JPS6012862Y2 - 欄間 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は欄間の構成に係り、特に玄関口の欄間の構成
に関するもめである。

近年、玄関口をアルミ型材等の金属型材で形成し、大量
生産による製作コストの低廉化を企図すると共に、玄関
口を豪華にし装飾する傾向にあるのが現状である。

そのための手段として玄関口の欄間を室外側の化粧材用
格子枠と室内側のガラス枠とで二重に構成したりしてい
る。

ところがこのように二重に構成した欄間は組立て作業が
面倒であるのみならず、室内側に配設したガラスが破損
した場合、玄関口の欄間をいちいち分解して補修する必
要がある。

そこで玄関口の欄間の各部品（たとえば化粧材用格
子枠、ガラス枠）をユニット化し、組立てを容易にした
玄関口の欄間が創案されるに至った。

しかし、上枠、無目、両竪枠で囲まれた欄間枠体内に上
記ユニット化した化粧材用格子枠を装着すると共に欄間
枠体内に取付固定し、次にユニット化したガラス枠を化
粧材用格子枠に接するように装着した場合、ガラス枠の
額縁と欄間枠体および格子枠の額縁との間に一定の隙間
が生ずるのが常であり（このためガラス枠の欄間枠体内
におけるガタつき、振れが生じやすく、格子枠、ガラス
枠の各額縁間のぶつかり合いによる騒音が発生しやすい
もめとなっていた。

また、このような各額縁間の隙間にはごみや生類が入り
やすく、これが腐敗して、欄間を構成する枠材を汚染し
たりしていた。

この考案は欄間枠体の室外側に室外側格子ユニットを装
着し、室内側に室内側ガラスユニットを嵌着してなる欄
間の構成において、内周端面が略面−な室外側格子ユニ
ットの額縁に室内側ガラスユニットの額縁を傾動的に押
し付けるよう構成することによって、室内側ガラスユニ
ットの欄間枠体内への組立てが容易であり、かつ室内外
ユニットの各額縁間に隙間を生じない外観の良い欄間を
得ることを目的としたものである。

以下この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図はこの考案による欄間Ｂを玄関口Ａに取付けた状
態を示す正面図であり、第、２図、第３図はその縦断面
図、横断面図である。

図示するように、上枠１、無目２、両竪枠３゜３で矩形
状に枠組みされた欄間枠体内にユニット化された室外側
格子ユニット４と室内側ガラスユニット５とが並列にし
て配設しである。

ここに室外側格子ユニット４は第４図に示すように、矩
形状に枠組みした額縁６と該額縁６，６間に格子状に取
付けである複数の組子７・・・・・とから成っている。

そしてかかる室外側格子ユニット４はあらかじめ組立て
られユニット化されている。

また室内側ガラスユニット５は第５図に示すように矩形
状のガラス８とその外周に取付けである気密材９と額縁
１６とから成っている。

そしてかかる室内側ガラスユニント５もあらかじめ組立
てられユニット化されている。

ところで、室外側格子ユニット４は欄間枠体内の室外側
に装着しであると共に、取付は固定しである。

また室内側ガラスユニット５は室内側から欄間枠体の室
内側に嵌着しである。

この室内側ガラスユニット５の額縁１６の外周部室外側
よりには突条１７が設けられ、欄間枠体の内周部に形成
された溝部１５に嵌合している。

また、この突条１７の室内側すなわち、室内側ガラスユ
ニット５の額縁１６の室内側寄りの外周面と欄間枠体と
の間にバッキング材１０を嵌入して、第６図に示すよう
に溝部１５に嵌合している突条１７を支点にして室内側
ガラスユニット５の額縁１６を室外側格子ユニット４の
額縁６に傾動的に押し付けている。

この状態において、室外側格子ユニット４の額縁６の内
周端面１３と室内側ガラスユニツト５の額縁１６の内周
端面１４は路面−となっており、両額縁６，１６は押し
付けられて密着している。

このバッキング材１０の嵌入状態につき同図を参考にし
て説明すると、先ず額縁１６め上記欄間枠体に対向する
外周面には係止部１１が設けである。

またバッキング材１０の上記額縁１６に対向する外周面
にも前記額縁１６の係止部１１に係合可能な係止部１１
ａが設０である。

よって隙間Ｓにバッキング材１０を嵌入し、係止部１１
と１１ａ、とを係合させればバッキング材１０は離脱す
るおそれはない。

なおバッキング材１０は帯状の弾性部材で形成してあり
、さらに強力な弾性をうるために中空部１２を形成した
ものが好ましい。

この、考案は以上の構成より成り、室内側ガラスユニッ
トの額縁を欄間枠体内に取付固定した室外側格子ユニッ
トの額縁に押付けるように装着しているからユニットの
ガタつきや振れが起こらず、額縁同士の間にぶつかり合
いによる騒音の発生がない。

また、室外側格子ユニットの額縁の内周端面と室内側ガ
ラスユニットの額縁の内周端面とが路面−となっている
ので欄間の外観が良く、またごみなどの掃き出しも容易
である。

室外側格子ユニットと室内側ガラスユニットとを別体に
構成しているにもかかわらず、室内側ガラスユニットの
額縁を室外側格子ユニットの額縁に傾動的に押し付けて
いるため、各ユニットの額縁間に隙間を生じない。

従って室内側ガラスユニットの類縁の室外側にごみや生
類がたまつても、これを室外側に掃き出すことが容易で
あり、しかもごみや生類が各ユニットの額縁間に入るこ
とがないので、ごみや生類の腐敗による欄間構成枠の汚
染がない。

さらに、室内側ガラスユニットは突条と溝部との構成に
より、欄間枠体内に着脱容易に嵌着できるので、ガラス
破損による修理等が簡単である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図、第２
図、第３図はこの考案による欄間を取付けた状態を示す
正面図、縦断面図、横断面図、第４図、第５図は室外側
格子ユニット、室内側ガラスユニットを示す正面図、第
６図は第２図のＨ部分拡大図である。 Ａ・・・！・・玄関口、Ｂ・・・・・・欄間、Ｓ・・・
・・・隙間、１・・・・・・上枠、２・・・・・・無目
、３・・・・・・竪枠、４・・・・・・室外側格子ユニ
ット、５・・・・・・室内側ガラスユニット、６・・・
・・・額縁、７・・・・・・組子、８・・・・・・ガラ
ス、９・・・・・・気密材、１０・・・・・・バッキン
グ材、１１．ｌｌａ・・・・・・係止部、１２・・・・
・・中空部、１３・・・・・・内周端面、１４・・・・
・・内周端面、１５・・・・・・溝部、１６・・・・・
・額縁、１７・・・・・・突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上枠１と無目２と両竪枠３，３によって矩形状に枠組し
   てなる欄間枠体内に、その室外側に外周に額縁６を取付
   けた室外側格子ユニット４を装着し、室内側に外周に額
   縁１６を取付けた室内側ガラスユニット５を前記室外側
   格子ユニット４と並列させるとともに両ユニット４，５
   のそれぞれの額縁６，１６が互いに接するように嵌着し
   てなる欄間Ｂにおいて、室外側格子ユニット４の額縁６
   の内周端面１３と室内側ガラスユニシト５の額縁１６の
   内周端面１４とを路面−とし、前記上枠１、無目２およ
   び両竪枠３，３からなる欄間枠体の内周部に形成された
   溝部１５に室内側ガラスユニット５の額縁１６の外周部
   室外側寄りに設けた突条１７を嵌合し、室内側ガラスユ
   ニット５の額縁１６の室内側寄りの外周面と欄間枠体と
   め間にバッキング粉１０を嵌入して室内側ガラスユニッ
   ト５の額縁１６を前記溝部１５に嵌合している突条１７
   を支点にして室外側格子ユニットの額縁６に傾動的に押
   し付けてなることを特徴とする欄間。