JPS60138897A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高周波を利用して食品その他の被加熱物を加
熱する高周波加熱装置に係り、高周波を加熱室内に供給
する給電口の構造に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の高周波加熱装置において、加熱室側壁に高周波を
供給する給電口が設けられているものは、マグネトロン
に対して、側壁の上方もしくは下方に１箇所の給電口が
設けられている。そしてマグネトロンから発振される高
周波は導波管を介して、給電口から加熱室に送られ、加
熱室内に収納した被加熱物に照射されるようになってい
る。したがって加熱室側壁の上方に給電口が設けられた
ものについては、例えば冷凍しゅうまい等の食品の高さ
の低い物に対しては、高周波が加熱室内で乱反射して、
食品に照射されるため、はぼ均一に加熱ができるが、し
かし牛乳のあたためや酒のカン等の背の高い容器を用い
て加熱する場合や、ケーキ類等の比較的高さのある物に
ついては、上方が先に加熱され、牛乳や酒のカンは、上
下の温度差が大きくなり、上が沸騰していても下の方は
また冷たいという状態になる。才だケーキ類は上方が出
来上っているが下方はまた生が残っているという状態に
なる。

また逆に、加熱室側壁の下方に給電口が設けられたもの
については、牛乳や酒のカンは、下方が先に加熱され、
容器内での熱対流もあり上下の温度差が小さくなって、
はぼ均一に加熱されるが、冷凍し１Φうまい等の背の低
い物は、周囲が先に加熱されて、周囲部の温度は上昇し
ているか、中央部はまた冷たいという状態になる。

このように被加熱物によって高さや大きさは様々であり
、従来のような給電口では、被加熱物の形によって、均
一に加熱ができす、加熱むらが生じたり、充分な加熱調
理ができないという欠点があった。

さらに被加熱物の形によっては、高周波の照射を受けに
くいものがあり、特に負荷容量の小さいものについては
高周波の吸収率が低下して、加熱効率が悪くなるという
欠点があった。

発明の目的 そこで本発明は上記従来の欠点を解消するもので、被加
熱物の高さや大きさが変っても、被加熱物に対して均一
に加熱が行えるとともに、負荷容量が変動しても加熱効
率が低下せず効率良い加熱調理が行える高周波加熱装置
を提供することを目的としている。

発明の構成 上記目的を達するため、本発明は加熱室側壁上下に２箇
所もしくは必要に応じて複数箇所給電口を設け、マグネ
トロンから発振された電波を効率良く被加熱物に照射で
きるように構成したものであり、被加熱物の形状に関係
なく、均一に加熱調理が行えるという効果を有するもの
である。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説明
する。

第１図、第２図において、１は食品を収納し加熱調理を
する加熱室である。２は高周波発生器のマグネトロンで
、マグネトロン２から発振された高周波は導波管３によ
って導びかれ、加熱室１の側壁４に設けられた給電口５
より食品６に照射される。７は高圧トランスで、高圧電
源をマグネトロン２に供給している。そして高圧トラン
ス７やコンデンサー等の電気部品はシャーシ８に固定さ
れている。

また、加熱室１内には食品６を載せる回転受皿９が回転
載置台１０の上に載せられており、この回転載置台１０
に連結されたモータ１１が回転することによって、食品
６が回転するようになっている。したがってこの回転載
置台１０は食品６の前後左右の加熱むらをなくする働き
をしている。

上記の構成において、従来は、加熱室側壁４に設けられ
た給電口５が一箇所だけであったため、前述したように
食品６の形状によって、加熱むらが生じ、均一な加熱調
理が行えなかった。

そこで本発明は、従来のような加熱むらを解消するよう
に構成したもので、第２図に示すように加熱室側壁４に
給電口５−ａ、５−ｂを２箇所もしくは複数箇所設けた
ものである。

以下、」１記構成における作用について説明する。

マグネトロン２から発振された高周波は、導波管ｓ内で
励振して進み、まず加熱室側壁４の下方に設けられた給
電口５−ａより加熱室１内に入り、食品６に照射される
。下方給電口５−ａから照射された高周波は食品の下方
を加熱し、牛乳や酒のカン等の背の高い容器を用いての
加熱調理に有効である。

次に、下方の給電口５−ａを通過した高周波は、導波管
３に沿って、さらに進み加熱室側壁４の上方に設けられ
た給電口５−ｂより加熱室１内に入って食品６に照射さ
れる。この上方給電口５−ｂから照射された高周波は、
背の低い平面的な食品に対して有効で、中央部を加熱す
る。

このように本実施例によれば、食品の」１下、あるいは
、周囲と中央から加熱できるため、食品の高さや大きさ
に関係なく、均一かつ効率的に加熱することができる。

また、加熱室容積が変ったり、加熱室内にヒータ等の突
起物があって、食品の」１下の温度バランスが崩れたり
、周囲と中央部の温度差が出て来て、均一な加熱ができ
なくなっても、上下の給電口の位置や開口面積を調整し
てやることによって、簡単に食品の均一加熱ができるよ
うになる。

さらに、上下２箇所の給電口を設けても、食品の形状に
よって、加熱むらが生じる場合は、給電口を増やしてい
き、複数箇所の給電口を設けてやれば、解消することが
できる。

また、１１ビーカに水を入れて加熱する場合を例にとる
と、水負荷が１１　、０．５１　、０．２５１と少なく
なるにつれて、水負荷が得るエネルギー量は、減少する
のが一般的であるが、従来のような給電口の構成であれ
ば、水負荷が少なくなるにつれて、負荷の位置が給電口
から遠ざかるため、その減少率は大きく、負荷変動に対
する出力効率は悪くなる。しかし、本発明のように上下
に給電口がある構成であれは、水負荷が少なくなっても
下方の給電口から照射される高周波により、エネルギー
量の減少率は少なく、効率良い加熱が可能となる。

発明の効果 以」二説明したように本発明によれば次の効果を得るこ
とができる。

（１）加熱室側壁に設けた上下の給電口から高周波が照
射されるため、食品の形状に関係なく、均一な加熱が行
え、加熱むらや上下の温度差が無くなり、安定した加熱
調理ができる。

（２）加熱室の容積が変・）たり、加熱室内にヒータや
回転載置台等の突起物があっても、」−下の給電口の位
置や開口面積を調整することにより、簡単に加熱むらを
解消することができる。

（３）上下から効率良い加熱が行えるため、負荷か小さ
くなっても、吸収するエネルギー量の減少率が少なくな
り、負荷変動に対する出力効率が良く、短時間で効率良
い加熱調理ができる。

以」二のように、加熱室側壁に２箇所もしくは複数箇所
の給電口を設けるという簡単な構成によって、食品の均
一加熱が可能となり、調理の失敗がなく、効率良い加熱
調理が行える高周波加熱装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高周波加熱装置の給電構造を示す要部正
面断面図、第２図は本発明の一実施例である高周波加熱
装置の給電構造を示す要部正面断面図である。 １　加熱室、２　・・マグネトロン、３　導波管、５　
・・給電口、６　被加熱物。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１２第　
１　図 第　２　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 本体内に食品を収納し加熱調理をする加熱室と、加熱室
   内に高周波エネルギーを供給するマグネトロンと、マグ
   ネトロンから発振された高周波を前記加熱室内に導く導
   波管とを備え、前記加熱室側壁に高周波給電口を上下に
   ２箇所、もしくは複数箇所設けたことを特徴とする高周
   波加熱装置。