JPS6013319Y2 - 刈取収穫機の刈取部昇降操作部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、刈取部を本機に対して昇降操作するバルブを
切換操作すべく構成した刈取収穫機の刈取部昇降操作部
構造の改良に関し、前記バルブの所定ストローク以上の
過剰操作の防止、並びに、刈取部の下降ロックのための
構成を構造簡単なものにする事を目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

クローラ式走行装置１を備えた機台上に操縦部２及び脱
穀部３を設け、植立殻稈を引起し装置４により引起すと
共に、刈取装置５により刈取り、刈取り殻稈を搬送装置
６により脱穀部３に供給するべく構成した刈取部７を前
記機台の前方に設けてあり、機体走行に伴って植立殻稈
を刈取り、刈取り殻稈を脱穀するコンバインを構成しで
ある。

前記刈取部７の取付フレーム８を本機に対して流体圧シ
リンダ９により軸芯２周りで上下揺動自在に連結すると
共に、前記シリンダ９に対するコントロールバルブ１０
を前記操縦部２に配置した揺動レバー１１により切換操
作するべく構成した刈取部昇降操作部構造を本機側に設
け、もって、前記レバー１１により刈取部７を本機に対
して昇降させて刈取高さ調節を行うようにしてあり、前
記操作部構造は、第２図に示す如く構成しである。

すなわち、前記バルブ１０の本体に支軸１３周りで揺動
自在に取付けた連動部材１２、この連動部材１２の一方
の遊端側にロックナツト１４，１４により出退量調節自
在に取付けたロッド１５、このロッド１５とバルブ１０
の押し引きスプールｌｅａとを枢支連結させた部材１６
、レバー１１に一体揺動自在に連結したアーム１７、こ
のアーム１７の遊端側と連結部材１６の他方の遊端側と
を枢支連結させたロッド１８から成る機械式連動機構に
より、前記レバー１１とバルブスプール１０ａとを連動
連結してあり、レバー１１が揺動されるに伴い連動部材
１２が揺動してスプール１０ａがバルブ本体に対して出
退するようにしである。

前記連動部材１２に矩形の開口１９を設けて、連動部材
移動方向において相対向する一対の当り部、つまり口縁
２０，２０を形成する一方、第３図にすように、前記両
当り部２０．２０間に位置させると共に連動部材１２の
揺動軸芯方向における外周形状を長方形で且つ、長手力
向長さを開口１９の連動部材１２の移動方向に相対向す
る前記一対の口縁２１，２１内法寸法にほぼ等しく設定
して構威したストッパー２１を、機体部分に固定の部材
２２に対して操作具２４により回動自在に、かつ、スト
ッパー支軸２３に作用させであるボールストッパー２５
により回動固定自在に取付けてあり、もって、前記スト
ッパー２１の回動固定姿勢を変更する事により、バルブ
１０が上昇位置側スロークエンド及び下降位置側ストー
クエンド以上に過剰操作される事を防止したり、あるい
は、刈取部７の昇降ロックを行えるようにすると共に、
それら同作用部材にストッパー２１を兼用する事により
構成の簡略化を図ったバルブ操作に対する牽制機構を構
成しである。

すなわち、ストッパー２１をその長手方向が連動部材１
２の移動方向に沿う回動固定姿勢にすると、前記両当り
部２０．２０とストッパー２１との当りによって、連動
部材１２のスプール１０ａを上昇位置側に操作する方向
への動き及び下降位置側に操作する方向への動きが阻止
され、そして、ストッパー２１を前記姿勢から９０°回
転させた回動固定姿勢に切換えると、両当り部２０．２
０とストッパー２１との当りによって、連動部材１６の
操作ストロークがスプール１０ａを上昇位置側ストロー
クエンドど下降位置側ストロークエンドの間においての
み押し引きするものに制限されるようにしである。

尚、上記操作部構造は、バインダー等のコンバイン以外
の刈取収穫機やい草等の各種茎稈を刈取対象物とする刈
取収穫機にも適用できる。

以上要するに、本考案による刈取収穫機の刈取部昇降操
作部構造は、刈取部７を本機に対して昇降操作するバル
ブ１０とその操作レバー１１とを連結する連動部材１２
に矩形の開口９を設け、機体に固定の部材２２に対して
回動自在で且つ二定点位置において自動的に回動ロック
されるように取付けた操作具２４に長手力向長さを開口
１９の連動部材変位方向で相対向する口縁２０，２０内
法寸法にはＳ′等しく設定した長方形のストッパ２１を
取付けてこのストッパ２１と前記連動部材１２とをスト
ッパー２１が連動部材１２の開口１９内に嵌挿されるよ
うにして配設し、このストッパー２１の固定姿勢変更に
伴って、前記当り部２０とストッパー２１との接当によ
り前記連動部材１２の操作ストロークを制限する状態と
前記連動部材１２の少なくとも下降操作方向への動きを
阻止する状態とに切換自在に構威しである事を特徴とす
る。

すなわち、ストッパー２１をストローク制限姿勢にすれ
ば、それと両口縁２０，２０との接当により、連動部材
１２がバルブ１０のストロークエンド相当位置までしか
移動しなくなるようにしたから、又、ストッパー２１を
移動阻止姿勢にすれば、それと両当り部２０．２０との
接当により、連動部材１２がバルブ１０を下降位置にす
る側に移動しなくなるようにしたものであるが、バルブ
と操作レバーとを連結するための連動部材を利用するも
のであるから、たとえば、別系統の操作具をもって来る
ごときものに較べて、構造の簡素化、コンパクト化を図
れて有利であるばかりでなく、ストッパ２１を操作する
操作具２４は二位置にて自動ロックされてストッパ２１
の位置規制を維持できるために、昇降しである刈取部が
不用意にも降・昇するおそれは全くなく、安全な作業の
遂行や路上走行が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈取収穫機の刈取部昇降操作部構造
の実施例を示し、第１図はコンバインの側面図、第２図
は操作部構造の側面図、第３図は要部の斜視図、第４図
は第３図のＩＶ−ＩＶ断面矢視図である。 ７・・・・・・刈取部、１０・・・・・・バルブ、１２
・・・・・・連動部材、２０・・・・・・当り部、２１
・・・・・・ストッパー、１１・・・・・・操作レバー
、１９・・・・・・開口、２２・・・・・・部材、２４
・・・・・・操作具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取部７を本機に対して昇降操作するバルブ１０とその
   操作レバー１１とを連結する連動部材１２に矩形の開口
   ９を設け、機体に固定の部材２２に対して回動自在で且
   つ二定点位置において自動的に回動ロックされるように
   取付けた操作具２４に長手方向長さを開口１９の連動部
   材変位方向で相対向する口縁２０，２０内法寸法にはＳ
   ゛等しく設定した長方形のストッパ２１を取付けてこの
   ストッパ２１と前記連動部材１２とをストッパー２１が
   連動部材１２の開口１９内に嵌挿されるようにして配設
   し、このストッパー２１の固定姿勢変更に伴って、前記
   当り部２０とストッパー２１との接当により前記連動部
   材１２の操作ストロークを制限する状態と前記連動部材
   １２の少なくとも下降操作方向への動きを阻止する状態
   とに切換自在に構成しである事を特徴とする刈取収穫機
   の刈取部昇降操作部構造。