JPS6013747Y2 - 自動二輪車のエンジン保持構造におけるリンクの連結装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン保持構造におけるリンクの連結装置

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JPS6013747Y2
JPS6013747Y2 JP13511480U JP13511480U JPS6013747Y2 JP S6013747 Y2 JPS6013747 Y2 JP S6013747Y2 JP 13511480 U JP13511480 U JP 13511480U JP 13511480 U JP13511480 U JP 13511480U JP S6013747 Y2 JPS6013747 Y2 JP S6013747Y2
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JP
Japan
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engine
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JP13511480U
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JPS5757192U (ja
Inventor
清英 吉崎
康昭 相場
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本田技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチェーン駆動式自動二輪車の車体フレームに結
合保持されるエンジンが加減速時にチェーンに作用する
引張力で動くのを車体フレームとエンジンとを繋ぐリン
クによって防止するようにした自動二輪車のエンジン保
持構造において、車体フレームへのリンクの連結をこの
連結部分に作用する大なる荷重に対する強度をもって行
い得るようにしたリンクの連結装置に関する。
自動二輪車のエンジンはラバーを介在させたラバーマウ
ントによって車体フレームに結合保持されるが、エンジ
ン動力をチェーンを介して後輪に伝達するチェーン駆動
式の自動二輪車それも大排気量の大型自動二輪車におい
ては、加減速度にチェーンにエンジン動力と見合った大
きな引張力が作用し、この引張力によってエンジンが車
体後方へ動かされるため、大排気量の自動二輪車ではシ
ャフトドライブ式が主に採用され、チェーン駆動式を採
用することは困難であった。
又、チェーン駆動式自動二輪車においては、チェーンが
架は渡すレルエンジンの駆動スプロケットはエンジンの
幅方向即ち車体幅方向の中心線から左右いずれかに偏位
して設けられるため、上記引張力のモーメントによって
エンジンが横揺れする問題もある。
そこで本出願人はチェーン駆動式としても以上を解決し
得るエンジン保持構造を提案した。
これは車体フレームにエンジンを結合する複数箇所のう
ち少なくとも1箇所を横揺れを抑止し得る車体幅方向の
剛性を備えたリンク結合とし、リンクはチェーンの引張
力に対して抗力を生じるように車体前後方向に長さを有
し、リンク両端が車体フレームとエンジンに上下回動自
在に枢着されている。
ところで車体フレームとリンクとの枢着部にはチェーン
の上記引張力がエンジン、リンクを介して伝達され、大
型エンジンによるチェーン引張力であるため車体フレー
ムにリンクを連結する部分には極めて大きな荷重が作用
し、リンク結合方式による自動二輪車のエンジン保持構
造においてはかかる荷重に対する強度を備えるようにリ
ンク連結部を構成することが望まれる。
本考案者は以上の如き要請に有効に応えるべく本考案を
威したものである。
本考案の目的は、後輪にエンジン動力をチェーンにより
伝達するチェーン駆動式の自動二輪車であって、車体フ
レームにエンジンを結合保持させる結合箇所の少なくε
も1箇所を上下に回動自在なリンク結合とした自動二輪
車のエンジン保持構造において、車体フレームにリンク
を枢着し連結する部分の強度をチェーンの引張力に対抗
できる大きな強度とすることができるようにしたリンク
の連結装置を提供する処にあり、このため本考案は、車
体フレーl、中に大きな強度、剛性を備える鍛造品によ
る連結部材を介在させるとともに、リンク枢着用枢軸の
挿通孔を形成した基部から車体前後方向に湾曲突出した
湾曲形状に連結部材の平断面形状を形成し、この形状に
より肉抜きによる重量軽減化とともにチェーン引張力と
同じ方向の車体前後方向に連結部材の強度向上を実現で
きるようにしたことを特徴とする。
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述
する。
第1図は本考案に係る連結装置が適用されている自動二
輪車の車体フレームとこれに付設される機器を示す概略
側面図で、第2図は第1図2−2線断面図である。
車体フレーム10はメインフレーム部11と、ダウンチ
ューブ部12と、ボトムフレーム部13と、リヤフレー
ム部14とによって側面ループ状に形成され、エンジン
15はこの車体フレーム10の内部に4箇所A、 B、
C,Dにおいて結合保持され、これらの結合箇所A−
Dのうちのボトムフレーム部13とリヤフレーム部14
とにおける箇所B、C,Dは車体フレーム10とエンジ
ン15にラバー16.17.18を介在させたラバーマ
ウントとなっている。
ボトルフレーム部13とリヤフレーム部14間に重複固
設したブラケット19にはりャフォーク20の前端がピ
ボットシャフト2hこよって上下揺動自在に枢着され、
このリヤフォーク20の後端には図示しない後輪が軸架
される。
又、リヤフォーク20には被動スプロケット22が後輪
と同軸的に軸架され、エンジン15の駆動スプロケット
23とこのスプロケット22とにチェーン24が架は渡
され、エンジン動力がチェーン24により後輪に伝達さ
れる。
車体フレーム前部におけるダウンチューブ部12とエン
ジン15前面との結合箇所Aは車体前後方向の長さを備
えるリンク30によるリンク結合となっており、リンク
30は前端が本考案に係る連結装置を構成する連結部材
31によって車体フレーム10のダウンチューブ部12
に連結され、後端はエンジン15の前面に突出形成され
たボス部32に連結されている。
リンク30の長さ方向両端において水平な枢軸33.3
4によってダウンチューブ部12中に介在された連結部
材31とボス部32に上下回動自在に枢着される。
初めにリンク30のこの枢着構造を説明する。
エンジン15の幅方向(車体幅方向)両端に設けられる
このリンク枢着構造は左右対称の同一構造であるため片
側について述べると、第2図に通り、連結部材31の孔
40にはブツシュ41が圧入固定され、エンジンボス部
32の孔42にもブツシュ43が圧入固定される。
ブツシュ41に枢軸33に相当する段付ボルト44を挿
入し、リンク30の前端にボルト44を通してナラ)4
4aを螺着するとリンク30はボルト44の大径軸部4
4bの端面とワッシャー45間で挟着固定され、ブツシ
ュ41内での大径軸部44bの回動遊嵌作用によってリ
ンク30はボルト44を支点として上下に回動可能にな
る。
ブツシュ43には両端にネジ部46a、46aを備えた
段付ボルト46を挿入し、枢軸34に相当するこのボル
ト46はエンジン15の前面左右に2個設けられるボス
部32.32に共通して挿入され、リンク30の後端を
ボルト46の軸端に通してナツト46bを螺締すると、
リンク30はボルト46の大径軸部46cの端面とワッ
シャー47間で挟着固定され、ブツシュ43内における
大径軸部46cの回動遊嵌作用によってリンク30はボ
ルト46を支点として上下に回動可能になる。
ボルト46によるこのリンク30の取付時、ボス部32
の側面とリンク30の内面との間にはスラストラバー4
8が介入され、スラストラバー48はエンジンの横振動
成分がリンク30を介して車体フレーム10に伝達され
るのを遮断する機能を有し、リンク30とエンジン15
との連結状態をある程度の弾力性をもったものとこのス
ラストラバー48がしている。
第1図において、自動二輪車が発進時、停止時等におい
て加速、減速するとチェーン24の上下段24a、24
bにこの加減速に応じて車体後方への引張力が作用する
が、エンジン15を後方5動かそうとするこの引張力は
リンク30に発生するテンション抗力によって打ち消さ
れ、エンジン15の動きは防止される。
エンジンの駆動中の上下振動はリンク30が枢軸33.
34廻りに上下に回動することによって吸収され、エン
ジン振動の車体フレーム10への伝播は防止される。
駆動スプロケット23がエンジン15の幅方向中心線か
ら左右いずれか(図示実施例では左側)に偏位して設け
られていることに起因するチェーン24の上記引張力に
よるエンジン15の横揺れモーメントは、前記ボルト4
4.46の外周面がブツシュ41.43の内周面と面接
触し、このメタルコンタクトによってリンク30の車体
幅方向への横剛性が大きくなっているため、エンジンの
横揺れも防止される。
次に本考案に係る装置を構成する連結部材31について
述べる。
この連結部材31は第3図、第4図、第5図で示される
形状に形成され、且つ大きな強度、剛性を有する鍛造品
として製作される。
連結部材31は上下端部に上下に開口する筒部50.5
1を備える。
車体フレーム10を構成する前記ダウンチューブ部12
は第1図の通り分断された上・下チューブ部12a、1
2bとして形成され、この上・下部12a、12bの分
断端部がこの筒部50.51内に嵌入されて溶接接合さ
れることにより、上・下チューブ部12a、12bが連
結部材31を介して接合されるとともに、連結部材31
がダウンチューブ部12内に介在される。
筒部50,51の端側面5a、51aは溶接面積を増す
ために山谷形状となっている。
筒部50.51間を繋ぐ連結部材31の主部52は第5
図で示される平断面形状を有し、略半周以上は円形曲面
をもって形成されているか残りは欠除され、且つこの欠
除部分54は内方へ回出している。
円形曲面部53の一方の端部53aには膨出形成された
基部55が設けられ、この基部55の前記ブツシュ41
を組み込む孔40が貫通形成される。
この孔40は第2図から明らかな通りダウンチューブ部
12と連結部材31との結合時車体幅方向の向きと一致
する。
基部55から延びる円形曲面部53の他方の端部53b
は車体幅方向へ膨出しつつ車体前後方向に突出し、いい
換えると、連結部材31の主部52は基部55から孔4
0と直角方向の車体前後方向に湾曲突出した湾曲形状に
なっている。
ダウンチューブ部12と連結部材31とを結合する作業
は第2図の通り主部52の突出方向を車体後方として行
い、且つ左右一対のダウンチューブ部12.12毎に設
けられる連結部材31,31の欠除部分54.54を内
向きとし、主部52.52を外向きとする。
主部52の曲率は第2図鎖線で示されたダウンチューブ
12の径と同じであるため、外観上は第1図の通り1本
の連続したダウンチューブ12にリンク30の前端が枢
着されている如き側面形状を呈する。
前記チェーン24の引張力はエンジン15を介してリン
ク30に作用し、更にリンク30と連結部材31との連
結部分に引張荷重として作用する。
この部分は強度の大きな鍛造品による連結部材31とな
っていること、連結部材31の主部52の平断面形状は
この荷重と同じ方向の車体前後方向に湾曲突出した湾曲
形状となっていることから、欠除部分54による肉抜き
の軽量化を実現しつつも連結部材31は引張荷重に対す
る大きな強度、剛性を発揮し、この荷重を有効に支持す
る。
以上の説明で明らかな如く本考案によれば、車体フレー
ム中に介在させた連結部材によってリンクの連結部分の
強度をチェーンの引張力に対抗できる大きなものとする
ことができ、車体フレームへのエンジンの結合保持をリ
ンク結合としたこの種保持構造が必要とする強度、剛性
が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動二輪車の車体フレーム及びこれに付設され
る機器を示す概略側面図、第2図は第1図2−2線断面
図、第3図は連結部材の側面図、第4図は同正面図、第
5図は第4図5−5線断面図である。 尚図面中、10は車体フレーム、15はエンジン、24
はチェーン、30はリンク、31は連結部材、33.3
4は枢軸、40は孔、55は基部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン動力をチェーンにより後輪に伝達する自動二輪
    車の車体フレームにエンリンクを結合保持させるととも
    に、少なくとも1箇所の結合箇所を車体フレームとエン
    ジンに両端を上下回動自在に枢着した車体前後方向に長
    さを備えるリンクによるリンク結合とした自動二輪車の
    エンジン保持構造において、車体フレーム中に鋳造品に
    よる連結部材を介在させ、該連結部材の平断面形状を車
    体前後方向に湾曲突出した断面コ字状に形成するととも
    に、このコ字状断面の一辺に前記リンクを車体フレーム
    に対し回動自在とする枢軸を挿通する孔を車体幅方向に
    形成したことを特徴とする自動二輪車のエンジン保持構
    造におけるリンクの連結装置。
JP13511480U 1980-09-22 1980-09-22 自動二輪車のエンジン保持構造におけるリンクの連結装置 Expired JPS6013747Y2 (ja)

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JPS5757192U JPS5757192U (ja) 1982-04-03
JPS6013747Y2 true JPS6013747Y2 (ja) 1985-05-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH075114B2 (ja) * 1984-07-19 1995-01-25 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車
JP5941815B2 (ja) * 2012-10-03 2016-06-29 本田技研工業株式会社 車両の保護構造

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JPS5757192U (ja) 1982-04-03

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