JPS6013224Y2 - Ｄｖ線クランプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は低圧架空引込線用ビニル絶縁電線（以下ＤＶ線
という）クランプに関し、さらに詳しくは、取付金具等
を介して腕木等の支持物に取付は使用するに際し、風圧
等で揺動されてもその風圧等を回避すべく自由に空回り
できるようにしたＤＶ線ツクランプ関するものである。

従来、この種のＤＶ線ツクランプ電線が巻付けられるク
ランプ本体を取付金具等を介して腕木等の支持物に取付
は使用するようにしているが、その取付は状態において
そのクランプ本体の回転自由度がほとんどないために風
圧等をまともに受けて電線が過度に緊張し、損傷したり
或いは断線事故を招く等の問題があった。

本考案はこのような事情に鑑みて為されたもので、その
主たる目的とするところは、クランプ本体が空回転自在
に取付けできるようにして風圧等による電線の緊張を緩
和し電線の損傷、断線事故の回避を図ることにある。

また、本考案の別の目的として、風圧等の影響で電線が
クランプ本体から不用意に外れないようにすることにあ
る。

この目的を遠戚する為本考案は、クランプ本体の一側に
連結部材を介して取付金具を連結するように形成したＤ
Ｖ線ツクランプあって、クランプ本体は長方形枠体の上
下面に電線を巻回するための複数対の電線巻回軸部を突
設すると共に、枠体の一側に貫通ねじ孔を突設し、連結
部材は基板の一側面に前記貫通ねじ孔の内径より稍々小
径なる外径を有する軸杆を突設すると共に、軸杆の先端
に前記貫通ねじ孔に合致するねじ部を設け、軸杆に板ば
ねご遊嵌状に介在させてねじ部が貫通ねじ孔を抜は出る
まで螺進させることで連結部材をクランプ本体に空転自
在に取着すると共に、板ばねにより電線を電線巻回軸部
に押圧し得るように構成したことを特徴とするものであ
る。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。

図において、１はクランプ本体で、該クランプ本体１は
略長方形状をなす枠体２の上下面に対称位置させて複数
対の電線巻回軸部３ｔ ３ａｔ ４ｔ ４ａおよ
び５，５ａを突設し、かつ、該各型線巻回軸部の頂部に
庇片７，７ａを張り出し形威し、各電線巻回軸部の電線
が巻回される側に電線巻回凹溝６，６ａを形成する。

また、枠体２の一側に貫通ねじ孔８を穿設する。

９は連結部材で、該連結部材９は基板１０の一側面に軸
杆１１を突設し、該軸杆の基部１１ａ側を前記貫通ねじ
孔８に遊嵌状に挿通し得るように貫通ねじ孔８の内径よ
り稍々小径に形成すると共に、該軸杆１１の先端部には
該貫通ねじ孔８に合致するねじ部１２を設ける。

しかして、該連結部材９はねじ部１２を貫通ねじ孔８に
螺進させることで前記クランプ本体１に取着している。

１９は軸杆１１に遊嵌状に介在させた湾曲状の板ばねで
、該板ばね１９はその周縁部が前記枠体２の上下面より
稍々張り出して貫通ねじ孔８側寄りの最端に位置する電
線巻回軸部３．３ａに当接し得るようにしている。

また、該連結部材９は前記基板１０の他側面に係合環１
３を突設し、該係合環１３に長屋状の取付金具１４を係
止させるようにしている。

該取付金具１４は、両端に設けた小環１５と鉤片１６よ
りなる係止部を外して前記保合環１３に挿通して係合部
１７で係合せしめ、他端側を支持物（図示せず）に係止
するための係合部１８となす。

次に第４図により本考案の使用を説明するに、電線Ａ、
Ａをクランプ本体１の各電線巻回軸部３．４．５及び
３ａ＊ ４ａ、５ａに夫々ジグザグ状に巻回し、ねじ
部１２を貫通ねじ孔８に螺進させて枠体２内に突出させ
、軸杆１１の基部１１ａを貫通ねじ孔８に存在せしめて
空回転自在に連結する。

この状態で電線巻回軸部３，３ａの外側において電線Ａ
、 Ａは前記軸部３，３ａと連結部材９の基板１０で押
された板ばね１９とにより挟圧されて確実に保持される
。

そして前述のように連結部材９の係合環１３に取付金具
１４を挿通し、その係合部１７で係合せしめ、該取付金
具１４の他端係合部１８を支持物に係止して使用される
。

このように構成される本考案のＤＶ線ツクランプ、クラ
ンプ本体が連結部材と空回転自在に連結されているため
に、使用時に架線上で風圧等を受けてもクランプ本体が
全回転して風圧等の抵抗を回避し、風圧が弱まればさら
に自由に復帰して電線が無用に緊張するのを防止するこ
とができるので、電線を損傷したり、断線を惹起すると
いったような従来の問題を完全に解消することができる
。

また、電線を連結部材および板ばねを介して電線巻回軸
部に押圧させることでクランプ本体から容易に外れない
ようにしているので、風圧の影響によっても安定して使
用できるものである。

さらに構造が簡単で取扱かい容易であり、柱上等での施
工においても迅速かつ確実に取付は固定することができ
る等多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係わるもので第１図は正面図、第２図は平
面図、第３図は同上断面図、第４図は使用状態の説明図
である。 １・・・・・・クランプ本体、２・・・・・・枠体、３
ｔ３ａｔ４？ ４ａｔ ５ｔ ５ａ・・・・・・電線巻
回軸部、８・・・・・・貫通ねじ孔、９・・・・・・連
結部材、１０・・・・・・基板、１１・・・・・・軸杆
、ｌｌａ・・・・・・基部、１２・・・・・・ねじ部＼
１３・・・・・・係合環、１４・・・・・・取付金具
、１９・・・・・・板ばね、Ａ、 Ａ・・・・・・電線
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クランプ本体の一側に連結部材を介して取付金具を連結
   するように形成したＤＶ線ツクランプあって、クランプ
   本体は長方形枠体の上下面に電線を巻回するための複数
   対の電線巻回軸部を突設すると共に、該枠体の一側に貫
   通ねじ孔を穿設し、連結部材は基板の一側面に前記貫通
   ねじ孔の内径より稍々小径なる外径を有する軸杆を突設
   すると共に、該軸杆の先端に前記貫通ねじ孔に合致する
   ねじ部を設け、軸杆に板ばねを遊嵌状に介在させてねじ
   部が貫通ねじ孔を抜は出るまで螺進させることで連結部
   材をクランプ本体に空転自在に取着すると共に、板ばね
   により電線を電線巻回軸部に押圧し得るように構成して
   なることを特徴とするＤＶ線ツクランプ