JPS60138161A - 金属構造物に対するコンクリ−トやモルタルの付着成型方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鉄骨、鉄製タンク、橋梁等の金属構造物の外
周面にコンクリートやモルタルを付着成型する方法に関
するものである。

従来、鉄骨、鉄筋等を使用したコンクリート構造物にお
いては、コンクリートに透水性があるため、その水分に
より鉄材が腐蝕、膨張してコンクリートが圧迫され脱落
する事故が多発しているもので、河川の砂利や砂の代シ
に海砂が使用される様になってからその塩分が鉄材の腐
蝕をますます促進し、６０〜１００年の耐用年数がある
といわれている鉄筋、鉄骨コンクリートの寿命が２０年
位でガタが発生するケ゛−スも多く、社会問題化してい
る状態である。

本発明は、上記諸点を勘案して高炉スラグを細骨材とし
てそれに高炉セメント系化合物及び水性の合成ゴムラテ
ックスを配したポリマーセメントモルタルを各種金属構
造物の外周面に吹付け、その外面にコンクリートやモル
タルを適当厚みに付着成型する方法であって、鋼材やコ
ンクリートに対する付着性に優れ、しかも防水、防錆に
優れたポリマーセメントモルタルが金属構造物とコンク
リートとを強固に結合させて耐久性のある半永久的な構
造物を安価に得る様になしたととを特徴とするものであ
る。

以下、実施例を例記しながら本発明の詳細な説明する。

水砕スラグ（高炉スラグ）を細骨材として高炉セメント
並びに水性の合成ゴムラテックスとを配合したポリマー
セメントモルタル（商品名ＮＫＫガンチック）を各種金
属構造物の外周面に吹付けし、該ポリマーセメントモル
タルの表面にコンクリートやコンクリートモルタルを任
意厚みに付着成型すべくなして成るものである。

つぎに、実施例を倒起しながら本発明の作用効果を説明
する。

本発明に使用するポリマーセメントモルタルの組成は、
例えば重量比で水砕スラグ５５％、高炉セメント２５％
、合成ゴムラテックス２０％の割合で配合されているも
のである。そして水砕スラグを含有しているため鋼材に
対する付着性が高く、防水、防錆作用に優れ、塗覆装材
として近年広く使用されつつある。水砕スラグはその形
状が不特定の多角形をなして表面凹凸が多く、ポリマー
セメントモルタルとした場合にセメント粒子やラテック
スポリマー粒子が平面的に配列するのではなく、表面の
ボイドスペースにも立体的に入シ込んで膜の形成も緻密
化される。そして水砕スラグはモルタルの水やアルカリ
と作用することによりスラグ水和物とセメント水和物と
が互に合体し、スラグとセメントとの間隙にポリマーが
入り込み、接着性、防水性、防錆性等が向上するもので
あり、ｔたポリマーセメントは同一系のコンクリートや
モルタルと強固に接着するものである。

本発明においては水砕スラグを含有したポリマーセメン
トモルタルを各種金属構造物にコンクリートやモルタル
の接着剤として塗布し、コンクリートやモルタルを付着
成型するもので、コンクリートやモルタルより浸潤した
水分はポリマーセメントモルタル層によって遮断され、
内部の金属に浸潤することなく金属構造物に腐蝕の発生
するのを完全に防止し得るものである。そしてポリマー
セメントモルタルは耐震性並びに物理的特性を有するた
め表面のコンクリートやモルタルにクラッキングの発生
を抑制し得るものであり、塗覆装材の様に厚く塗布する
必要がなく、また内部の金属構造物も外部のコンクリー
トやモルタルで補強されるために薄物となして材料を節
約し得るものであシ、鉄骨、鉄製タンク、橋梁等の各種
金属構造物に本発明方法を利用することによって、その
構造物の耐久性を向上させると共に施工のコストダウン
を企図し得る等、前記した様な顕著な諸効果を奏するも
のである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　水砕スラグを含有したポリマーセメントモルタルを
   各種金属構造物の外周面に吹付け、該ポリマーセメント
   モルタルの表面にコンクリートやコンクリートモルタル
   を付着成型することを特徴として成る、金属構造物に対
   するコンクリートやモルタルの付着成型方法。