JPS6013914Y2 - 臭気止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、排水口等に設けるトラップと称される臭気止
め装置に関するものである。

従来から、洗面所、台所等の厨房洗面器具にはあらかじ
め器具に附属してトラップと称される臭気止め装置が設
けられであるが、これ等は一般に形状が特殊のため場所
を多く必要とし、掃除がし難い等の欠点を有腰これ等の
構造をそのま）排水口に適用することは至難な点が非常
に多い。

従って、今回提供する臭気止め装置はこれ等の欠点を消
除し、排水口等にも適用できるよう、場所を取らず、掃
除も簡単にできるよう威したもので、従来の排水口の入
口部に若干広口ど戊じた底を有する枠管を埋め込み、そ
の底部中央に従来の排水管に接続可能な内管を設け、内
管の上部には自由動可能な蓋部材と称する浮子を有する
臭気止め用の蓋を設けたもので、排水量の多寡に関係な
く排氷を迅速に処理し、汚物ゴミ等の詰まりを生ぜず臭
気を完全に防止する如く威したものである。

以下本考案の実施例について図面に基づいてその詳細を
説明する。

図において、１は従来の排水管で、本考案に成る臭気止
め装置はその入口部を従来の排水管１より若干太目の別
の枠管１を埋込みする形で威し、枠管３は柄状の底部を
有する外枠３ａとその底部の中央から従来の排水管１内
に排水を流出させるための内管３ｂとから戒り、内管３
ｂは従来の排水管１内に嵌入する下方に突出した管を有
する他、外枠３ａ底部より若干内側に突出する管を有し
、この内管３ｂの内側に突出した部分の外側で外枠３ａ
の底部には常時排水の一部が溜まる構造であり、外枠３
ａの内径と内管３ｂの内径との大きさの関係は実験例で
は１．６〜１．９を良好とし、それより大きなものは場
所を多くとりすぎ、それより小さいものは非能率的で好
ましくない。

又、内管３ｂの上部には合成樹脂等から成る蓋部材４が
枠管主の中で自由動可能な状態に設けられてあり、蓋部
材（の形状は下部に浅い椀を伏せた形の蓋部４ａを有し
、蓋部４ａの上面中央からは上方に立ち上がる適宜の形
状（例えば円筒形）を有する首部４ｂを設け、その上端
には浮子４ｃが固着されである。

浮子４ｃは球形を一般とするが他の形状でもよく、内部
に空気を封入し、浮子の役をする。

又、蓋部材工の蓋部４ａの外径は前記外枠３ａの内径と
内管３ｂの外径のほぼ中間の径とし、蓋部４ａが前後、
左右に移動した時常に前記内管３ｂ上面を覆う大きさと
する。

浮子４ｃの大きさは、排水が枠管３ａ内に浸入して来た
時、速やかに蓋部材４が浮上できる大きさで且つ、排水
の流入をスムースに流出できる大きさとし、浮子４Ｃの
位置は首部４ｂの高さを適当な値に決めることにより、
蓋部材工の蓋部４ａが逆転、横転しないよう外枠３ａの
直径かそれより若干高い値とする。

枠管３の上縁には口金５およびその受金６を設け、枠管
３の外側は土又は土砂８が覆い、口金５と同一面上には
コンクリート又はタイル７が敷かれてあり、排水は口金
５を通して枠ｖ３内に流入する構造である。

作用について説明すれば、まず床面を流れる排水は口金
５から枠管３内に流入し外枠あの底部から次第に充満し
、内管３ｂの内側突出高さ以上になると蓋部材４を浮力
により上方に押し上げて排水は自由に内管３ｂを通り排
水管１に排出される。

排出が終了すると蓋部４ａは内管３ｂの外周面に溜った
水面に浮きながら内管３ｂを覆う形でその上面を塞ぎ、
臭気が排水管１から枠管ｌ内に浸入するのを防止する。

次に口金５から枠管１内に流入する排水が大量の場合を
説明すると、一時的には排水が枠管３内に充満し蓋部材
４は押されて内管３ｂを塞ぐが、蓋部材工は浮子４Ｃの
作用で浮上し、内管３ｂ上縁と蓋部４ａ間に隙間を生じ
させ、それより後は排水の力で蓋部材工を押し上げ汚水
を排水管１内に排出する。

この時蓋部材４は大量に排水が流入する時の流水の整流
作用を行うに役立ち、そのため浮子４ｃ、首部４ｂ、お
よび蓋部４ａの形状は適当な丸味をもたせである。

上記の如く排水中、蓋部材４は上方に浮上して排水を助
け、排水のない時は内管３ｂを完全に閉塞して臭気の侵
入を防止腰その効用は大なるものがある。

又、上記以外の特徴を例記すれば、蓋部材４は取りはず
し自由のため掃除がし易く、ゴミ等の付着する余地を与
えず、排水の流出がスムースに行なわれると同時に臭気
の密閉度も高く、浮子を設けたため蓋部材工が横転・逆
転することがない等多くの特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる臭気止め装置の外観を示す一部断
面斜視図、第２図はその構造を示す縦断面図。 １・・・・・・従来の排水管、３ａ・・・・・・外枠、
３・・・・・・枠管、３ｂ・・・・・・内管、４・・・
・・・蓋部材、４ａ・・・・・・蓋部、５・・・・・・
口金、４ｂ・・・・・・首部、６・・・・・・受金、４
Ｃ・・・・・・浮子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排水管において、入口部に若干広口の枠管３を埋込みし
   、枠管主の外枠３ａは底部を有し、その底部中央からは
   下方の排水管１に嵌入する内管３ｂを設け、その内管３
   ｂの上端は上記外枠３ａの底面から内側に若干突出させ
   、内管３ｂの上縁には自由動可能とした蓋部材４を載置
   せしめ、蓋部材４は下部を椀を伏せた形の蓋部４ａと威
   し、その上面中央から首部４ｂを立ち上がらしめ、その
   上端に浮子４ｃを設け、上記枠管３と蓋部材４により排
   水口の臭気止めを構成したことを特徴とする臭気止め装
   置。