JPS6013634B2 - 多重化情報信号受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビジョン信号に多重化して伝送される文
字情報等の多重化情報信号を受信し、その多重化情報を
表示する装置に関し、番組指定直後における望ましくな
い少数部分のみの表示態様をなくし、かつ、指定番組の
信号が受信されるまでの待時間をわかり易く表示するこ
とのできる菱贋を提供しようとするものである。

最近、テレビジョン信号に通常の映像信号に加えて各種
の情報信号を多重化して伝送するシステムが開発されて
きており、その一つとして垂直帰線期間中の任意の水平
走査期間（たとえば第２皿目と第２８細目）に文字画像
等のパターン信号を多重化して伝送し、受像機でこれを
受信して順次１画面分メモリに記憶蓄積し、陰極線管の
走査と同期して読み出して画面上に１〜８行程度の文字
画像を映出する装置が関発れてきている。

以下、本発明について、このような文字画像情報が多重
化して伝送されるシステムに用いられる受信装置に実施
した一実施例を参照して詳細に説明する。

第１図はそのような場合に用いられる多重化テレビジョ
ン信号を示し、垂直婦線期間中の第２皿目（および第２
８が目、以下第２雌目についてのみ示し、第２斑旧目に
ついては説明を省略する）の水平走査期間に、２進信号
による文字情報信号が多重化されて伝送されている。

この情報信号は、全ての信号に先立って各信号の基準位
相および基準周波数を示す８〜１６ビット（４〜８サイ
クル）の基準位相信号ＳＴＸ、多重化情報が文字画像で
あることを示しかつデータ信号の始まりを示す特定コー
ド（たとえば“１１１００１０ｒ）の８ビットのフレー
ミングコード信号ＦＣ、当該文字情報の番組を示す４ビ
ットの番組コード信号ＰＣ、当該水平走査期間に多重化
されているデータ信号が文字画像の上方から教えて第何
ライン目のものであるか示す８ビットのライン番号コー
ド信号ＬＮ等の制御コード信号と、伝送すべき文字画像
から抽出した水平方向１ライン分（たとえば２５６ビッ
ト）の２値信号からなるパターン信号Ｖ等により構成さ
れている。ＨＳは水平同期信号、ＣＢはカラーバ−スト
信号である。このように約３００ビットの２値信号を多
重化するために〜パターン信号Ｖのクロック周波数（デ
ータレート）は通常８ナｓｃ／５に選定され、かつ、そ
れ以外の信号のクロック周波数（データレート）はその
２分の１に設定されている。このような文字情報信号を
、テレビジョン受像機を利用し、それに文字情報処理用
の付加回路を付加する等して受信する。

第２図はその一例の受信装置の才鱗略構成を示すブロッ
ク線図であり、ここで、１はテレビジョン信号を受信す
る受信回路で、チューナ２、Ｖｍ回路３よび映像検波回
路４を備えている。

また、５はテレビジョン画像を表示する表示回路で、映
像処理回路６と陰極線管７とを備えている。一方、８は
テレビジョン信号に上述の第１図で説明したような方式
で多重化して送られてきた文字情報信号を抽出し、かつ
必要な再生処理を施して文字画像表示用の画像信号を再
生する文字信号処理回路である。

この回路８において、９は受信回路１で受信した文字情
報信号を含むテレビジョン信号をもとにしてこれを２値
信号に波形整形する波形整形回路、１０は同期分離回路
、１１は水平・垂直同期信号に同期した水平・垂直発振
回路である。１２は水平・垂直信号をもとにして、第２
皿目（および第２８犯目、以下両者をともに第２皿目と
して表記して第２８粗目については省略する）に重畳さ
れている文字情報信号を抜取るためにこの第２雌目の期
間に抜取ゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路
である。

信号抜取用のゲート回路１３においては、このゲートパ
ルス発生回路１２からのゲートパルスによって波形成形
回路９の出力中から第２岬目の各信号ＳＴＸ，ＦＣ，Ｐ
Ｃ．ＬＮ，Ｖ等を抜取り、これをバッファメモリ１４等
に供給する。バッファメモリ１４は１ライン分のパター
ン信号Ｖを記憶する記憶容量を有するものであるので、
受信した１ライン分のパターン信号をこれに葺き込んで
記憶させる。一方、番組コード信号抜取回路１５では受
信クロック発生回路１６からのクロック信号を用いて番
組コード信号ＰＣを抜取り、これを１フィール０ド期間
保持する。

そして、番組指定回路１８で視聴者によって番組が指定
されて入力された番組指定信号と、上記の抜取った番組
コード信号ＰＣとを番組比較回路１７において比較して
両者が一致したときに番組一致出力を発生する。タ ま
たライン番号信号抜敬回路２０では受信クロック発生回
路１６からのクロック信号を用いてライン番号信号ＬＮ
を抜取る。

そして、陰極線管７で走査中のラインを示すラインカウ
ンタ２２からのカウント出力と上記の抜取ったライン番
号信号ＯＬＮとをライン番号比較回路２１で比較し、両
者が一致したときで、かつ上記の番組一致出力が発され
ているときに転送パルスを発生し、転送ゲート２３を開
いて、バッファメモリ１９に記憶している１ライン分の
パターン信号Ｖをメインメモリ夕２４の当該ラインの記
憶位置に書き込み記憶させる。このメインメモリ２４は
通常には静止画像１ページ分のパターン信号を記憶する
ことのできる記憶容量を持つデイジルメモリである。メ
インクロック発生回路２５からのクロックにより駆動す
る。このような受信、記憶動作をくり返すことにより、
受信したパターン信号Ｖを次々と．メインメモリ２４に
記憶することができる。

その後、たとえば陰極線管における第４が目から第２４
１日目までの２００ラインの走査期間に、毎日に、２５
６ビットづつの割合で論出しクロックをメインメモリ２
４に供給して、記憶しているパターン信号を陰極線管７
の走査に同期して読み出し、バッファ増幅器２６を介し
て結合回路２７に加え、通常のテレビジョン受像時の映
像信号に代えて表示装置５に供給することによって、陰
極線管７の画面上に文字画像を表する。

このようして、テレビジョン信号に多重化された文字情
報信号を受信しその文字画像を陰極線管上に映母表示す
るのであるが、このような文字鯖報信号は第１図Ｃのよ
うに、たとえばｌｑ蚤組程度の多くの番組のものが時系
列腰妃列されて伝送されているものであるため、受信装
置における番組指定のタイミングによっては好ましくな
い表示状態となる場合がある。

すなわち、たとえば今イ番組の文字情報の下端に近い部
分のパターン信号たとえば第１８０ライン目のパターン
信号が伝送されてきているときにそのィ番組が指定され
たとすると、受信装置は番組コード信号の一致を検出し
て直ちに当該ィ番組の受信表示状態に入り、陰極線管７
の画面上にはそれ以後の第１８０〜２００ライン目の２
０ライン分だけの文字画像をまず表示する。しかし、そ
の最後の第２００ライン目までの伝送が終了すると次に
ィ番組の信号が伝送されてくるまでにはたとえば３硯砂
程度の相当に長い待ち時間があり、その間は他の番組の
文字情報信号が伝送されてきてもメインメモリ２４には
転送されないのでィ番組の下方２０ライン分だけの画像
のみが画面に表示されたままになり、画面全体の情報内
容がわからないままで中途半端な表示が長時間なされる
という好ましくない状態になる。このような中途半端な
表示状態とは、画像情報の内容によっても異なるが、ほ
ぼ１画面の半分以下の部分しか表示されないような状態
が該当するものと考えてよい。そこで本発明はかかる従
来の欠点を解消して、中途半端な表示がなされることの
ない見易い装置を提供することを目的とするものである
。

このため、本発明においては、伝送されてくる情報信号
に付加されていてその情報信号が画像情報のいずれの位
置のものであるかを示すライン番号コード信号あるいは
行コード信号等のコード信号を識別して、番組指定後に
当該指定番組の画像情報のほぼ中央位置よりも上の部分
の情報信号から受信したときにのみその指定番組のパタ
ーン信号を記憶蓄積してその中央位置よりも上の部分か
ら下端までの画像情報を映出表示し、ほぼ中央位置より
も下の部分の情報信号から受信したときにはその後に当
該指定番組の画像情報の上端から受信し始めるまでの間
を待機時間として、その間に受信した情報信号のパター
ン信号を全て記憶して次々に映出表示するようにし、そ
の後に当該指定番組の完全な画像情報のみを政出表示す
るように・して、待機時間中であることをわかり易く表
示し、かつ中途半端な画像が長時間表示されないように
したことを特徴としている。

以下、本発明につきその一実施例の菱部の構成を示す第
３図を参照して詳細に説明する。

この装置においては、第２図のような基本構成に加えて
、番組指定直後に指定番組の画像情報の中央位置よりも
下方の情報信号から受信したときに待機状態にするため
に、ライン比較回路２１と転送ゲート２３との間に第３
図のような転送制御回路２８を設けたことに特徴がある
。この転送制御回路２８には、２００ラインからなる文
字情報の１画面の半分の最下端をあらわす第１００ライ
ン目のライン番号コード信号ＬＮを検出するゲート２９
と、待機状態と指定番組受信表示状態とを切換えるフリ
ツプフロツプ３０と、その出力により転送パルスの伝達
を制御するゲート３１〜３３を備えている。このような
構成において、今、視聴者が番組指定回路１８を操作し
て任意の番組、たとえばィ番組を指定したとすると、そ
の操作時に発生したクリアパルスをフリップフロップ３
０のリセット端子に加えてこれをリセットし、そのＱ出
力を高レベルにしてゲート３２を導通させる。

このとき、当該指定ィ番組が伝送されてきていなければ
番組比較回路１７からは一致出力を発生してし、なので
フリツプフロツプ３０はセットされず、また、たとえば
その指定ィ番組が伝送れてきていても中央位置よりも下
方の第１０１ライン目以降のラインが伝送されてきてい
る場合には後述のごとくゲート２９Ｇから検出出力を発
生しなのでやはりフリツプフロツブ３０はセットされな
くて、受信されている番組の如何にかかわらずゲート２
３は導通し続ける。

このため、この状態では夕し、ずれの番組の文字情報信
号を受信しても全てライン番号比較回路２１でライン一
致出力を検出したときの転送パルスをゲート３２から出
力し、転送ゲート２３を開いてそのパターン信号をメイ
ンメモリ２４に書き込む。０ このような動作により、
この待機状態期間には伝送されてきた全ての文字情報信
号のパターン信号をその番組の如何にかわらず次々にメ
インメモリ２４に記憶し、順次表示することになる。

従って、視聴者はこのように文字情報が次々に変化する
のを見ることによって待機状態であることをわかり易く
知ることができる。また、このときには伝送されてくる
全ての文字情報が表示されるのであるから少数部分のみ
の中途半端な表示が長時間続くというおそれも皆無とな
る。次に、このような待機状態の後に当該指定イ番組の
最上端の文字情報信号が伝送されてくると、まず番組比
較回路１７がそのイ番組の番組コード信号を検出して番
組一致出力を発生しフリツプフロップ３川こ加えてセッ
ト可能状態にするとともにゲート３３も導適状態にする
。

ＲＯＭ２９Ｒは、ライン番号信号検出回路２０の出力の
８ビットをアドレスとして用いており、１００ビット以
上の容量を有し、アドレス１〜１００までは出力が全部
「１」になるように内容が予め書き込まれている。次い
で、ラン番号検出回路２０で第１ライン目のライン番号
コード信号ＬＮを検出し、そのときゲート２９Ｇから第
１ラインを発生してフリップフロツプ３０のセット端子
に加えることにより、フリツプフロツプ３０をセットす
る。このため、フリップフロップ３０のＱ端子出力が高
レベルになって、以後ィ番組の指定番組受信状態に入る
。こ状態では、番組比較回路１７から番組一致出力を発
生しているとき、すなわち指定ィ番組の文字情報信号が
伝送されてきたときにのみゲート３３から出力を発生し
ゲート３１を介してゲート３２を導適状態にして転送パ
ルスを発生する。なお、番組を指定した時が第２〜１０
０ライン目であるときも上述と同様に書き込まれ、読み
出されて表示される。従って、メインメモリ２４には指
定ィ番組のパターン信号のみを最上端のものから順次書
き込んで記憶蓄積することになり、陰極線管７の画面に
はそのィ番組の文字情報のみを上端から全て表示する。
イ番組の１画面分の文字情報信号が伝送され終って表示
されると、次にそのィ番組の信号が伝送されてくるまで
は番組検出回賂１７から番組一致出力を発生しなくなる
のでゲート３３が遮断して転送パルスの発生を停止し、
その間はその前のィ番組の１画面全体の文字情報を表示
したままとなる。以降、ィ番組の文字情報信号が最上端
のものから伝送される都度この動作をくり返し、画面上
の文字情報を更新しつつ表示される。このようなィ番組
の指定番組受信表示状慾は次に番組指定回路１８を操作
してフリツプフ。ップ３０をリセツトするまで継続する
。このようにして、この装置においてはいかなる場合に
も画面上に下半分以下の少数部分のみの中途半端な表示
を長時間続けることがなくなり、し夕かも待機状態中で
あることもわかり易く表示できることとなって、見易い
使い勝手の良い装置を得ることができる。なお、以上の
実施例においてはライン番号コード信号ＬＮを用いて文
字情報の上半分の最下端の０伝送を検出するようにした
が、この他にも画面の上方あるいは下方３分の１程度の
伝送を検出するようにしてもよく、要は映出表示したと
きに表示内容の理解が困難になったりあるいは表示状態
が見苦しくなったりする程度の少ない部分の画面し夕か
映出表示できないような位置の情報信号を検出るように
すればよいのである。

また、上記実施例では情報信号に付されているライン番
号コード信号を用いて情報画像中の位置を検出するよう
にしたが、この他にも、文字情報ひを伝送する場合に行
単位で伝送していて情報信号中にその文字情報中での行
をあらわす行コード信号ＲＣが伝送される場合にはその
技上端の行の行コード信号を検出して最上端を検出する
ようにしてもよく、その他、情報画像中での位置をあら
わ夕すことのできるコード信号であれば任意のものを検
出するようにしてよいことはいうまでもない。

以上詳述した通り、本発明によれば、どのようなタイミ
ングで番組が指定されても少数部分の中途半端な表示が
なされることがなく、しかも、当０該指定番組が未だ伝
送されてこない待機状態中であることもわかり易く表示
することができる有用な菱瞳が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１は文字情報信号の伝送態様を説明する波形図、第２
図は多重化情報信号受信菱鷹の一例の基本構成を示すブ
ロック線図、第３図は本発明の一実施例における多重化
情報信号受信装置の要部の回路図である。 １・・・・・・受信回路、１４・・・・・・バッファメ
モリ、１５・…・・番組コード信号抜取回磯、１６・・
・・・・受信クロック発生回路、１７・・・・・・比較
回路、１８・・・・・・番組指定回路、２０・・・・・
・ライン番号信号抜取回路、２１・・・・・・ライン比
較回路、２２・・…・ラインカゥンタ、２３・・・・・
・転送ゲート、２４…・・・メインメモＩＪ、２５・・
・・・・メインクロック発生回路。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テレビジヨン信号に複数番組の情報画像の情報信号
   が時系列配列されて多重化されている信号を受信し、受
   信希望の番組の情報信号を記憶回路に記憶蓄積し、この
   記憶回路から読み出して陰極線管等の表示装置上に情報
   画像を映出表示するための映像信号に変換する装置にお
   いて、上記受信した信号のうちの各情報信号が情報画像
   中のいずれの位置のものであるかを示すために上記情報
   信号に付されているコード信号を識別してそのコード信
   号のうち上記情報画像のうちあらかじめ定められた所定
   の位置をあらわすコード信号が受信されたことを検出す
   る検出手段と、番組指定回路で受信希望の情報画像の番
   組が指定されたときその指定に連動して一定状態に駆動
   され、かつ上記所定の位置をあらわすコード信号の検出
   出力によってもとの状態に復帰される２安定回路と、こ
   の２安定回路の出力によって制御され、上記２安定回路
   が上記一定状態に駆動されている期間中には受信した情
   報信号をその番組の如何にかかわらず全て上記記憶回路
   に書き込み、かつ読み出して映出表示し、上記２安定回
   路が復帰された状態では上記番組指定回路で指定された
   番組の情報信号のみを上記記憶回路に書き込み、かつ読
   み出して映出表示するように制御する書込制御手段とを
   備えたことを特徴とする多重化情報信号受信装置。