JPS6115586Y2 - - Google Patents

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JPS6115586Y2
JPS6115586Y2 JP3388181U JP3388181U JPS6115586Y2 JP S6115586 Y2 JPS6115586 Y2 JP S6115586Y2 JP 3388181 U JP3388181 U JP 3388181U JP 3388181 U JP3388181 U JP 3388181U JP S6115586 Y2 JPS6115586 Y2 JP S6115586Y2
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JP
Japan
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heating chamber
rotating disk
frequency
high frequency
reception port
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JP3388181U
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JPS57147594U (ja
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
この考案は低誘電体からなる基板上に金属片を
配設して励振口を形成してなる回転円板が加熱室
の高周波受入口に設けられた高周波加熱装置の改
良に関する。 第1図および第2図は従来の高周波加熱装置、
例えば電子レンジ全体の概略構成を示すもので、
1は本体である。この本体1内には加熱室2およ
びマグネトロン(高周波発振器)3が収納されて
いる。この加熱室2の天井板2aには円形の高周
波受入口4が設けられており、この高周波受入口
4を上方から被うように空胴箱5が天井板2aに
取付けられている。この空胴箱5は前記マグネト
ロン3から出力された高周波を導く連結部6に連
結され、この連結部6とともに導波管を構成する
ものである。また、加熱室2の高周波受入口4に
は、この高周波受入口4より若干小さい回転円板
7が設けられている。この回転円板7は低誘電体
からなる円形の基板8とこの基板8上に配設され
た扇形の4枚の金属片9……とから構成されてお
り、これらの各金属片9……は所定間隔離間して
配置され、各金属片9……間の間隙によつて略十
字状の励振口10が形成されている。そして、こ
の回転円板7は空胴箱5に取付けられた回転軸1
1によつて回転自在に支持されているとともに、
上面には図示しない風受部が立設されており、例
えばマグネトロン3を冷却する冷却風が空胴箱5
内に導かれ、この冷却風によつて回転駆動される
ようになつている。 そしてマグネトロン3から出力された高周波は
導波管を通じて高周波受入口へ導かれ、各金属片
9……の表面で略全反射され、主に励振口10を
通じて加熱室2内へ導入されることになり、励振
口10は回転円板7の回転にともない回転される
ので、加熱室2内に導入される高周波エネルギの
分布を良好な状態に調整することができるように
なつている。 ところで、回転円板7は回転駆動されるもので
あるため、加熱室2の高周波受入口4周縁部位2
bと回転円板7との間にはリング状の間隙部12
が形成されており、空胴箱5内に導かれた高周波
がこの間隙部12を通つて加熱室2内に漏洩する
こともあつた。この場合、回転円板7が加熱室2
の天井板2aと同一平面上で回転しているときの
間隙部12の幅寸法Aは略一定であるが、回転時
に回転円板7に上、下方向の振れが生じると第3
図に仮想線で示すように間隙部12の大きさが変
化し、回転円板7の振れが最も大きくなる部位の
幅寸法Bが振れの中心部位の幅寸法Aよりも極端
に大きく変化することがあつた。このように間隙
部12の幅寸法が均一でなくなると間隙部12を
通じて加熱室2内に導入される高周波の照射方向
が変化し、加熱室2内の高周波エネルギーの分布
が不均一になる問題があり、加熱室2内に載置さ
れた食品等が均一に加熱されない欠点があつた。 この考案は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的は、加熱室内に導かれる高周波エネ
ルギの分布を良好な状態に保持することができ、
加熱室内に載置された食品等を均一に加熱するこ
とができる高周波加熱装置を提供することにあ
る。 以下、この考案の一実施例を第4図乃至第6図
を参照して説明する。第4図は高周波加熱装置、
例えば電子レンジの概略構成を示すもので、第1
図乃至第3図と同一部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。すなわち、この考案は加熱
室21の高周波受入口22周縁部に沿つて立脚部
23を設けるとともに、前記立脚部23の略中央
部位に回転円板7を配置したことを特徴とするも
のである。前記加熱室21の天井板21aの一部
は空胴箱5の底板5aによつて形成されており、
高周波受入口22はこの底板5aに設けられてい
る。また、前記立脚部23は金属からなる筒状体
で、この立脚部23の略中央部が高周波受入口2
2の周縁部に溶着等の手段によつて取着されてい
る。 そこで、上記構成のものにあつては、マグネト
ロン3から出力された高周波は空胴箱5内に導か
れたのち、大部分のものは回転円板7の励振口1
0を通つて加熱室21内に導入される。また、空
胴箱5内に導かれた高周波のうち一部分は立脚部
23と回転円板7との間の間隙部24を通つて加
熱室21内に導入される。ここで、回転円板7の
回転時に、回転円板7に上、下方向の振れが生じ
た場合、加熱室21の高周波受入口22には立脚
部23が設けられているので、第5図に仮想線で
示すように回転円板7の振れが最も大きくなる部
位であつても立脚部23までの距離、すなわち振
れが最も大きなる部位における間隙部24の幅寸
法Tは回転円板7の振れの中心部位と立脚部23
までの距離、すなわち振れの中心部位における間
隙部24の幅寸法Sと略等しいものとなる。その
ため、従来のように間隙部24から加熱室21内
に導入される高周波の照射方向が変化して、加熱
室21内の高周波エネルギの分布が不均一になる
おそれは少ない。出願人は次の実験によつてこの
ことを確認した。 第6図において、25は加熱室21内に載置さ
れた棚板で、この棚板25の横寸法をW、奥行き
寸法をDとする。また、それぞれ100c.c.の水を収
容した5個の容器26a〜26eを用意し、まず
棚板25の中央に容器26aを配置し、この容器
26aの横方向両側にW/4の間隔を設けるととも に、奥行き方向両側にD/4の間隔を設けた位置に4 個の容器26b〜26eをそれぞれ配置する。こ
の状態でマグネトロン3を2分間動作させて各容
器26a〜26e内の水の温度上昇値を調べる。
そして、各容器26a〜26e内の水の温度上昇
値のうち最小温度上昇値(MIN上昇値)および最
大温度上昇値(MAX上昇値)を調べるとともに
平均温度上昇値を算出し、水分布率()および
偏差()を求めるようにしたものである。ここ
で、 水分布率()=MIN上昇値/MAX上昇値×100
(%) 偏差() =MAX上昇値−MIN上昇値/平均温度上昇値×100
(%) とする。そして、同じ条件で従来構成のもの(立
脚部なしの場合)と本考案の構成のもの(立脚部
23を設けた場合)とでそれぞれ実験を行なつ
た。 実験結果を表に示す。(サンプル数n=10)
【表】 この表からも明らかなように、従来構成のもの
に比べて本考案の構成のものは水分布率()の
値が大きいので、各容器26a〜26e内の水の
温度上昇値のばらつきが小さいことがわかる。ま
た、このことは従来の構成のものに比べて本考案
の構成のものの偏差()の値が小さいことから
も確認することができる。したがつて、加熱室2
1の高周波受入口22に立脚部23を設けた場
合、従来より回転円板7の上、下方向の振れの影
響が少ないので、高周波受入口22から加熱室2
1内に導入される高周波エネルギは従来よりも均
一に分布されていることになる。 かくして、加熱室21の高周波受入口22に立
脚部23を設けることによつて、回転円板7が回
転中に回転円板7に上、下方向の振れが生じたと
しても、間隙部24の幅寸法の変化を少なくする
ことができるので、間隙部24を通過して加熱室
21内に導かれる高周波エネルギの照射方向の変
化を少なくすることができる。そのため、加熱室
21内に導入される高周波のインピーダンスおよ
び出力を安定化させることができ、加熱室21内
に載置された食品等を均一に加熱することができ
る。また、加熱室21の天井板21aの高周波受
入口22の周縁部に立脚部23を取着したので、
天井板21aの強度を高めることができ、耐久性
の向上を図ることができる。 なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、第7図に示すように加熱室3
1の天井板31aの高周波受入口32周縁部をプ
レス等の手段によつて加熱室31の内部側へ折曲
することにより立脚部33を形成するようにして
もよく、さらに第8図に示すように加熱室41の
天井板41aの高周波受入口42周縁部を加熱室
41の外部側へ折曲することにより立脚部43を
形成するようにしてもよい。また、その他この考
案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できる
ことは勿論である。 以上説明したように、この考案は低誘電体から
なる基板上に励振口を形成する金属片が配設され
てなる回転円板を加熱室の高周波受入口に配設し
た高周波加熱装置において、前記加熱室の高周波
受入口周縁部に沿つて立脚部を設けるとともに、
前記立脚部の略中央部位に前記回転円板を配置し
たことを特徴とするものである。したがつて、回
転円板に上、下方向の振れが生じた場合であつて
も、立脚部と回転円板との間の間隙部の幅寸法が
極端に変化することはないので、高周波受入口を
通つて加熱室内に導入される高周波のうち、前記
間隙部を通つて加熱室内に導入される高周波の照
射方向の変化を少なくすることができる。そのた
め、加熱室内に導かれる高周波エネルギの分布を
良好な状態に保持することができ、加熱室内に載
置された食品等を均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は従来例を示すもので、第1
図は全体の概略構成を示す平面図、第2図は第1
図の−線断面図、第3図は要部を示す縦断面
図、第4図乃至第6図はこの考案の一実施例を示
すもので、第4図は全体構成を示す縦断面図、第
5図は要部構成を示す縦断面図、第6図は棚板上
の容器の配置状態を示す平面図、第7図および第
8図はそれぞれ異なる別の実施例の要部を示す縦
断面図である。 3……マグネトロン(高周波発振器)、5……
空胴箱(導波管)、6……連結部(導波管)、7…
…回転円板、8……基板、9……金属片、10…
…励振口、21,31,41……加熱室、22,
32,42……高周波受入口、23,33,43
……立脚部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高周波発振器から出力された高周波を導波管を
    介して加熱室内へ導くとともに、低誘電体からな
    る基板上に金属片を配設して励振口を形成した回
    転円板を前記加熱室の高周波受入口に配設した高
    周波加熱装置において、前記加熱室の高周波受入
    口周縁部に沿つて立脚部を設けるとともに、前記
    立脚部の略中央部位に前記回転円板を配置したこ
    とを特徴とする高周波加熱装置。
JP3388181U 1981-03-11 1981-03-11 Expired JPS6115586Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3388181U JPS6115586Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3388181U JPS6115586Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57147594U JPS57147594U (ja) 1982-09-16
JPS6115586Y2 true JPS6115586Y2 (ja) 1986-05-14

Family

ID=29831217

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JP3388181U Expired JPS6115586Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

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JPS57147594U (ja) 1982-09-16

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