寸度の一例を示
すと、ゴム質裏張り基板は最大2メートル×2メートル
程3度、その厚さは5〜10ミリ程度である。
表張りラッギング素子1は矩形の場合縦約30ミリ×横
約45ミリ、厚さは約6ミリである。
なお、プーリ−に接着する際には既述した通り横45ミ
リの辺をプーリーの鞠線の方向(幅の方向)に平行3に
置くものとし、目地溝の幅と深さはそれぞれ約5ミリで
ある。なお、表張りラッギング素子の表面に散在形成す
る小笑子の寸度は高さはすべて約1ミリ、また円筒形状
の場合の径、椀状の場合の最大径、菱形4の場合の一辺
の長さはいずれも約5ミリである。
ちなみに、前記の如く表張りラッギング素子の表面に小
突子を設けてこれを凹凸に形成した場合の摩擦係数を、
表面に小突子を形成しない従釆のセラミックス質の表張
りラッギング素子と比較した結果を例示すると次表の通
りである。また本発明ラッギング体をプーリ−の表面に
接着するための接着剤としては一般にゴム系接着剤或い
は二液性のェポキシ樹脂系の接着剤等を用いるのがよい
上述の通り本発明によれば、表張りをしようとするブー
リーの外周と幅との長さに合わせてゴム質裏張り基板を
目地積に沿って切断し、この所要寸度に切断したラッギ
ング体をプーリーの外周に接着するだけの簡単な作業で
、所望のセラミックス質から成る表張りラツギング素子
を外周に張ったプーリーをベルトコンベヤ等の使用現場
において製作し得るわけで、極めて能率的であると共に
甚だ経済的である。
そして本発明のラッギング体をプーリーの表面に接着し
た後は肉厚のゴム費裏張り基板に燐付けまたは接着剤に
よって強固に固着することができるので、セラミックス
質からなるラッギング素子に外部より衝撃が加えられて
も裏張り基板に弾性があり緩衝されるので表張りラッギ
ング素子にひび割れや粒子の脱落は起らない。また、運
搬、貯蔵等に対しても肉厚のゴム質裏張り基板の存在に
よってラッギング素子は緩衝保護されているので破損、
折損、粒子の脱落等が発生しない。
さらに、本発明ラツギング体は表張りするラツギング素
子の表面に凹凸面を形成することによって摩擦係数が甚
だ大きくなり、また焼成、競結に用いる結合剤の材質を
適当に選択することによって耐水性、耐久性も極めて強
大なものが得られる等の顕著な効果を奏する。
第5図乃至第7図に示すものはスナッププーリー、ベン
トプーリー、テンションプーリー等のラツギング体とし
て用いるための本発明の他の実施例を示すものである。
第4図に例示したように、従来ベルトコンベヤ装置等に
おいて駆動ブーリー16に対しコンベヤベルト15の接
触角を大きくするためのスナッププーリー18はコンベ
ヤベルト15の戻り走行側においてこれと接触するため
、ホッパー19に落下投入されるべきコンベヤベルト1
5上の搬送物20の一部残留した残留物23によってス
ナッププーリー18はその表面を繰り返えし摺摩され摩
耗が非常に激しい。ところで、このスナツププ−リー1
8は、表張りのない金属胴そのままの簡素なものもある
が、摩耗が甚しく且つコンベヤベルト上に残留した搬送
物がコンベヤ表面に附着して膨れ、運転上重大な支障と
なっている。その他は金属胴の外周にゴム材を表張りし
た形式のものがすべてで、前述した耐摩耗の点で極めて
弱く2〜3カ月で表張りゴム材の張り替えを行わねばな
らない実情である。そしてその度にベルトコンベヤ装置
は運転を停止しなければならず「 さらにそれに伴って
前後の工程も運転を停止する必要を生じ「 さらにまた
ブーリーの交換作業自体が大変な手数と時間とを要する
のみならず大型のプーリーの交換作業には危険をも伴い
、殊に表張りゴム材の張り替えは専門工場において行わ
れるため張り替えのできた新しいプーリーが現場に到着
するまで長時間待たねばならず、稼動率の甚だしい低下
が避けられないのが現状である。また、スナッププーリ
−18のみでなく、第4図に示したペンドブーリー21
,21或いはさらにテンションプーリー22にも同様の
摩耗現象の発生が見られ、これ等プーリ−の耐摩耗策は
緊急の重要事である。本発明は、このような従来品の欠
点を取り除くべく創案されたもので、耐摩耗性が極めて
大きく、コンベヤベルトに残留附着した搬送物がみだり
に附着するようなことなく、またそのような残留附着物
によって摩耗することなく耐水性〜耐久性が充分であり
、さらに各種寸度のスナッププ−IJ−その他のプーリ
ーの表張りが搬送作業現場で簡単容易に行えるよう、い
わゆるフリーサイズ型のラッギング体を提供しようとす
るものである。第5図Aにおいて11はセラミックス質
からなる質が繊密で表面の平滑な耐水性の矩形の小形板
4状の表張り用ラッギング素子で「所要肉厚の広幅長尺
のゴム質裏張り基板13の表面に縦横の方向に互いに密
接させて多数敷きならべてゴム質裏張り基板13の表面
に固着してある。12,12は各ラッギング素子11,
11・・・・・・の縦横方向の密接境界線を示す。
ゴム質裏張り基板13の表面にラッギング素子11・・
・・・・を固着するには、暁付けによる固着手段による
場合と、常温で使用可能のゴム質系の接着剤を用いる場
合とがある。前者の場合はゴム質裏張り基板13を形成
するための所要厚さの禾加流ゴム層の上面に、裏面に所
要の接着剤を塗着した矩形または正方形のラツギング素
子11・・…・を各隣接のラッギング素子11を互いに
辺々密接させて縦横に敷きならべ型内において加圧加熱
する。このようにすると、ラッギング素子11の底面は
ゴム質裏張り基板13の表面から若干沈んだ状態で裏張
り基板13に暁付け固着される。なおこの固着手段とし
て鱗付けを採用した場合「加圧下に加熱されるため互い
に密接して敷きならべたラッギング素子11・・・・・
・の密接境界面12,12に極めて薄いゴム層が介在す
るような場合が発生することがあるが、このことは実用
上弊害の原因となるようなことはない。第5図Bは第6
図Cに示すような繊密質のセラミック質の小形板状体の
表面に小突子2を多数散在形成し、表面を凹凸状とした
ラッギング素子11を辺々相接してゴム質裏張り基板1
3上に縦横に多数敷並べた場合を示し、第5図Aの場合
よりも表面に小突子2を形成してあるので摩擦力を箸る
しく高めることができるので、ドライブプーリ−に使用
して好適である。第5図Cは第5図Aのラッギング素子
11として小突子2をもったものをゴム質裏張基板13
上に適当な目地溝4,4を設けて、縦横方向に多数敷並
べた場合を示し、目地溝亀のある場合は、摩擦力を大き
くできるので駆動プーリーに好適である。
なお、目地溝があると水および塵芥等が目地溝を通り外
部に排出できる利点があるまた、上述したラッギング素
子11は第6図Aの如く表裏両面が平行な平面であり、
矩形または正方形の小形板状体であるが、第6図Bの如
く平面状の裏面に対し表面側をかまぼこ形にしてもよい
かまぼこ形のラッギング素子11′が矩形の場合は短辺
に平行な断面における表面を凸弧状とするとよい。この
ようにすることによってプーリー表面にラッギング体を
接着した際、各ラッギング素子11…・・・によって形
成される外周面を円筒面とすることができる。なお、第
6図Cに示すラッギング素子は表裏両面が平行な平面で
あり、繊密質でその一面に小突子2を多数散在形成し、
表面を凹凸状とした矩形または正方形の小形板状体を示
すもので、表面に形成せられる小突子2は加圧成形の際
に形成し、高温焼成するものである。
第6図Dに示すラッギング素子11は第6図Bに示した
かまぼこ形の繊密質ラッギング素子を示し、小突子2は
加圧成形に際して形成し高温焼成するものである。
なお、本発明におけるセラミックス質から成る小形板状
のラッギング素子11或いは11′は、アルミナ、ジル
コン、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、ムライト、コ
ージエライト、フオルステラィト、ステアタイト等のセ
ラミックスの5〜30仏程度の徴粉約80〜9の重量%
に、二酸化珪素、珪酸ソーダ、紬薬等のガラス質を主剤
とする無機質結合剤約20〜1の重量%を加えて焼結す
ることによって好ましい結果を得ることができた。
すなわち、上述の如くして得たラッギング素子11は質
が繊密で、耐摩耗性が非常に高く、且つ表面が平滑であ
るため搬送物の附着による弊害が少〈、さらに無機質結
合剤の性質から耐水性および耐久性が大きく、極めて長
期の使用に耐える。
実験によると「 2〜3年の連続使用が可能である。本
発明において実際の寸度の一例を示すと、ゴム質裏張り
基板は通常2メートル×2メートル程度、その厚さは5
〜10ミリ程度である。
ラッギング素子11は正方形の場合は25ミリ×25ミ
リ、厚さ約5〜10ミリ程度、矩形の場合は縦約30ミ
リ×横約45ミリ、厚さは約6ミリである。なお、フ。
−リーに接着する際には既述した通り、横45ミリの辺
をプーリーの軸線の方向(幅の方向)に平行に置くよう
にするのがよい。また、本発明ラツギング体をプーリ−
の表面に接着するための接着剤としては、一般にゴム系
接着剤或いは二級性のェポキシ樹脂系の接着剤等を用い
るのがよい。
上述の通り本発明によれば、表張りをしようとするプー
リーの外周と幅との長さもこ合わせてゴム質裏張り基板
を各表張りラッギング素子の密接境界線に沿って切断し
、この所要寸度に切断したラッギング体をプーリーの外
周に接着するだけの簡単な作業で、所要のセラミックス
質からなる表張りラッギング素子を外周に張ったスナッ
ププーリ、ベンドプーリー等を搬送作業現場において極
めて容易に入手できるわけで、極めて能率的であると共
に甚だ経済的である。
また本発明のラツギング体を前記各種のプーリーの表面
に接着すると肉厚のゴム質裏張り基板の緩衝作用によっ
てこの裏張り基板に蟻付または接着剤により強固に固着
されたセラミックス質から成る表張りしたラツギング素
子にひび割れ脱落等の発生するおそれはない。また、運
搬、貯蔵等に対しても肉厚のゴム費裏張り基板の存在に
よって表張りラッギング素子は緩衝的に保護されて破損
、折損等が発生しない。
本発明ラツギング体においては、セラミックス質から成
る表張りラッギング素子は質が繊密で耐摩耗性が極めて
高く、且つ表張りラッギング素子の表面は極めて平滑で
あるからコンベヤベルトに附着残留した搬送物がベルト
の戻り走行側においてスナッププーリー或いはペンドプ
ーリー等に附着することがなく、なお特に本発明におい
ては各表張りラッギング素子は互いに密接した状態で裏
張りゴム材に固着され、隣接する表張りラッギング素子
との間に目地溝の存在しないため目地溝に詰った残留搬
送物が次第に塊状に拡大成長していわゆる「居付き」現
象の起るようなことが全くない。さらに本発明において
はセラミックス質の成形に際し特に結合剤を選定して焼
成してあるため耐水性、耐久性の点においてもすぐれて
いる。なお、駆動プーリ−の如く直接搬送物と接触しな
いプーリーには各表張りラッギング素子間に適当幅の目
地溝を設けたラッギング体を貼着してもよい。第8図乃
至第12図は本発明の更に他の実施の一例を示すもので
ある。
第8図についてその実施例の一例を説明すると、25は
金属プーリー月同、26は金属プーリー胴の外周を適宜
数に等長に分割した縦幅を有しかつ断面の曲率を金属プ
ーリ−胴のそれと等しく、横幅を金属プーリー月同25
の長さと等しくした樋状金属基板である。
この基板26の上面外周には、両側のボルト或いはねじ
の挿通孔27を設けた部分を除き、基板26の全給幅に
亘つて所要肉厚のゴム層13を介して小形板状の表張り
ラッギング素子11が互いに密接して多数敷きならべ固
着してある。
図中12は隣接する表張りラッギング素子の横縦の密接
境界面である。各ラッギング素子の材質は、セラミック
ス質からなる繊密質で表面が滑らかな耐摩耗性のもので
、その形状は第10図のAの如く矩形、Bの如く正方形
、Cの如く上面を円筒面の一部となしたかまぼこ形のも
の等とすることがある。上記のように上面外周に表張り
ラッギング素子11を固着した金属基板26を、金属プ
ーリー月同25の円筒周面上に順次並べ、ボルト・ナッ
ト或いはねじ等によって金属プーリー胴25に着脱可能
に装着、斯くして全外周に亘って所望の表張りラッギン
グ素子を張りめぐらしたスナッププーリー、ベンドプー
リー等の各種のプーリーが得られる。
第9図に示した実施例は、金属プーリー胴25に対する
樋状金属基板26の縦幅および横幅等の関係は前述した
第8図の実施例と同様であるが、表張りラツギング素子
11が前記金属基板26の全表面に亘つて固着されてい
るもので、この構造上の差異との関連で金属プーリ−胴
25に対する樋状金属基板26の装着態様が第8図の実
施例の場合と相違するものである。
すなわち、第9図の実施例の場合には、金属基板26を
金属プーリー且同25に着脱可能に取りつけるために第
12図に示す如き角穴付きボルト28を用いる場合を示
してあるが、この実施例の場合には「ゴム質基板13上
に密接して敷きならべたラッギング素子11 3・・・
・・・のうちこのボルト28の螺装位置に相当する位置
に当る表張りラッギング素子11は予かじめゴム質基板
13から除去した状態で金属基板26に対しゴム質基板
13を介してラッギング素子11…・・・の固着を完了
し、次いで第11図に示す如3く、表張りラッギング素
子11の抜けた部分においてゴム質基板13、金属基板
26、金属プーリー胴25に対し、角穴付きボルト28
を挿適するための孔部27,29および螺孔30をそれ
ぞれ穿設し、ボルト28によって金属基板26を金属4
プーリー胴25に装着し、然る後、表張りラッギング素
子11の除去された凹陥部に接着性をもったゴム質パテ
を充填材31として詰め、これが固化後、表面を研磨し
て所要の滑らかな形状とするわけである。なお、この場
合凹陥部を前記パテで充填せず上表面には表張りラッギ
ング素子11を鉄め込み固着するようにしてもよい。な
お、ラッギング素子11を樋状金属基板26の表面に固
着するのは、両者の間に未加硫ゴム層を介在させて加圧
加熱して加硫により燐付け固着してもよく、または所要
厚さのゴム板の両面に接着剤を以て金属基板26とラツ
ギング素子11とを接着するようにしてもよい。また、
ラッギング素子11の形状はこの場合も先の実施例の場
合と相違はなく、かつ両実施例何れの場合も矩形の場合
には長辺の方向を金属プーリー月同25の軸線に平行す
るように金属基板26上に固着するものである。第13
図乃至第14図は本発明の更に他の実施例を示すもので
ある。
第13図において、25は金属製プーリードラム、26
は前記ドラム25の円筒外周に円周方向に並べてドラム
25の全外周を覆うように円周方向の幅および鞠線方向
の長さを定めた断面弧状の金属製基板で、これ等各金属
基板26・・・・・・はその鞠線方向の両端側をボルト
・ナット33,33′によってプーリードラム25の周
面上に円周方向に並べて固定される。
各金属基板26の外周表面にはゴム質接着剤層35を介
して所要大きさの矩形型平板状の耐摩耗性磁器板34・
・・・・・を円周方向並びに軸線方向(軸の方向)に多
数敷き並べて固着してある。
なお、第14図に示すように磁器板34を基板26上に
敷き並べる際には、各磁器板34相互の間には円周方向
にも藤線方向にもそれぞれ所要の間隙を存置させ、さら
に各磁器板34の背面はこれをゴム質接着層35の上表
面から若干内部に埋没させて固着し、斯くして隣接する
各磁器板34・・・・・・の間には凹んだ縦横の目地溝
36,37が形成される。
38・・・…は磁器板34の表面に形成した滑り止め用
の多数の小突子である。
金属基板26の表面にゴム質接着剤層35を介して磁器
板34・…・・を固着するには、金属基板26の表面に
所要の接着剤を塗着した後その上に未加硫ゴムを所要厚
さ‘こ置き、このゴム層の上面に金属基板26に塗着し
たと同様の接着剤を塗着した後磁器板34・・・・・・
を所要幅に敷き並べ全体を加熱して齢付け固着するよう
にするものである。
このようにして、第14図の如く表面に多数の磁器板3
4…・・・を敷き並べて焼き付け固着した基板26……
を第13図の如くプーリードラム25の円筒周面上に並
べて固定することにより所望の駆動プーリーを得ること
ができる。実際の寸度につき一例を示すと、外径800
ミリ、幅(軸線方向長さ)1500ミリの金属製プーリ
ードラム26に対し金属基板26は、その円周方向の幅
が約200ミリ(プーリードラム25の外周を12叉の
金属基板26で複覆するように設計した)厚さは4.5
ミリである。
耐摩耗性磁器板34は縦30ミリ×横40ミリの矩形で
(横40ミリの辺を金属基板26の鞄線の方向(幅の方
向)に平行に置く)厚さは10ミリである。金属基板2
6上のゴム質接着剤層35の厚さは5.5ミリ、各磁器
板34の間に縦・藤に形成した凹んだ目地の幅と深さは
それぞれ5ミリで、実験の結果良好な結果が得られた。
第15図および第16図は第13図および第14図に示
したものより、目地溝をなくした場合の本発明の実施の
他の一例を示すものである。
すなわち第15図においては、ゴム接着剤層35に固着
した耐摩耗性磁器板34は繊密平滑な表面に小突子38
を設けたものより成り、各磁器板34は目地漕がなく、
辺々相接して固着されている場合を示すものである。な
お、磁器板34は第IA図に示すように表面が粕面とな
っているもので小突子38があり目地溝のあるものでも
よく、また第IB図に示すように表面が粗となっている
もので小突子がなく目地漕がなく、磁器板が辺々相薮し
て固着されているものでもよい。
本発明の構成は以上の通りで、その作用効果を述べれば
次の通りである。
{1} 金属製円筒胴の円筒周面上にゴム質接着剤層を
介して所要大きさ形状の耐摩耗性磁器板を敷き並べ固着
して駆動プーリ−を構成したので、必要種類の範囲で同
一形状、寸度の耐摩耗性磁器板を多数準備しておくだけ
で所望の月岡径ならびに幅の駆動プーリ−を得ることが
可能となり、耐摩耗性磁器板の汎用的利用を可能となし
た。
【2ー 金属製円筒腕の外周表面に所要厚さのゴム質接
着剤層を介して耐摩耗性磁器板を敷き並べて固着するだ
けの極めて簡単容易な工作手段によつて所望寸度の駆動
ブーリーを構成することが可能であり、かつ比較的小型
の各耐摩耗性磁器板はゴム質接着剤層を介して金属性円
筒胴の外周によくなじんで安定状態に固着されるので磁
器板の折損するようなことがなく、工作上の点からも、
また機能上の点からも甚だすぐれている。
【31 さらに、実施例において説明した如く、ゴム質
接着剤層を介して金属製円筒且同の周面に固着された各
磁器板相互の間の目地は凹溝に形成されているので、駆
動プーリーの表面に附着した搬送物その他に残律或いは
水分等はこれ等の溝を通って外部に放散排出され駆動プ
−リーの表面は常に清潔に保たれて摩耗抵抗の減少する
ようなことなく、かつ長期の使用に耐えられる結果とな
る。
■ なお、本発明の如く耐摩耗性磁器板を利用したもの
は、金属製円筒月岡の外周にゴム層を被着した従来型の
ものに比べてコンベヤベルトとの間の摩擦抵抗が70%
以上も増大され、コンベヤベルトとの接触面積を減少さ
せることが可能となり、その結果駆動プーリーの小型化
、或いは2個の駆動プーリーを必要としたのに対し1個
のプーリーで足りるなど装置の簡潔化に対して極めて有
効であり、設備費を大幅に減少することができる。
{5〕 本発明において、ラツギング素子の焼結温度が
1600oo以上のように高温であると、得られたラッ
ギング素子は表面が平滑で繊密質なセラミックス質とな
り、強度が大であるが、摩擦力が粗面のものに比して小
さい。
従って、このような平滑繊密質には多数の小突起を分散
して附すと摩擦力が大きくなり更に有効である。ラッギ
ング素子の暁結温度が800〜100000の低温であ
ると、得られるラッギング素子は表面が粗面のセラミッ
クス質となり、強度が小であるが、摩擦力が繊密質のも
のに比して大きい。従って、この表面組面のものに多数
の小突起を分散して設けると、その摩擦力は更に大きく
なるので有用である。{6} 本発明のラツギング素子
はセラミックスの徴粉80〜9の重量%に、二酸化珪素
、珪酸ソーダ、柚薬より選ばれたガラス質を主とする無
機質結合剤20〜1の重量%を加え、加圧成形して高温
又は低温で焼結するので、無機質結合剤が溶けてセラミ
ックス質粒子の間に充分に結合合体させるので、表面が
粗面のものでも充分な強度を有し、有機質結合剤よりも
大きな接着力が得られる利点がある。
なお、上記実施例において、金属製円筒胴は基胴25と
その外周を囲む多数の基板26とから構成されたものを
示したが、これ等基板26を廃し金属製基月同25の円
筒外周に直接磁器板34を固着するようにしても差支え
ない。
また、敷き並べる各磁器板34は図示の実施例の如く平
板状の矩形のものが最も一般に用いられるが、平板状で
なく断面を弧状にしてもよく、さらに矩形以外の正方形
或いはその他の形状としても差支えないなおまた、滑り
止めとして磁器板34の表面に多数の小突子38…・・
・を形成したものを示したが、この他にへ字状その他適
宜形状に多数の平行凹凸条を形成してもよく「或いは単
に粗面となしても差支えない。
本発明は添附図面に示す実施例に示すものに限定される
ものでなく「本発明の精神を逸脱しない限り適宜の変更
をなし得ること勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図A,Bは本発明ラ
ッギング体の一部を切り取って示した斜視図、第2図は
小形板状のラッギング素子の斜視図で、同図のAは小突
子を形成した上表面が平面のもの、Bは同じく上表面が
僅かにかまぼこ状の凸弧面をなしたものを示す。 第2図CおよびDは第2図AおよびBよりづ・突子がな
く「全面が粗面状をなすものを示す。第3図は本発明ラ
ッギング体をプーリーの外周面に接着した状態において
プーリ−の鞠線に直角な平面で切断して示した断面図で
ある。第4図ないし第6図は本発明の他の実3施例を示
し、第4図はベルトコンベヤ装置の一例につき、各プー
リーの関係を例示した概要図である。第5図A? Bは
本発明の他の実施例につきラッギング体の一部を切り取
って示した斜視図、第6図A,8, C,Dは小形板状
の表張りラツギン4グ素子の斜視図で、Aは上表面が平
面のもの、Bは上表面がかまぼこ状を呈するものを示し
てあり、C,Dは夫々AおよびBのものの表面に4・突
子を形成したものを示す。第7図は本発明の上記したラ
ツギング体をスナッププーリ一等のプーリ−胴の外周面
に接着した状態をプーリーの軸線方向から見た端面を示
す図面である。第8図乃至第12図は本発明の更に他の
実施例に関するもので、第8図は第1図の実施例の、第
9図は第2の実施例のそれぞれ部分斜視図で、いづれも
金属プーリー胴の周面上に樋状金属基板、ゴム質基板お
よびラッギング素子を順次重ねて置いた状態を示してあ
る。第10図A,B,Cは表張りラッギング素子の形状
を例示した斜視図でAは矩形、Bは正方形、Cはかまぼ
こ形のものである。また第11図、第12図は第9図に
示した第2の実施例の詳細説明図で、第11図は第9図
のA−A線における断面図、第12図は角穴付きボルト
の斜視図である。第13図および第14図は本発明の更
に他の実施例を示すもので、第13図は駆動プーリーの
一部を拡大して示した部分斜視図、第14図は第13図
のA−A線における断面を示す。第15図および第16
図は第13図および第14図のものの目地溝のない場合
を示す。第1図乃至第3図において、1,1′・・・・
・・表張りラッギング素子、2,2a・・・・・・小突
子、3・・・・・・ゴム質裏張り基板、4・・・・・・
目地簿、5・…・・接着剤層、6・…・・ブーリ−であ
る。 第4図乃至第7図において、11,11′……表張りラ
ツギング素子、12…・・・密接境界線、13・・・・
・・ゴム質裏張り基板、14……接着剤、15……コン
ベヤベルト、16……駆動プーリ−、17…・・・従動
プ−リー、】8……スナッププーリート21……ペンド
プーリー、22……テンシヨンプーリー、19……ホッ
パー、2Q・…・・搬送物、23・・・・・・残留した
搬送物、2&・・・・・・シュート「 25……プーリ
ー胴である。第8図乃至第12図において、11….・
・表張りラッギング素子「 26……樋状金属基板、1
3・・…・ゴム質裏張り基板、12,12′・…“隣接
表張りうッギング素子の横、縦の密接境界線、27,2
9……ボルト挿通孔、30・・・・・・螺孔、28……
角穴付きボルト、31・・・・・・充填材を示す。第1
3図および第14図において、25・・・…金属製プー
リードラム、26・・…。金属製基板、33,33′・
・…。ボルト。ナット、34……耐摩耗性磁器板、35
……ゴム質接着剤層、36,37…・・・目地溝、38
……小突子である。繁1図(A) 簾1図(B) 鍵2図(A) 繁2図(B) 繁2図(C) 鍵2図(D) 鍵8図 鍵6図(A) 第6図(B) 凝6図(C) 鎌6図(0) 第4図 燐5図くA) 麹5図(8) 簾5図(C) 繁づ図 滋8図 鱗9図 鎌10図 鍵】1図 鍵】.2図 鍵13図 難】4図 鍵15図 燐16図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セラミツクス粒子80〜90重量%に二酸化珪素、
    珪酸ソーダ、釉薬より選ばれたガラス質を主剤とする無
    機質結合剤20〜10重量%を加え、矩形もしくは正方
    形の小形板状体に成形し、焼結し、得られたラツギング
    素子をゴム質裏張り基板に縦横方向に多数敷き並べ固着
    することを特徴とするベルトコンベヤプーリー用ラツギ
    ング体の製造法。 2 5〜30μのセラミツクス微粉末80〜90重量%
    に二酸化珪素、珪酸ソーダ、釉薬より選ばれたガラス質
    を主剤とする無機質結合剤20〜10重量%を加え、小
    形板状体に加圧成形し、1600℃以上で高温焼結し、
    表面が平滑で緻密なセラミツクス質より成る小形板状の
    ラツギング素子を製造することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のベルトコンベヤプーリー用ラツギング
    体の製造法。 3 加圧成形は少くとも0.5ton/cm^2以上の
    圧力を加えて行う特許請求の範囲第2項記載のラツギン
    グ体の製造法。 4 10〜54メツシユのセラミツクス粒子80〜90
    重量%に無機質結合剤20〜10重量%を加えて混練し
    、小形板状体に成形し、800°〜1000℃で低温焼
    結し、表面が粗面なセラミツクス質より成る小形板状の
    ラツキング素子を製造することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のラツギング体の製造法。 5 加圧成形により小形板状体の表面に多数の小突子を
    形成し、高温焼結し、表面が緻密で、かつ多数の小突子
    を形成したセラミツクス質ラツギング素子を製造する特
    許請求の範囲第2項記載のラツギング体の製造法。 6 小形板状体の成形に際し、表面に小突子を多数散在
    して形成し、焼結し、表面が粗面でかつ小突子が多数散
    在している小形板状のラツギング素子を製造する特許請
    求の範囲第1項記載のラツギング体の製造法。 7 広幅長尺のゴム質裏張り基板の表面に、矩形もしく
    は正方形の小形板状のセラミツクス質ラツギング素子を
    、縦横方向に辺々相接してまたは所要幅の目地溝を設け
    て多数敷き並べて固着したラツギング体により成り、前
    記セラミツクス質はセラミツクス質粒子80〜90重量
    %に、シリカ、珪酸ソーダ、釉薬より選択したガラス質
    を主剤とする無機質結合剤20〜10重量%を加え、成
    形、焼結したものより成るベルトコンベヤプーリー用ラ
    ツギング体。 8 ラツギング素子は加圧成形せられ表面が平滑で緻密
    なセラミツクス質である特許請求の範囲第7項記載のプ
    ーリー用ラツギング体。 9 ラツギング素子は表面が平滑で、かつ表面に小突子
    が多数散在形成せられ凹凸状となった緻密なセラミツク
    ス質である特許請求の範囲第7項記載のプーリー用ラツ
    ギング体。 10 ラツギング素子は焼結せられた表面が粗面なセラ
    ミツクス質より成る特許請求の範囲第7項記載のプーリ
    ー用ラツギング体。 11 ラツギング素子は表面が粗面で、かつ表面に小突
    子が多数散在形成せられている特許請求の範囲第7項記
    載のプーリー用ラツギング体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS637123U (ja) * 1986-06-30 1988-01-18

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